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74.インデックスリーパー
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「彼らは行ったか……」
クリアは徐々に回復し、左手を天に掲げていた。
「マグナ、最後に会いたかった……我が最愛の妹よ……」
「ここにいるよ!」
クリアは眼を力の限り開く、そこにいたのは四肢が千切れかけた妹のマグナだった。
奇跡か、こんな死を目前とした場面で最後を迎えられるとは。
「ありがとう、マグナ……私は幸せだった……」
視界が朧気になってきた、そんな中で、マグナは立ち上がり、大戦斧を構え、迅雷の来る方向を睨んだ。
「じかんがないからね、さっさと行くよ」
「行くって?」
「ゴメン、おねぇちゃん、やっぱり、私物投げるの得意じゃないの」
言い残した言葉はクリアの頭に木霊した。
絶望に立ち向かう妹に姉は何もできない。
来るその一撃に自らの剣の衝撃波が通じるとは思えない。
何もできない。
もう、飛んで行った。
「マグナァー!!いかないでくれ!!」
伸ばした手で掴める気がした。気がしただけだった。
「ゴメンねおねぇちゃん、私、先にまってる」
正面から迫る雷の塊、マグナのできることは自身の最強の一撃を加えるのみ。
「『固有技:タンダルト・イズナ』発動」
大戦斧を迅雷にぶつける。
武器故の特性ゆえ、その場に大爆発を起こす。
体は当然その衝撃を耐えられず、大灰となった。
マグナの決死特攻により、クリアは生存、インデックスリーパーはまるで墓標のように荒野に立っていた。
ーーーーーー
「こちらツルギ隊、ツルギだ。迅雷を使ったが……切り札を以てこれか?予想と異なるが」
「いやいや、ツルギさん十分すぎます。俺の隣のカワセミとガラスなんて小便ちびってますよ」
「はぁ!おい!サイケン!デタラメ言うな!」
「そうだぞサイケン!」
「皆、メンバー救出に向けて気合入っているね!」
「アリエさん、この三人は私が面倒見ます、なので貴女にはツルギさんを……」
再生湖には飛空艇が留まっていた。
オトメ、キリカの救出を目的とした少数の先遣隊。正直この六人で解決可能だとECF全員が確信している。
再生湖の結界は非常に強固で、飛空艇で体当たりを試みたが、ここはツルギが一披露してくれるということで、切り札『迅雷』を用いた。
「そうか、結界の中には一つの世界があったのか……これはこれは厄介なことしてくれた」
ツルギが収刀したあと、アリエが少女を抱えてきた。
「そいつは誰だ?」
「結界周辺の生命反応を見てきたら倒れていて。この娘、魔力が少なくなって具合が悪そうで……」
「構わないが……くれぐれもECFだということは……ん?」
「ECF……の人?オトメさんが……」
それはエイルだ、疲弊し、手足は動かせないようだ。
「そうか、彼女が今回の発信元の原因だな」
「おそらく、半日程前に確認された信号を出したのは彼女かと。この距離……すさまじい魔力とエーテル場、集中力がないと到底不可能です」
「『魔術信号』機械でなく、高位の魔術師のみ使われていた意思伝達魔術か。あのスギ博士の変態機械が役に立ったか……だがその前に……オトメに説教だ」
「(こわ……)」
エイルはひたすらに救難信号を送っていた。
内容は「オトメが危ない」というシンプルなものだった。それをECFが拾ったという話だった。
ツルギ隊は6名のみ。優秀なメンバーが集まった。
「いいかお前ら、中央で何か爆発を見ただろう。迅雷を防ぐ敵もいるかもしれん、必ず2人以上で行動するように」
ツルギの右手には感極まって抜かれた白の零蘭。
一歩先に白の世界に足を踏み出した。
外の世界との連結をした世界は、崩壊を始めた。
小さい世界は大きい世界に飲み込まれるのが常だ。
終わってしまうその前に解決しなければ。
「任せてくれツルギさん、俺らの実力、特にオトメの臭いとか覚えてるから……くんくん」
「す、すごいよカワセミ、ボクにはできないよ」
「しなくていいわ!……俺とミセットが組む、お前ら二人でもしっかり探せよ!なんせオトメだけじゃなくキリカもいるんだからな!そう、俺より隊長に向いている……!」
「サイケン、私とだな、怪我したら言うんだぞ」
「俺はアリエと行く、三組拡散し、捜索、随時SEにて連絡をとるように」
「私はツルギさんと……イッショ!はい、頑張ります」
灰色は次第に青色に、それは美か、浄化なのか……それともただの侵略なのか。
少なくとも、被害者にとってこの楽園だったものは別の何かになってしまうのだろう。
ーーーーーー
「あ」
「起きましたね」
「うん……」
爆風は瓦礫を呼んだ、僕はその山から抜け出した。
足を掴んでいるのはきっとカエデだ、そして、近くにいるのはキリカだ。
よく三人とも無事だった。
おや?火傷があるぞ?いてて。
「オトメか?そうか、終わったか……今度こそ本当だろうな」
「きっと、しかもツルギさんが来てるんだろ?だったら救助を求められる。僕の旅の目的は果たされる」
「ふっ……こんな荒野で言われてもな……泥試合か」
「……」
キリカを背負い、あの空が裂けた地平線のようなところに向かう。
きっとそこに先があると信じている。
荒野の奥の建物群、子供たちは大丈夫だろうか?
きっと……大丈夫だ。
恨まれたって構うものか、構うものか。
空の色が徐々に青に変化する、王の退位を象徴しているようで、ちゃんと勝利を感じることが少しできた。
キリカは生きている、だからいい。
これでいい。
ああああああああああああああああああああああああああああ!
どうしてこうなった!!
僕が関わるとどうして人が傷つくんだろ!?
我が剣、正義を決めたはず。
効果はあるが、後悔に駆られるのは心に刺さる。
ツルギさんもこうなのだろうか?
メモリーなら、いくら死んでもリセット、それでいいのか?
「オトメ、顔が怖いぞ、どうした?」
「え?あ、いや……別に」
「この荒野で思うことでもあったか、きっとそれはお前がまだ軟弱だからだ。D9との適合率の有無は知らんが、人間には慣れがある。そして知らないうちに飽きたりする。だから、慣れるべきではないと言う人がいても、私はお前が慣れるまで傍で戦い続ける。大丈夫だ、お前は今回大事なものは最後まで守り切ったじゃないか、初見プレイにしてはなかなか……ん?なんだ泣いているのか?」
「泣いて……ねぇよ」
嬉しかったのだ。
葛藤の感情をそれでいいと認められ、心が保つまで一緒にいてくれると。
僕の仲間は優しかった、この子供みたいな僕に力を貸してくれる大切な仲間だ。
「おい」
「まじかよ」
感動束の間、残骸の山の頂上に刺さる大戦斧。
「『魔具:インデックスリーパー』マグナの武器」
「壊れてないのか?なぁキョウスケ」
「PEか?」
戦士の墓、自らの姉の為に命を落とした斧人間。
唐突に記憶が蘇る。
前にクニテツの武器を触った時、彼の記憶を見た気がするんだ。
もしかしての気持ちで瓦礫の山を登ってみる。
背中のキリカを置いてくればよかった!すごく体のバランスが悪い。
「触れば……」
「おーいオトメ、なにやってんだ?」
鼓動が聞こえて、手が触れた、途端に視界が奪われて意識が誰かの風景に切り替わった気分だった。
クリアは徐々に回復し、左手を天に掲げていた。
「マグナ、最後に会いたかった……我が最愛の妹よ……」
「ここにいるよ!」
クリアは眼を力の限り開く、そこにいたのは四肢が千切れかけた妹のマグナだった。
奇跡か、こんな死を目前とした場面で最後を迎えられるとは。
「ありがとう、マグナ……私は幸せだった……」
視界が朧気になってきた、そんな中で、マグナは立ち上がり、大戦斧を構え、迅雷の来る方向を睨んだ。
「じかんがないからね、さっさと行くよ」
「行くって?」
「ゴメン、おねぇちゃん、やっぱり、私物投げるの得意じゃないの」
言い残した言葉はクリアの頭に木霊した。
絶望に立ち向かう妹に姉は何もできない。
来るその一撃に自らの剣の衝撃波が通じるとは思えない。
何もできない。
もう、飛んで行った。
「マグナァー!!いかないでくれ!!」
伸ばした手で掴める気がした。気がしただけだった。
「ゴメンねおねぇちゃん、私、先にまってる」
正面から迫る雷の塊、マグナのできることは自身の最強の一撃を加えるのみ。
「『固有技:タンダルト・イズナ』発動」
大戦斧を迅雷にぶつける。
武器故の特性ゆえ、その場に大爆発を起こす。
体は当然その衝撃を耐えられず、大灰となった。
マグナの決死特攻により、クリアは生存、インデックスリーパーはまるで墓標のように荒野に立っていた。
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「こちらツルギ隊、ツルギだ。迅雷を使ったが……切り札を以てこれか?予想と異なるが」
「いやいや、ツルギさん十分すぎます。俺の隣のカワセミとガラスなんて小便ちびってますよ」
「はぁ!おい!サイケン!デタラメ言うな!」
「そうだぞサイケン!」
「皆、メンバー救出に向けて気合入っているね!」
「アリエさん、この三人は私が面倒見ます、なので貴女にはツルギさんを……」
再生湖には飛空艇が留まっていた。
オトメ、キリカの救出を目的とした少数の先遣隊。正直この六人で解決可能だとECF全員が確信している。
再生湖の結界は非常に強固で、飛空艇で体当たりを試みたが、ここはツルギが一披露してくれるということで、切り札『迅雷』を用いた。
「そうか、結界の中には一つの世界があったのか……これはこれは厄介なことしてくれた」
ツルギが収刀したあと、アリエが少女を抱えてきた。
「そいつは誰だ?」
「結界周辺の生命反応を見てきたら倒れていて。この娘、魔力が少なくなって具合が悪そうで……」
「構わないが……くれぐれもECFだということは……ん?」
「ECF……の人?オトメさんが……」
それはエイルだ、疲弊し、手足は動かせないようだ。
「そうか、彼女が今回の発信元の原因だな」
「おそらく、半日程前に確認された信号を出したのは彼女かと。この距離……すさまじい魔力とエーテル場、集中力がないと到底不可能です」
「『魔術信号』機械でなく、高位の魔術師のみ使われていた意思伝達魔術か。あのスギ博士の変態機械が役に立ったか……だがその前に……オトメに説教だ」
「(こわ……)」
エイルはひたすらに救難信号を送っていた。
内容は「オトメが危ない」というシンプルなものだった。それをECFが拾ったという話だった。
ツルギ隊は6名のみ。優秀なメンバーが集まった。
「いいかお前ら、中央で何か爆発を見ただろう。迅雷を防ぐ敵もいるかもしれん、必ず2人以上で行動するように」
ツルギの右手には感極まって抜かれた白の零蘭。
一歩先に白の世界に足を踏み出した。
外の世界との連結をした世界は、崩壊を始めた。
小さい世界は大きい世界に飲み込まれるのが常だ。
終わってしまうその前に解決しなければ。
「任せてくれツルギさん、俺らの実力、特にオトメの臭いとか覚えてるから……くんくん」
「す、すごいよカワセミ、ボクにはできないよ」
「しなくていいわ!……俺とミセットが組む、お前ら二人でもしっかり探せよ!なんせオトメだけじゃなくキリカもいるんだからな!そう、俺より隊長に向いている……!」
「サイケン、私とだな、怪我したら言うんだぞ」
「俺はアリエと行く、三組拡散し、捜索、随時SEにて連絡をとるように」
「私はツルギさんと……イッショ!はい、頑張ります」
灰色は次第に青色に、それは美か、浄化なのか……それともただの侵略なのか。
少なくとも、被害者にとってこの楽園だったものは別の何かになってしまうのだろう。
ーーーーーー
「あ」
「起きましたね」
「うん……」
爆風は瓦礫を呼んだ、僕はその山から抜け出した。
足を掴んでいるのはきっとカエデだ、そして、近くにいるのはキリカだ。
よく三人とも無事だった。
おや?火傷があるぞ?いてて。
「オトメか?そうか、終わったか……今度こそ本当だろうな」
「きっと、しかもツルギさんが来てるんだろ?だったら救助を求められる。僕の旅の目的は果たされる」
「ふっ……こんな荒野で言われてもな……泥試合か」
「……」
キリカを背負い、あの空が裂けた地平線のようなところに向かう。
きっとそこに先があると信じている。
荒野の奥の建物群、子供たちは大丈夫だろうか?
きっと……大丈夫だ。
恨まれたって構うものか、構うものか。
空の色が徐々に青に変化する、王の退位を象徴しているようで、ちゃんと勝利を感じることが少しできた。
キリカは生きている、だからいい。
これでいい。
ああああああああああああああああああああああああああああ!
どうしてこうなった!!
僕が関わるとどうして人が傷つくんだろ!?
我が剣、正義を決めたはず。
効果はあるが、後悔に駆られるのは心に刺さる。
ツルギさんもこうなのだろうか?
メモリーなら、いくら死んでもリセット、それでいいのか?
「オトメ、顔が怖いぞ、どうした?」
「え?あ、いや……別に」
「この荒野で思うことでもあったか、きっとそれはお前がまだ軟弱だからだ。D9との適合率の有無は知らんが、人間には慣れがある。そして知らないうちに飽きたりする。だから、慣れるべきではないと言う人がいても、私はお前が慣れるまで傍で戦い続ける。大丈夫だ、お前は今回大事なものは最後まで守り切ったじゃないか、初見プレイにしてはなかなか……ん?なんだ泣いているのか?」
「泣いて……ねぇよ」
嬉しかったのだ。
葛藤の感情をそれでいいと認められ、心が保つまで一緒にいてくれると。
僕の仲間は優しかった、この子供みたいな僕に力を貸してくれる大切な仲間だ。
「おい」
「まじかよ」
感動束の間、残骸の山の頂上に刺さる大戦斧。
「『魔具:インデックスリーパー』マグナの武器」
「壊れてないのか?なぁキョウスケ」
「PEか?」
戦士の墓、自らの姉の為に命を落とした斧人間。
唐突に記憶が蘇る。
前にクニテツの武器を触った時、彼の記憶を見た気がするんだ。
もしかしての気持ちで瓦礫の山を登ってみる。
背中のキリカを置いてくればよかった!すごく体のバランスが悪い。
「触れば……」
「おーいオトメ、なにやってんだ?」
鼓動が聞こえて、手が触れた、途端に視界が奪われて意識が誰かの風景に切り替わった気分だった。
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