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異世界転生やってます
兄の読み聞かせ
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俺の兄であるヨアンは3つ歳上の6歳。
髪はサラサラのストレートで、6歳なのにもうイケメンが分かる顔だ。
そしてあまり俺とは似ていない…本当に兄弟だよな?
そしてこのヨアンが、めちゃくちゃ優しい。
俺の世話を、それはもう進んでしてくれる。
しかし、6歳の兄に世話をされる3歳の弟は、中身は3歳ではないので兄のヨアンを可愛く見守ってしまっている。
何ならこっちが世話をしてあげたくなるくらい…ほんとお兄ちゃん可愛いな!
一生懸命な6歳って見ていてとても微笑ましい。
迂闊に3歳の俺が何かするのも不自然になる可能性があるので、
いつも兄のなすがままになり、そして何かしてもらうたびに感謝の気持ちを込めてヨアンに微笑みを向けるようにしていた。
その度にヨアンはクッと息を止めて目を伏せる。
俺の世話をしている自分に照れているのもますます可愛い。
このままだったら、ヨアンは俺を虐めそうにもないな。
痛い思いもしなさそうだ…プロレス技とか。
俺、前の世界で兄がいてプロレス技をかけられていたのか…?
前の世界の事をほとんど思い出せていないのに、プロレスって思い出したぞ。
しかも痛い思いって…これ絶対技かけられてただろ。
今の俺の兄のヨアンは俺に技をかけることはなく、俺が寝るときにいつも絵本を読み聞かせてくれる。あーほんと優しい可愛い大好き。
その読み聞かせの時には母親もいるのだが、ヨアンが読み聞かせする役を譲ろうとしない。
なので毎晩俺の部屋では母親とヨアン、忙しそうな父親も時々加わっては読み聞かせ会が行われる。
少しベッドが窮屈なのだが、家族全員でベッドに乗っているのは…ほんと仲良しだな。
そして今夜も家族にサンドイッチの具にされながら、兄の読み聞かせ会が始まる。
ヨアンが読んでくれる物語が、これがまた異世界だと思わせる…。
内容は様々なのだが…王子様が悪い怪物を倒しお姫様を救い出す様な物語でも、お姫様が出てこない…いつも男を救いに行く…。
どうやら友情に重きを置いている世界なんだな…。
お姫様ポジションが全て男の友人に代わっている…。まあ別に良いんだけど。
家族も物語に異議がないようで…俺も深く考えるのはやめた。
そしてその読み聞かせの中で一番有名な物語が、この国の建国の物語だ。
その昔、この国の初代の王が、神に対して悪事を働く怪物を倒したとされている。
そしてその王を支え活躍した人物がいる。
その人物は男であり王と共に怪物に立ち向かう。
物語の終わりには、王とその人物は神よりその功績を讃えられ、褒美を貰い、共にこの国を作っていったとされる。
王とは別に、この国を建国した重要人物の様だ。
どうやらこの話が、他の物語に影響を与えているような気がする。
俺はそんなこの国の物語に多少違和感を覚えつつ、しかし深くは考えずに、家族と共に平和な毎日を過ごしていた。
髪はサラサラのストレートで、6歳なのにもうイケメンが分かる顔だ。
そしてあまり俺とは似ていない…本当に兄弟だよな?
そしてこのヨアンが、めちゃくちゃ優しい。
俺の世話を、それはもう進んでしてくれる。
しかし、6歳の兄に世話をされる3歳の弟は、中身は3歳ではないので兄のヨアンを可愛く見守ってしまっている。
何ならこっちが世話をしてあげたくなるくらい…ほんとお兄ちゃん可愛いな!
一生懸命な6歳って見ていてとても微笑ましい。
迂闊に3歳の俺が何かするのも不自然になる可能性があるので、
いつも兄のなすがままになり、そして何かしてもらうたびに感謝の気持ちを込めてヨアンに微笑みを向けるようにしていた。
その度にヨアンはクッと息を止めて目を伏せる。
俺の世話をしている自分に照れているのもますます可愛い。
このままだったら、ヨアンは俺を虐めそうにもないな。
痛い思いもしなさそうだ…プロレス技とか。
俺、前の世界で兄がいてプロレス技をかけられていたのか…?
前の世界の事をほとんど思い出せていないのに、プロレスって思い出したぞ。
しかも痛い思いって…これ絶対技かけられてただろ。
今の俺の兄のヨアンは俺に技をかけることはなく、俺が寝るときにいつも絵本を読み聞かせてくれる。あーほんと優しい可愛い大好き。
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なので毎晩俺の部屋では母親とヨアン、忙しそうな父親も時々加わっては読み聞かせ会が行われる。
少しベッドが窮屈なのだが、家族全員でベッドに乗っているのは…ほんと仲良しだな。
そして今夜も家族にサンドイッチの具にされながら、兄の読み聞かせ会が始まる。
ヨアンが読んでくれる物語が、これがまた異世界だと思わせる…。
内容は様々なのだが…王子様が悪い怪物を倒しお姫様を救い出す様な物語でも、お姫様が出てこない…いつも男を救いに行く…。
どうやら友情に重きを置いている世界なんだな…。
お姫様ポジションが全て男の友人に代わっている…。まあ別に良いんだけど。
家族も物語に異議がないようで…俺も深く考えるのはやめた。
そしてその読み聞かせの中で一番有名な物語が、この国の建国の物語だ。
その昔、この国の初代の王が、神に対して悪事を働く怪物を倒したとされている。
そしてその王を支え活躍した人物がいる。
その人物は男であり王と共に怪物に立ち向かう。
物語の終わりには、王とその人物は神よりその功績を讃えられ、褒美を貰い、共にこの国を作っていったとされる。
王とは別に、この国を建国した重要人物の様だ。
どうやらこの話が、他の物語に影響を与えているような気がする。
俺はそんなこの国の物語に多少違和感を覚えつつ、しかし深くは考えずに、家族と共に平和な毎日を過ごしていた。
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