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飛竜

休息

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急降下する勢いをあり、理想的な感じで眉間に突き刺さった。
だが、それと同時にとてつもない後悔が襲ってきた。
突き刺さるであろう高さまで我慢してたので、結構な距離まで近づいて来ていた。
その時、気付いたんだ。
《 あれ?この距離だとまずくないか?意外と大きいし、落下してくる速度も早いし。》
そう考えながらも、落下して来る物体を避ける為に飛びのいたが………。
力なく、開かれた翼をギリギリかわせたが、上空から落ちた衝撃で飛び散る肉片と地面の大量の石や岩が容赦なく弾丸の様に飛んできた。
避けるので精一杯であった為、それらは直撃した。
少し落下した場所は凹んでいた。
とても無事とは言える状況ではなかったが、この場にこのまま居るのは賢明ではないのは悟った。
多分、こいつの肉を目的としたモノらが集まってくるのは容易に想像出来た。
ただ手ぶらで立ち去るのも癪なので、羽の中でも一番綺麗だった尾羽・比較的損傷が少ない部位の肉を戴いた。
勿論、眉間に刺さった武器も回収した。
足を少し引きずりながら、その場を離れた。
少し歩いていると、山腹に出来た横穴を見つけ、そこで休む事にした。
それまでの深さもなく、入口から奥までも見えていた。
少なくとも、ここなら背後から襲われる事もなく、上空から襲うには岩が邪魔になるであろう。
不安なのは襲われたら、逃げ場がない事くらいだった。
奥まで進み、横になった。
少し安心したせいか、体の痛みが急に襲ってきた。
横たわりながら、自分で回復魔法をかけた。
少し楽になり、袋から焚き火の準備をし、先程の肉を焼く事にした。
ランドセルくらいの肉を見ながら……欲張りすぎたかと思った。
虎丸と一緒の時に自分がどれくらい食べてるのか、実は分かっていない。
残れば、後で虎丸が全て食べるので、気にした事すらなかった。
一応、全部焼いた結果……三分の一程で満足した。
満腹になり、考えてしまった。
まずは飛竜が何処に居るのか。
今回の様に飛行系のモンスターと戦う事への不安。
そんな事で珍しくアタマを使ったせいか、知らない内に眠ってしまっていた。
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