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116.能無し
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私はきっと最後の魔術師を仕留めたはず。仕留められたと思っている。そうでなければ後ろの飛空艇は破壊され我々は帰る手段を失って全滅。どうかたのむ。
「よく頑張ったね。間に合ってたよ」
「……ししょ?」
浮遊感で見つめる先にはアリエが立っていた。私は倒れていて下から見つめる形だった。どうやら回復が間に合っていたらしい。よかった。一安心したら眠くなってきた。
「二人休んでて、大丈夫治療は済んでるよ」
次の瞬間ライフル弾がアリエの横で弾けた。ライヴの生き残り二人のスナイパーが接近している証拠だ。ミセットのポケットに入っている防衛装置が弾丸を防いでくれていた。
「頭使ったね。丁寧に外してさ──────」
アリエは白打を抜刀し建物の上を走り出した。頭からは相当量の血を流し、屋上に赤黒い尾を引かせていた。
魔術師のいないスナイパーの射撃なんてアリエにはかすりもしない。ビルとビルを飛び越えて高速で接近し、1人目の首を切り落とした。
「……クソおぉ!」
「……次ィ!」
二人目まで200メートル以上ある。蛇行しながら接近し、サイドを取った。
「死ね!」
首を狙った斬撃、それは残念ながら空振り。おぼつかない剣閃はあっけなく躱された。その隙に体当たりさた。
「グへっ……」
「このアマがよ!」
倒れた後腹部に蹴りを何度も入れられ、呼吸が出来なくなってきていた。
このままではミセット達を守りきれない。
「クソがぁ!」
ラスト一撃、顔を蹴りあげられた。目の前がブラックアウトした。
ライフルが頭に突きつけられる。引き金に指が掛けられた瞬間にアリエが目がギョロりと動き銃身を掴んだ。
慌てて発砲するが、頭部からはすでに引き離されていてハズレ。アリエは銃身を手で手繰り寄せるようにして兵士を掴み投げ飛ばした。
「うらあああ!!」
ライブ兵士が着地した瞬間頭部に刀が刺さった。
「ウソでしょ……」
「女の子の顔蹴るなんて最低だろ、死ね」
アリエは人一人投げ飛ばした後に刀を投擲し、接近し柄を拳で殴っていた。
体力の限界だったのだろう、アリエはその場に座り込んだ。北を見渡すが、数キロ先にライヴ兵士がいるだけで数分の間は安全そうだった。増援は待ってられない、すぐに三人で立て直して防衛線を貼らなければならない。
ーーーーーー
銃声がホールに響き渡った。
「腰の銃くらい見えてる」
「さすが最強の男だね。さてどうする?今私を殺すか生け捕りか」
放たれた弾丸はツルギによって切り落とされていた。どうやら腰にハンドガンを持っていたらしい。
「とりあえずそのヘルメットを外してもらう」
ツルギは少女の首に刀を置いて強引にその長い髪を晒した。よく見るとパイルバンカーが腹の左右を抉っていた。そのせいでコックピット内は血液で満ちていた。
「今から質問をする。10秒以内に答えなければ足から1本ずつ切り落とす」
「うわぁ……いやだな」
「お前の血が無くなるのが先か、競走しよう」
「サイテー」
「一つ目、オトメキョウスケはこの上にいるか?」
「いる」
「二つ目、他にこれと同じ機体は存在するか?」
「いいや、オトメキョウスケ……キョウスケに破壊された。もともと3機いた。」
「そうか……最後だ西から進行して来ているのはわかる。サタンは来ているか?」
「……来てる」
ツルギは刀を納めるとギンジ達に指示した。
「コイツも連れて行け、タイマンでもお前らに勝てないだろう。このガラクタは置いていけ、後で取りに来させればいい」
「了解、じゃあ寝ててもらうぞ」
「ん?」
ギンジが少女の腹を急に殴りつけると、少女は気絶した。拳にスタン効果があるようだった。
「じゃあまたな」
「おう、死ぬなよ」
「死なねぇよ」
ツルギが三人と捕虜1人に背を向けて手を振る。一歩歩き出す。サタンが来ているらしい。ならば直接屋上に駆けつけるだろうか?それならすでにキリカ隊が戦闘しているだろうか?3人がかりで勝てるだろうか?いや待て──────
「ここから先には行ってはいないよツルギ」
窓ガラスから先が全てが真っ黒になった。魔術に違いない。だが予備動作が一切感じられなかった。
「おい暗くなった……」
「ギンジさん待ってください、ここそもそも照明無いですって」
「なんですかねえこれ?」
「窓だけが黒く染められた……ここだけ隔離したな」
犯人はツルギの前に蛍の光のように淡く揺らぎながら実体を現してきた。それはつばの大きなトンガリソンブレロを被った魔法使いだった。
「マルエル」
「覚えててくれたんだねツルギ、少し大人というか歳とったな」
「あんたは変わってない容姿も中身も。で?俺たちを閉じ込めてどうする?餓死してもらうのを待つのか、それともここで殺し合うか」
「私が君たちを殺すのは簡単だ。でもそういう命令は受けない。私自身は君たちに興味がない。命令はここでの拘束」
それを聞いたツルギはすぐに迅雷を展開、マルエルという魔女目掛けて付き攻撃を放つ。しかし伸びた電撃はマルエルを中心に拡散してしまった。音が凪ぐと同時に魔女の回りを囲む防壁が消えていった。
「オトメのエフェクトシールド、そのオリジナルだな」
「久しぶりに見るだろう?」
迅雷を解除、二刀流で斬りかかった。瞬間移動を駆使した全方位連続攻撃を繰り出すが、マルエルは剣一本ですべて凌ぎきっていた。
「なんだあらぁ」
「人の戦いじゃねぇよ」
「……」
「ツルギ、死ぬなよ」
斬撃の合間に刀を振り投げ、リボルバーを打ち尽くす。二発マルエルの防壁を抜け命中した。頭部を狙った射撃だったが、間一髪避けられ肩にヒットしていた。リボルバーを放り投げ二刀を胴体目掛けて振り下ろす。
肉体を3等分にした瞬間、マルエルの身体が蜃気楼のように揺れて消えていった。
「バンッ!」
部屋の隅からマルエルが指鉄砲の構えをとっていた。
「……身代わりか……やられたな」
ツルギは先程の指鉄砲で胸辺りを撃たれてしまっていた。自然と体から力が抜けていく。
「まんまとやられたな。おいマルエル、てめぇは俺たちの拘束だと言ったな」
「そう、そこで大人しくしててくれれば殺しはしない。さっきみたいに斬りかかってくるなら……ね?」
「そういうことだ、いいかお前ら、ここで事がすぎるのを待つ」
「思い出した──────生かしておかないといけないのはツルギだけだった!」
「……!お前ら!」
ツルギはすぐに立ち上がって刀を構え直したがマルエルはケラケラと笑っていた。
「ごめんごめん!命令はホントだけど、殺すつもりはないって!」
「……ぜってー後で殺す」
会話を聞いていた三人組はとりあえずツルギの所へ向かった。
「なんだか不思議な人ですね、ライヴなんでしよ?」
「おいトキ……それよりツルギさんの回復と脱出方法だ」
「ちょっと休憩できますねぇ」
「……マルエルにはツルギが勝てねぇんじゃあ無理だ。言う通りにしよう。多分ここから出れねぇしな」
ギンジがツルギの頭から回復薬をふりかけた。メガネから滴る水滴を人差し指で掬ったのはマルエルだった。
「うお!瞬間移動した!」
「そう珍しくないだろ?さぁてお話でもしようか?上に三人向かっているな?それは分かってる。きっと屋上にはたどり着けない」
「どうしてそう思う?俺が居なくてもアイツらなら……」
「そう思う?」
ニヤニヤとしたマルエルを下からツルギが睨む。
「サタンは屋上、テメェはここ。他に誰かいるってのか?ヲルでもいれば勝てないが。奴は来ないだろ」
「HAHAHAHAHA!!残念、今上にいるのは……」
ーーーーーー
ツルギに通されて上へと登るキリカ隊は仲間の死体の散乱する部屋で立ち止まった。
「おいおいおいおい冗談だろこれ」
「傷口が光ってる……」
「なんで生きてんのよ」
中央に佇んでいる真っ白い男がこちらに振り向いた。その男は左腕が肘から先が存在せず、紫色に朧気に輝いていた。右手には更に紫色に輝く刀が握られていた。
「やぁキリカお久しぶり。元気?」
「ヒノキ、生き返ってんじゃねぇよ」
「よく頑張ったね。間に合ってたよ」
「……ししょ?」
浮遊感で見つめる先にはアリエが立っていた。私は倒れていて下から見つめる形だった。どうやら回復が間に合っていたらしい。よかった。一安心したら眠くなってきた。
「二人休んでて、大丈夫治療は済んでるよ」
次の瞬間ライフル弾がアリエの横で弾けた。ライヴの生き残り二人のスナイパーが接近している証拠だ。ミセットのポケットに入っている防衛装置が弾丸を防いでくれていた。
「頭使ったね。丁寧に外してさ──────」
アリエは白打を抜刀し建物の上を走り出した。頭からは相当量の血を流し、屋上に赤黒い尾を引かせていた。
魔術師のいないスナイパーの射撃なんてアリエにはかすりもしない。ビルとビルを飛び越えて高速で接近し、1人目の首を切り落とした。
「……クソおぉ!」
「……次ィ!」
二人目まで200メートル以上ある。蛇行しながら接近し、サイドを取った。
「死ね!」
首を狙った斬撃、それは残念ながら空振り。おぼつかない剣閃はあっけなく躱された。その隙に体当たりさた。
「グへっ……」
「このアマがよ!」
倒れた後腹部に蹴りを何度も入れられ、呼吸が出来なくなってきていた。
このままではミセット達を守りきれない。
「クソがぁ!」
ラスト一撃、顔を蹴りあげられた。目の前がブラックアウトした。
ライフルが頭に突きつけられる。引き金に指が掛けられた瞬間にアリエが目がギョロりと動き銃身を掴んだ。
慌てて発砲するが、頭部からはすでに引き離されていてハズレ。アリエは銃身を手で手繰り寄せるようにして兵士を掴み投げ飛ばした。
「うらあああ!!」
ライブ兵士が着地した瞬間頭部に刀が刺さった。
「ウソでしょ……」
「女の子の顔蹴るなんて最低だろ、死ね」
アリエは人一人投げ飛ばした後に刀を投擲し、接近し柄を拳で殴っていた。
体力の限界だったのだろう、アリエはその場に座り込んだ。北を見渡すが、数キロ先にライヴ兵士がいるだけで数分の間は安全そうだった。増援は待ってられない、すぐに三人で立て直して防衛線を貼らなければならない。
ーーーーーー
銃声がホールに響き渡った。
「腰の銃くらい見えてる」
「さすが最強の男だね。さてどうする?今私を殺すか生け捕りか」
放たれた弾丸はツルギによって切り落とされていた。どうやら腰にハンドガンを持っていたらしい。
「とりあえずそのヘルメットを外してもらう」
ツルギは少女の首に刀を置いて強引にその長い髪を晒した。よく見るとパイルバンカーが腹の左右を抉っていた。そのせいでコックピット内は血液で満ちていた。
「今から質問をする。10秒以内に答えなければ足から1本ずつ切り落とす」
「うわぁ……いやだな」
「お前の血が無くなるのが先か、競走しよう」
「サイテー」
「一つ目、オトメキョウスケはこの上にいるか?」
「いる」
「二つ目、他にこれと同じ機体は存在するか?」
「いいや、オトメキョウスケ……キョウスケに破壊された。もともと3機いた。」
「そうか……最後だ西から進行して来ているのはわかる。サタンは来ているか?」
「……来てる」
ツルギは刀を納めるとギンジ達に指示した。
「コイツも連れて行け、タイマンでもお前らに勝てないだろう。このガラクタは置いていけ、後で取りに来させればいい」
「了解、じゃあ寝ててもらうぞ」
「ん?」
ギンジが少女の腹を急に殴りつけると、少女は気絶した。拳にスタン効果があるようだった。
「じゃあまたな」
「おう、死ぬなよ」
「死なねぇよ」
ツルギが三人と捕虜1人に背を向けて手を振る。一歩歩き出す。サタンが来ているらしい。ならば直接屋上に駆けつけるだろうか?それならすでにキリカ隊が戦闘しているだろうか?3人がかりで勝てるだろうか?いや待て──────
「ここから先には行ってはいないよツルギ」
窓ガラスから先が全てが真っ黒になった。魔術に違いない。だが予備動作が一切感じられなかった。
「おい暗くなった……」
「ギンジさん待ってください、ここそもそも照明無いですって」
「なんですかねえこれ?」
「窓だけが黒く染められた……ここだけ隔離したな」
犯人はツルギの前に蛍の光のように淡く揺らぎながら実体を現してきた。それはつばの大きなトンガリソンブレロを被った魔法使いだった。
「マルエル」
「覚えててくれたんだねツルギ、少し大人というか歳とったな」
「あんたは変わってない容姿も中身も。で?俺たちを閉じ込めてどうする?餓死してもらうのを待つのか、それともここで殺し合うか」
「私が君たちを殺すのは簡単だ。でもそういう命令は受けない。私自身は君たちに興味がない。命令はここでの拘束」
それを聞いたツルギはすぐに迅雷を展開、マルエルという魔女目掛けて付き攻撃を放つ。しかし伸びた電撃はマルエルを中心に拡散してしまった。音が凪ぐと同時に魔女の回りを囲む防壁が消えていった。
「オトメのエフェクトシールド、そのオリジナルだな」
「久しぶりに見るだろう?」
迅雷を解除、二刀流で斬りかかった。瞬間移動を駆使した全方位連続攻撃を繰り出すが、マルエルは剣一本ですべて凌ぎきっていた。
「なんだあらぁ」
「人の戦いじゃねぇよ」
「……」
「ツルギ、死ぬなよ」
斬撃の合間に刀を振り投げ、リボルバーを打ち尽くす。二発マルエルの防壁を抜け命中した。頭部を狙った射撃だったが、間一髪避けられ肩にヒットしていた。リボルバーを放り投げ二刀を胴体目掛けて振り下ろす。
肉体を3等分にした瞬間、マルエルの身体が蜃気楼のように揺れて消えていった。
「バンッ!」
部屋の隅からマルエルが指鉄砲の構えをとっていた。
「……身代わりか……やられたな」
ツルギは先程の指鉄砲で胸辺りを撃たれてしまっていた。自然と体から力が抜けていく。
「まんまとやられたな。おいマルエル、てめぇは俺たちの拘束だと言ったな」
「そう、そこで大人しくしててくれれば殺しはしない。さっきみたいに斬りかかってくるなら……ね?」
「そういうことだ、いいかお前ら、ここで事がすぎるのを待つ」
「思い出した──────生かしておかないといけないのはツルギだけだった!」
「……!お前ら!」
ツルギはすぐに立ち上がって刀を構え直したがマルエルはケラケラと笑っていた。
「ごめんごめん!命令はホントだけど、殺すつもりはないって!」
「……ぜってー後で殺す」
会話を聞いていた三人組はとりあえずツルギの所へ向かった。
「なんだか不思議な人ですね、ライヴなんでしよ?」
「おいトキ……それよりツルギさんの回復と脱出方法だ」
「ちょっと休憩できますねぇ」
「……マルエルにはツルギが勝てねぇんじゃあ無理だ。言う通りにしよう。多分ここから出れねぇしな」
ギンジがツルギの頭から回復薬をふりかけた。メガネから滴る水滴を人差し指で掬ったのはマルエルだった。
「うお!瞬間移動した!」
「そう珍しくないだろ?さぁてお話でもしようか?上に三人向かっているな?それは分かってる。きっと屋上にはたどり着けない」
「どうしてそう思う?俺が居なくてもアイツらなら……」
「そう思う?」
ニヤニヤとしたマルエルを下からツルギが睨む。
「サタンは屋上、テメェはここ。他に誰かいるってのか?ヲルでもいれば勝てないが。奴は来ないだろ」
「HAHAHAHAHA!!残念、今上にいるのは……」
ーーーーーー
ツルギに通されて上へと登るキリカ隊は仲間の死体の散乱する部屋で立ち止まった。
「おいおいおいおい冗談だろこれ」
「傷口が光ってる……」
「なんで生きてんのよ」
中央に佇んでいる真っ白い男がこちらに振り向いた。その男は左腕が肘から先が存在せず、紫色に朧気に輝いていた。右手には更に紫色に輝く刀が握られていた。
「やぁキリカお久しぶり。元気?」
「ヒノキ、生き返ってんじゃねぇよ」
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