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8.誘拐
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「速っ!」
両手剣の「護衛の剣改」の厚い刃と、相対レベル42オーバー、そしてルーイの屈強な体とスピードが融合、回避できず、剣で防ぐしかなかった。
その重い一撃は、体を上から潰すような威力があった。手からジンジンとした感覚が伝わってきた。
このままでは剣が先に折れる。剣の角度をずらして、いなすように体重を移動させた。
「危ない、なんとかよけれた」
「オトメ君!」
まさかHPとCPともに1割削られるとは。
「洞察力はあるな、俊敏性もあるか……厄介な」
「何だ、街の外なら僕達を襲えると思ったのか?」
「その通りだ。腕の立つ人間に見つかったりしたら面倒だからな」
「どうしてゴブリンにスキルカードを渡した?」
ルーイの口が少し塞がった。言いたくないことでもあったのだろう。
「言う必要は……無い」
「まぁどうでもいいか、情があると思っておくよ。で、まだやるの?」
格上の相手に言う台詞ではない。できれば戦いたくない。ここは撤退してほしい。
「お前がレン姫様を素直に返してくれるならな」
「……(畜生マジかよ)交渉決裂だ」
ルーイは両手剣を片手剣のように扱っている。相当な筋力自慢なのだろう。
護衛の剣改は肉厚で幅の広い刀身、味方を守る盾のような剣、多分攻守のバランスに優れている。それを片手で使うとは、絶対に強者だ。
だめだ、逃げたい。
「42オーバーか……避ければいけるか?」
「いくぞ!」
一瞬、ルーイの瞳孔が青く光った気がした。
一歩踏み出したルーイが下から斬りかかる。
リーチも長い、威力もある。一撃もろに当たるともう戦えないだろう。
「あんた、右利……!」
なんとか回避し、右足で踏みだし、左脇目がけて突き攻撃を放つ。
しかし、剣はルーイの左手で止まってしまった。
アイアンソードがびくともしない。剣を掴んで止められていた。
「ヤバッ!」
咄嗟に剣を放し、後方へ回避する。
危うくルーイの反撃に当たるところだった。
「いい判断だ。しかし、武器なしにどうやって戦う?」
奪った剣を明後日の方向に放り投げる。目で追うが走って取りに行ける距離じゃない。
ヒュンヒュンと飛んた剣はやわらかい地面に刺さった。
「非常に不利……」
あれ、そういえば、武器はいっぱいあったな。
「なんだそれは」
「次はこれ、レイピアだ」
実は左手にはスモールナイフも持っている。
「いい判断ですオトメ」
「何度でも来い、3分で終わらせる」
僕は借りているレイピアで攻撃、頭への攻撃も回避され、ナイフも当たらない。
ルーイの斬撃の隙を見て一撃入れようにも向こうの回避性能も素晴らしい。鎧の騎士は伊達じゃないということか。
「はぁはぁ1分でも疲れるなぁ……」
「そろそろだな、終わりにしよう『鬼人剣』!」
ルーイはそう言い放つと、剣が赤く光を放った。
「はあああぁぁ!」
戦士の気迫が空気から伝わる。未知の攻撃が来る。
ルーイの攻撃速度が上がり、どうしたって避けれない。
「クソッ!」
薄氷のごときレイピアとスモールナイフは防御時に切断され、肉厚な刃が骨を砕き、体は地面に叩きつけられた。
「あっ、あぁぁああああああ!いっでぇぇえええええ!!!!!!」
胴体にザックリできた傷から大量の血が逃げるように垂れ流れる。
HPは2割を切り、18%と表情されている。
CPは49%。意識がはっきりしない。正気は保っている。何かしないと
あーあ、そういえばタナカさんに弁償しないとな。
イタイ。
なんて考えてる場合じゃない。
シヌー死ぬー動けない動けない動けないマズイどうしようどうしよう考えて考えて。
「降参か?攻撃の位置を急所から少しずらした、感謝しろ……そもそも実力差がありすぎだろう。どうして戦おうとする」
「馬鹿……か……」
「オトメ、鎮痛薬の使用を推奨」
ストレージから「鎮痛薬」を取り出し傷口にかける。
すると、CPが赤く100%になった。
自バフに「鎮痛効果」が追加された。
「はぁはぁはぁ……もって30秒か」
ギルド特製の必殺!鎮痛薬。グルール自然地帯に自生する鎮痛効果のある薬草から作る薬品。即効性がある。副作用のことは考えている暇はない。
「来いよ……トロイんだよクソ騎士風情」
「……こっちは死なないように気を配っているんだが、少しは察してくれてもいいんじゃないか」
ルーイは馬鹿正直に斬りかかってきた。
僕は合わせてビッグブレードをストレージからほぼノータイムで出現させて攻撃を防いだ。巨大な剣故に盾の代わりになった。
「何っ!どこから出した!」
そして、剣を離し後ろへ回り込み、ストレージからロングソードを装備する。
「その顔だよルーイ、絶望だー、ぜ・つ・ぼ・う。もっと見せろ!」
そのHPを0にしたいゼロにしたい零にしたいZEROにしたい。したい、したいしたい!
一瞬、僕の瞳孔が赤に光った。体の半分が自分じゃないみたいに気分が良かった。
「ゴブリン……スラッシュ!」
動く体の部位をフルに活用、渾身の三撃をルーイに叩き込む。
鎧は正面から三か所切り裂かれ、そこから血が流れた。振り向いたが防御が一歩も二歩も遅かった。
HPは30%ほどしか削れなかったが、CPは不意をついたことから70%削った。これは立ってはいられないだろう。
「素晴らしいですオトメ」
「ぐぁぁ……不覚……だが……ぶ……ぶフォア」
「ルーイ君、まだやる?いいんだよ?あと3回は同じスキル出せるから。それやったら防具はぶっ壊れるし、多分死ぬし、楽しいし……どうする?」
「オトメ君、もう、もうやめて!」
その声で我に帰った。現実をかみしめるように呼吸をした。
「僕は何を……っていっでえええ!」
鎮痛効果が切れていた。
「オトメ君、いいよ、もういいから……」
カイナが僕の腕にしがみついていた。それはなんだか全ての痛みを忘れされてくれるものだった。
「姫……あなたはもう?」
僕らの後ろに気配がする。
「氷槍……つまりそれは、アイスランス!」
氷の槍が飛んでくる。避けれない。このままだと、カイナと僕に直撃してしまう。
「カイナ……避けろ」
「……嫌だ!」
しかし、痛みは感じなかった。
「それでいい……」
ドスッと鈍い音を感じたと思ったら、ルーイの腹を氷槍が貫いていた。半透明な槍の向こうに影が滲んでいる。枠を囲うように流血、彼が盾になったことくらい今の僕でもわかった。
「何でだ!!」
HPが12%になり、継続ダメージバフが付与された。ひゅーひゅーと息が聞こえる。
「おやぁ?ルーイ君、随分と勝手をやっているではないか」
乾いた男の声だった。向こうの影がしゃべっているのだろう。
「スキャンします」
『ツルバ』Enemy
・相対レベル 50
・武器:イービルワンド(氷魔法強化モデル)
・防具:軍師のコート、イービルリング(氷魔法増強)
他スキャンを実行していません。
ツルバという少々歳の過ぎた男。ぼさぼさの白い髪がゆれていた。
殺したいの逃げたいの。
「姫、探しましたよ。さぁ行きましょう」
老人がゆっくりした足で近づいてくる。狙いはカイナだとわかった。
「えっ……い、嫌!」
「やめろっ!」
体が動かない、ダメージを負いすぎた。
「ふーむ、それはしかたがありませんねぇ」
ツルバはカイナに杖を向けた。すると金縛りにでもあったかのように彼女は硬直した。
「あっえっあ」
ツルバはその後カイナを無力な僕から引き離した。
「おい!カイナ?喋れないのか」
「それでは皆さん、ごきげんよう」
大きな影が現れたと上を見上げると、大きな船が浮いていた。
「空飛ぶ……船?」
「ツルバ様、お迎えにまいりました」
仲間か。いやまて、行くな。
「ありがとう、さぁ帰ろう姫」
ツルバの足元魔法陣が出現し、二人を乗せて上昇していった。
「まっ……て……」
「パーティからカイナが外れました」
一歩だって足が動かない。
「動け動け!」
渾身の力を入れた右足は誰かの血で滑り、頭をぶつけたのか意識をうしなっていた。
両手剣の「護衛の剣改」の厚い刃と、相対レベル42オーバー、そしてルーイの屈強な体とスピードが融合、回避できず、剣で防ぐしかなかった。
その重い一撃は、体を上から潰すような威力があった。手からジンジンとした感覚が伝わってきた。
このままでは剣が先に折れる。剣の角度をずらして、いなすように体重を移動させた。
「危ない、なんとかよけれた」
「オトメ君!」
まさかHPとCPともに1割削られるとは。
「洞察力はあるな、俊敏性もあるか……厄介な」
「何だ、街の外なら僕達を襲えると思ったのか?」
「その通りだ。腕の立つ人間に見つかったりしたら面倒だからな」
「どうしてゴブリンにスキルカードを渡した?」
ルーイの口が少し塞がった。言いたくないことでもあったのだろう。
「言う必要は……無い」
「まぁどうでもいいか、情があると思っておくよ。で、まだやるの?」
格上の相手に言う台詞ではない。できれば戦いたくない。ここは撤退してほしい。
「お前がレン姫様を素直に返してくれるならな」
「……(畜生マジかよ)交渉決裂だ」
ルーイは両手剣を片手剣のように扱っている。相当な筋力自慢なのだろう。
護衛の剣改は肉厚で幅の広い刀身、味方を守る盾のような剣、多分攻守のバランスに優れている。それを片手で使うとは、絶対に強者だ。
だめだ、逃げたい。
「42オーバーか……避ければいけるか?」
「いくぞ!」
一瞬、ルーイの瞳孔が青く光った気がした。
一歩踏み出したルーイが下から斬りかかる。
リーチも長い、威力もある。一撃もろに当たるともう戦えないだろう。
「あんた、右利……!」
なんとか回避し、右足で踏みだし、左脇目がけて突き攻撃を放つ。
しかし、剣はルーイの左手で止まってしまった。
アイアンソードがびくともしない。剣を掴んで止められていた。
「ヤバッ!」
咄嗟に剣を放し、後方へ回避する。
危うくルーイの反撃に当たるところだった。
「いい判断だ。しかし、武器なしにどうやって戦う?」
奪った剣を明後日の方向に放り投げる。目で追うが走って取りに行ける距離じゃない。
ヒュンヒュンと飛んた剣はやわらかい地面に刺さった。
「非常に不利……」
あれ、そういえば、武器はいっぱいあったな。
「なんだそれは」
「次はこれ、レイピアだ」
実は左手にはスモールナイフも持っている。
「いい判断ですオトメ」
「何度でも来い、3分で終わらせる」
僕は借りているレイピアで攻撃、頭への攻撃も回避され、ナイフも当たらない。
ルーイの斬撃の隙を見て一撃入れようにも向こうの回避性能も素晴らしい。鎧の騎士は伊達じゃないということか。
「はぁはぁ1分でも疲れるなぁ……」
「そろそろだな、終わりにしよう『鬼人剣』!」
ルーイはそう言い放つと、剣が赤く光を放った。
「はあああぁぁ!」
戦士の気迫が空気から伝わる。未知の攻撃が来る。
ルーイの攻撃速度が上がり、どうしたって避けれない。
「クソッ!」
薄氷のごときレイピアとスモールナイフは防御時に切断され、肉厚な刃が骨を砕き、体は地面に叩きつけられた。
「あっ、あぁぁああああああ!いっでぇぇえええええ!!!!!!」
胴体にザックリできた傷から大量の血が逃げるように垂れ流れる。
HPは2割を切り、18%と表情されている。
CPは49%。意識がはっきりしない。正気は保っている。何かしないと
あーあ、そういえばタナカさんに弁償しないとな。
イタイ。
なんて考えてる場合じゃない。
シヌー死ぬー動けない動けない動けないマズイどうしようどうしよう考えて考えて。
「降参か?攻撃の位置を急所から少しずらした、感謝しろ……そもそも実力差がありすぎだろう。どうして戦おうとする」
「馬鹿……か……」
「オトメ、鎮痛薬の使用を推奨」
ストレージから「鎮痛薬」を取り出し傷口にかける。
すると、CPが赤く100%になった。
自バフに「鎮痛効果」が追加された。
「はぁはぁはぁ……もって30秒か」
ギルド特製の必殺!鎮痛薬。グルール自然地帯に自生する鎮痛効果のある薬草から作る薬品。即効性がある。副作用のことは考えている暇はない。
「来いよ……トロイんだよクソ騎士風情」
「……こっちは死なないように気を配っているんだが、少しは察してくれてもいいんじゃないか」
ルーイは馬鹿正直に斬りかかってきた。
僕は合わせてビッグブレードをストレージからほぼノータイムで出現させて攻撃を防いだ。巨大な剣故に盾の代わりになった。
「何っ!どこから出した!」
そして、剣を離し後ろへ回り込み、ストレージからロングソードを装備する。
「その顔だよルーイ、絶望だー、ぜ・つ・ぼ・う。もっと見せろ!」
そのHPを0にしたいゼロにしたい零にしたいZEROにしたい。したい、したいしたい!
一瞬、僕の瞳孔が赤に光った。体の半分が自分じゃないみたいに気分が良かった。
「ゴブリン……スラッシュ!」
動く体の部位をフルに活用、渾身の三撃をルーイに叩き込む。
鎧は正面から三か所切り裂かれ、そこから血が流れた。振り向いたが防御が一歩も二歩も遅かった。
HPは30%ほどしか削れなかったが、CPは不意をついたことから70%削った。これは立ってはいられないだろう。
「素晴らしいですオトメ」
「ぐぁぁ……不覚……だが……ぶ……ぶフォア」
「ルーイ君、まだやる?いいんだよ?あと3回は同じスキル出せるから。それやったら防具はぶっ壊れるし、多分死ぬし、楽しいし……どうする?」
「オトメ君、もう、もうやめて!」
その声で我に帰った。現実をかみしめるように呼吸をした。
「僕は何を……っていっでえええ!」
鎮痛効果が切れていた。
「オトメ君、いいよ、もういいから……」
カイナが僕の腕にしがみついていた。それはなんだか全ての痛みを忘れされてくれるものだった。
「姫……あなたはもう?」
僕らの後ろに気配がする。
「氷槍……つまりそれは、アイスランス!」
氷の槍が飛んでくる。避けれない。このままだと、カイナと僕に直撃してしまう。
「カイナ……避けろ」
「……嫌だ!」
しかし、痛みは感じなかった。
「それでいい……」
ドスッと鈍い音を感じたと思ったら、ルーイの腹を氷槍が貫いていた。半透明な槍の向こうに影が滲んでいる。枠を囲うように流血、彼が盾になったことくらい今の僕でもわかった。
「何でだ!!」
HPが12%になり、継続ダメージバフが付与された。ひゅーひゅーと息が聞こえる。
「おやぁ?ルーイ君、随分と勝手をやっているではないか」
乾いた男の声だった。向こうの影がしゃべっているのだろう。
「スキャンします」
『ツルバ』Enemy
・相対レベル 50
・武器:イービルワンド(氷魔法強化モデル)
・防具:軍師のコート、イービルリング(氷魔法増強)
他スキャンを実行していません。
ツルバという少々歳の過ぎた男。ぼさぼさの白い髪がゆれていた。
殺したいの逃げたいの。
「姫、探しましたよ。さぁ行きましょう」
老人がゆっくりした足で近づいてくる。狙いはカイナだとわかった。
「えっ……い、嫌!」
「やめろっ!」
体が動かない、ダメージを負いすぎた。
「ふーむ、それはしかたがありませんねぇ」
ツルバはカイナに杖を向けた。すると金縛りにでもあったかのように彼女は硬直した。
「あっえっあ」
ツルバはその後カイナを無力な僕から引き離した。
「おい!カイナ?喋れないのか」
「それでは皆さん、ごきげんよう」
大きな影が現れたと上を見上げると、大きな船が浮いていた。
「空飛ぶ……船?」
「ツルバ様、お迎えにまいりました」
仲間か。いやまて、行くな。
「ありがとう、さぁ帰ろう姫」
ツルバの足元魔法陣が出現し、二人を乗せて上昇していった。
「まっ……て……」
「パーティからカイナが外れました」
一歩だって足が動かない。
「動け動け!」
渾身の力を入れた右足は誰かの血で滑り、頭をぶつけたのか意識をうしなっていた。
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