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友人にひかれている俺

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「アルファって、生徒会やってるイメージじゃない?」

放課後、いつものように教室に残っている俺と亮。
俺は亮に話しかける。

「アルファって優秀なんだよな?生徒会とか、部活でエースとか、すごく勉強が出来るとかのイメージじゃない?」

「偏見は良く無いけど、まぁそんな感じだろうな」

「あーでも亮も頭良いよな」

「ちょっとテストの点が取れただけ。あんまり頭良くないよ。
…俺ベータだからね。絶対亮の首とか噛まないからね」

「!?」

「隠れアルファでも、実は蓮を想っているとかもないからね」

「うん? どうしてそんなに宣言?」

「いや…なんでだろう。何故か言っとかないといけないかなと…」

「? よく分からないけど、亮に迷惑かけないようにします…。
で! 生徒会! アルファを探してみる価値はあると思うんだけど」

「まぁ…良いんじゃない?でも俺たち1年って、生徒会にはまだ入れないだろ? 蓮、生徒会するの?」

「入るつもりないけど、見学ならいけるはず! そして、今日は生徒会活動日と調査済み!
て事で、行ってくるわ!」

そう言って、俺は教室を飛び出し、生徒会室へ向かった。

亮はそのまま教室に残り、何事もなかったかのように勉強を始めた。




数時間後、俺は自分の教室へと戻ってきた。

「おかえり蓮、生徒会どうだった?」

「どうだったって…思ってたのと違ってた」

「というと?」

「亮知ってたか?この高校だけかもしれないけど、今時、生徒会に自分から入りたがる子なんていないんだって。
で、結局先生に目をつけられた子が渋々入っているんだって。
生徒会の選挙とか、落ちてからのリスク考えたら、立候補とかやろうなんて思わないし。実際選挙になる事なんてまず無いらしい」

「あー分かるな」

「で、本当にこの学校だけかもしれなけど、生徒会って学校行事の運営とかのまとめ係…というか先生達のお手伝いがほとんどなんだって」

「生徒に予算とか決めさせるの、揉めそうだもんな」

「なので、生徒会の日は、ほとんど雑用ばっかりしているらしい」

「まぁ生徒会やってたら、受験の時、内申にプラスくらいになるのかな?」

「そうみたい」

「で?生徒会の実態は分かったけれど、アルファはいたの?今の時間まで生徒会にいたから、誰かと仲良くなってるのかと思ったけど?」

「うん…生徒会の皆さん、普通に良い人達でした。そして誰がアルファとか全然分からなかった。
見学に行ったら喜んで歓迎され、今までずっと雑用のお手伝いをして、気持ちのお礼で飴を貰って、そのまま帰ってきました」

俺の話を聞き、亮は腹を抱えて笑い出した。



ほんとアルファって、どこにいるんですかね?
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