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105.回収
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「はぁ……はぁ!クッソ……ああああ!」
サイケンが息を切らしながら拳をアスファルトに叩きつけた。痛かっただろう。何本か指を骨折したかもしれない。そんな痛みよりも涙を流すほうが大変そうだった。
「ふぅー……危機一髪ってところかい、なぁツルギィ?」
「ギンジ、お前……礼を言うぞ」
「いいや、助けられたのはこのガキどもだけだ」
体中血だらけのギンジは、ツルギのいる位置までガラスとカワセミを抱えて運んできた。ゆっくり下すと、アリエが駆け寄って状態を確認し始めた。
サイケンとカリンは自力で走って逃げ伸びたようだ。二人とも体勢を崩して地面に転がった。身体強化魔術の酷使、作戦の疲労で限界だっただろう。
ギンジがカワセミの方を向いた。
「こっちのガキは血があればなんとかなりそうだ。あとエーテルがめちゃめちゃだな、こりゃ回復まで時間がかかりそうだなぁ。二ヵ月……ううん」
そしてため息交じりでガラスを見つめた。
「このシロカミは……最後までそっちのガキを守っていた。かろうじて息はあるようだが、生きているのが不思議なものだな」
「ギンジさん、本当にありがとうございます……!」
ガラスの血色のない顔を撫でたアリエがギンジに頭を下げた。
「あーいやぁ……まぁ、俺が頑丈で良かったな。ツルギの子分どもにはプリズンで世話になったしな」
ギンジが照れで頭をかいていると、ツルギがギンジの肩を持って地面に座らせた。
「休め。もう立っていられないだろう。お前も二ヵ月は療養だ」
「はぁ?なめた口きくじゃねぇの。安心しろ、一か月で戻ってきてやる」
あの筋肉の塊のギンジだから光の爆風を数秒耐えられたのだろう。ギンジだって両腕に抱えきれないほどの同胞をここまで運んできてやりたかったはずだ。
ツルギは緊張混じりのため息をついた。
「生き残ったのは七人だけか?」
ここにいるのはツルギ、ギンジ、アリエ、サイケン、カリン、カワセミ、ガラス。ツルギには遠くにカエデがいるのが分かった。
アリエがECFの反応はまだ残っているとツルギに伝えた。
「……俺が行った方が都合がいいだろう。増援にここの座標を送っておけ。ライヴもこれ以上はちょっかいかけてこないだろう。お前らは休め」
6人に伝えたツルギは2個所の座標へ向かうことにした。
ーーーーーー
「おーい、聞こえるか?聞こえますか?大丈夫だ安心しろ、セツナ、君の体は大丈夫だ……チッ、さっきの爆発のせいで魔力がうまく使えない……」
商店街廃墟、割れた天井ガラスからこぼれた模様のある影が覗くその下、ミセットがセツナの体を再生魔術で治療していた。どうやら治療は間に合ったようだ。
だが先の唐突な光と爆発にかろうじて巻き込まれ、体のエーテル場が乱れているようだ。ここからというところで魔術が途切れてしまった。
マズイ、腹部の止血がまだ終わっていないし、いろんなデバフが重なってHPが徐々に減っていっている。さっきまで再生魔術が間に合っていたのに。死なせたくない。早く治れ私のエーテル!
必死なミセットの背中にツルギが手を乗せた。
「間に合うか?」
「……あ、はい!」
ミセットはツルギの手から魔力を感じていた。この無尽蔵の魔力があれば今のエーテルでも治療できる。それから5分経過した時、セツナは意識を取り戻した。
「大丈夫そうか?」
「はい、ツルギ隊長、ありがとうございます!」
「お前たちはあの光から逃げられたんだな」
「はい……あれは一体なんだったんですか?その……UI上の隊員がその瞬間から」
「死んだ。壁前を一撃で破壊、ライヴもECFも周囲にいた奴らは全滅だ。お前は離れていたから……」
「そうだったんですね……」
セツナがげほげほと血を吐き出した。
「いいぞいいぞ吐け吐け」
「ううぅ……もう血ないない」
「ミセット、コイツは?」
「ええぇと、端的にいえば、オトメの引っ掛けてきた仲間です」
ミセットの台詞と、セツナの剣を見た時、ツルギは確信を持って、セツナの顎を掴んだ。
「ぐぅへ?あの、なにするんです?」
「お前、俺らの所に来ないか?」
「ちょっと!ツルギ隊長!?」
ツルギはまっすぐにセツナを見て、答えを待った。
「ECF、オトメの仲間のツルギだ。ミセットの上司。お前行くとこは?」
「ないです……」
「俺らの職場は行き場のないクソ野郎でも入れるいいとこだ。小難しい試験が無ければな。だが、一番必要なのは自分の正義と、同調する仲間だ。どうだ、来ないか?お前みたいな人が必要なんだ」
朦朧としているセツナはツルギのメガネをずっと見つめていた。考えていた。これからの未来、暗殺稼業は個人で続けられるほど一人前でもない、家族は自分で殺した。最大目標である剣士は逃した。今何もない私を必要としてくれる人が目の前にいる。この光を掴まないなんてオトメを裏切るのと同義だ。
「道案内どころじゃない、剣も返していないし……はい、ツルギ……さん?私を仲間にしてほしいです。できることは人殺し、多分暗殺術の類くらいです。名前はセツナといいます。……なんでもします!」
「ありがとう、今からお前は俺の剣だ」
それを聞いたツルギは安心した顔をして、あとは任せたとアリエのいる座標を伝えた後、二つ目の座標へと向かった。
ーーーーーー
「おい、お前、なにくたばってんだ?」
地獄絵図だった壁前を越えて、壁上にたどり着いたツルギは、両腕の欠損、両足が乱雑に切断されたキリカを発見した。すぐに近寄って息を確認する。スース―と音が聞こえる。生きている。良かった。だがなぜキリカだけ?オトメとの同行を命じたはず。壁上での奇襲に二人で向かわせたのは俺だ。おい、オトメはどこだ?
周囲を確認しても更地、異物はない、戦闘の後はわかる。
「キリカ!」
「あ……ツルギさん?あ……あぁあああああああああああああ!あああああ!」
現実を直視したキリカは目を見開いて両腕を振り回して叫び始めた。すぐにツルギがキリカを抑える。凄い力で振りほどこうとする。よっぽど酷い戦いだったのだろう。まさかあの光にオトメは消されてないだろうな?
雑念が頭をよぎりつつ、ツルギはキリカを安心させようとする。
「キリカ!大丈夫だ!大丈夫だ、大丈夫……大丈夫終わった、終わったんだ!ゆっくりおちつけ……」
「はっ……はっ……はぁぁ……大丈夫?大丈夫?だ、だ、大丈夫?なわけ……でもそうか」
キリカはいったん落ち着いたようだ。それから見開いた目からだらだらと涙が流れてきた。
「ツルギさん、ごめんなさい……!オトメ君が連れていかれちゃったあ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
その後もキリカは肘までしかない腕で涙をぬぐっていた。覚えているのは『ごめんなさい』の言葉だけ。上司としては叱るところだったのだろう。俺がキリカと役割が逆ならば結果は変わっていたのかもしれない。結果論だ。どれだけイフを積み上げようとも現状は変わらない、意味ある思考は今と未来に使うことしか出来ない。あのときできたのはキリカを何かしらの言葉で慰めることくらいだった。
本作戦の生存者:8名。未報告者一名:カエデ。そして後日、セツナのECF入隊が決まった。
サイケンが息を切らしながら拳をアスファルトに叩きつけた。痛かっただろう。何本か指を骨折したかもしれない。そんな痛みよりも涙を流すほうが大変そうだった。
「ふぅー……危機一髪ってところかい、なぁツルギィ?」
「ギンジ、お前……礼を言うぞ」
「いいや、助けられたのはこのガキどもだけだ」
体中血だらけのギンジは、ツルギのいる位置までガラスとカワセミを抱えて運んできた。ゆっくり下すと、アリエが駆け寄って状態を確認し始めた。
サイケンとカリンは自力で走って逃げ伸びたようだ。二人とも体勢を崩して地面に転がった。身体強化魔術の酷使、作戦の疲労で限界だっただろう。
ギンジがカワセミの方を向いた。
「こっちのガキは血があればなんとかなりそうだ。あとエーテルがめちゃめちゃだな、こりゃ回復まで時間がかかりそうだなぁ。二ヵ月……ううん」
そしてため息交じりでガラスを見つめた。
「このシロカミは……最後までそっちのガキを守っていた。かろうじて息はあるようだが、生きているのが不思議なものだな」
「ギンジさん、本当にありがとうございます……!」
ガラスの血色のない顔を撫でたアリエがギンジに頭を下げた。
「あーいやぁ……まぁ、俺が頑丈で良かったな。ツルギの子分どもにはプリズンで世話になったしな」
ギンジが照れで頭をかいていると、ツルギがギンジの肩を持って地面に座らせた。
「休め。もう立っていられないだろう。お前も二ヵ月は療養だ」
「はぁ?なめた口きくじゃねぇの。安心しろ、一か月で戻ってきてやる」
あの筋肉の塊のギンジだから光の爆風を数秒耐えられたのだろう。ギンジだって両腕に抱えきれないほどの同胞をここまで運んできてやりたかったはずだ。
ツルギは緊張混じりのため息をついた。
「生き残ったのは七人だけか?」
ここにいるのはツルギ、ギンジ、アリエ、サイケン、カリン、カワセミ、ガラス。ツルギには遠くにカエデがいるのが分かった。
アリエがECFの反応はまだ残っているとツルギに伝えた。
「……俺が行った方が都合がいいだろう。増援にここの座標を送っておけ。ライヴもこれ以上はちょっかいかけてこないだろう。お前らは休め」
6人に伝えたツルギは2個所の座標へ向かうことにした。
ーーーーーー
「おーい、聞こえるか?聞こえますか?大丈夫だ安心しろ、セツナ、君の体は大丈夫だ……チッ、さっきの爆発のせいで魔力がうまく使えない……」
商店街廃墟、割れた天井ガラスからこぼれた模様のある影が覗くその下、ミセットがセツナの体を再生魔術で治療していた。どうやら治療は間に合ったようだ。
だが先の唐突な光と爆発にかろうじて巻き込まれ、体のエーテル場が乱れているようだ。ここからというところで魔術が途切れてしまった。
マズイ、腹部の止血がまだ終わっていないし、いろんなデバフが重なってHPが徐々に減っていっている。さっきまで再生魔術が間に合っていたのに。死なせたくない。早く治れ私のエーテル!
必死なミセットの背中にツルギが手を乗せた。
「間に合うか?」
「……あ、はい!」
ミセットはツルギの手から魔力を感じていた。この無尽蔵の魔力があれば今のエーテルでも治療できる。それから5分経過した時、セツナは意識を取り戻した。
「大丈夫そうか?」
「はい、ツルギ隊長、ありがとうございます!」
「お前たちはあの光から逃げられたんだな」
「はい……あれは一体なんだったんですか?その……UI上の隊員がその瞬間から」
「死んだ。壁前を一撃で破壊、ライヴもECFも周囲にいた奴らは全滅だ。お前は離れていたから……」
「そうだったんですね……」
セツナがげほげほと血を吐き出した。
「いいぞいいぞ吐け吐け」
「ううぅ……もう血ないない」
「ミセット、コイツは?」
「ええぇと、端的にいえば、オトメの引っ掛けてきた仲間です」
ミセットの台詞と、セツナの剣を見た時、ツルギは確信を持って、セツナの顎を掴んだ。
「ぐぅへ?あの、なにするんです?」
「お前、俺らの所に来ないか?」
「ちょっと!ツルギ隊長!?」
ツルギはまっすぐにセツナを見て、答えを待った。
「ECF、オトメの仲間のツルギだ。ミセットの上司。お前行くとこは?」
「ないです……」
「俺らの職場は行き場のないクソ野郎でも入れるいいとこだ。小難しい試験が無ければな。だが、一番必要なのは自分の正義と、同調する仲間だ。どうだ、来ないか?お前みたいな人が必要なんだ」
朦朧としているセツナはツルギのメガネをずっと見つめていた。考えていた。これからの未来、暗殺稼業は個人で続けられるほど一人前でもない、家族は自分で殺した。最大目標である剣士は逃した。今何もない私を必要としてくれる人が目の前にいる。この光を掴まないなんてオトメを裏切るのと同義だ。
「道案内どころじゃない、剣も返していないし……はい、ツルギ……さん?私を仲間にしてほしいです。できることは人殺し、多分暗殺術の類くらいです。名前はセツナといいます。……なんでもします!」
「ありがとう、今からお前は俺の剣だ」
それを聞いたツルギは安心した顔をして、あとは任せたとアリエのいる座標を伝えた後、二つ目の座標へと向かった。
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「おい、お前、なにくたばってんだ?」
地獄絵図だった壁前を越えて、壁上にたどり着いたツルギは、両腕の欠損、両足が乱雑に切断されたキリカを発見した。すぐに近寄って息を確認する。スース―と音が聞こえる。生きている。良かった。だがなぜキリカだけ?オトメとの同行を命じたはず。壁上での奇襲に二人で向かわせたのは俺だ。おい、オトメはどこだ?
周囲を確認しても更地、異物はない、戦闘の後はわかる。
「キリカ!」
「あ……ツルギさん?あ……あぁあああああああああああああ!あああああ!」
現実を直視したキリカは目を見開いて両腕を振り回して叫び始めた。すぐにツルギがキリカを抑える。凄い力で振りほどこうとする。よっぽど酷い戦いだったのだろう。まさかあの光にオトメは消されてないだろうな?
雑念が頭をよぎりつつ、ツルギはキリカを安心させようとする。
「キリカ!大丈夫だ!大丈夫だ、大丈夫……大丈夫終わった、終わったんだ!ゆっくりおちつけ……」
「はっ……はっ……はぁぁ……大丈夫?大丈夫?だ、だ、大丈夫?なわけ……でもそうか」
キリカはいったん落ち着いたようだ。それから見開いた目からだらだらと涙が流れてきた。
「ツルギさん、ごめんなさい……!オトメ君が連れていかれちゃったあ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
その後もキリカは肘までしかない腕で涙をぬぐっていた。覚えているのは『ごめんなさい』の言葉だけ。上司としては叱るところだったのだろう。俺がキリカと役割が逆ならば結果は変わっていたのかもしれない。結果論だ。どれだけイフを積み上げようとも現状は変わらない、意味ある思考は今と未来に使うことしか出来ない。あのときできたのはキリカを何かしらの言葉で慰めることくらいだった。
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