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第3章
3-13 追い上げ
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【前回のあらすじ】
陣形の制約を解かれたリユは、セオリーにない防御の動きを試す。一方、オツは脚を攣りそうで様子見だ。自由陣形の波状攻撃からリユが1Pを決める。Scもディフェンスの圧力を高めてきて、一進一退に。(Z)11-14(Sc)でハーフタイムに入る。攻撃に手応えを感じた美那。オツは相手防御を学ぶつもりで臨めとリユとナオにアドバイスする。
「美那、すまないが、もう一回だけ交代を延ばしてくれ」とオツ。
「わかりました。リユ、大丈夫だよね?」
「ああ。今、休めたし、大丈夫」
「ナオは?」
「うん。わたしもまだいける」
「てかさ、俺的にはようやく試合が始まった感じだよ」
「え? リユ、そこまで余裕ないでしょ?」
「あ、体力的にじゃなくて、気分的に。やっぱ、自由に動けると気持ちいい……」
「うん。なんか、動きも生き生きしてきた」
「正直、リユの動きは見ていて面白い」とオツが言う。「大会じゃ、結構人気が出るんじゃないか? 俺としてもすごく勉強になる」
「ほんと。ワンちゃんがドッグヤードにいるみたい」とナオ。
「まあ、俺の動きの何分の一かは犬の動きが入ってますけど……」
「わたし、リユくんのこと、尊敬して言ってるんだけど」
「そうなんっすか? ワンちゃんみたく可愛いとか言われてるみたいで」
「まあ、確かに可愛いけど。ね、美那?」
「え? ああ、まあ、確かに……」
美那はなぜか戸惑ったように答える。まあ、俺なんか可愛くねえか。それとも、弟から親友に格上げされて、可愛いって感じじゃないのか? 少しは対等に見てくれるようになったのか? そういう気がしないでもない。
「それより、このコート、周りの注目を集めてるみたいだな」とオツ。
「俺もそれ、思いました。ペギーたちアメリカ人がやってるからかと思ったけど、俺たちの試合も練習を止めて観てる人がいましたよね」
「それって、わたしたちがいい試合をしてるってこと?」とナオが訊く。
「そういうことだ。それってすごいことだぞ」とオツが答える。
「あ、もう時間ですね。じゃあ、残りもこの調子で行って、逆転を狙いましょう。それじゃ、例のやつ」
美那が手を差し出す。
「エンジョーーーイ、バスケットボーール!」
残り時間は4分42秒。得点は(Z)11-14(Sc)で3点のビハインド。女子の2Pで一気に逆転できる点差だけど、Scは明らかにそれを警戒している。でも、試合の流れはZにある。あとは0番女子の動きがどこまで保つかも重要だ。
Scはメンバーを替えてくるようだ。2番男子がアウトで、一番マッチョな1番男子がイン。
俺がボールを持ったまま外に押し出されて、試合が止まったので、Scの攻撃で再開だ。
トップに1番男子が入ったから、俺がチェックボールを担当する。
相手は「フラット・トライアングル」の形。右の0番女子に美那が付き、左の3番男子をナオがマークする。
俺が1番にボールをトスする。
と、1番男子は間髪入れずにドライブで入っていく。
しまった。油断してた。ワンテンポ遅れてしまう。
それでもなんとか追いついて、必死のディフェンス。
オーバーハンドレイアップを打たれるけど、体を寄せて、相手の体勢を乱す。
シュートは外れた。だけど、審判の笛。
ディフェンス・ファール。つまり俺の反則だ。
しかもシュート体勢の時だから、フリースローが与えられる。
出遅れた分、ちょっと焦りがあって、当たり方が強くなってしまった。最初に俺がファールを受けた時と、同じような状況だ。
美那が寄ってきて、「たぶんギリギリ。惜しかった。向こうがちょっと上手だったね」と言ってくれる。
やっぱり経験者は、審判への見せ方も上手いみたいだ。
1番はフリースローを外してくれた!
助かった。
しかも、リバウンドは俺がゲット。
左サイドに走る美那にパス。
パスは通ったけど、美那は0番女子のディフェンスで中には入っていけない。
美那が、トップに戻ったナオへの高いパスを出す。ナオはジャンピングキャッチ。
でも3番のきついディフェンスで、ナオは2Pには行けない。
俺は1番にがっちりマークされて、なかなか動きが取れない。1番はしばらく休んでいたせいか、動きがいい。
美那が0番を出し抜いて、カットイン。
ナオからのバウンスパスが通る。
Scのディフェンスは、ナオの〝上〟を警戒しているから、下からのパスを出しやすくなっているみたいだ。
出遅れた0番女子は美那へ詰める。
美那はシュートにまで持っていけない。
パスコースも潰されていて、ショットクロックオーバー・バイオレーションにされてしまう。
ここでオツが復活。俺がベンチに下がる。
うわ、やばい。俺、無茶、息が上がってるじゃん。気が付かんかった。
次のScの攻撃はトップの1番から3番へのパス。また1番に戻されて、さらにカットインした0番女子へのパスを通されてしまう。
美那もしっかり付いているけど、0番に押し返され、レイアップシュートを決められてしまった。
(Z)11対16(Sc)。
残り時間は4分15秒。
バスケットから落ちてきたボールを取った美那が、アークの外に向かって速攻ドリブル。0番を置き去りにする。0番女子のスピードが落ちてきたみたいだ。
うまく動いて3番男子を少し離したナオにパス。
キャッチしたナオは、フォローに動いたオツにパスを出す。
オツは1番の防御を封じて、ナオからのパスをきっちり受け取る。
そして、ドリブルに行くフェイントを入れて、2Pシュートだっ!
けど、惜しくもリングに嫌われる。でも間違いなく精度が上がってきている。
リバウンドはナオがキャッチ。
フォローに来た美那にパス。
美那は外に向かうドリブルから、アウトサイドのオツに高いパス。
オツとマークの1番男子の身長差は15センチ以上ある感じだから、オツはジャンプして楽々キャッチする。
ドリブルで1番を少し外したオツは、インサイドの美那にパス。
0番女子の動くが悪くなっている。逆に美那がかなり精力的に動き回っている気もする。
美那へのパスが通る。
0番女子を引き連れて、美那がゴールに向かってドリブル。
ステップからレイアップシュートに入った美那に、0番女子も懸命のディフェンスを見せる。
がっつり体がぶつかって、美那の体勢が乱れる。
美那はシュートのタイミングを遅らせて、0番女子がそれ以上ディフェンスできないところまで我慢。
空中戦だ。
体が落下し始めて、体勢が安定してから、しっかりとゴールを見て、美那はふわっとしたシュートを放つ。
おー、なんかカイリーみたいじゃんっ!
そしてボールはバスケットに吸い込まれていく。
「よっしゃっ!」
俺は思わず、叫ぶ。
美那が俺を見る。そしてガッツポーズ。俺もガッツポーズ返しだ!
女子の1Pシュートで2点追加。
(Z)13対16(Sc)。
残り時間は3分54秒。
0番女子がゴール後のボールを拾う。
美那のディフェンスに0番はパスを出せず、ゆっくりとしたドリブルでアークの外に出る。
がっちり守るZに対して0番女子はパスを出せない。1on1で美那を抜く力もなくなってきたようだ。
ショットクロックが10秒近く経過したところで、1番男子がオツのマークを力尽くで突破して、カットイン。
審判の笛は鳴らない。
0番女子も必死の動きで1番にパスを出す。
パスは通されるけど、オツもしっかり1番に付いている。
1番男子とオツの意地と技がぶつかりあう。
腕を使ってオツを遠ざけながらシュートに入る1番。
そうはさせじと、腕を伸ばすオツ。
1番の放ったオバーハンド・レイアップシュートは完全にミス。
ボールはボードの下を通って、コートの外のお手製電光掲示板を守る防護ネットに当たる。
ここでナオがアウト。俺がイン。
ナオもかなりキツそうだ。でも笑ってる。
楽しそうな笑顔のナオとハイタッチして、コートに入る。
3点差で、残りは3分43秒だ。
美那がトップに来る。
0番女子の疲労が深くなっているので、美那がトップを担当して、今回は「フラット・トライアングル」陣形で行くと告げられる。
耳元で言われて、ちょっと感じてしまった、俺……。もしかして、まだだいぶ余力があるのか、俺?
オツが左サイドで、マークは3番。右の俺には1番が付く。
チェックボールを受け取った美那が俺の方にドリブルを開始。
俺は美那に向かって走る。
美那からトスされたボールを左ウィングのオツにパス。
0番女子は美那がスクリーンして押さえているので、俺は外側を回ってカットインする。
型通りだと、さらに美那が中に入ってくるはずだけど、1番が美那のディフェンスに回る。女子のシュートを防ぐつもりだ。
0番女子が俺のDに来るけど、楽勝で振り切ってオツからのパスを受ける。
そのままレイアップシュートへ。
美那に鍛えられたレイアップシュートは、きれいにゴールに入る。
「いいぞ、リユ」とオツの声。
「リユ、ナイス!」と美那の声。
俺は、Scのディフェンスがあまりに手応えがなくて、ちょっと拍子抜け。
でもこれで、2点差。
(Z)14対16(Sc)。
残り時間は3分38秒だ。(※残り時間を訂正いたしました。)
陣形の制約を解かれたリユは、セオリーにない防御の動きを試す。一方、オツは脚を攣りそうで様子見だ。自由陣形の波状攻撃からリユが1Pを決める。Scもディフェンスの圧力を高めてきて、一進一退に。(Z)11-14(Sc)でハーフタイムに入る。攻撃に手応えを感じた美那。オツは相手防御を学ぶつもりで臨めとリユとナオにアドバイスする。
「美那、すまないが、もう一回だけ交代を延ばしてくれ」とオツ。
「わかりました。リユ、大丈夫だよね?」
「ああ。今、休めたし、大丈夫」
「ナオは?」
「うん。わたしもまだいける」
「てかさ、俺的にはようやく試合が始まった感じだよ」
「え? リユ、そこまで余裕ないでしょ?」
「あ、体力的にじゃなくて、気分的に。やっぱ、自由に動けると気持ちいい……」
「うん。なんか、動きも生き生きしてきた」
「正直、リユの動きは見ていて面白い」とオツが言う。「大会じゃ、結構人気が出るんじゃないか? 俺としてもすごく勉強になる」
「ほんと。ワンちゃんがドッグヤードにいるみたい」とナオ。
「まあ、俺の動きの何分の一かは犬の動きが入ってますけど……」
「わたし、リユくんのこと、尊敬して言ってるんだけど」
「そうなんっすか? ワンちゃんみたく可愛いとか言われてるみたいで」
「まあ、確かに可愛いけど。ね、美那?」
「え? ああ、まあ、確かに……」
美那はなぜか戸惑ったように答える。まあ、俺なんか可愛くねえか。それとも、弟から親友に格上げされて、可愛いって感じじゃないのか? 少しは対等に見てくれるようになったのか? そういう気がしないでもない。
「それより、このコート、周りの注目を集めてるみたいだな」とオツ。
「俺もそれ、思いました。ペギーたちアメリカ人がやってるからかと思ったけど、俺たちの試合も練習を止めて観てる人がいましたよね」
「それって、わたしたちがいい試合をしてるってこと?」とナオが訊く。
「そういうことだ。それってすごいことだぞ」とオツが答える。
「あ、もう時間ですね。じゃあ、残りもこの調子で行って、逆転を狙いましょう。それじゃ、例のやつ」
美那が手を差し出す。
「エンジョーーーイ、バスケットボーール!」
残り時間は4分42秒。得点は(Z)11-14(Sc)で3点のビハインド。女子の2Pで一気に逆転できる点差だけど、Scは明らかにそれを警戒している。でも、試合の流れはZにある。あとは0番女子の動きがどこまで保つかも重要だ。
Scはメンバーを替えてくるようだ。2番男子がアウトで、一番マッチョな1番男子がイン。
俺がボールを持ったまま外に押し出されて、試合が止まったので、Scの攻撃で再開だ。
トップに1番男子が入ったから、俺がチェックボールを担当する。
相手は「フラット・トライアングル」の形。右の0番女子に美那が付き、左の3番男子をナオがマークする。
俺が1番にボールをトスする。
と、1番男子は間髪入れずにドライブで入っていく。
しまった。油断してた。ワンテンポ遅れてしまう。
それでもなんとか追いついて、必死のディフェンス。
オーバーハンドレイアップを打たれるけど、体を寄せて、相手の体勢を乱す。
シュートは外れた。だけど、審判の笛。
ディフェンス・ファール。つまり俺の反則だ。
しかもシュート体勢の時だから、フリースローが与えられる。
出遅れた分、ちょっと焦りがあって、当たり方が強くなってしまった。最初に俺がファールを受けた時と、同じような状況だ。
美那が寄ってきて、「たぶんギリギリ。惜しかった。向こうがちょっと上手だったね」と言ってくれる。
やっぱり経験者は、審判への見せ方も上手いみたいだ。
1番はフリースローを外してくれた!
助かった。
しかも、リバウンドは俺がゲット。
左サイドに走る美那にパス。
パスは通ったけど、美那は0番女子のディフェンスで中には入っていけない。
美那が、トップに戻ったナオへの高いパスを出す。ナオはジャンピングキャッチ。
でも3番のきついディフェンスで、ナオは2Pには行けない。
俺は1番にがっちりマークされて、なかなか動きが取れない。1番はしばらく休んでいたせいか、動きがいい。
美那が0番を出し抜いて、カットイン。
ナオからのバウンスパスが通る。
Scのディフェンスは、ナオの〝上〟を警戒しているから、下からのパスを出しやすくなっているみたいだ。
出遅れた0番女子は美那へ詰める。
美那はシュートにまで持っていけない。
パスコースも潰されていて、ショットクロックオーバー・バイオレーションにされてしまう。
ここでオツが復活。俺がベンチに下がる。
うわ、やばい。俺、無茶、息が上がってるじゃん。気が付かんかった。
次のScの攻撃はトップの1番から3番へのパス。また1番に戻されて、さらにカットインした0番女子へのパスを通されてしまう。
美那もしっかり付いているけど、0番に押し返され、レイアップシュートを決められてしまった。
(Z)11対16(Sc)。
残り時間は4分15秒。
バスケットから落ちてきたボールを取った美那が、アークの外に向かって速攻ドリブル。0番を置き去りにする。0番女子のスピードが落ちてきたみたいだ。
うまく動いて3番男子を少し離したナオにパス。
キャッチしたナオは、フォローに動いたオツにパスを出す。
オツは1番の防御を封じて、ナオからのパスをきっちり受け取る。
そして、ドリブルに行くフェイントを入れて、2Pシュートだっ!
けど、惜しくもリングに嫌われる。でも間違いなく精度が上がってきている。
リバウンドはナオがキャッチ。
フォローに来た美那にパス。
美那は外に向かうドリブルから、アウトサイドのオツに高いパス。
オツとマークの1番男子の身長差は15センチ以上ある感じだから、オツはジャンプして楽々キャッチする。
ドリブルで1番を少し外したオツは、インサイドの美那にパス。
0番女子の動くが悪くなっている。逆に美那がかなり精力的に動き回っている気もする。
美那へのパスが通る。
0番女子を引き連れて、美那がゴールに向かってドリブル。
ステップからレイアップシュートに入った美那に、0番女子も懸命のディフェンスを見せる。
がっつり体がぶつかって、美那の体勢が乱れる。
美那はシュートのタイミングを遅らせて、0番女子がそれ以上ディフェンスできないところまで我慢。
空中戦だ。
体が落下し始めて、体勢が安定してから、しっかりとゴールを見て、美那はふわっとしたシュートを放つ。
おー、なんかカイリーみたいじゃんっ!
そしてボールはバスケットに吸い込まれていく。
「よっしゃっ!」
俺は思わず、叫ぶ。
美那が俺を見る。そしてガッツポーズ。俺もガッツポーズ返しだ!
女子の1Pシュートで2点追加。
(Z)13対16(Sc)。
残り時間は3分54秒。
0番女子がゴール後のボールを拾う。
美那のディフェンスに0番はパスを出せず、ゆっくりとしたドリブルでアークの外に出る。
がっちり守るZに対して0番女子はパスを出せない。1on1で美那を抜く力もなくなってきたようだ。
ショットクロックが10秒近く経過したところで、1番男子がオツのマークを力尽くで突破して、カットイン。
審判の笛は鳴らない。
0番女子も必死の動きで1番にパスを出す。
パスは通されるけど、オツもしっかり1番に付いている。
1番男子とオツの意地と技がぶつかりあう。
腕を使ってオツを遠ざけながらシュートに入る1番。
そうはさせじと、腕を伸ばすオツ。
1番の放ったオバーハンド・レイアップシュートは完全にミス。
ボールはボードの下を通って、コートの外のお手製電光掲示板を守る防護ネットに当たる。
ここでナオがアウト。俺がイン。
ナオもかなりキツそうだ。でも笑ってる。
楽しそうな笑顔のナオとハイタッチして、コートに入る。
3点差で、残りは3分43秒だ。
美那がトップに来る。
0番女子の疲労が深くなっているので、美那がトップを担当して、今回は「フラット・トライアングル」陣形で行くと告げられる。
耳元で言われて、ちょっと感じてしまった、俺……。もしかして、まだだいぶ余力があるのか、俺?
オツが左サイドで、マークは3番。右の俺には1番が付く。
チェックボールを受け取った美那が俺の方にドリブルを開始。
俺は美那に向かって走る。
美那からトスされたボールを左ウィングのオツにパス。
0番女子は美那がスクリーンして押さえているので、俺は外側を回ってカットインする。
型通りだと、さらに美那が中に入ってくるはずだけど、1番が美那のディフェンスに回る。女子のシュートを防ぐつもりだ。
0番女子が俺のDに来るけど、楽勝で振り切ってオツからのパスを受ける。
そのままレイアップシュートへ。
美那に鍛えられたレイアップシュートは、きれいにゴールに入る。
「いいぞ、リユ」とオツの声。
「リユ、ナイス!」と美那の声。
俺は、Scのディフェンスがあまりに手応えがなくて、ちょっと拍子抜け。
でもこれで、2点差。
(Z)14対16(Sc)。
残り時間は3分38秒だ。(※残り時間を訂正いたしました。)
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