10 / 24
運命のアルファを探す俺
10
しおりを挟む
文化祭が無事に終わり、再び普段の日常が戻っていた。
泰昌が亮に気があるかもしれないという事は、あれから話題にする事もなかったし、そもそも泰昌と2人になることもなかったので、俺は特に気にしない事にした。
そして俺は自分の事に、運命のアルファを探すの事に毎日必死になっていた。
ホームを歩いている時に近くにいるとして、乗り換えの駅に降りるまでは同じ電車に乗っているはずなのだ。
俺は毎日順番に車両を変えては、さりげなく周りを確認するようになっていた。
なっていたのだが・・・見つからない!
改札を出る近くまでは首筋に疼きがあるのだが、改札を出るまでの数分って短過ぎる。
しかも実際は首筋が疼くだけで、相手の顔を見たら運命のアルファだと分かるかと言われれば・・・自信がない!
あーどうしたら良いんだろうか・・・すぐ近くにいるというのに!!!
放課後、再び教室で机に項垂れる俺に、珍しく亮から話しかけてくれる。
「蓮、相手のアルファってどんな人物なんだろうな?
思ったんだけれど、すごく年上だったらどうする?守備範囲大丈夫か?」
「なんて事を言っちゃうんだ!・・・本当だ、相手のアルファって男か女か、年齢も分からないんだ。
え? 俺どうしたらいい? 運命のアルファが好みじゃないとか・・・そんな事・・・ある?」
「運命のアルファだと言うくらいだ、まあ、うん」
「答えになってないな!!!
え、会うのすごく怖くなってきたんですけど!?!?!」
「まあ、会ってから考えれば・・・でも、そんなに心配いらないんじゃないか?運命のアルファだろ?」
「誰だよ運命のアルファとか言っちゃったやつ・・・あー・・・俺だよー・・・」
「でも、本当に蓮の言うアルファがどんな人物か気になるな。
もう近くにいる事は間違いないだろうし、出会うのは時間の問題だろ」
そう言い終わると、ちょうど帰宅する時間になっていたので、時計を見た亮が席から立ち上がった。
俺も亮に続いて立ち上がり、少しの不安を抱えながら、明日の出会いに向けて家へと帰っていった。
泰昌が亮に気があるかもしれないという事は、あれから話題にする事もなかったし、そもそも泰昌と2人になることもなかったので、俺は特に気にしない事にした。
そして俺は自分の事に、運命のアルファを探すの事に毎日必死になっていた。
ホームを歩いている時に近くにいるとして、乗り換えの駅に降りるまでは同じ電車に乗っているはずなのだ。
俺は毎日順番に車両を変えては、さりげなく周りを確認するようになっていた。
なっていたのだが・・・見つからない!
改札を出る近くまでは首筋に疼きがあるのだが、改札を出るまでの数分って短過ぎる。
しかも実際は首筋が疼くだけで、相手の顔を見たら運命のアルファだと分かるかと言われれば・・・自信がない!
あーどうしたら良いんだろうか・・・すぐ近くにいるというのに!!!
放課後、再び教室で机に項垂れる俺に、珍しく亮から話しかけてくれる。
「蓮、相手のアルファってどんな人物なんだろうな?
思ったんだけれど、すごく年上だったらどうする?守備範囲大丈夫か?」
「なんて事を言っちゃうんだ!・・・本当だ、相手のアルファって男か女か、年齢も分からないんだ。
え? 俺どうしたらいい? 運命のアルファが好みじゃないとか・・・そんな事・・・ある?」
「運命のアルファだと言うくらいだ、まあ、うん」
「答えになってないな!!!
え、会うのすごく怖くなってきたんですけど!?!?!」
「まあ、会ってから考えれば・・・でも、そんなに心配いらないんじゃないか?運命のアルファだろ?」
「誰だよ運命のアルファとか言っちゃったやつ・・・あー・・・俺だよー・・・」
「でも、本当に蓮の言うアルファがどんな人物か気になるな。
もう近くにいる事は間違いないだろうし、出会うのは時間の問題だろ」
そう言い終わると、ちょうど帰宅する時間になっていたので、時計を見た亮が席から立ち上がった。
俺も亮に続いて立ち上がり、少しの不安を抱えながら、明日の出会いに向けて家へと帰っていった。
15
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
オメガバースの異世界に転生したら番でしたが、政治が腐ってました
新条 カイ
BL
ルーヴェリア×ラクシュシリーズです。懲りずにまたやります。
【内容】また、記憶をもって転生した。ただ、今度は違う世界で、しかも男女という性の他に、アルファ、ベータ、オメガという特殊な性もある世界の黄金の国アウルムという国に生まれた。
言葉も分からないし、どうやらその王国の一族に生まれていて小さなころから様々な教育をされて、苦痛だった。
ラクシュの一族もいないし、似たような固定で付く護衛や執事もいない。乳母のような世話をする人はいるが…乳兄弟という者はいない。狙われるような感じではないが…国の政治が腐っていて、いつ暴動が起きるか分からないと思っていた。幸いにも国民性として頭がよく、冷静らしく、暴動は起きないが気が気じゃない。
ただ、この国は王国と言いつつも政治は民が行っていて、王族は国の象徴として時々は国民の慰安に赴いたり、海外の要人と会ったりはするが、政治には口出しができない。
しかも、アルファやオメガと言った性があり、番という本能で決まる妻という者がいるらしい。俺は、ラクシュがいい。番というものがあるのなら。でも、あいつの能力的にアルファだと思っていたから、学校でもアルファの可能性があるやつで探したし、集まりにも参加していた。だと言うのに、オメガだったとは。
…てな感じですね。「ファンタジーなので実際の人物、企業など関係はありません」
本当はあと一個、二個書いてからと思ってたのですが、少々イライラマッハになったので実際にチョンパしたくなったので。
本当はヨーロッパ系と日本で考えていたんですが、色々ありすぎて強引に日本に持ってきました。
※架空なんちゃって世界です。
※表紙画像はPhotoshopのAIで作成してます。

憧れていた天然色
きりか
BL
母という名ばかりの女と、継父に虐げられていた、オメガの僕。ある日、新しい女のもとに継父が出ていき、火災で母を亡くしたところ、憧れの色を纏っていたアルファの同情心を煽り…。
オメガバースですが、活かしきれていなくて申し訳ないです。

紹介なんてされたくありません!
mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。
けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。
断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?

顔も知らない番のアルファよ、オメガの前に跪け!
小池 月
BL
男性オメガの「本田ルカ」は中学三年のときにアルファにうなじを噛まれた。性的暴行はされていなかったが、通り魔的犯行により知らない相手と番になってしまった。
それからルカは、孤独な発情期を耐えて過ごすことになる。
ルカは十九歳でオメガモデルにスカウトされる。順調にモデルとして活動する中、仕事で出会った俳優の男性アルファ「神宮寺蓮」がルカの番相手と判明する。
ルカは蓮が許せないがオメガの本能は蓮を欲する。そんな相反する思いに悩むルカ。そのルカの苦しみを理解してくれていた周囲の裏切りが発覚し、ルカは誰を信じていいのか混乱してーー。
★バース性に苦しみながら前を向くルカと、ルカに惹かれることで変わっていく蓮のオメガバースBL★
性描写のある話には※印をつけます。第12回BL大賞に参加作品です。読んでいただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします(^^♪
11月27日完結しました✨✨
ありがとうございました☆
【完結】雨降らしは、腕の中。
N2O
BL
獣人の竜騎士 × 特殊な力を持つ青年
Special thanks
illustration by meadow(@into_ml79)
※素人作品、ご都合主義です。温かな目でご覧ください。

離したくない、離して欲しくない
mahiro
BL
自宅と家の往復を繰り返していた所に飲み会の誘いが入った。
久しぶりに友達や学生の頃の先輩方とも会いたかったが、その日も仕事が夜中まで入っていたため断った。
そんなある日、社内で女性社員が芸能人が来ると話しているのを耳にした。
テレビなんて観ていないからどうせ名前を聞いたところで誰か分からないだろ、と思いあまり気にしなかった。
翌日の夜、外での仕事を終えて社内に戻って来るといつものように誰もいなかった。
そんな所に『すみません』と言う声が聞こえた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる