公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)

音爽(ネソウ)

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反抗期篇

揚げ物三昧、胸焼け?草(サラダ)でも食ってなさい

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魔法バッグの肉はまだまだたっぷり残ってる。
ということでチキンカツが食べたくなった。


チキン南蛮もいいけどマヨネーズってあったか?
料理長がありますよと自家製マヨネェドゥとやらを出してきた。
ちゃんと浄化魔法がかけられてサルモネラ菌はいないらしい。


両親がマヨを嫌がるので食卓にのぼらないらしかった。
マヨの食中毒が過去にあったせいだ。


いいな浄化……俺も覚えたいよ。
冒険者になるなら絶対必要だ。


俺の職業スキル《パンツもぐもぐ》はいまだ謎すぎてわけわからん。
どの職にも補助スキルは気まぐれに出現する、なんとか浄化魔法をくれ神様。
神なんて信じてないけど。



この世界は前世と文化が似てるようで似てない。
どこかしら違うんだよなメンドクサイ、パラレルワールドと思えばいいのか?
この世界に生まれて14年、前世の記憶は3歳くらいで少しづつ思い出した。


概ね思い出したが25歳くらいの記憶で途絶えた、たぶんそれくらいで死んだんだろう。
きっと親孝行できなかったな。


魔法があるせいか医療と科学はそれほど発達してない。
スマホ欲しいな、誰か開発してくれよ、ゲームをプレイしたいんだ。


娯楽があまりないんだよ、ボードゲームか乗馬、狩りくらい。
ゴルフっぽいのもあるけど興味ない。


下町に見世物小屋なる怪しげなところがあったが、看板が胡散臭いので避けている。
ああいけない脱線したね。


***



「丼ものを作る!親子丼よりカツ丼が好き!」
張り切る俺を不思議そうに眺める料理人たち。


焼き鳥と唐揚げパーリィ以来、キッチンは顔パスになった。
使用人のようなことをするなんてと苦言が飛びそうだが、どうせ俺は家を出るんだ。


料理人にご飯を炊いて貰いたいがベチャベチャはゴメンだ。
米は野菜扱いなので茹でてサラダやプディングなんかに入れる程度。
白米の美味さを知らないなんて!


醤油とうるち米が流通してたのは幸運だと思う。
味噌は滅多に売ってない、残念だ。


フライパンでご飯を炊くことにした、キッチンの火に慣れてないから慎重に。
料理長がひっついて見ているので覚えて貰おう。
強火1~2分から弱火、タイミングを逃さず火を止める。あとはしばし蒸らす。


厨房助手にパン粉をガリガリとおろして貰い、俺は肉を準備。
物欲しそうな面々に言っておく、食べたければ覚えろ。
だって料理人てそういう修行してんじゃん?


筋切りした肉に塩コショウしてバッター液、パン粉をまぶして油へ。
低温でじーっくり揚げたほうが柔らかいけど、ここは慣れてる火加減で揚げてしまおう。
だって腹減った!


きつね色のフライがキラキラとバットに並ぶ。
粗熱がとれたらサクサク切る。うん、ちゃんと揚がってた。
一切れだけソースで食べた、うんま!


サクサク衣に肉汁の洪水(大袈裟)コカトリスよ、お前見た目アレだけど美味しいな!
フグやアンコウもブサイクだけど美味しいよな。
今世ではまだ食べてない、今度は海の依頼を受けて行ってみるか?

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