カイリーユと山下美那、Z(究極)の夏〜高2のふたりが駆け抜けたアツイ季節の記録〜

百一 里優

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第3章

3-49 バイクの懸案は解決!したけど……

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【前回のあらすじ】
 実山バスケ部の木村主将との練習で木村を出し抜くシュートを決めてしまったリユは、なんと学校の体育館での昼休み練習を提案される。練習後の3人での夕食時、木村に改めてかれ、美那との関係が微妙な中で迷うリユだが、オツの穴を埋めるためには必要だと提案を受け入れる。そして美那は、平常を装ってはいるものの、どこかが今までとは違うとリユは感じる。



「あ、それからさ、かーちゃんが、オツとナオさん、あ、花村さんとナオさんがサスケコートに来るなら、日頃のお礼をしたいからウチに連れて来いって言ってんだけど。園子さんも呼んで」
「ああ、うん。そうだね。いいかも」
 美那、やっぱ、ちょっとぎこちない?
「ナオさんって、花村さんの彼女だろ? 藤吉菜穂子さん。すっげえ、綺麗キレイ女性ひとだよな。俺も一度だけ会ったことがあるけど、ちょー緊張しちゃたよ」
 こういう時は木村さんも普通の高校生男子っぽい。そういや、ナオさんが木村さんにメチャ丁寧ていねい挨拶あいさつされて恐縮きょうしゅくしたとか言ってたな。まあ、口が裂けても、オツにナオさんはもったいないとか、木村さんの前じゃ言えねえな。
「藤吉さんも初心者なんだよな? どんなプレーするんだ?」
 木村さんはなぜか俺を見る。
「あ、はい。えーと、バレーボールの選手だったので、ジャンプ力がとにかくスゴくて、アリウープとかできちゃう感じですかね。ただ、それは花村さんとのコンビネーションで、俺たちもそれを活かせるようになるため、今度、チーム練習をしようってことになりました」
「初心者でアリウープかよっ!」
「そうなんですよ。バレーボール出身だから、最初は体の当たりとかに弱かったんですけど、最近はそれもかなり上手くなって」と、美那が話を受ける。
「そうなのか。俺も一度、一緒にプレーしてみたいもんだ」
「そうですよね。機会があれば、是非ぜひ
「あれですか、学校の体育館じゃ、花村さんはOBだからまだいいとしても、ナオさんは難しいんですかね? ま、ふたりとも忙しいみたいで、なかなか時間は取れないと思いますけど」と、俺。
「そうだなぁ。まあ、バスケ部の活動の中でなら何とかなりそうだけどな。そうは言っても、気安く遊びに来てくださいとか言えねえしな」
 しかし、木村さんは、ほんと花村さんのことが好きだよな。普通に部活の先輩としてだと思うけど。
 俺たちはすげえ遠慮したんだけど、木村さんは気分がいいらしく、またまたおごってくれてしまった。今日の感じだと、バスケ部への強引な勧誘はなさそうだけど。オツもきっちり言ってくれたみたいだしな。

 ここからだと、遅い時間で人気ひとけは少ないものの、街灯も明るいし、とりあえず美那もなんか以前と変わらない感じだし、ちょっと安心。美那にぎくしゃくされると、俺はどう対処していいか分からないから。
「明日はわたしは午前中部活だから、夕方、する?」
「ああ、おお」
「じゃ、さっきのアメリカのドリブル、一緒にやろ」
「ああ。それとパスの練習も付き合ってくれ」
「ああ、うん」
 やっぱ、美那、なんか、ちょっとぎこちないか? いや、付き合う、って言葉が良くなかった? 考え過ぎ?
「じゃあ、おやすみ」
 美那が作ったような笑顔を見せる。明らかに自然じゃ、ない!
「うん、おやすみ」
 俺はそれに気付かない振りをして、いつものように、美那が玄関の中に入るまで道路から見送る。
 美那は玄関のドアを開けてから、いつもより小さく手を振る。俺はそれに手を上げて応えた。

「ただいま」
 お茶を飲みながらソファでくつろいでいたかーちゃんが振り返る。
「おかえり。ご飯、食べてきたんでしょ?」
 あー、しまった! また連絡を忘れてた。かーちゃん、ちょっとさびしげな顔じゃん。
「あ、ごめん。また忘れた」
「いいわよ。美那ちゃんから連絡もらったから」
 マジか。
「あ、そうなんだ。かーちゃんは何食ったの?」
「残りご飯と冷凍食品で適当に」
「しょうがねえな。明日は俺が作るから」
「うん、お願い。なんなら美那ちゃんと一緒に作ってくれていいわよ。この間のシチューもすっごく美味しかったし」
 いや、今は絶対無理だし。
「美那は美那で忙しいんだよ」
「知ってるわよ。あ、わたしはもうひと仕事したいから、先にお風呂に入ってくれると助かるけど」
「ああ、わかった」
 だけど、もし俺が香田さんと付き合うようになったら、かーちゃんと美那の関係も変わっちゃうんだろうな。でも、そんなことまで気を回している余裕はないはずだ、俺。



 8月9日金曜日。
 金曜日ということは明日は土曜日。この当たり前のことが今日は異様に重い。
 どーすんだよ、俺。
 昨晩は風呂から出たら、急速に眠気が襲ってきて、気がつけば朝になっていたという感じだ。
 ぐっすり寝て頭はすっきりしたけど、悩みはまったく解決していない。
 夕方は美那とサスケコートだから、午前中は勉強しよう。何しろまだ中学の数学だ。とにかく中途半端に理解しているという感じ。ところどころ、忘れてしまっているところや理解しきれていない部分がある。木村主将に「ディフェンスの基本的な動きは感覚的にできている」と言われたけど、数学もそんな状態だ。それでなんとか高校数学に対応している。
 悩みを振り払うかのように――あるいは悩みから逃避するように――結構集中して勉強していたら、気付いたら昼近くになっていた。
 あー、そうだ。昼飯作ろ。
 前に、かーちゃんがさば味噌煮みそに缶詰を6缶もらってきて、そのまま温めて食ったらイマイチだった。それで、ネットで検索したレシピを応用して手を加えた一品を作ったら、かーちゃんが喜んだから、連絡を忘れたおびも兼ねて、それを作ってやろう。どうしても俺が作るとあぶらっこくなりがちだけど、かーちゃんみたくずっと机に向かっている仕事だと、あっさりした和食系の中心の方がいいみたいだ。
 鍋に鯖の味噌煮をタレごと入れて、細長く刻んだ生姜しょうがを上から散らし、料理酒と水を加えて、時々鯖を返しながら煮詰めるという簡単料理なんだけど、缶詰をそのまま温めて食べるより、どういうわけか3倍くらいうまい。
 あとは味噌汁と、かーちゃんが作ったキャベツの浅漬け。
 かーちゃんに声を掛けるとすぐに書斎から出てきた。まあ、キッチンの奥がかーちゃんの仕事部屋になっているから、俺が料理していたのは当然聞こえている。
「なんかねー、自分で作るより、人に作ってもらった方が美味しいのよね。それに、里優の料理の腕もどんどん上がってるし」
 そう言われると、俺も悪い気はしない。
「ま、簡単なやつだけどな」
 それに、ここしばらく、かーちゃんと一緒に飯を食う機会が少なかったもんな。
 食後のお茶までが俺の仕事。後片付けはかーちゃんが担当してくれる。
 今日もしっかり晴れて暑いけど、部屋で悩んでいるのがイヤで、午後からZ250でお散歩だ。
 海の方に行きたくて、なんとなくアウトレットの近くにあるヨットハーバーに行った。バイクだと20分もかからない!
 で、海の匂いを吸い込んでから、前に行った大型バイク用品店に。
 もうすぐツーリングも行けるようになるし、レインウェアをどうにかしないといけない。それと、そのうち、美那とタンデムするとしたら、ヘルメットをどうするか。一度や二度乗せるために買えるほど安くはないんだよな。安いのもあるけど、安全性に問題あるからな。
 ちょっと、待て。もし、美那と付き合うってことになったら、一度か二度じゃなくて、しょっちゅうタンデムすることになる? なるよな、たぶん。もしかして、タンデムしたいってのも、俺と付き合いたいってことだったの? いや、それは違うだろ。美那はとりあえず〝なんでもやってみたい派〟だからな。でも待てよ。俺が「タンデムしたけりゃ、いとこのタカシ兄ちゃんに頼めよ」とか言ったら、「リユじゃなきゃイヤ」とか、美那には珍しく甘えんぼモードになってたな……。
 香田さんと付き合うことになったら? 香田さんはあんまりバイクに乗りたいタイプじゃないよな。
 美那とのタンデムは約束だから、これは破れない。でも、香田さんには言えねえよな。
 いやいや、今はまだあんまりそういう具体的なことを考えるのはヤめよう。話がどんどんややっこしくなる。
 俺がどちらと付き合いたいのかが問題だ。
 その問題設定って、まるでモテ男じゃん! まさか、俺がそんな悩みを持つようになるとは、あらためて驚きだよ。しかも、美那と香田さんだもんなぁ。俺ってもしかして世界一の果報者かほうものなんじゃ!
「お客様、どうかなさいましたか?」
 ヘルメット売り場で考え事にふけっていたら、いきなり女性の店員に話しかけられた。
「あ、いや、タンデムするのに、ヘルメットをどうしようかな、って悩んでて」
 店員さん、なんか、ニコリとニヤリの間くらいの笑顔。見透かされたか……。
「お友達ですか?」
「え、まあ、ともだち?」
「女の子ですか?」
「ええ、まあ」
「それでしたら、万が一のことを考えて、フルフェイスをおすすめします」
「ですよね」
 問題は支払いの方なんですけど。
「彼女さんでしたら、今お持ちのおそろいの物なんかも喜ばれると思いますよ」
「そういうもんですか?」
「まあ、人によるかもしれませんが、わたしの場合はそうですね」
「そうだったんですか?」
「実は、彼氏がバイク乗りで、初めてタンデムしてもらう時、同じヘルメットを買ってくれて、メチャうれしくて。それからわたしも免許を取って、一緒にツーリングに行くようになりました。そんなこんなで、ここで働くことにまでなっちゃって」
「へぇ、そうなんですか」
「もしかして、高校生?」
 なんか、店員さんの話し方が親しげになってきた。
「はい」
「そうか……じゃ、予算の方が?」
「はい、実は」
「だからと言って、値引きしてあげるにしても限度があるからなぁ」
「ですよね。それでも少しでも安くしてくれたら助かりますけど」
「いつ、使うの?」
「早くて、あと3週間後くらいですかね。免許を取って1年になるので。それと、ライディングスクールにも通って、少しは上達したし」
「あ、そうなんだ……」
 と言って、店員さんは思案顔。
 偵察ていさつするように周りを見回してから、再び口を開く。
「あのさ、店の方には内緒にして欲しいんだけど……」
「え、なんでしょう?」
「もし、よかったら、わたしのを貸してあげるけど。ふたつ持ってるから。それも君のと同じの。まあ、サイズがあるから、合えばだけど」
「え、いいんですか?」
「うん。けど、絶対お店には内緒だよ。商品の売り上げがひとつ減っちゃうんだから」
「はい」
「わたしの頭のサイズと同じくらいならいいんだけど。君のはサイズ、いくつ」
 俺は手に持っていたヘルメットの内側を見せる。
「わたしのはこれよりワンサイズ小さいヤツだ。じゃあさ、君のを被ってもらって、まずサイズを確認してくれる? かなりゆるめだったら大丈夫だと思う」
「はい」
「サイズが合いそうで、もし必要になったら、もう一度、お店に来て。あ、ほら、女の子だと他人ひとのヘルメットとかイヤかもしれないじゃない。だから、彼女に聞いてみて、それでOKだったら。内装ははずして洗えるし、きれいにはしておくけど」
「でも、そこまでしてもらっちゃって、いいのかな……」
「君なら大切に扱ってくれそうだし。君のヘルメットを見れば、わかる。だからそこは気にしないで。でももし他に買うものがあったら、買ってくれたら嬉しいけどね。一応、売上の成績もあるから。じゃあ、これ、わたしの名刺。山口です」
 店員さんはポケットから名刺を取り出して、俺に渡した。山口茜やまぐち あかねさん。
「来る時は事前に連絡してね。出勤日は毎週シフトで変わるから」
「はい。ありがとうございます」
 もし借りられたら、めちゃ、助かる。だけど、美那はどう思うかな。あれだよな、もし俺と付き合いたいっていうなら、やっぱりちゃんと買ってもらいたいだろうな。でも、俺に余裕がないのも知ってるしな。とりあえずはOKしてくれそうな気はする。
「あれなんでしょ、まだお付き合いしてない感じなんでしょ?」
 そこ、るかぁ。
「ええ、まあ」
「君の方から乗らないか、って誘ったの?」
「いえ、向こうが乗りたいって、言ってて。あ、幼馴染なんです」
「へぇ。あ、ごめん。立ち入ったこと聞いちゃって」
「え、あ、大丈夫です。そうだ! 買うものといえば、レインウェアも買わなきゃいけなんですよ。ライディングスクールが雨ばっかりで、数えきれないくらい転んだから、ボロボロになっちゃって」
「あ、そうなのね。高校生でバイク乗るのって、結構大変だよね。ガソリン代だ、オイル代だ、なんだかんだと、お金かかるもんね。レインウェア、よかったら、案内するけど?」
 山口さんは、俺のニーズを聞いてから、色々と教えてくれて、結局、ゴアテックスじゃないけど、高速道路のツーリングにも使える防水透湿素材のものを買った。1万円以下のコスパの高いヤツ。それに店長と交渉して、なんと2割もディスカウントしてくれた。
 あっちの問題は未だに結論が出ていないけど、バイク関係の懸案はなんと一気に二つも片付いてしまった!

 3時ごろ家に戻って、また悶々もんもん
 こういうのって、一体、どうやって結論を出すのだろう。結論というより、決断なんだろうか?
 だろうな、たぶん。
 机に向かっていた俺は、ベッドの方を振り向く。美那は俺の部屋に来ると、平気でベッドに座る。
 それがもし香田さんだったら、どんな感じだろう。てか、香田さんが俺の部屋にいるとか、全然、想像できない。あ、でも、本棚のぞいたりして、へえ、こんな本も読んでるんだ、とか意外と会話が成り立ったりして。で、今度はわたしの家に遊びに来て、とかいう展開になったりして。
 まあ、そういうことだって、ありうるわけだ。
 うーん。
 お、メッセージだ。美那からだ。
——>今日はサスケコートに行けなくなった。ごめん。
 え、マジか。せっかく例のドリブル・スキルを一緒にやろうと思ったのにな。でも、むしろ、今の状況を考えると、渡りに船か? それとも、このところ頑張りすぎてたから、体調が悪いとか?
<——どうかした?
——>別になんでもない。
<——大丈夫?
——>うん。大丈夫。
<——ならいいけど。
——>心配してくれて、ありがと。
<——うん。
 なんか、微妙に元気ねえな。
 やっぱ、俺がはっきりしないから?
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