14 / 23
第013話 潜む悪意
しおりを挟む
一体のスケルトンが死肉を漁る野犬へとゆっくりと近付いていく。奴の注意は完全に野犬へと向いていた。
それに例え一撃で倒せなくとも、自身と対象およびその他敵性者との位置関係的に乱戦になることはない。
(チャンスだ)
シュウはその絶好の機会を逃さずターゲットの背後に忍び寄り"奇襲"を仕掛ける。
「フッ!」
不意打ち時の攻撃にボーナス効果のある技能"奇襲"が発動。スケルトンの白い脳天に振り下ろしの一撃が入り、頭部が粉々に砕かれる。
スケルトンは糸が切れた人形のように崩れ落ち、その体はバラバラと音を立てて崩れ落ちた。
(確かスケルトンは戦士タイプだったな。戦士タイプが一撃なら骨型アンデッドは一撃か?)
アンデッドの中には魔術師タイプのワイトや怪力を持つゾンビなどもいる。しかし、戦いから日の浅い今回の戦場ではそれらの魔物が現れる可能性は低い。
(うん、森での経験がかなり活きてるな)
シュウはつい最近まで狩猟や解体の経験など皆無の素人であった。しかし、彼はこの世界で生きるために森で多くの事を学んだ。
その中でも特に彼の性質に合致したのが、息を潜めて獲物を狩ることだった。
自身も気付いていなかった才能の開花──シュウの本質は蜘蛛のような狩猟者だったのである。
カイルたちが白蛇を使って真正面から潰し、シュウは"奇襲"を以って一体ずつ確実に"浄化"していく。
その間、軍曹とスフィも順調に戦場の亡骸を片付けていた。ただ、ソフィからは未だ目ぼしいアンデッドの発見報告はない。
「ソフィ、何も見つからないか?」
シュウは魔導書を介した念話でソフィに問い掛ける。彼らは魔導書を介すことで、どれだけ離れても仲間同士で会話ができた。
「うーん、自我を持ってるのはいないっぽいねー。まだ日が浅いからそれが当然っちゃ当然なんだけど~」
「日数が経てば自我を持ちやすくなるのか?」
「だいたいそんな感じ。日が経てば大なり小なりアンデッドは命を奪っていく。小動物や虫であろうとね。そうして少しずつ格が上がっていって、やがて自我が生まれる個体も出てくるの。まあ、そうは言っても滅多に現れないらしいけどね」
「なるほどな……よし、もう戻っていいぞ。こっちもそろそろ片付きそうだしな」
交代で休憩を取りながら"浄化"を続けること数時間──作戦の進捗はおよそ八割ほどに達した。
残すはデモニア軍の本陣があった付近で、今現在においてデモニア軍の姿は目視では確認されない。
しかし、シュウは油断しない。命の危険が少しでもあるならば、仕事が完全に終わるまで気を抜かないというのが彼の持論である。
「おいおい……終わり際に厄介事はやめてくれよ」
ただ、得てして事故や厄介事は物事の終わり付近で起こるもの──用心深く、そして念入りに行われていた彼の"探知"に何かが引っ掛かった。
場所はデモニア本陣跡付近で、その数は六。それらは"隠蔽"こそお粗末だったものの、明らかにコチラを探るような形で潜伏していた。
相手に気取られないよう慎重に"鑑定"を行う。ソフィの"鑑定"よりLvは低かったが、シュウも"隠蔽"を得意としていない相手であればそれなりに"鑑定"することが可能であった。
ステータスの詳細は不明。しかし、六人の内五人がデモニアということが判明する。
そして残りの一人──それが問題であった。
(セリアンか……拘束されている所を見ると人質の線が濃厚だな)
シュウは姿を消したままその場を離れ、指揮官であるカイルの元へ情報を届けに向かう。
「カイル、気を付けろ。敵本陣跡近くの岩陰にデモニアが五人いる。それとセリアンが一人……拘束されている姿から捕まっている線が濃厚だ」
「何!? クソ……敵影あり! 陣形を維持したまま前方を警戒せよ!」
カイルは素知らぬ振りで敵を油断させることも考えたが、今の戦力で高度な戦術は無理と即座に判断し部下に警戒態勢の指示を出す。
居場所がばれたデモニアたちは警戒した動きを見せるかと思いきや、何と不遜な態度で堂々と彼らの前に出てきた。
それはデモニアがセリアンのことを見下している事の明らかな証明であると言えよう。
拘束されたセリアンの男は頭に黒い袋を被せられ、両手足を枷で拘束されていた。
顔は見えていないが他の種族にはない毛に覆われた尻尾がセリアンという事を証明している。
(クソ……嫌な予感しかしねえぞ)
「戦場の"浄化"という汚れ仕事、実にご苦労なことです。いやぁ、おかげでいい具合にアンデッドの数が減りました。これでうまくいきそうです。お疲れのところ大変恐縮ですが、もうしばらく我々の実験にお付き合い願いますよ」
魔術師の一人が皮肉気に言い放つ。顔はフードを深く被り顔はよく見えないが、口元は悪意に溢れて歪に曲がっていた。
「何? どういうことだ? 捕虜を使った交渉が目的ではないのか?」
両者の間に緊張感が漂っている中、カイルは冷静に魔術師から情報を引き出そうとする。しかし、デモニアがカイルの言葉に耳を傾けることはなかった。
「人の話を聞いていなかったのですか? 交渉ではなく実験です。これだからおつむの弱い獣人は……ハア、やはり時間の無駄ですね。さっさと始めましょう」
デモニアが捕虜の頭から袋を取り、宝石のついた首飾りをその首にかけた。
そして荒廃した大地で怪しげな儀式が始まる──
怪しげな呪文が紡がれていくと、周囲の空気が歪んで拘束された男を中心に大きな渦へと変化する。
シュウとセリアンの戦士たはその異質な光景の圧力に呑まれ、混乱を抑え込みながらただ見ていることしかできない。
五人のデモニアが行ったのは魔法的儀式による魂の集約──その集められた死者とアンデッドの魂は渦の中心へと激流の如く流れ込んでいった。
「ふむ……どうですか?」
「成功のようです。ですがまだコントロールができるまでには至っておりません」
「ふむ、なるほどなるほど……これはアンデットの数にたいしての比率……いや器の強度か? 魔力あるいは心力の強化が必要かもしれん」
あまりの出来事にシュウたちは呆然と立ち尽くすのみ。敵がそんな状態であるからか、これ幸いとデモニアたちの議論も熱を帯びていく。
「結果は上々といった所ですね。しかし、コントロールできないとなると……アレの処理はどうしましょう?」
「結果だけ持ち帰れば問題ありません。そろそろ動き出しそうですし、後のことは引き続き彼らにお任せするとしましょう」
十分な結果が得られたと言うデモニアたちは、もう用はないといった様子で空へと舞い上がる。ここでようやくセリアン一同の意識が現実へと戻ってきた。
「っ!? おい、待て! 貴様ら同胞に何をした! 逃がさんぞ!」
いち早く気持ちを立て直したカイルがデモニアたちを追いかけようとする。
しかし、そんなカイルに異変に気付いたシュウが待ったをかけた。
「待て! 捕虜の様子がおかしい!」
「ッ何だと!? クソッ!」
異変は捕虜だった男に起こっていた。茶色だった髪が真っ黒になり、健康的な小麦色をしていた肌も死人のように青白く変化している。
そして何より、その眼が違っていた。命の危機を警告するような真っ赤な光──そこに宿るのはアンデッド特有の生者に対する殺意であり、容赦なくシュウたちを突き刺してくる。
「ちょっとちょっと! 何がどうなってんの!?」
「ソフィ!? いや、いい所に来た! "鑑定"だ! 急いでアイツを早く"鑑定"してくれ!」
「わ、わかった!」
今しがた到着したばかりで状況がうまく飲み込めていないソフィも、場の緊張が伝わったのかシュウの言葉にすぐに反応する。
そして、魔導書に"鑑定"の結果が表示された──
リカージョン・サージェント
(ヤベえ……この野郎、俺やカイルよりだいぶ強いわ)
それに例え一撃で倒せなくとも、自身と対象およびその他敵性者との位置関係的に乱戦になることはない。
(チャンスだ)
シュウはその絶好の機会を逃さずターゲットの背後に忍び寄り"奇襲"を仕掛ける。
「フッ!」
不意打ち時の攻撃にボーナス効果のある技能"奇襲"が発動。スケルトンの白い脳天に振り下ろしの一撃が入り、頭部が粉々に砕かれる。
スケルトンは糸が切れた人形のように崩れ落ち、その体はバラバラと音を立てて崩れ落ちた。
(確かスケルトンは戦士タイプだったな。戦士タイプが一撃なら骨型アンデッドは一撃か?)
アンデッドの中には魔術師タイプのワイトや怪力を持つゾンビなどもいる。しかし、戦いから日の浅い今回の戦場ではそれらの魔物が現れる可能性は低い。
(うん、森での経験がかなり活きてるな)
シュウはつい最近まで狩猟や解体の経験など皆無の素人であった。しかし、彼はこの世界で生きるために森で多くの事を学んだ。
その中でも特に彼の性質に合致したのが、息を潜めて獲物を狩ることだった。
自身も気付いていなかった才能の開花──シュウの本質は蜘蛛のような狩猟者だったのである。
カイルたちが白蛇を使って真正面から潰し、シュウは"奇襲"を以って一体ずつ確実に"浄化"していく。
その間、軍曹とスフィも順調に戦場の亡骸を片付けていた。ただ、ソフィからは未だ目ぼしいアンデッドの発見報告はない。
「ソフィ、何も見つからないか?」
シュウは魔導書を介した念話でソフィに問い掛ける。彼らは魔導書を介すことで、どれだけ離れても仲間同士で会話ができた。
「うーん、自我を持ってるのはいないっぽいねー。まだ日が浅いからそれが当然っちゃ当然なんだけど~」
「日数が経てば自我を持ちやすくなるのか?」
「だいたいそんな感じ。日が経てば大なり小なりアンデッドは命を奪っていく。小動物や虫であろうとね。そうして少しずつ格が上がっていって、やがて自我が生まれる個体も出てくるの。まあ、そうは言っても滅多に現れないらしいけどね」
「なるほどな……よし、もう戻っていいぞ。こっちもそろそろ片付きそうだしな」
交代で休憩を取りながら"浄化"を続けること数時間──作戦の進捗はおよそ八割ほどに達した。
残すはデモニア軍の本陣があった付近で、今現在においてデモニア軍の姿は目視では確認されない。
しかし、シュウは油断しない。命の危険が少しでもあるならば、仕事が完全に終わるまで気を抜かないというのが彼の持論である。
「おいおい……終わり際に厄介事はやめてくれよ」
ただ、得てして事故や厄介事は物事の終わり付近で起こるもの──用心深く、そして念入りに行われていた彼の"探知"に何かが引っ掛かった。
場所はデモニア本陣跡付近で、その数は六。それらは"隠蔽"こそお粗末だったものの、明らかにコチラを探るような形で潜伏していた。
相手に気取られないよう慎重に"鑑定"を行う。ソフィの"鑑定"よりLvは低かったが、シュウも"隠蔽"を得意としていない相手であればそれなりに"鑑定"することが可能であった。
ステータスの詳細は不明。しかし、六人の内五人がデモニアということが判明する。
そして残りの一人──それが問題であった。
(セリアンか……拘束されている所を見ると人質の線が濃厚だな)
シュウは姿を消したままその場を離れ、指揮官であるカイルの元へ情報を届けに向かう。
「カイル、気を付けろ。敵本陣跡近くの岩陰にデモニアが五人いる。それとセリアンが一人……拘束されている姿から捕まっている線が濃厚だ」
「何!? クソ……敵影あり! 陣形を維持したまま前方を警戒せよ!」
カイルは素知らぬ振りで敵を油断させることも考えたが、今の戦力で高度な戦術は無理と即座に判断し部下に警戒態勢の指示を出す。
居場所がばれたデモニアたちは警戒した動きを見せるかと思いきや、何と不遜な態度で堂々と彼らの前に出てきた。
それはデモニアがセリアンのことを見下している事の明らかな証明であると言えよう。
拘束されたセリアンの男は頭に黒い袋を被せられ、両手足を枷で拘束されていた。
顔は見えていないが他の種族にはない毛に覆われた尻尾がセリアンという事を証明している。
(クソ……嫌な予感しかしねえぞ)
「戦場の"浄化"という汚れ仕事、実にご苦労なことです。いやぁ、おかげでいい具合にアンデッドの数が減りました。これでうまくいきそうです。お疲れのところ大変恐縮ですが、もうしばらく我々の実験にお付き合い願いますよ」
魔術師の一人が皮肉気に言い放つ。顔はフードを深く被り顔はよく見えないが、口元は悪意に溢れて歪に曲がっていた。
「何? どういうことだ? 捕虜を使った交渉が目的ではないのか?」
両者の間に緊張感が漂っている中、カイルは冷静に魔術師から情報を引き出そうとする。しかし、デモニアがカイルの言葉に耳を傾けることはなかった。
「人の話を聞いていなかったのですか? 交渉ではなく実験です。これだからおつむの弱い獣人は……ハア、やはり時間の無駄ですね。さっさと始めましょう」
デモニアが捕虜の頭から袋を取り、宝石のついた首飾りをその首にかけた。
そして荒廃した大地で怪しげな儀式が始まる──
怪しげな呪文が紡がれていくと、周囲の空気が歪んで拘束された男を中心に大きな渦へと変化する。
シュウとセリアンの戦士たはその異質な光景の圧力に呑まれ、混乱を抑え込みながらただ見ていることしかできない。
五人のデモニアが行ったのは魔法的儀式による魂の集約──その集められた死者とアンデッドの魂は渦の中心へと激流の如く流れ込んでいった。
「ふむ……どうですか?」
「成功のようです。ですがまだコントロールができるまでには至っておりません」
「ふむ、なるほどなるほど……これはアンデットの数にたいしての比率……いや器の強度か? 魔力あるいは心力の強化が必要かもしれん」
あまりの出来事にシュウたちは呆然と立ち尽くすのみ。敵がそんな状態であるからか、これ幸いとデモニアたちの議論も熱を帯びていく。
「結果は上々といった所ですね。しかし、コントロールできないとなると……アレの処理はどうしましょう?」
「結果だけ持ち帰れば問題ありません。そろそろ動き出しそうですし、後のことは引き続き彼らにお任せするとしましょう」
十分な結果が得られたと言うデモニアたちは、もう用はないといった様子で空へと舞い上がる。ここでようやくセリアン一同の意識が現実へと戻ってきた。
「っ!? おい、待て! 貴様ら同胞に何をした! 逃がさんぞ!」
いち早く気持ちを立て直したカイルがデモニアたちを追いかけようとする。
しかし、そんなカイルに異変に気付いたシュウが待ったをかけた。
「待て! 捕虜の様子がおかしい!」
「ッ何だと!? クソッ!」
異変は捕虜だった男に起こっていた。茶色だった髪が真っ黒になり、健康的な小麦色をしていた肌も死人のように青白く変化している。
そして何より、その眼が違っていた。命の危機を警告するような真っ赤な光──そこに宿るのはアンデッド特有の生者に対する殺意であり、容赦なくシュウたちを突き刺してくる。
「ちょっとちょっと! 何がどうなってんの!?」
「ソフィ!? いや、いい所に来た! "鑑定"だ! 急いでアイツを早く"鑑定"してくれ!」
「わ、わかった!」
今しがた到着したばかりで状況がうまく飲み込めていないソフィも、場の緊張が伝わったのかシュウの言葉にすぐに反応する。
そして、魔導書に"鑑定"の結果が表示された──
リカージョン・サージェント
(ヤベえ……この野郎、俺やカイルよりだいぶ強いわ)
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
放置された公爵令嬢が幸せになるまで
こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる