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第3章 偽りの出会い
180度向かいの世界
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「エンタリィ!なんでここに来た!こんなのあんまりだろ!」
張り詰めた空気の中、口火を切ったのはエグズィットだった。
どうやら紫波真菻の二つ名はエンタリィらしい。頬に進入禁止の印が付いていた。それは俺の標識と対照している標識だった。
「エグジィット、勘違いしないで。私はこの人たちを責めに来たんじゃないのよ」
そういうとエンタリィは俺にそっと近づいた。今にも自己紹介を始めるような、そんな優しい雰囲気が漂っていた。不思議と幽霊であるという恐怖は感じなかった。それ以上に、今すぐにでも土下座して謝りたい衝動に駆られた。謝って済む話ではないのは承知の上だが、そうでもしないと心が自負の念で押しつぶされそうだった。
「あ、あの…あの時は…」
俺が謝ろうと口を開いたとき、エンタリィはそれを読み取ったかのように「謝罪なんてしないで」と言って優しく微笑んだ。その優しさになおさら申し訳なさがこみ上げてくる。
「エンタリィ、何しに来たんだ?」
エグズィットの問いかけに、エンタリィは振り向いてこう言い放った。
「私はみんなにお別れを言いに来たの」
「お別れ…?」
その言葉に最初に反応したのはエリアだった。気まずくも、やはり大切な人であるお姉ちゃんと離れたくないのだろう。
「エグズィット、あなたは今日の夜を最後に消えてしまうんでしょう?」
「それは言うな…!」
エグジィットが悲痛の拒否を発したが、エンタリィの言葉は俺に届いてしまっていた。
「消える…?どういうことだよ!」
俺は声を張り上げていた。
「ウェイ、違う…。違うから…落ち着いて、な?」
エグズィットが笑みを浮かべて一歩俺に近づいた。でも嫌でもわかってしまった。その笑みは無理やり作っているものだと。俺を安心させるために貼り付けたものだと。
「俺が犯した罪のことも…お前が背負っていた使命も…その傷のことも…全部隠していたじゃねぇか!これ以上俺たちを欺くな!本当のことを言えよ!家族だろ!」
気づくと俺は叫んでいた。それは今まで溜め込んでいた本音だった。
「家族…?」
「ああ、これだけ一緒にいりゃ家族同然だろ」
「本当か?」
「何度も言わせるな。恥ずかしいだろ」
エグズィットの頬に雫が伝った。それに気づいたエグズィットは慌てて服の袖で目元を拭った。しかしその雫は止まることなく、いつも嘲笑を浮かべていたその顔を濡らしていく。
「なんでとまらねぇんだよ…」
エグジィットは顔を隠すように涙をぬぐい続ける。俺はそんなエグジィットに近づいた。
「隠さないで話してくれ。そうすれば涙は止まるよ」
もちろん涙がそんなことで止まるなんて保証はない。しかし、エグジィットはそれを信じたのか、ゆっくりと語り出した。
「俺の世界には禁忌がある。それは大切な人や物を作ってしまうことだ…。その禁忌を犯した者はあの死神に気づかれ次第、役目をやめさせられる。俺の鎖がいい例だ。そしてその役目を失った者はその次の日の夜明けにこの世界から消滅するんだ。簡単に言うと成仏ってとこかな」
いつものエグズィットからは想像もできないような悲しげなトーンだった。
「…どうして、どうして大切なものを作っちゃいけねぇんだよ。人なんだから大切なものの一つや二つあって当たり前だろ…」
「だめなのよ。私たちは人の人生を左右する存在。だから平等でなければいけないのよ」
エグズィットに代わってエンタリィが淡々と述べる。エリアはそんなエンタリィを呆然と見つめている。一緒にいた紫波真菻はこんなに冷たい人じゃないとでも言うように。
「エンタリィはそう思っているのか?」
涙が止まり、感情的に落ち着いたのか、いつものエグズィットの声がその場を制した。
「そうよ?」
エンタリィは当たり前でしょ?と言うようにそう答えた。
「俺はそうは思わない」
「え?」
「だってそうだろ?平等なんて表の世界での話じゃないか!裏の俺たちの世界を見てみろ!死神や俺たちは気まぐれで人の人生を分けてんだぞ!これが平等か?!どう考えても不平等だろ!」
「じゃああなたの大切なその少年が大きな罪を犯したとする。その時あなたはどうする?罪から逃がすわよね?おかしいでしょ?仲のいい人だけにいい人生を与える。あなたの考えこそ不平等だわ。でも大切なものを持っていない私たちならどう?その少年が救われるか堕とされるかの確率は半々だわ。サイコロの出る目の確率が等しいようにね。何も不平等じゃないわ」
180度反対の世界。二人の会話は抽象的にしか理解できなかった。
「お、お姉ちゃんにとって…私は…た…大切な人じゃなかったの…?」
震える声で今まで黙っていたエリアが告げた。その言葉にエンタリィはハッとエリアを振り返った。その瞳は動揺に塗られていた。
エリアは今にも泣き出しそうだった。それもそうだろう。大切な人に拒まれるほど辛いことなんてない。エリアの心情は痛いほどに理解できた。
この場にいる全員がエンタリィの言葉を待っていた。背けるように伏せたエンタリィの顔は綺麗な髪に隠されて、その表情はもはや読み取れない。
そのまま何分が経っただろう。
1分ほどだった気もするし10分以上だった気もする。沈黙の世界に飲まれた俺の時間感覚は容易く壊されてしまった。
そんな沈黙の世界を、みんなが待っていた言葉でエンタリィが終わらせた。
「私にも大切な人がいたわ」
エリアとエグズィットに向けた言葉だった。エンタリィは…純粋かつ綺麗な笑顔を浮かべていた。
その瞬間、エグズィットの鎖が砕けた時と同じような音が聞こえた気がした。
「エンタリィはやっぱり笑ってる方がいいよ。冷たい人になってしまわなくてよかった」
エグズィットが少女漫画のようなセリフを述べる。しかし俺もその通りだと思った。
同時に…二人の運命は決まってしまった。
明日の朝、二人はもういない…。
辛く酷い現実だと思った。
あの死神がここに現れて命と引き換えに二人を生かしてやるというのなら俺はそれに従ってしまうだろう。
それほど二人がここにいて欲しいと思った。
でもそれが叶うことはない。
逆に死神がそんな条件を出してきたら二人は俺を生かそうとするだろう。俺たちはもともと死んでるから、なんて言って。
今日が最後の夜。
眠れない夜だと思った。
しばらくして事も落ち着き、全員が現実を受け入れ始めた頃、俺はすっかり忘れ去られていた夕食の準備を始めた。
あんな状況になって空腹などどこかに行ってしまったと思っていたのだが、エリアの「おなかすいた」の一言で俺も空腹を感じた。これも生きているってことなんだろう。
事実、エグズィットとエンタリィは空腹など感じないらしい。だから毎回俺の家で食べていた食事は単なる楽しみだったのだ。
そう考えると、俺は食事を作る労力を一人分余分に使わされている気がして腹がたつ。しかし逆に考えると俺の料理を気に入ってくれている…特にオムライス…ということなのだろうか。怒るべきか喜ぶべきかよく分からないところである。
急遽変更されたメニューをエグズィットが文句を言わないように慎重に作り上げていく。
「エリア、お皿出しといてくれ」
「はーい!」
とてて、と軽い足音が響いた。
四枚のお皿へ出来上がった料理を乗せていく。
今までで一番いい出来な気がした。
エリアに手伝ってもらい、それらをテーブルに運ぶ。
初めは一人でテーブルについていた。
いつしかエグズィットが一緒に食事を摂るようになった。
ある日突然エグズィットがエリアを連れてきた。
そしてエンタリィが含まれた今、テーブルの四つの席は満員だった。
嬉しさに思わず笑みがこぼれた。
「ウェイ」
エグズィットが俺の名を呼んだ。その理由は聞くまでもなかった。こうしてみんなでいただきますなんて何年ぶりだろう。
みんなが手を合わせたのを確認し、俺は親しみ深い言葉を口にした。
「いただきます」
『いただきます!』
みんなが俺の作ったオムライスを美味しいと言いながら食べてくれる。部屋に明るい声と笑顔が溢れた。
ああ…こんな日がこれからも続けばいい…。
あの死神は幻だったと、誰か言ってはくれないか…。
大切なものは失って初めて気づく。
その意味が初めて分かった気がした。
張り詰めた空気の中、口火を切ったのはエグズィットだった。
どうやら紫波真菻の二つ名はエンタリィらしい。頬に進入禁止の印が付いていた。それは俺の標識と対照している標識だった。
「エグジィット、勘違いしないで。私はこの人たちを責めに来たんじゃないのよ」
そういうとエンタリィは俺にそっと近づいた。今にも自己紹介を始めるような、そんな優しい雰囲気が漂っていた。不思議と幽霊であるという恐怖は感じなかった。それ以上に、今すぐにでも土下座して謝りたい衝動に駆られた。謝って済む話ではないのは承知の上だが、そうでもしないと心が自負の念で押しつぶされそうだった。
「あ、あの…あの時は…」
俺が謝ろうと口を開いたとき、エンタリィはそれを読み取ったかのように「謝罪なんてしないで」と言って優しく微笑んだ。その優しさになおさら申し訳なさがこみ上げてくる。
「エンタリィ、何しに来たんだ?」
エグズィットの問いかけに、エンタリィは振り向いてこう言い放った。
「私はみんなにお別れを言いに来たの」
「お別れ…?」
その言葉に最初に反応したのはエリアだった。気まずくも、やはり大切な人であるお姉ちゃんと離れたくないのだろう。
「エグズィット、あなたは今日の夜を最後に消えてしまうんでしょう?」
「それは言うな…!」
エグジィットが悲痛の拒否を発したが、エンタリィの言葉は俺に届いてしまっていた。
「消える…?どういうことだよ!」
俺は声を張り上げていた。
「ウェイ、違う…。違うから…落ち着いて、な?」
エグズィットが笑みを浮かべて一歩俺に近づいた。でも嫌でもわかってしまった。その笑みは無理やり作っているものだと。俺を安心させるために貼り付けたものだと。
「俺が犯した罪のことも…お前が背負っていた使命も…その傷のことも…全部隠していたじゃねぇか!これ以上俺たちを欺くな!本当のことを言えよ!家族だろ!」
気づくと俺は叫んでいた。それは今まで溜め込んでいた本音だった。
「家族…?」
「ああ、これだけ一緒にいりゃ家族同然だろ」
「本当か?」
「何度も言わせるな。恥ずかしいだろ」
エグズィットの頬に雫が伝った。それに気づいたエグズィットは慌てて服の袖で目元を拭った。しかしその雫は止まることなく、いつも嘲笑を浮かべていたその顔を濡らしていく。
「なんでとまらねぇんだよ…」
エグジィットは顔を隠すように涙をぬぐい続ける。俺はそんなエグジィットに近づいた。
「隠さないで話してくれ。そうすれば涙は止まるよ」
もちろん涙がそんなことで止まるなんて保証はない。しかし、エグジィットはそれを信じたのか、ゆっくりと語り出した。
「俺の世界には禁忌がある。それは大切な人や物を作ってしまうことだ…。その禁忌を犯した者はあの死神に気づかれ次第、役目をやめさせられる。俺の鎖がいい例だ。そしてその役目を失った者はその次の日の夜明けにこの世界から消滅するんだ。簡単に言うと成仏ってとこかな」
いつものエグズィットからは想像もできないような悲しげなトーンだった。
「…どうして、どうして大切なものを作っちゃいけねぇんだよ。人なんだから大切なものの一つや二つあって当たり前だろ…」
「だめなのよ。私たちは人の人生を左右する存在。だから平等でなければいけないのよ」
エグズィットに代わってエンタリィが淡々と述べる。エリアはそんなエンタリィを呆然と見つめている。一緒にいた紫波真菻はこんなに冷たい人じゃないとでも言うように。
「エンタリィはそう思っているのか?」
涙が止まり、感情的に落ち着いたのか、いつものエグズィットの声がその場を制した。
「そうよ?」
エンタリィは当たり前でしょ?と言うようにそう答えた。
「俺はそうは思わない」
「え?」
「だってそうだろ?平等なんて表の世界での話じゃないか!裏の俺たちの世界を見てみろ!死神や俺たちは気まぐれで人の人生を分けてんだぞ!これが平等か?!どう考えても不平等だろ!」
「じゃああなたの大切なその少年が大きな罪を犯したとする。その時あなたはどうする?罪から逃がすわよね?おかしいでしょ?仲のいい人だけにいい人生を与える。あなたの考えこそ不平等だわ。でも大切なものを持っていない私たちならどう?その少年が救われるか堕とされるかの確率は半々だわ。サイコロの出る目の確率が等しいようにね。何も不平等じゃないわ」
180度反対の世界。二人の会話は抽象的にしか理解できなかった。
「お、お姉ちゃんにとって…私は…た…大切な人じゃなかったの…?」
震える声で今まで黙っていたエリアが告げた。その言葉にエンタリィはハッとエリアを振り返った。その瞳は動揺に塗られていた。
エリアは今にも泣き出しそうだった。それもそうだろう。大切な人に拒まれるほど辛いことなんてない。エリアの心情は痛いほどに理解できた。
この場にいる全員がエンタリィの言葉を待っていた。背けるように伏せたエンタリィの顔は綺麗な髪に隠されて、その表情はもはや読み取れない。
そのまま何分が経っただろう。
1分ほどだった気もするし10分以上だった気もする。沈黙の世界に飲まれた俺の時間感覚は容易く壊されてしまった。
そんな沈黙の世界を、みんなが待っていた言葉でエンタリィが終わらせた。
「私にも大切な人がいたわ」
エリアとエグズィットに向けた言葉だった。エンタリィは…純粋かつ綺麗な笑顔を浮かべていた。
その瞬間、エグズィットの鎖が砕けた時と同じような音が聞こえた気がした。
「エンタリィはやっぱり笑ってる方がいいよ。冷たい人になってしまわなくてよかった」
エグズィットが少女漫画のようなセリフを述べる。しかし俺もその通りだと思った。
同時に…二人の運命は決まってしまった。
明日の朝、二人はもういない…。
辛く酷い現実だと思った。
あの死神がここに現れて命と引き換えに二人を生かしてやるというのなら俺はそれに従ってしまうだろう。
それほど二人がここにいて欲しいと思った。
でもそれが叶うことはない。
逆に死神がそんな条件を出してきたら二人は俺を生かそうとするだろう。俺たちはもともと死んでるから、なんて言って。
今日が最後の夜。
眠れない夜だと思った。
しばらくして事も落ち着き、全員が現実を受け入れ始めた頃、俺はすっかり忘れ去られていた夕食の準備を始めた。
あんな状況になって空腹などどこかに行ってしまったと思っていたのだが、エリアの「おなかすいた」の一言で俺も空腹を感じた。これも生きているってことなんだろう。
事実、エグズィットとエンタリィは空腹など感じないらしい。だから毎回俺の家で食べていた食事は単なる楽しみだったのだ。
そう考えると、俺は食事を作る労力を一人分余分に使わされている気がして腹がたつ。しかし逆に考えると俺の料理を気に入ってくれている…特にオムライス…ということなのだろうか。怒るべきか喜ぶべきかよく分からないところである。
急遽変更されたメニューをエグズィットが文句を言わないように慎重に作り上げていく。
「エリア、お皿出しといてくれ」
「はーい!」
とてて、と軽い足音が響いた。
四枚のお皿へ出来上がった料理を乗せていく。
今までで一番いい出来な気がした。
エリアに手伝ってもらい、それらをテーブルに運ぶ。
初めは一人でテーブルについていた。
いつしかエグズィットが一緒に食事を摂るようになった。
ある日突然エグズィットがエリアを連れてきた。
そしてエンタリィが含まれた今、テーブルの四つの席は満員だった。
嬉しさに思わず笑みがこぼれた。
「ウェイ」
エグズィットが俺の名を呼んだ。その理由は聞くまでもなかった。こうしてみんなでいただきますなんて何年ぶりだろう。
みんなが手を合わせたのを確認し、俺は親しみ深い言葉を口にした。
「いただきます」
『いただきます!』
みんなが俺の作ったオムライスを美味しいと言いながら食べてくれる。部屋に明るい声と笑顔が溢れた。
ああ…こんな日がこれからも続けばいい…。
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