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赤い虫
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完成したヨモギ茶を試そうと、お湯を沸かそうとしてた時だった。
ブゥゥン、コツンコツン☆
なんだろう窓辺から・・
ハッとして振り返ると窓辺に赤いのが見えた。
大急ぎで開けた。
「気が付くのが遅いわ、ただいま妖精さん」
「赤い虫さん、おかえり!」
嬉しくて抱き着こうとしたら怒られた。
羽が割れちゃう!って。
「ごめん、ついね」
あわてん坊ねー、仕方ない子だわと言いながらいつもの梁へ行った。
「あら、甘い香りがするわ」
「でしょう?セレールという花だよ」
テントウムシはちょっと困っている、ああそうか忘れてた。
ぱちん☆
「あらまぁ!花がでてきたわ」
「うん、普段はボクにしか見えないんだよ」
妖精の花は御呪いをしないと見えないことを失念していた。
「面白い形ねぇ、見たことないわ」
「うん、そうでしょ、齧ると甘いんだ」
テントウムシは前足でつついてみた、ふわりと香りが立つ。
「齧っていいの?」
「もちろんいいよ!でも平気かい?」
触覚で警戒しながら、そっと口に触れた。
何となく甘い気がした。
「ありがとう甘い気がしたわ」
それからテントウムシは冬の間に仲間の中から、パートナーを選んだことを聞かせてくれた。
「とても黒いツヤツヤの羽で赤い斑点が2個あるヒトだったわ」
「キミと反対だね」
「それからね私と同じ赤い・・」
「まって、他にもいるの?」
やーね、パートナーはいっぱいいるのよ。って言われてびっくりした。
「そりゃアブラムシが食べられなければ産まないけどね」
大変だなぁって言ったら「私達には普通のこと」らしい・・・。
「ねぇ、キミの卵をみたいな」とお願いしたら「恥ずかしい」って断られてしまった。
乙女はデリケートなのよ!って叱られた。
残念だ。
おしゃべりしたら疲れたと言うので、水に蜜を垂らした葉っぱを渡した。
テントウムシはちょっと舐めてから寝てしまった。
オヤスミ
ブゥゥン、コツンコツン☆
なんだろう窓辺から・・
ハッとして振り返ると窓辺に赤いのが見えた。
大急ぎで開けた。
「気が付くのが遅いわ、ただいま妖精さん」
「赤い虫さん、おかえり!」
嬉しくて抱き着こうとしたら怒られた。
羽が割れちゃう!って。
「ごめん、ついね」
あわてん坊ねー、仕方ない子だわと言いながらいつもの梁へ行った。
「あら、甘い香りがするわ」
「でしょう?セレールという花だよ」
テントウムシはちょっと困っている、ああそうか忘れてた。
ぱちん☆
「あらまぁ!花がでてきたわ」
「うん、普段はボクにしか見えないんだよ」
妖精の花は御呪いをしないと見えないことを失念していた。
「面白い形ねぇ、見たことないわ」
「うん、そうでしょ、齧ると甘いんだ」
テントウムシは前足でつついてみた、ふわりと香りが立つ。
「齧っていいの?」
「もちろんいいよ!でも平気かい?」
触覚で警戒しながら、そっと口に触れた。
何となく甘い気がした。
「ありがとう甘い気がしたわ」
それからテントウムシは冬の間に仲間の中から、パートナーを選んだことを聞かせてくれた。
「とても黒いツヤツヤの羽で赤い斑点が2個あるヒトだったわ」
「キミと反対だね」
「それからね私と同じ赤い・・」
「まって、他にもいるの?」
やーね、パートナーはいっぱいいるのよ。って言われてびっくりした。
「そりゃアブラムシが食べられなければ産まないけどね」
大変だなぁって言ったら「私達には普通のこと」らしい・・・。
「ねぇ、キミの卵をみたいな」とお願いしたら「恥ずかしい」って断られてしまった。
乙女はデリケートなのよ!って叱られた。
残念だ。
おしゃべりしたら疲れたと言うので、水に蜜を垂らした葉っぱを渡した。
テントウムシはちょっと舐めてから寝てしまった。
オヤスミ
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