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立て直し

初めての依頼

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そう釘を刺した上で街の外へ出た。
依頼自体はそんなに難しくないものを選んだ。
Dランクに属する依頼であったが、あの5人のランクがEであった。
実際、それも怪しい気がしてる。
街から少しした場所でクルルらとは分かれた。
敢えて、別の場所の依頼を受けた。
コボルトの二人は耳を後ろにペタっと倒して、辺りをキョロキョロと伺っている。
そんな一行の前に現れたのはスライムであった。
流石にコボルトでもスライムには勝てるだろうと見守るつもりであったが、コボルトは何故かパニックになっていた。
そんな二人の頬を叩いてみた。
二人はジンジンする頬を抑えながら、涙を溜めた目でリョーを見た。
「こんなスライム相手に何、テンパってるんだよ?その手の槍で薄ら見えてる内臓突き刺せばいいんだよ。あんなに何度も振っただろ。お前らならやれる。」
コボルトはいつもと同じく素直にコクっと頷くと、槍を再度握り直した。
しかし、目の前には残骸となったスライムの姿が。
そう、虎丸が片付けてしまっていた。
「敵を目の前にして、説教なんて危ないから。」
確かに虎丸が言う事が正しい。
気を取り直して、先を進むと子犬位の大きさの殺人蜂キラービーが集団で現れた。
流石に集団の殺人蜂ではコボルト二人の初戦にはキツいかと思い、二人に下がる様に指示しかけたが。
目の前で殺人蜂を槍で薙ぎ払う二人が意外とこなせてるのを見て、見守る事にした。
完全に劣勢ではあったが、何とか二人で4、5匹倒した辺りで手を貸す事にした。
地面に次々と殺人蜂が落ちていった。
地面に二、三十匹の殺人蜂が埋めつくした頃、明らかに大きさが違う殺人蜂が数匹現れた。
殺人蜂より一回り大きく、色も黒く、処刑蜂ブロービーは明らかにこちらの眼を目がけて攻撃態勢をとっていた。
虎丸は落ち着いた様子で処刑蜂の動きを見ていた。
そして、剣を構え、狙撃するかの如く叩き落とした。
それを見ながら、リョーは目的の女王殺蜂クィーンビーが居るであろう巣を見つけ、襲撃した。
生態系維持の為、目撃情報が増えた殺人蜂の駆除が今回の依頼であった。
リョーは巣の中を物色し、他に高く売れそうなモノを回収した。
リョーの方の依頼はこうやって、無事に完了した。
リョーらが街へ戻ってくると、まだクルルらの姿はなかった。
とりあえずギルドへ向かい、完了の報告を済ませた。
帰り道以降、コボルト達の口数は少なかった。
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