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独立篇
ゴリラVSじじい
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女子3人は歓喜したが、血抜き後すぐに食べられないと知るや酷く落胆する。
美味しく食べたいなら我慢しろという指示に同意するしかない。
「美味いもんは時間がかかるんだ」
「へいへい、レオが解体すんの?」
解体スキルを使えば内臓処理も上手く行くと思うがレオは躊躇する。
「やっぱ精肉店に依頼しようと思うよ」
まずはプロの処理を見学してからとレオは慎重になる。みんなで頑張った獲物を台無しにしたくないと。
――
一夜明けて、眠い目を擦り4人は下山した。
麓近くの栗林に着くと何やら人集りができていた、何事かと4人は顔を見合わせる。
「領民はいないはずですわよね?」
「あぁ、荒野と山しかないからね」
警戒しつつレオは先頭を歩いた、すると幾人かの老人が険しい顔で寄って来た。
やっぱりロクなことではないようだ。
レオが口を開く前に一人の老人が怒鳴りだす。
「貴様ら!誰に断って霊峰へ入った!罰辺りめ!成敗してくれる!」
禿あがった爺さんが杖を振りかざしレオを打とうとした。
「バシィーン!」
しかし、レオに当たる前に杖が砕けた。
「おいコラ!クソ爺、うちらの仲間になにすんだ!」バリラが杖を握り潰し威嚇する。
「ひぃい!なんてオナゴだ!ゴリラか!」
「んだとこら!もっぺん言ってみろ!じじい!」
爺さんはNGワードを言ってしまう、バリラの逆鱗に触れてしまったのだ怒りが収まるまで待つしかない。
「領主を狙う暴漢なら老人でも容赦しねぇぞ!ゴラァ!」
ジジイ達はギャーギャーと騒いで逃げ惑う。
バリラは棒切れ一本で老人どもを蹴散らしていた。
さすがに剣は抜かない、一応剣士の矜持は忘れないようだ。
「ティリル・・・」
「ティルで良いですわ、仕方ありません。しばし傍観しましょう」
さすが幼馴染でも血が上ったバリラにはお手上げだと言う。
「うん、ゴリラすごーい、いけーやっちゃえー♪」フラはたった一人呑気なものだ。
***
20分後、バリラによって捕縛された老人達。
未開拓地に領主が現れたとは知らなかった隣接する男爵領の村人達だという。
長年敬って来た霊峰が、たまたまレオの領地になった。
彼らからすれば勝手に現れた余所者なのだろうが、国王が下賜した領土はどうしようもない。
そもそも王家管理の領土を勝手に霊峰とか神域とかどういうつもりなのか。
見ぬふりをしてきた男爵はどんな沙汰を受けるかわからない。
「ふぅ、キミら・・・ガミョウル男爵だっけ?の顔に泥を塗ったわけだが」
レオが侯爵だと聞くや全員青褪め平伏した、手の平を返し謝罪を叫ぶも「はい、わかりました」とはいかない。
「陛下直々に賜った領だからね、俺の一存ではどうにも」
「ひぃいいい!どうかご慈悲を!」
泣き喚いて縋るなら、霊峰の神にでも祈れば良いだろうとレオは突き放した。
レオは長い嘆息を吐いた。
「どうかしまして?」
「・・・霊峰って嘘だと思うんだよね。おそらく、密猟か勝手に鉱山を掘ってたんだと思う」
「まぁ!」
レオの言葉に老人達は青から真っ白に顔色を変えて項垂れた。
「ねぇどうなのガミョウル男爵?」
「ひっ!?」
さきほど杖で殴りかかった老人が失禁する。
美味しく食べたいなら我慢しろという指示に同意するしかない。
「美味いもんは時間がかかるんだ」
「へいへい、レオが解体すんの?」
解体スキルを使えば内臓処理も上手く行くと思うがレオは躊躇する。
「やっぱ精肉店に依頼しようと思うよ」
まずはプロの処理を見学してからとレオは慎重になる。みんなで頑張った獲物を台無しにしたくないと。
――
一夜明けて、眠い目を擦り4人は下山した。
麓近くの栗林に着くと何やら人集りができていた、何事かと4人は顔を見合わせる。
「領民はいないはずですわよね?」
「あぁ、荒野と山しかないからね」
警戒しつつレオは先頭を歩いた、すると幾人かの老人が険しい顔で寄って来た。
やっぱりロクなことではないようだ。
レオが口を開く前に一人の老人が怒鳴りだす。
「貴様ら!誰に断って霊峰へ入った!罰辺りめ!成敗してくれる!」
禿あがった爺さんが杖を振りかざしレオを打とうとした。
「バシィーン!」
しかし、レオに当たる前に杖が砕けた。
「おいコラ!クソ爺、うちらの仲間になにすんだ!」バリラが杖を握り潰し威嚇する。
「ひぃい!なんてオナゴだ!ゴリラか!」
「んだとこら!もっぺん言ってみろ!じじい!」
爺さんはNGワードを言ってしまう、バリラの逆鱗に触れてしまったのだ怒りが収まるまで待つしかない。
「領主を狙う暴漢なら老人でも容赦しねぇぞ!ゴラァ!」
ジジイ達はギャーギャーと騒いで逃げ惑う。
バリラは棒切れ一本で老人どもを蹴散らしていた。
さすがに剣は抜かない、一応剣士の矜持は忘れないようだ。
「ティリル・・・」
「ティルで良いですわ、仕方ありません。しばし傍観しましょう」
さすが幼馴染でも血が上ったバリラにはお手上げだと言う。
「うん、ゴリラすごーい、いけーやっちゃえー♪」フラはたった一人呑気なものだ。
***
20分後、バリラによって捕縛された老人達。
未開拓地に領主が現れたとは知らなかった隣接する男爵領の村人達だという。
長年敬って来た霊峰が、たまたまレオの領地になった。
彼らからすれば勝手に現れた余所者なのだろうが、国王が下賜した領土はどうしようもない。
そもそも王家管理の領土を勝手に霊峰とか神域とかどういうつもりなのか。
見ぬふりをしてきた男爵はどんな沙汰を受けるかわからない。
「ふぅ、キミら・・・ガミョウル男爵だっけ?の顔に泥を塗ったわけだが」
レオが侯爵だと聞くや全員青褪め平伏した、手の平を返し謝罪を叫ぶも「はい、わかりました」とはいかない。
「陛下直々に賜った領だからね、俺の一存ではどうにも」
「ひぃいいい!どうかご慈悲を!」
泣き喚いて縋るなら、霊峰の神にでも祈れば良いだろうとレオは突き放した。
レオは長い嘆息を吐いた。
「どうかしまして?」
「・・・霊峰って嘘だと思うんだよね。おそらく、密猟か勝手に鉱山を掘ってたんだと思う」
「まぁ!」
レオの言葉に老人達は青から真っ白に顔色を変えて項垂れた。
「ねぇどうなのガミョウル男爵?」
「ひっ!?」
さきほど杖で殴りかかった老人が失禁する。
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