ソード・プリンセス! ~剣術王女の冒険日記~

吉口 浩

文字の大きさ
上 下
23 / 33
王女リリアと西の魔王

廊下で会った首なし騎士

しおりを挟む

監禁されてから1週間、僕はこの部屋の主である人物を喜ばせるためにいる。
やって欲しいことは全部身体に教えこまれていった。
そうしなくちゃ…従わなくっちゃ…自分の身に危険が及ぶかもしれない。
そう思うと怖くて堪らなくて監禁された時から先生の言うことを聞く。という約束を守ることにした。

ほぼ毎日、仕事に出掛ける先生が居ない時間、この約束が破られた時のことを考えるけど…答えはいつも決まって一緒だった。
監禁するぐらいの思考を持つ人間の考えていることなんて分からない。
いつか自分がなにかの逆鱗に触れた時、僕は殺されてしまうかもしれない。
その結果しか浮かばないのである。

だから、観念したように先生の言うことを聞いて、これをやってと言われたことは全部するようにした。

先生の喜ばせ方は案外簡単だった。
僕のことを相当溺愛しているらしい…。
膝の上に座り、誘うように先生のことが喜びそうなことをするのが一番手っ取り早かった。

「あ…っ、んぅ…ちゅっ…ん…」

先生はキスが好きだった。
キスは一番、僕の顔が近くで見られるとか…なんとか言ってた気がするから…。

「んあっ…んっ!!んっぅ…うっ…」

首に回した腕にギュッと力を込めて、キスをする。
先生は僕からされるキスと深く絡み合うのが大好きだった。
所謂、ディープキスである。
この歳であまり深いキスをすることがなかった僕は舌を吸われ、唾液を絡め合い…口の端から唾液を零す。

「っ…!!はあっ…はあっ…っ…」

やっと解放された唇を先生は僕の零れた唾液を舐めとるようにして微笑みかける。
今日は機嫌が良いようだ。
機嫌の悪い時は、このやり取りが数回繰り広げられる。
僕はその度に窒息死するんじゃないかと言う恐怖でいっぱいになっていた。

「(良かった…今日は早く終わりそう…)」

心で安堵のため息を零しながら、いつも通り膝上から降りようとした時、腰をギュッと引き寄せられる。

「っ…!?せんせ…どうしたの…?」

いつもなら先生の熱くなった股間のモノを手で扱くだけで終わるはずなのに…今日は少し様子がおかしい。

『うーん、そうだなあ…今日は君の自慰を見たい…かな?』

身体が硬直した。
自慰って…なんだっけ…?
思考が纏まらない。

『…っ!自慰って…オナニーするって…こと…?』

こくりと頷く先生に一瞬腰が逃げようとしたのを察してか、またギュッと引き戻される。

「気持ちいいところ僕に見せて?」

機嫌が良いからなのか、はたまたサイコパスの人が見せる笑みのような顔で僕に言った先生は「 早く」と言わんばかりの顔で僕の股間を触ってきた。

『…やっ、ちょっ…待って…せんせい…』

深いキスをされて起たないわけもなく…先生と一緒でちょっと膨らみを帯びていたそこをグリグリと刺激され、身震いしながら体を捩った。

「ん…なに?出来ないの…?」

ちょっと真顔に戻った先生の顔にドキリとした。ダメだ…これもうやらないといけないやつだ…。
躊躇している間にもグリグリと股間に刺激を与えられる。

『や…やるっ、やります…から…グリグリ、しなぃで…』

オナニーするなんていつぶりだろう。
監禁される前からあまりオナニーすることが無かった僕は上手くできるかどうかもちょっと不安になった。

今日の試練をクリアするためには恐る恐るズボンとパンツから自分のモノを取り出し、オナニーするしか無さそうだった。
ちょっと先走りで湿ったパンツから先生よりも断然小さいものを取り出し、ギュッと握った。

強ばっているのか、少し萎えているようにも思えた自分のモノを握り、上下に扱き始める。

『…はぅ、あ…んぅ…っつ…やぁっ…』

久しぶりに触る自分の感覚に軽く身震いをした。これまで触ってなかったからか特に感覚が研ぎ澄まされていて、ちょっと扱くだけでムクムクとそこは大きくなっていく。

『…っ…(どうしよ、気持ちい…)』

両手でクチュクチュと音を鳴らしながら一生懸命扱く姿はとても滑稽だ。
最初は嫌がっていたはずなのに、いつの間にか行為に没頭していく。

ふと、視線を感じ先生を見てみると熱い眼差しでこちらを見ていることに気付く。
その瞬間、恥ずかしさに一瞬手を止めてしまった。

「どうして止めるの?止めていいなんて言ってないよね?イクまで止めないで…」

『…や…だ…恥ずかし…ぃ…』

涙目になりながら嫌だと懇願してみるが、先生は真顔のまま亀頭をグリグリと押すように刺激し始めた。

『んやっ…あっ…あっ…あぅっ!!!』

「こうやって気持ちいいところグリグリして扱いていっぱいイッて…君のを僕のシャツにかけてね?」

そう言いながら手伝うかのように弱いところを責められて、果てる準備を始めた身体はビクビクと震え出した。

『ふぁっ…やだっ…も、あっ…いくっ…んぅーーーー!!!!』

ビュクッと言う音と共に吐き出された精はご所望通り先生の仕事着であるシャツに吐き出された。
久しぶりの射精に肩で息をする僕は身体に力が入らなくて後ろに倒れそうになっているところを先生が引き寄せる。

「んー、もうちょっと足りないかなあ…」

『…ふえっ…?』

そう言うと亀頭に何か押し当てられる。

『ま、や…ちょっと待ってっ…先生っ!!!』

「いっーぱい、気持ちよくなろうね?」

ヴィィィィン…という機械音が部屋中に響き渡った。
亀頭に押し当てられたのは小さいローターだった。

『あっ!っや…だめっだめだめっ…!!!いぐぅっ…!!!!』

敏感になっていたそこに当てられたローターにすぐ果ててしまった。
その後も間髪入れずに何度も何度もローターでイかされた。
どれだけ懇願してもやめてくれない行為に涙を流しヨダレを垂らしながらイクことしか出来ないまま、意識を失うまで責め立てられた。

やっと解放された時には精液は出ておらず、ビクビクと身体を震わせて先生にもたれかかった状態だった。

「あー、たくさん出したね…今度は潮吹き…覚えようね?」

そんな言葉を意識を手放す前に聞こえたような気がして、僕はまたこの人の玩具になるしかないのだと確信して意識を失った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

山姥(やまんば)

野松 彦秋
児童書・童話
小学校5年生の仲良し3人組の、テッカ(佐上哲也)、カッチ(野田克彦)、ナオケン(犬塚直哉)。 実は3人とも、同じクラスの女委員長の松本いずみに片思いをしている。 小学校の宿泊研修を楽しみにしていた4人。ある日、宿泊研修の目的地が3枚の御札の昔話が生まれた山である事が分かる。 しかも、10年前自分達の学校の先輩がその山で失踪していた事実がわかる。 行方不明者3名のうち、一人だけ帰って来た先輩がいるという事を知り、興味本位でその人に会いに行く事を思いつく3人。 3人の意中の女の子、委員長松本いずみもその計画に興味を持ち、4人はその先輩に会いに行く事にする。 それが、恐怖の夏休みの始まりであった。 山姥が実在し、4人に危険が迫る。 4人は、信頼する大人達に助けを求めるが、その結果大事な人を失う事に、状況はどんどん悪くなる。 山姥の執拗な追跡に、彼らは生き残る事が出来るのか!

マサオの三輪車

よん
児童書・童話
Angel meets Boy. ゾゾとマサオと……もう一人の物語。

悪魔さまの言うとおり~わたし、執事になります⁉︎~

橘花やよい
児童書・童話
女子中学生・リリイが、入学することになったのは、お嬢さま学校。でもそこは「悪魔」の学校で、「執事として入学してちょうだい」……って、どういうことなの⁉待ち構えるのは、きれいでいじわるな悪魔たち! 友情と魔法と、胸キュンもありの学園ファンタジー。 第2回きずな児童書大賞参加作です。

見習い錬金術士ミミリの冒険の記録〜討伐も採集もお任せください!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?〜

うさみち
児童書・童話
【見習い錬金術士とうさぎのぬいぐるみたちが描く、スパイス混じりのゆるふわ冒険!情報収集のために、お仕事のご依頼も承ります!】 「……襲われてる! 助けなきゃ!」  錬成アイテムの採集作業中に訪れた、モンスターに襲われている少年との突然の出会い。  人里離れた山陵の中で、慎ましやかに暮らしていた見習い錬金術士ミミリと彼女の家族、機械人形(オートマタ)とうさぎのぬいぐるみ。彼女たちの運命は、少年との出会いで大きく動き出す。 「俺は、ある人たちから頼まれて預かり物を渡すためにここに来たんだ」  少年から渡された物は、いくつかの錬成アイテムと一枚の手紙。 「……この手紙、私宛てなの?」  少年との出会いをキッカケに、ミミリはある人、あるアイテムを探すために冒険を始めることに。  ――冒険の舞台は、まだ見ぬ世界へ。  新たな地で、右も左もわからないミミリたちの人探し。その方法は……。 「討伐、採集何でもします!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?」  見習い錬金術士ミミリの冒険の記録は、今、ここから綴られ始める。 《この小説の見どころ》 ①可愛いらしい登場人物 見習い錬金術士のゆるふわ少女×しっかり者だけど寂しがり屋の凄腕美少女剣士の機械人形(オートマタ)×ツンデレ魔法使いのうさぎのぬいぐるみ×コシヌカシの少年⁉︎ ②ほのぼのほんわか世界観 可愛いらしいに囲まれ、ゆったり流れる物語。読了後、「ほわっとした気持ち」になってもらいたいをコンセプトに。 ③時々スパイスきいてます! ゆるふわの中に時折現れるスパイシーな展開。そして時々ミステリー。 ④魅力ある錬成アイテム 錬金術士の醍醐味!それは錬成アイテムにあり。魅力あるアイテムを活用して冒険していきます。 ◾️第3章完結!現在第4章執筆中です。 ◾️この小説は小説家になろう、カクヨムでも連載しています。 ◾️作者以外による小説の無断転載を禁止しています。 ◾️挿絵はなんでも書いちゃうヨギリ酔客様からご寄贈いただいたものです。

空の話をしよう

源燕め
児童書・童話
「空の話をしよう」  そう言って、美しい白い羽を持つ羽人(はねひと)は、自分を助けた男の子に、空の話をした。    人は、空を飛ぶために、飛空艇を作り上げた。  生まれながらに羽を持つ羽人と人間の物語がはじまる。  

ちょっとだけマーメイド~暴走する魔法の力~

ことは
児童書・童話
星野桜、小学6年生。わたしには、ちょっとだけマーメイドの血が流れている。 むかしむかし、人魚の娘が人間の男の人と結婚して、わたしはずっとずっと後に生まれた子孫の一人だ。 わたしの足は水に濡れるとうろこが生え、魚の尾に変化してしまう。 ――わたし、絶対にみんなの前でプールに入ることなんてできない。もしそんなことをしたら、きっと友達はみんな、わたしから離れていく。 だけど、おぼれた麻衣ちゃんを助けるため、わたしはあの日プールに飛び込んだ。 全14話 完結

児童小説をどうぞ

小木田十(おぎたみつる)
児童書・童話
児童小説のコーナーです。大人も楽しめるよ。 / 小木田十(おぎたみつる)フリーライター。映画ノベライズ『ALWAIS 続・三丁目の夕日 完全ノベライズ版』『小説 土竜の唄』『小説 土竜の唄 チャイニーズマフィア編』『闇金ウシジマくん』などを担当。2023年、掌編『限界集落の引きこもり』で第4回引きこもり文学大賞 三席入選。2024年、掌編『鳥もつ煮』で山梨日日新聞新春文芸 一席入選(元旦紙面に掲載)。

生贄姫の末路 【完結】

松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。 それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。 水の豊かな国には双子のお姫様がいます。 ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。 もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。 王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

処理中です...