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 今まで愛人たちに奉仕させてきたときは、義務感で嫌々舐められるだけだった。一方のシャルルは自らの意思で、相手をイかせるための愛撫としてやっているのだ。快感が深くなるのも仕方のないことだった。
 ついでに言えばカルロ王はセックス狂いのドスケベ男。快感にすこぶる弱い体質だったのである。
「き、きさまっ♡♡ なにをぉっ♡ 勝手なことをぉ……っ♡♡ わ、ワシの許可なく♡ こんなっ♡ こんな……激しく……ッ♡♡」
 予想外にもたらされた快楽に、このままではマズいと慌てて静止をするカルロ王。シャルルはそれを見事に曲解した。

「ああっ、すみません!! 全身ペロペロしなきゃいけないですもんね!? 脇はあとでまた堪能します!!」
「ち、ちが……ふぎぃいっ♡♡」
 カルロの静止を『脇だけではなく他の場所も舐めろ』という意味だと考えたシャルルは、夢中になって我を忘れていたことを恥じると、今度は乳首にむしゃぶりついていた。
「き、貴様っ♡ そこは♡ 乳首はぁあ……っ♡♡」
「カルロ様♡ 乳首も乳輪もデカいとかどんだけエロいんですか♡♡ しかもこーんなに黒ずんで使い込まれてるエロ乳首♡♡ どんだけ俺の理想なんですかぁっ♡♡」
 美貌も台無しな発情しきったアホ面で、シャルルは、片手でカルロ王の胸を揉みながら、反対側の乳首に吸い付いている。
 れろれろぉっ♡♡ と舌先で乳首を転がすように舐められ、反対側は、指先で摘んでクリクリと刺激される。あっという間にカルロ王の乳首はビン勃ちになっていた。交互に両胸を責められ、合間合間で乳房全体を揉みしだかれれば、ゾクゾクした快感が背筋を走った。

「ふぉお~♡ 柔らかくてムッチムチのおっぱいもエッチだ……♡♡ こんなにだらしなく垂れ下がって♡♡ 服の上からでもわかるデカパイだったけど……脱いだらさらにエロいなんて♡♡」
(こ、小僧……っ! さっきから好き勝手言いおって!!)
「はあぁ……♡ カルロ様のエチエチお乳首を育ててきた皆様が羨ましいです♡ んちゅっ♡♡」
「んなっ!? 貴様、それはどういう……んお゛ぉっ♡♡」
 抗議の言葉は、思わず漏れた喘ぎ声で上塗りされてしまった。
(た、たしかに……ワシの乳首は性感帯だが! こんなハゲデブ親父の胸に奉仕するなど屈辱だろうと愛人どもに強要していたが!! 誰がエチエチお乳首だ!? それではまるで、ワシが支配される側のようではないか!?)
 シャルル王子のあまりにふざけた物言いにカッとなるも、嫌がる愛人に強要してまで乳首を弄らせていたのは事実のため反論できない。
 シャルルの言い方は、まるで、カルロ王を淫乱で情けのないメス扱いしているかのようで――悔しいはずなのに、体の奥がキュン♡ と疼いた気がした。

「はぁっ、はぁっ♡ なんてけしからんカラダなんだ……♡♡ このおっきなカラダで……柔らかくてムチムチでドスケベな肉々しいグラマラスボディで……どれだけの雄を誘惑してきたんですかッ!?」
「し、しとらんわ、たわけ!! ワシこそが雄の中の雄なのだから……ッ!!」
「え? こんな敏感ド淫乱ボディでですか!?」
「はっ倒すぞ貴様……んひぃッ♡♡」
 カルロ王の内心など知らない変態王子は、今度は王の腹を揉みながら、全身にチュッ♡ チュッ♡♡ とキスマークをつけまくっていた。
 まるで恋人にするかのような優しく甘い口づけの嵐に、カルロ王は巨体をビクつかせて喘ぐばかり。すっかり主導権を握られていた。

 ちゅ、ちゅっ♡ と優しくキスを繰り返しながら、とびっきりの甘い声でシャルルは囁く。
「カルロ様……♡ 俺はわかってますよ♡ 貴方様の本当の望み♡♡」
「はぁ? な、何を言って……」
「若い男女を無理矢理閨に誘う暴君王は、なんでも、不浄の場所を舐めさせるなどして愛人を辱めているとか? ……その噂を聞いてピンと来たんです! カルロ様、貴方本当は……そのド淫乱ケツマンコをぐっちょぐちょに犯されたいんですよね!?」
「……はぁああっ!?」
 まったくもって、的外れの指摘である。噂の中身自体は事実だが、別にカルロに犯され願望などない。単に『汚いものを舐めさせて愛人に屈辱を与えたい』という目的でやっていた戯れである。

 これにはカルロ王も激昂したのだが、怒りよりも先に、突拍子もない発言への驚きや呆れがきてしまい、咄嗟に言い返すことができなかった。
 間抜けに驚くしかできなかった彼に、シャルルはドヤ顔で言葉を重ねる。
「ケツマンコの疼きを沈めたいだけなのに、貴方の立場や年齢が素直に『犯してくれ』と命じることを躊躇わせたのでしょう! でも大丈夫!! ここにあなたのような逞しいガチデブ親父にチンポをハメ倒したくてたまらない俺がいますっ!!」
「おい貴様話を聞け!! なにもかも間違っとるんだが!?」
「大丈夫ですよ……俺の前では自分を偽らなくていいんです♡ 一緒に変態雄臭交尾でグッチョグチョのアヘアヘパラダイスを築きましょう!!」
「話を聞け!!」
「あ、ひょっとして無自覚ですか? ……でも俺にはわかりますよ♡ 相手を辱めるためだったら別に、尻穴なんか差し出す必要ないでしょう? 自分も恥ずかしい思いをしてまで、そんなところに奉仕させたのは……カルロ様が無意識にソコを性器だと思っていたからに他なりませんッ!!」
「な、なに……っ!?」
 あまりにシャルルが自信満々なので、一瞬、言いくるめられそうになったカルロ王。

 しかし、このまま流されるほど愚かではなかったらしく、ハッと我に返って言葉を否定する。
「……いやいや待てそれは流石に暴論というか」
「とりあえず一発ハメてみればわかるのでは!?」
「ふ、ふざけるな!! このワシが、野郎にカマ掘られるなんぞ認めてたまるか!!」
「わかりました……ではこうしましょう。俺は今から舐め犬として貴方のケツマンコにご奉仕しますので、それで気持ちよくなっておチンポハメハメしてほしくなったら教えて下さい」
「なぜそうなる!?」
「え? 舐めるだけですよ? 今まで他の人間にもさせてきたじゃあないですか!! ……もちろん、俺の予想が見当違いだったらそのときは、責任を持ってこのカラダで償います! この美貌を! 老若男女にモッテモテのイケメンを!! カルロ様のお好きにしてくださって構いませんので!!」
「……正直今すぐ帰ってほしいのだが」
「ええ!? もしかして……俺の顔、そんなにタイプじゃなかったですか……!?」
「黙ってりゃあアリなんだがな!! その気持ち悪い言葉しか吐かん口を縫い付けてやろうか!?」
 ブチギレ寸前のカルロ王だったが、ふと、冷静にシャルルの言葉を考え直す。言動はともかく顔は好みドストライクの美青年だし、なにより、自分がタチだと疑わない男を犯して辱めてやったらそれは気持ちがいいだろうな……と。

(……うむ? それはそれでありかもしれんなあ。見目は悪くない……というか腹立たしいほどに整っておるし。いっそ、石化魔法かなにかで動けなくしてから、ダッチワイフとして辱めてやれば良いではないか!!)
 なかなかにクズな作戦を思いつきにんまりとして、彼は、シャルルの挑発に乗ることにした。
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