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戦火の先に(覚醒)篇
祝宴広間にて
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「ぶっははははー!だってお前、あの不格好さと言ったら……ぶっふー!転ばなかったのが奇跡だぞ!」
玉座の間から出てきて早々にガルディはレオニードの背中をバシバシ叩いて大爆笑した。
隣国から参加していたらしいどこかの王たちも肩を震わせて小さく笑っている。
「まったくもう……俺はずっとハラハラしてたよ。いまにも細首が捥げそうだったもの。秒で代替わりしちゃうじゃないか、祝いに来たのに友人の国葬に並ぶなんて嫌だぜ」
「ひゃーははは!おま……ひっどいな、ぶっふー!」
笑いが止まらないガルディはベチベチとレオニードを叩き涙を蓄えて大笑いをし続けた。
午後19時、大広間にて立国とティリル女帝就任の祝宴が開かれた。
主賓席が並ぶ中央に女帝ティリルが豪奢な椅子に座り、次々と挨拶に現れる王侯貴族たちの対応に追われている。
しかし、彼女は穏やかな笑みを貼り付けて見事にあしらっていた。
会場には友好国の首脳はもちろん、各国の高位貴族らも招待されたとあってかなりの賑わいである。招待客の群れを縫うように帝国の従者たちは忙しく動き回っていた。
中でも一際目を引き、大盛り上がりの箇所は獣王国の一団であった。
獅子王セレータ・エルンヘルドが一団の中央で豪快に肉を頬張って水の如く樽酒を飲み干している。
「相変わらず豪快ですね、獅子王様」
「ん?おお!レオじゃねーか、久しぶりだな!こっちだこっちへ来い!」
獅子王セレータは宰相を押し退けて隣に座れと席をバンバン叩いた。やむを得ずレオニードは従ってしまう。
「申し訳ありません、ドルッテさん。お邪魔しますね」
「いいえ、いいえ。酒盛りの相手に疲れておりました。獅子王はザルなんですよ付き合いきれない。」
空になった樽がゴロゴロと獅子王の周囲に見えた、なるほどとレオニードは理解する。従者たちが樽の回収に追い付かず大わらわしていた。
「獅子王様!ほどほどに、あくまで就任祝い名目なんですからね?」レオは堪らず諌言したが「これくらい普通だろ」と笑い飛ばされてしまった。「普通ってなんだっけ?」と彼は白目を剥く。
「盛況だねぇ、一度迷子になったら戻ってこられない気がするよ」
大皿に好物のコカトリスのグリル焼きを山盛りにしてフラウットがバリラと合流した。バリラはというとデザートに移行していてショートケーキをホールごとかぶり付いていた。
「うんめぇ!帝国の飯ってこんなに美味かったかな?レオのと遜色ねぇわ!」
「……やだバリラ、食事を監修したのはレオだよ?美味しくて当たり前だもん」
「え」
「戴冠式前に聞いたでしょ?”ティルの晴れ舞台にはご馳走を”ってレオが宣言してた」
「……」
「バリラ……」
呆れるフラウットに慌てて話を変えたバリラは「ジェイラがいない」と探すふりをして誤魔化した。
「そういえば会場入りは一緒だったのに、迷子?」フラウットは急に心配になった。二人は周辺を見渡すも人集りに阻まれどうにもならないと匙を投げた。
***
「ふぅー、人酔いして気持ち悪ーい。はぐれちゃったけど後で客室で会えば良いよね」
人混みに疲れたジェイラは庭園へ逃げて来て夜風に当たって涼んでいた。それからレモンを入れた炭酸水を飲んで胃の辺りを摩る。
「えへ、ティルすんごい綺麗だったなー。後でキャメラで写真撮って貰わなきゃ!それにしても宴会場も豪華だったけどここの庭もすごいや」
キラキラした世界とは無縁で育ったジェイラは城の中の華やかさに驚き、何もかもが新鮮に映って少々舞い上がっていた。季節に合わない薔薇が咲き乱れているのが不思議でついつい奥へ進んでしまっていた。
「魔法で無理やり咲かせてるのかな?てか規模がやばいって、フラの家も凄かったけど比較になんないや」
どんどん歩いても端っこらしい場所に辿り着かず、ジェイラは少々意地になって奥へと歩み続けていた。
「んもーどうなってんの!?いい加減に壁とか出てくるもんじゃん?」
ムキになっていた彼女は庭園奥へと入り過ぎたことを後悔し始めた。
そして、戻ろうかと踵を返した時に人の話し声を微かに耳にした。自分以外にも変わった客がいたのだと笑いそうになる。気取られずにそこを去ろうと速足になった。だが聞き捨てならない会話が聞こえてしまった。
「――まさに好機、これほど人が多ければ紛れてもわからんさ」
「そうだな、庭園から入ってしまえば酔い覚ましの客が戻ったくらいに思うだろうさ」
ジェイラはぎょっとした、身を屈めて相手の様子を覗うことにする。
風魔法が得意な彼女は周囲の空気を使って、自分から発する音を遮断するとそのまま聴き耳を立てた。
夜風に紛れて届く言葉には不穏なものが混ざっている。
”暗殺、攫う、転覆”など会話は途切れてはいたが、斜め前方にいる二つの陰が良からぬことを企てているはわかった。
『報せなきゃ!ご主人様!みんなに!どうしてティルばっか危ない目に合うのよ!』
憤怒した彼女が風移動で去ろうとした時だった、もうひとつ低く唸るような声が加わったのだ。
「おい、お前ら暗がりだからと油断したな?」
「え!?」
「カシラ?」
ジェイラは己自身にも使える探査術の使い手が潜んでいたことを知らずにいた。そして失念していた。
同じ能力があった場合、力が上まわる方によって術をかき消されてしまうことを。
「よう、お嬢ちゃん。おじさんたちと来てもらおうか」
「ひっ!――ぁ……」
大男に一睨みされた彼女はそこから動けず静かに倒れた。
玉座の間から出てきて早々にガルディはレオニードの背中をバシバシ叩いて大爆笑した。
隣国から参加していたらしいどこかの王たちも肩を震わせて小さく笑っている。
「まったくもう……俺はずっとハラハラしてたよ。いまにも細首が捥げそうだったもの。秒で代替わりしちゃうじゃないか、祝いに来たのに友人の国葬に並ぶなんて嫌だぜ」
「ひゃーははは!おま……ひっどいな、ぶっふー!」
笑いが止まらないガルディはベチベチとレオニードを叩き涙を蓄えて大笑いをし続けた。
午後19時、大広間にて立国とティリル女帝就任の祝宴が開かれた。
主賓席が並ぶ中央に女帝ティリルが豪奢な椅子に座り、次々と挨拶に現れる王侯貴族たちの対応に追われている。
しかし、彼女は穏やかな笑みを貼り付けて見事にあしらっていた。
会場には友好国の首脳はもちろん、各国の高位貴族らも招待されたとあってかなりの賑わいである。招待客の群れを縫うように帝国の従者たちは忙しく動き回っていた。
中でも一際目を引き、大盛り上がりの箇所は獣王国の一団であった。
獅子王セレータ・エルンヘルドが一団の中央で豪快に肉を頬張って水の如く樽酒を飲み干している。
「相変わらず豪快ですね、獅子王様」
「ん?おお!レオじゃねーか、久しぶりだな!こっちだこっちへ来い!」
獅子王セレータは宰相を押し退けて隣に座れと席をバンバン叩いた。やむを得ずレオニードは従ってしまう。
「申し訳ありません、ドルッテさん。お邪魔しますね」
「いいえ、いいえ。酒盛りの相手に疲れておりました。獅子王はザルなんですよ付き合いきれない。」
空になった樽がゴロゴロと獅子王の周囲に見えた、なるほどとレオニードは理解する。従者たちが樽の回収に追い付かず大わらわしていた。
「獅子王様!ほどほどに、あくまで就任祝い名目なんですからね?」レオは堪らず諌言したが「これくらい普通だろ」と笑い飛ばされてしまった。「普通ってなんだっけ?」と彼は白目を剥く。
「盛況だねぇ、一度迷子になったら戻ってこられない気がするよ」
大皿に好物のコカトリスのグリル焼きを山盛りにしてフラウットがバリラと合流した。バリラはというとデザートに移行していてショートケーキをホールごとかぶり付いていた。
「うんめぇ!帝国の飯ってこんなに美味かったかな?レオのと遜色ねぇわ!」
「……やだバリラ、食事を監修したのはレオだよ?美味しくて当たり前だもん」
「え」
「戴冠式前に聞いたでしょ?”ティルの晴れ舞台にはご馳走を”ってレオが宣言してた」
「……」
「バリラ……」
呆れるフラウットに慌てて話を変えたバリラは「ジェイラがいない」と探すふりをして誤魔化した。
「そういえば会場入りは一緒だったのに、迷子?」フラウットは急に心配になった。二人は周辺を見渡すも人集りに阻まれどうにもならないと匙を投げた。
***
「ふぅー、人酔いして気持ち悪ーい。はぐれちゃったけど後で客室で会えば良いよね」
人混みに疲れたジェイラは庭園へ逃げて来て夜風に当たって涼んでいた。それからレモンを入れた炭酸水を飲んで胃の辺りを摩る。
「えへ、ティルすんごい綺麗だったなー。後でキャメラで写真撮って貰わなきゃ!それにしても宴会場も豪華だったけどここの庭もすごいや」
キラキラした世界とは無縁で育ったジェイラは城の中の華やかさに驚き、何もかもが新鮮に映って少々舞い上がっていた。季節に合わない薔薇が咲き乱れているのが不思議でついつい奥へ進んでしまっていた。
「魔法で無理やり咲かせてるのかな?てか規模がやばいって、フラの家も凄かったけど比較になんないや」
どんどん歩いても端っこらしい場所に辿り着かず、ジェイラは少々意地になって奥へと歩み続けていた。
「んもーどうなってんの!?いい加減に壁とか出てくるもんじゃん?」
ムキになっていた彼女は庭園奥へと入り過ぎたことを後悔し始めた。
そして、戻ろうかと踵を返した時に人の話し声を微かに耳にした。自分以外にも変わった客がいたのだと笑いそうになる。気取られずにそこを去ろうと速足になった。だが聞き捨てならない会話が聞こえてしまった。
「――まさに好機、これほど人が多ければ紛れてもわからんさ」
「そうだな、庭園から入ってしまえば酔い覚ましの客が戻ったくらいに思うだろうさ」
ジェイラはぎょっとした、身を屈めて相手の様子を覗うことにする。
風魔法が得意な彼女は周囲の空気を使って、自分から発する音を遮断するとそのまま聴き耳を立てた。
夜風に紛れて届く言葉には不穏なものが混ざっている。
”暗殺、攫う、転覆”など会話は途切れてはいたが、斜め前方にいる二つの陰が良からぬことを企てているはわかった。
『報せなきゃ!ご主人様!みんなに!どうしてティルばっか危ない目に合うのよ!』
憤怒した彼女が風移動で去ろうとした時だった、もうひとつ低く唸るような声が加わったのだ。
「おい、お前ら暗がりだからと油断したな?」
「え!?」
「カシラ?」
ジェイラは己自身にも使える探査術の使い手が潜んでいたことを知らずにいた。そして失念していた。
同じ能力があった場合、力が上まわる方によって術をかき消されてしまうことを。
「よう、お嬢ちゃん。おじさんたちと来てもらおうか」
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