17 / 19
17
しおりを挟む セバスチャンにクズ魔石と鉱石をあるだけ運んでもらうことに。
今は夜なので追加でいるなら明日にならないとダメだって言うので市場荒らさない程度に仕入れてほしいとお願いした。
クズ魔石を溶かして魔力を通して、魔導インクを大量に作って、板状の鋼板に魔法陣を書き込んでいく。
ほんの少しの魔力を入れれば何日かは暖かさが持つはず。
長く持たせるならもう少し装置を複雑にしないとだけど緊急事態なので許してほしい。
火の魔石を魔法陣の上に置けば威力が増すから室内ならだいぶ良い。
あとはカイロもどきを一気に量産して。
ふと気付いてしまった。私が休まないとニーナたちが休めない。
「ニーナ、アラン、ジェイク、明日も大変だろうから休んできて?私もこれが済んだら寝るから」
「みんなが動いてるんで気になさらなくて良いんですよ。リーシャさまはお身体にためにそれが済んだら絶対おしまいですからね」
のぉ。念押しされちゃった。
「はぁい」
ニーナに逆らったらダメ。なのでしおらしくしておきます。
病人がたくさんなので空気清浄機を作っておきたいの。〈洗浄〉〈清浄〉でわりとなんとかなるだろうけど大広間全体は流石に普通の魔力じゃ厳しいはず。
ウィルスはなくても綺麗な空気の方が衰弱してるなら安心だろうし。
風魔法と聖魔法の魔法術式を組み込んで鋼板に魔法陣を書き込んで空調っぽい動作ができるように設計。
流石に大部屋の分だけ大型五台にしておいた。
アランとジェイクがマジックバッグに入れて運んでくれるので、私も動作確認がしたいので一緒に向かった。
未だ新たに運ばれてきてるので一向に休まらないだろうなって状態。
壁沿いに空気清浄機をセットしていきスイッチを入れれば、ちゃんと稼働したので安心。
寒さに震えてるような人は居なさそうなので循環させるだけで良いかな。
ちょうどセバスチャンと遭遇したので、カイロもどきとヒーターがわりの鋼板を渡した。
「あれから数時間でこんなに!?体調は!?」
肩をガシッとされたので「大丈夫だから早くホーンに配ってあげて」って言って逃げた。
大きな声が聞こえたのでそっちを覗くとまさに出産中なお部屋ならしい。
マギー先生のドスの聞いた応援?が迫力だ。
覗くわけにもいかず「無事に生まれて」ってお祈りして離れる。
お義母さまが侍女長さんと廊下を早足で歩いていたのでお声を掛けると、
「あら、リーシャちゃん、寝てなくても大丈夫?」
と心配気に頭を撫でられる。未だに栄養失調な私が目に浮かんでるんだろうな。
「はい、お義母さま。私にも何か出来ますか?」
お義母さまも少し疲労の色が出てるので早く休んでほしいけど、使用人のみんながフル稼働だからそうも言ってられない。
「そうねぇ、多分最低でも一週間はこの状態になるだろうから交代で休まないとなのよねぇ」
まぁ吹雪が済むまでとその後の生活の立て直しもあるだろうしすぐには帰せないよね。
「明日にはアンゼリカちゃんたちも来てくれるだろうから休むのはそれからにして今は滋養にいい食べ物をルルゥと相談してくれないかしらぁ?」
私がお役に立ちたい気持ちを汲んでくれてる気がする。
「でもいっぱい魔力を使ったと聞いたわよぉ~?無理だけはしないでねぇ?」
ぎゅむっとハグをしてくれてお義母さまは別にお部屋に様子を見に行った。
「ニーナ、無理はしないから厨房に行こう」
流石にこの状況で寝ろとは言えないらしく超渋い顔で一緒に厨房に向かってもらう。
お肌ツルツルを喜んでたのが嘘みたいな急展開で、今度は目にクマーを飼う話になりそう。
「あら、リーシャちゃん、ちょうど良かったわ。味見てちょうだい」
渡されたお椀には甘酒の香りがする穀類がトロトロになったスープ。
「ちょっと甘くなっちゃった気がするのよ?」
「ん、優しい味だし、身体がほかほかになりそうだから良いと思うよ。大人にはちょっとこれを混ぜてみたらどうかな」
私は棚に置いてある生姜の塊を指差した。
「ああ~これは良さそうね」
あとはたまご粥と味噌をミルクに溶かしてスープにしたのを提案してみた。
お野菜は全部微塵切り。比較的調子がよさそうなら大きい具とお肉も入れて。
妊婦さんには湯豆腐や豆腐スープも良いかも?メグミもリーシャも経験がないから臨月の人が何食べたいかわかんないなぁ。とにかく寒さにやられた後だから温かいものを!
鶏白湯がいいなって思いついて、私は邪魔にならないところで若いコックさんを捕まえて鳥の骨の処理を手伝ってもらう。
アランとジェイクにはしばらくここにいるから交代で仮眠を取るように伝えた。
最初は渋っていたけど長丁場なので納得してくれた。コックさんたちの仮眠室を使わせてもらうそうだ。
ニーナにも言ったんだけど、私と一緒にって言われちゃった。
魔導コンロだと火力が弱いけどとりあえずやってみる。
骨と野菜と薬草と漢方系の実を一緒に煮込んで薬膳スープにすることにした。
「向こうのコンロ使ってもいいんじゃないですか?」
コックさんが言ってくれたけど全部フル稼働だから無理に割り込まなくても良い。順番に仕上がって出していけば。
スープは煮込むのに時間が掛かるから、合間にミートボールを作ることに。ミンチ肉なら消化もいいし食べやすいはず。
コックさんたちが使ってくれないミンサーに貯蔵室から運んでもらった魔獣肉を入れまくる。
ハーブと塩胡椒で味付けをしてだんご状にしていくのをコックさんたちが手伝ってくれた。
こっちのは鳥でこっちは・・・蛇かも!?んであれはオークだっけ。色合いの違いで多少わかるようになった。
忙しく働いてくれてるうちの人たちにも力付けてもらわないとだからいっぱいミンチにしちゃうんだ。
ポムたちがなぜが慌ただしくあっちこっちに動き回ってるけど何してるんだろう?
今は夜なので追加でいるなら明日にならないとダメだって言うので市場荒らさない程度に仕入れてほしいとお願いした。
クズ魔石を溶かして魔力を通して、魔導インクを大量に作って、板状の鋼板に魔法陣を書き込んでいく。
ほんの少しの魔力を入れれば何日かは暖かさが持つはず。
長く持たせるならもう少し装置を複雑にしないとだけど緊急事態なので許してほしい。
火の魔石を魔法陣の上に置けば威力が増すから室内ならだいぶ良い。
あとはカイロもどきを一気に量産して。
ふと気付いてしまった。私が休まないとニーナたちが休めない。
「ニーナ、アラン、ジェイク、明日も大変だろうから休んできて?私もこれが済んだら寝るから」
「みんなが動いてるんで気になさらなくて良いんですよ。リーシャさまはお身体にためにそれが済んだら絶対おしまいですからね」
のぉ。念押しされちゃった。
「はぁい」
ニーナに逆らったらダメ。なのでしおらしくしておきます。
病人がたくさんなので空気清浄機を作っておきたいの。〈洗浄〉〈清浄〉でわりとなんとかなるだろうけど大広間全体は流石に普通の魔力じゃ厳しいはず。
ウィルスはなくても綺麗な空気の方が衰弱してるなら安心だろうし。
風魔法と聖魔法の魔法術式を組み込んで鋼板に魔法陣を書き込んで空調っぽい動作ができるように設計。
流石に大部屋の分だけ大型五台にしておいた。
アランとジェイクがマジックバッグに入れて運んでくれるので、私も動作確認がしたいので一緒に向かった。
未だ新たに運ばれてきてるので一向に休まらないだろうなって状態。
壁沿いに空気清浄機をセットしていきスイッチを入れれば、ちゃんと稼働したので安心。
寒さに震えてるような人は居なさそうなので循環させるだけで良いかな。
ちょうどセバスチャンと遭遇したので、カイロもどきとヒーターがわりの鋼板を渡した。
「あれから数時間でこんなに!?体調は!?」
肩をガシッとされたので「大丈夫だから早くホーンに配ってあげて」って言って逃げた。
大きな声が聞こえたのでそっちを覗くとまさに出産中なお部屋ならしい。
マギー先生のドスの聞いた応援?が迫力だ。
覗くわけにもいかず「無事に生まれて」ってお祈りして離れる。
お義母さまが侍女長さんと廊下を早足で歩いていたのでお声を掛けると、
「あら、リーシャちゃん、寝てなくても大丈夫?」
と心配気に頭を撫でられる。未だに栄養失調な私が目に浮かんでるんだろうな。
「はい、お義母さま。私にも何か出来ますか?」
お義母さまも少し疲労の色が出てるので早く休んでほしいけど、使用人のみんながフル稼働だからそうも言ってられない。
「そうねぇ、多分最低でも一週間はこの状態になるだろうから交代で休まないとなのよねぇ」
まぁ吹雪が済むまでとその後の生活の立て直しもあるだろうしすぐには帰せないよね。
「明日にはアンゼリカちゃんたちも来てくれるだろうから休むのはそれからにして今は滋養にいい食べ物をルルゥと相談してくれないかしらぁ?」
私がお役に立ちたい気持ちを汲んでくれてる気がする。
「でもいっぱい魔力を使ったと聞いたわよぉ~?無理だけはしないでねぇ?」
ぎゅむっとハグをしてくれてお義母さまは別にお部屋に様子を見に行った。
「ニーナ、無理はしないから厨房に行こう」
流石にこの状況で寝ろとは言えないらしく超渋い顔で一緒に厨房に向かってもらう。
お肌ツルツルを喜んでたのが嘘みたいな急展開で、今度は目にクマーを飼う話になりそう。
「あら、リーシャちゃん、ちょうど良かったわ。味見てちょうだい」
渡されたお椀には甘酒の香りがする穀類がトロトロになったスープ。
「ちょっと甘くなっちゃった気がするのよ?」
「ん、優しい味だし、身体がほかほかになりそうだから良いと思うよ。大人にはちょっとこれを混ぜてみたらどうかな」
私は棚に置いてある生姜の塊を指差した。
「ああ~これは良さそうね」
あとはたまご粥と味噌をミルクに溶かしてスープにしたのを提案してみた。
お野菜は全部微塵切り。比較的調子がよさそうなら大きい具とお肉も入れて。
妊婦さんには湯豆腐や豆腐スープも良いかも?メグミもリーシャも経験がないから臨月の人が何食べたいかわかんないなぁ。とにかく寒さにやられた後だから温かいものを!
鶏白湯がいいなって思いついて、私は邪魔にならないところで若いコックさんを捕まえて鳥の骨の処理を手伝ってもらう。
アランとジェイクにはしばらくここにいるから交代で仮眠を取るように伝えた。
最初は渋っていたけど長丁場なので納得してくれた。コックさんたちの仮眠室を使わせてもらうそうだ。
ニーナにも言ったんだけど、私と一緒にって言われちゃった。
魔導コンロだと火力が弱いけどとりあえずやってみる。
骨と野菜と薬草と漢方系の実を一緒に煮込んで薬膳スープにすることにした。
「向こうのコンロ使ってもいいんじゃないですか?」
コックさんが言ってくれたけど全部フル稼働だから無理に割り込まなくても良い。順番に仕上がって出していけば。
スープは煮込むのに時間が掛かるから、合間にミートボールを作ることに。ミンチ肉なら消化もいいし食べやすいはず。
コックさんたちが使ってくれないミンサーに貯蔵室から運んでもらった魔獣肉を入れまくる。
ハーブと塩胡椒で味付けをしてだんご状にしていくのをコックさんたちが手伝ってくれた。
こっちのは鳥でこっちは・・・蛇かも!?んであれはオークだっけ。色合いの違いで多少わかるようになった。
忙しく働いてくれてるうちの人たちにも力付けてもらわないとだからいっぱいミンチにしちゃうんだ。
ポムたちがなぜが慌ただしくあっちこっちに動き回ってるけど何してるんだろう?
472
お気に入りに追加
516
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約を解消して進路変更を希望いたします
宇水涼麻
ファンタジー
三ヶ月後に卒業を迎える学園の食堂では卒業後の進路についての話題がそここで繰り広げられている。
しかし、一つのテーブルそんなものは関係ないとばかりに四人の生徒が戯れていた。
そこへ美しく気品ある三人の女子生徒が近付いた。
彼女たちの卒業後の進路はどうなるのだろうか?
中世ヨーロッパ風のお話です。
HOTにランクインしました。ありがとうございます!
ファンタジーの週間人気部門で1位になりました。みなさまのおかげです!
ありがとうございます!

最近彼氏の様子がおかしい!私を溺愛し大切にしてくれる幼馴染の彼氏が急に冷たくなった衝撃の理由。
window
恋愛
ソフィア・フランチェスカ男爵令嬢はロナウド・オスバッカス子爵令息に結婚を申し込まれた。
幼馴染で恋人の二人は学園を卒業したら夫婦になる永遠の愛を誓う。超名門校のフォージャー学園に入学し恋愛と楽しい学園生活を送っていたが、学年が上がると愛する彼女の様子がおかしい事に気がつきました。
一緒に下校している時ロナウドにはソフィアが不安そうな顔をしているように見えて、心配そうな視線を向けて話しかけた。
ソフィアは彼を心配させないように無理に笑顔を作って、何でもないと答えますが本当は学園の経営者である理事長の娘アイリーン・クロフォード公爵令嬢に精神的に追い詰められていた。

殿下に裏切られたことを感謝しています。だから妹と一緒に幸せになってください。なれるのであれば。
田太 優
恋愛
王子の誕生日パーティーは私を婚約者として正式に発表する場のはずだった。
しかし、事もあろうか王子は妹の嘘を信じて冤罪で私を断罪したのだ。
追い出された私は王家との関係を優先した親からも追い出される。
でも…面倒なことから解放され、私はやっと自分らしく生きられるようになった。

婚約者の家に行ったら幼馴染がいた。彼と親密すぎて婚約破棄したい。
window
恋愛
クロエ子爵令嬢は婚約者のジャック伯爵令息の実家に食事に招かれお泊りすることになる。
彼とその妹と両親に穏やかな笑顔で迎え入れられて心の中で純粋に喜ぶクロエ。
しかし彼の妹だと思っていたエリザベスが実は家族ではなく幼馴染だった。彼の家族とエリザベスの家族は家も近所で昔から気を許した間柄だと言う。
クロエは彼とエリザベスの恋人のようなあまりの親密な態度に不安な気持ちになり婚約を思いとどまる。
婚約破棄された公爵令嬢は虐げられた国から出ていくことにしました~国から追い出されたのでよその国で竜騎士を目指します~
ヒンメル
ファンタジー
マグナス王国の公爵令嬢マチルダ・スチュアートは他国出身の母の容姿そっくりなためかこの国でうとまれ一人浮いた存在だった。
そんなマチルダが王家主催の夜会にて婚約者である王太子から婚約破棄を告げられ、国外退去を命じられる。
自分と同じ容姿を持つ者のいるであろう国に行けば、目立つこともなく、穏やかに暮らせるのではないかと思うのだった。
マチルダの母の祖国ドラガニアを目指す旅が今始まる――
※文章を書く練習をしています。誤字脱字や表現のおかしい所などがあったら優しく教えてやってください。
※第二章まで完結してます。現在、最終章について考え中です(第二章が考えていた話から離れてしまいました(^_^;))
書くスピードが亀より遅いので、お待たせしてすみませんm(__)m
※小説家になろう様にも投稿しています。

結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。
window
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。
結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。
アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。
アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。

結婚を先延ばしにされたのは婚約者が妹のことを好きだったからでした。妹は既婚者なので波乱の予感しかしません。
田太 優
恋愛
結婚を先延ばしにされ続け、私は我慢の限界だった。
曖昧な態度を取り続ける婚約者に婚約破棄する覚悟で結婚する気があるのか訊いたところ、妹のことが好きだったと言われ、婚約を解消したいと言われた。
妹は既婚者で夫婦関係も良好。
もし妹の幸せを壊そうとするなら私は容赦しない。

婚約破棄した王子は年下の幼馴染を溺愛「彼女を本気で愛してる結婚したい」国王「許さん!一緒に国外追放する」
window
恋愛
「僕はアンジェラと婚約破棄する!本当は幼馴染のニーナを愛しているんだ」
アンジェラ・グラール公爵令嬢とロバート・エヴァンス王子との婚約発表および、お披露目イベントが行われていたが突然のロバートの主張で会場から大きなどよめきが起きた。
「お前は何を言っているんだ!頭がおかしくなったのか?」
アンドレア国王の怒鳴り声が響いて静まった会場。その舞台で親子喧嘩が始まって収拾のつかぬ混乱ぶりは目を覆わんばかりでした。
気まずい雰囲気が漂っている中、婚約披露パーティーは早々に切り上げられることになった。アンジェラの一生一度の晴れ舞台は、婚約者のロバートに台なしにされてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる