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越国
ミナリス入国
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フェルメールからミナリス国との国境はそれ程、遠くない………通常であれば、一週間もあれば到着する。
更に街道を使わず、危険地帯を通れば、三・四日では着く。
だが、危険地帯でまたあの大蛇級の敵が出てくるのが怖いので、街道沿いを進む事にした。
最初は街道を通っていたのだが、リョーが敵対した勢力の追っ手らしき集団に何度か待ち伏せされていた。
集団はそれ程、レベルは高くなかったが、あまりやり過ぎると、国境警備隊や下手すれば騎士団が出てくる可能性もある。
出来るだけ殺さずに追い払う様にするのは疲れる。
虎丸も何とか殺さない様にしているが、随分ストレスが溜めている。
その解消にモンスターと対峙した時は自由にしていいと伝えた。
まぁ、モンスターの無惨な姿を見て、出来るだけ追手と出会わない様にしようと心に誓った。
まぁ、虎丸も徐々に力をセーブする事を覚えてきたらしく、辺り一帯にモンスターの肉片が飛散する事は減ってきた。
だが、街道近くを通り、追っ手を避ける様に進んだ為、10日近くかかってしまった。
国境にある検問所には列が出来ていた。
最後方に並び、心の奥で追っ手の手が伸びていないか、考えていた。
だが、それは杞憂で済んだ。
ミナリスに行く目的を問われ。
「この髪色なんで……ミナリスに行って、冒険者をしようかと。」
検問官は納得した表情を浮かべ、こう一言告げた。
「ミナリス国への入国は出来ますが………こちら、モナス王国に再入国するのはこんなに簡単ではないですが、良いですか?」
ミナリス国への審査は緩かったので、こんなに簡単ではないという言葉に納得した。
だが、後でこの言葉の意味を知る事になった。
ミナリス国へ入国し、検問所を出ると、そこにはバザーが広がっていた。
人の良さそうなおじさんに話を聞いてみた。
すると、ここから最寄りの街までは街道で3日程らしい。
途中に小さな村はあるらしいが、ここから街までは治安は良くないらしい。
モナス王国は騎士団を筆頭に治安維持にかけては大陸でも一、二を争うらしい。
あれ?フェルメールから結構、襲われましたけど。
それで敵対した勢力の大きさを垣間見えた。
もしかしたら、ミナリス国に来ても、安心出来ないんじゃない?
いゃ、むしろ越国したのって、間違いだったのかもしれない。
ここから街までの準備をバザーでしといた方が良いぞって事らしい。
何なら、護衛も雇っといた方が良いかもな。
おじさんは更に一言付け加えた。
「護衛雇える様には見えないがな。夢を求めたり、自分を過信しすぎて、この土地の養分になった坊主みたいなのを何人も見てきたよ。」
その言葉を言い放つおじさんの眼光は一瞬、鋭く光った。
更に街道を使わず、危険地帯を通れば、三・四日では着く。
だが、危険地帯でまたあの大蛇級の敵が出てくるのが怖いので、街道沿いを進む事にした。
最初は街道を通っていたのだが、リョーが敵対した勢力の追っ手らしき集団に何度か待ち伏せされていた。
集団はそれ程、レベルは高くなかったが、あまりやり過ぎると、国境警備隊や下手すれば騎士団が出てくる可能性もある。
出来るだけ殺さずに追い払う様にするのは疲れる。
虎丸も何とか殺さない様にしているが、随分ストレスが溜めている。
その解消にモンスターと対峙した時は自由にしていいと伝えた。
まぁ、モンスターの無惨な姿を見て、出来るだけ追手と出会わない様にしようと心に誓った。
まぁ、虎丸も徐々に力をセーブする事を覚えてきたらしく、辺り一帯にモンスターの肉片が飛散する事は減ってきた。
だが、街道近くを通り、追っ手を避ける様に進んだ為、10日近くかかってしまった。
国境にある検問所には列が出来ていた。
最後方に並び、心の奥で追っ手の手が伸びていないか、考えていた。
だが、それは杞憂で済んだ。
ミナリスに行く目的を問われ。
「この髪色なんで……ミナリスに行って、冒険者をしようかと。」
検問官は納得した表情を浮かべ、こう一言告げた。
「ミナリス国への入国は出来ますが………こちら、モナス王国に再入国するのはこんなに簡単ではないですが、良いですか?」
ミナリス国への審査は緩かったので、こんなに簡単ではないという言葉に納得した。
だが、後でこの言葉の意味を知る事になった。
ミナリス国へ入国し、検問所を出ると、そこにはバザーが広がっていた。
人の良さそうなおじさんに話を聞いてみた。
すると、ここから最寄りの街までは街道で3日程らしい。
途中に小さな村はあるらしいが、ここから街までは治安は良くないらしい。
モナス王国は騎士団を筆頭に治安維持にかけては大陸でも一、二を争うらしい。
あれ?フェルメールから結構、襲われましたけど。
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いゃ、むしろ越国したのって、間違いだったのかもしれない。
ここから街までの準備をバザーでしといた方が良いぞって事らしい。
何なら、護衛も雇っといた方が良いかもな。
おじさんは更に一言付け加えた。
「護衛雇える様には見えないがな。夢を求めたり、自分を過信しすぎて、この土地の養分になった坊主みたいなのを何人も見てきたよ。」
その言葉を言い放つおじさんの眼光は一瞬、鋭く光った。
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