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12.喰
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クエスト『亜人の女王』
・アッパーグラス 罪の洞窟
・対象 洞窟の制圧 「クイーンゴブリン」の討伐
・任意 なし
「さて、アッパーグラスに出たわけだが……」
「4キロは歩くね」
「うぅ長いな」
「歩きながらで話しておこうと思ってたんだけど、実は君がタイニーゴブリンと戦っているところ見てたんだよね」
「なんだ、知ってたんだ」
「残神って刀を狙ってたんだよね(チラチラ)」
なんだその物欲しそうな目は!
「あぁ、それならあげるよ。どうせ僕は使わないし(9割壊れてるし)」
「本当に!ありがとう!」
うん、笑顔は100点だ。
刀が欲しかっただけか。
別に僕には必要無い。
いや……止めた。
「やっぱり無しで」
「えぇえ!!」
「今回の報酬ってことでどう?」
「報酬?」
「無事お互いが生還したときの報酬にこのボロ刀を一緒にあげよう」
「やった、頑張ります!」
「そ、そんなに欲しかったんだ」
こんななまくらの何が良いんだろう。
そんなこんなで「罪の洞窟」に到着した。
くらい奥を見つめているといきなり怖くなってきた。
血を確実に見る現場でルーイの最後の顔を思い出してしまった。
「あのさぁ……約束してくれ、絶対死なないって。死にそうになったら僕はいいから逃げてくれ」
「怖気づいたの?まぁ気にしなさんなよ、言われなくても自分の身は守れますって」
キリカの余裕さに少し苛立った。慢心故に死んだとかシャレにならんのだよ。
「駄目だ、僕が守るから……あーいや、攻撃を防ぐから、お願いだから守らせてくれない?」
守るなんてカッコつけたことをいって、そんな力があるのかと考えると「無いな」と落胆した。一番自分の力を知っているのは自分なんだから。次第に声が弱くなっていくのが分かった。
「そこまで言うなら……まぁ」
どうやら容認してもらえたようだ。ちょっと安心した。少しは危ないところに行くと自覚をもってもらえただろうか。
「優しいのね」
「そんなんじゃないよ……もう、見たくない」
僕が一人を好んでいた理由でもあった。本当は皆といたい。でもそうするわけにはいかない。人に気を使っている時間はない。
僕らは洞窟へ踏み出した。
その時は見なかった。いや、見えなかった。洞窟の看板に「攻略中止、攻略中止。繰り返す攻略中止。攻略隊が制圧するまで侵入を禁止する」と書かれていたことに。
何故か、看板は、表が洞窟側で綺麗に僕らに背を向けていたからだ。
だから帰って来る頃に知ることができるはず……はず。
洞窟といっても奥に行けば周りは松明で明るく、ゴブリンたちの生活感を感じる。
「骨、骨、骨……肉あった。うわー腐ってるよ」
「君うるさい、いつ襲われるかわからないんだよ?」
「ごめんごめん、気をつけます」
慎重に奥に進むと、いくつか部屋があることがわかった。おそらく寝室、食堂、食料庫、など知能的だった。
不思議なのが、ゴブリンがいまだ1匹も出現していないことだ。
クイーンゴブリンがボスなら、子分のゴブリンは山ほどいると思ったのだが……
「1匹もいないな」
「どうしたんだろう……ダンジョンならもっと敵は出てくるし……ねぇもうボス部屋だよ」
体が痺れる、緊張が高まる。
「オトメ、奥から気配を感じます」
「開けるよ」
キリカが扉を押してゆっくり開ける。
「スキャン開始」
『クイーンゴブリン』Enemy
・相対レベル 31
・武器 スクリーマー(剣)
・興奮
他スキャンを実行していません。
大きさはこの前のタイニーゴブリンより少し小さい4メートル程度。
色がピンクと特徴的、ギザギザの刃が出血を酷くさせそうだ。
「アイツなんか食ってるぞ……」
僕はその光景に吐き気を覚えた。
「女王が、ゴブリンを食べてる……」
キリカも気づいたようだ。
クイーンは自らの従者を喰らっていた。
「あれは繫殖期が近くなると起こす行動の一つ、共食いです。普段のゴブリンからの献上品では栄養が摂取出来なくなると行います。1度に100以上のゴブリンを産みます」
僕が驚いたのはそこだけではなかった。
周りのゴブリン達は進んで喰らわれにいっていることだ。同族の血液が飛び散ったとしても平然としている様子だ。
「なんで……どうしてだ」
「以前も言った通り、ゴブリンは死亡すると魂となり転生します。その事を彼らは理解しているのです」
キリカは衝撃的すぎる光景に絶句している。
「マズイ気づかれた」
クイーンと周りのゴブリンに気づかれたようだ。
「早く剣を抜け!」
「わ、わかってる!」
キリカは刀を抜く。
それは白い美しい刀だった。
「まずは取り巻きの掃討だな」
「そうだね」
ゴブリンはおよそ30体、クイーンの攻撃を避けながら小物の相手をするのはキツイ。なるべく早めに30体倒すんだ。
「はぁ!」
キリカが斬りかかる。僕はその斬撃に感動した。
スキの少ない素早い動きで5体を一瞬で切り倒した。
「強いんだ」
「君も私と同じくらいは倒してよね」
ソロを張ってきた人間は強かった。
僕も一匹づつ剣を振るい、倒していった。僕だってゴブリンの相手は慣れている。勿論個体ごとにクセはある。たまに首を取られそうになるのは内緒だ。
クイーンが叫ぶ、その瞳には涙が見えたきがした。
「泣いてる……」
「ちょっと、動き止めないで!」
僕の後ろのゴブリンをキリカが倒してくれた。
「悪い、助かった」
「人に死ぬなって言ったんだから、君が死んじゃだめじゃないかな!」
「そうだな、気を付ける」
今ので全て、残るはクイーンのみである。
バフに「トランス」が追加された。
「危ない!」
高速化したクイーンの一撃からキリカを庇う様に守り、僕が代わりに剣で受けた。
HP-10 CP-13
流石良い防具。見えた攻撃予測に合わせた防御だったが予想より上手くいった。
「やっと、守れた……」
上手くいったにしては痛すぎる。骨が折れなくてよかった。
「……ありがとう」
「移動速度が上がった。大丈夫、攻撃は防げる。僕が防いだ直後の硬直時間に攻撃するんだ」
「わかった」
「レベル上昇を確認、相対レベルが60になりました」
「えっ……」
60?僕は強くなったはず?食事で強化されたのか?
後ろから音が聞こえる。攻撃だ。防がないと。
「ゴホッ!があっ……」
後ろのキリカがおかしい音を鳴らしていた。
振り返ると、スクリーマーがキリカを貫いていた。
「うわあああああああああああああああああああ!!キリカアアアアアア!!」
返り血を浴びていた服の奥からジワジワと出血が始まった。
「やめてやめてやめてやてめやてめやめろ!」
スクリーマーが抜かれると血液が一気に飛び散る。ギザギザの刃故の複雑な血液散布、絵画にしよう。
キリカHP-60 CP-60 出血
「……………………」
「キリカ?」
僕は駆け寄って口元に耳を近づける。
「ばか、うし……ろ」
次の攻撃は防げなかった。動揺したか、合理的な行動がとれなかった。反省反省。
僕も致命的一撃をもらった。
HP-50 CP-50 出血 気絶
「キリ……カ……ごめ」
・アッパーグラス 罪の洞窟
・対象 洞窟の制圧 「クイーンゴブリン」の討伐
・任意 なし
「さて、アッパーグラスに出たわけだが……」
「4キロは歩くね」
「うぅ長いな」
「歩きながらで話しておこうと思ってたんだけど、実は君がタイニーゴブリンと戦っているところ見てたんだよね」
「なんだ、知ってたんだ」
「残神って刀を狙ってたんだよね(チラチラ)」
なんだその物欲しそうな目は!
「あぁ、それならあげるよ。どうせ僕は使わないし(9割壊れてるし)」
「本当に!ありがとう!」
うん、笑顔は100点だ。
刀が欲しかっただけか。
別に僕には必要無い。
いや……止めた。
「やっぱり無しで」
「えぇえ!!」
「今回の報酬ってことでどう?」
「報酬?」
「無事お互いが生還したときの報酬にこのボロ刀を一緒にあげよう」
「やった、頑張ります!」
「そ、そんなに欲しかったんだ」
こんななまくらの何が良いんだろう。
そんなこんなで「罪の洞窟」に到着した。
くらい奥を見つめているといきなり怖くなってきた。
血を確実に見る現場でルーイの最後の顔を思い出してしまった。
「あのさぁ……約束してくれ、絶対死なないって。死にそうになったら僕はいいから逃げてくれ」
「怖気づいたの?まぁ気にしなさんなよ、言われなくても自分の身は守れますって」
キリカの余裕さに少し苛立った。慢心故に死んだとかシャレにならんのだよ。
「駄目だ、僕が守るから……あーいや、攻撃を防ぐから、お願いだから守らせてくれない?」
守るなんてカッコつけたことをいって、そんな力があるのかと考えると「無いな」と落胆した。一番自分の力を知っているのは自分なんだから。次第に声が弱くなっていくのが分かった。
「そこまで言うなら……まぁ」
どうやら容認してもらえたようだ。ちょっと安心した。少しは危ないところに行くと自覚をもってもらえただろうか。
「優しいのね」
「そんなんじゃないよ……もう、見たくない」
僕が一人を好んでいた理由でもあった。本当は皆といたい。でもそうするわけにはいかない。人に気を使っている時間はない。
僕らは洞窟へ踏み出した。
その時は見なかった。いや、見えなかった。洞窟の看板に「攻略中止、攻略中止。繰り返す攻略中止。攻略隊が制圧するまで侵入を禁止する」と書かれていたことに。
何故か、看板は、表が洞窟側で綺麗に僕らに背を向けていたからだ。
だから帰って来る頃に知ることができるはず……はず。
洞窟といっても奥に行けば周りは松明で明るく、ゴブリンたちの生活感を感じる。
「骨、骨、骨……肉あった。うわー腐ってるよ」
「君うるさい、いつ襲われるかわからないんだよ?」
「ごめんごめん、気をつけます」
慎重に奥に進むと、いくつか部屋があることがわかった。おそらく寝室、食堂、食料庫、など知能的だった。
不思議なのが、ゴブリンがいまだ1匹も出現していないことだ。
クイーンゴブリンがボスなら、子分のゴブリンは山ほどいると思ったのだが……
「1匹もいないな」
「どうしたんだろう……ダンジョンならもっと敵は出てくるし……ねぇもうボス部屋だよ」
体が痺れる、緊張が高まる。
「オトメ、奥から気配を感じます」
「開けるよ」
キリカが扉を押してゆっくり開ける。
「スキャン開始」
『クイーンゴブリン』Enemy
・相対レベル 31
・武器 スクリーマー(剣)
・興奮
他スキャンを実行していません。
大きさはこの前のタイニーゴブリンより少し小さい4メートル程度。
色がピンクと特徴的、ギザギザの刃が出血を酷くさせそうだ。
「アイツなんか食ってるぞ……」
僕はその光景に吐き気を覚えた。
「女王が、ゴブリンを食べてる……」
キリカも気づいたようだ。
クイーンは自らの従者を喰らっていた。
「あれは繫殖期が近くなると起こす行動の一つ、共食いです。普段のゴブリンからの献上品では栄養が摂取出来なくなると行います。1度に100以上のゴブリンを産みます」
僕が驚いたのはそこだけではなかった。
周りのゴブリン達は進んで喰らわれにいっていることだ。同族の血液が飛び散ったとしても平然としている様子だ。
「なんで……どうしてだ」
「以前も言った通り、ゴブリンは死亡すると魂となり転生します。その事を彼らは理解しているのです」
キリカは衝撃的すぎる光景に絶句している。
「マズイ気づかれた」
クイーンと周りのゴブリンに気づかれたようだ。
「早く剣を抜け!」
「わ、わかってる!」
キリカは刀を抜く。
それは白い美しい刀だった。
「まずは取り巻きの掃討だな」
「そうだね」
ゴブリンはおよそ30体、クイーンの攻撃を避けながら小物の相手をするのはキツイ。なるべく早めに30体倒すんだ。
「はぁ!」
キリカが斬りかかる。僕はその斬撃に感動した。
スキの少ない素早い動きで5体を一瞬で切り倒した。
「強いんだ」
「君も私と同じくらいは倒してよね」
ソロを張ってきた人間は強かった。
僕も一匹づつ剣を振るい、倒していった。僕だってゴブリンの相手は慣れている。勿論個体ごとにクセはある。たまに首を取られそうになるのは内緒だ。
クイーンが叫ぶ、その瞳には涙が見えたきがした。
「泣いてる……」
「ちょっと、動き止めないで!」
僕の後ろのゴブリンをキリカが倒してくれた。
「悪い、助かった」
「人に死ぬなって言ったんだから、君が死んじゃだめじゃないかな!」
「そうだな、気を付ける」
今ので全て、残るはクイーンのみである。
バフに「トランス」が追加された。
「危ない!」
高速化したクイーンの一撃からキリカを庇う様に守り、僕が代わりに剣で受けた。
HP-10 CP-13
流石良い防具。見えた攻撃予測に合わせた防御だったが予想より上手くいった。
「やっと、守れた……」
上手くいったにしては痛すぎる。骨が折れなくてよかった。
「……ありがとう」
「移動速度が上がった。大丈夫、攻撃は防げる。僕が防いだ直後の硬直時間に攻撃するんだ」
「わかった」
「レベル上昇を確認、相対レベルが60になりました」
「えっ……」
60?僕は強くなったはず?食事で強化されたのか?
後ろから音が聞こえる。攻撃だ。防がないと。
「ゴホッ!があっ……」
後ろのキリカがおかしい音を鳴らしていた。
振り返ると、スクリーマーがキリカを貫いていた。
「うわあああああああああああああああああああ!!キリカアアアアアア!!」
返り血を浴びていた服の奥からジワジワと出血が始まった。
「やめてやめてやめてやてめやてめやめろ!」
スクリーマーが抜かれると血液が一気に飛び散る。ギザギザの刃故の複雑な血液散布、絵画にしよう。
キリカHP-60 CP-60 出血
「……………………」
「キリカ?」
僕は駆け寄って口元に耳を近づける。
「ばか、うし……ろ」
次の攻撃は防げなかった。動揺したか、合理的な行動がとれなかった。反省反省。
僕も致命的一撃をもらった。
HP-50 CP-50 出血 気絶
「キリ……カ……ごめ」
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