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第1章
1-25 悔し涙(2)
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ドキッとしたって、俺に恋でもしたっていうのかよ?
美那さん、そんな感じにはまったく見えませんが。
「どれ? 2試合目の最後のやつ?」
「ブザー・ビーターもよかったけど、残り3分くらいで鈴木さんと競ったときのやつ。空中でボールを持ち替えて、ふわっとしたショットの」
「あー、あれな。実はあのときカイリーが俺の中に入ってきた。たくさん観た動画の中からイメージが浮かんだんだろうな」
「へぇー、それすごいね。わたしもそんなふうになってみたい」
「これのおかげじゃないの」
俺はナイキを履いたままの足を持ち上げる。
「あは、そんなのであんなプレーができたら苦労しないよ。その証拠にわたしはできていない」
じゃあ美那のプレゼントだから、と言おうとして俺は言葉を飲み込んだ。
自分でもその言葉の意図がわからなかったから。
わからないから誤解も何もないんだけど、やっぱり変に解釈されたら困る。
気がついたら、オツさんが俺たちの前に立っていた。
表情を見る限り、少しは立ち直ったようだ。
「ミナ、すまなかったな。俺が足を引っ張っちまった。2ポイントもまともに決められんとはほんと恥ずかしい。偉そうに先輩ヅラしていた自分が嫌になる。リユなんか、何本も決めてたっていうのに」
美那が立ち上がる。
「先輩、なに言ってんですか? 先輩がいなかったら、あそこまでの試合なんかできてるわけないじゃないですか。まだ3x3に慣れていないことは間違いないですけど、それはわたしも同じですから。この子はちょっと特殊な人間なんで」
なんだよ、この子とか子供扱いしやがって。
特殊ってのも褒めてんだか、けなしてんだか。
ま、美那らしい言い方だけど。
「それなんだが、リユはなんであんな動きができるんだ? 14番の軟テ女子もかなりのステップだったが、あくまでもバスケの動きだ。だけど、おまえのはなんか違う。別にいいとか、悪いとかじゃないんだが……」
「ああ、たぶん、あれだよね、リユ? サスケ」
「そう」
俺は美那を見上げて、うなずく。
「サスケって、サスケコートのサスケか? そこのお宅で飼ってた犬だったよな?」
「先輩、テーブルに座って、話をしませんか? もうわたしもへとへとで」
「そうだな……」
テーブルにはナオさんがひとり座っていて、こっちを心配そうに見ている。
たぶんオツさんは、ひとりにしてくれ、とかなんとか言ったんだろうな。その気持ちはわかるけど。
テーブルに4人の顔が並んだけど、ユニフォームが配られた3試合目の開始前とはえらい違いだ。
初めてのデート前のウキウキした気分――いまだに経験ないが――と、告ってフられた帰り。
そのくらいの違いだ。
たぶん。
「リユの両親が揉めてた時期があって、その頃、よくそこのお宅に伺って、飼い犬のサスケちゃんと遊ばせてもらってたんです。セラピーみたいなもんだと思うんですけど。ね?」
美那は気を遣って、かなり言葉を選んで話してくれている。
俺が話を引き継ぐ。
「小学校の3、4年かな、サスケと遊んでいると、その時間だけは嫌なことをすべて忘れられる感じで。そのころテニスをやってたんで、テニスボールを放り投げて、取り合ったり、別にルールも何もないけど、追っかけっこしたり。だから、犬の俊敏な動きが自然に身についちゃったのかなぁ。テニスじゃあんまり生かせなかったけど、バスケじゃ割と使えそうだよな、美那?」
「だね。体の使い方が特殊すぎるよ。あれだけ動きのいい14番軟テ女子が手を焼いてたもん」
「そうなのか……じゃあ、真似はできなさそうだな」
オツさんの、そうなのか、という言葉が、動きの話なのか、能天気に見える俺にもそんな過去があったのかという意外性のことなのか、それはわからない。
「わたしももっと小さく速く動けるようになりたい」
ナオさんが身を乗り出しながら、真剣な顔で言う。
「先輩はバスケのセンター、ナオさんはバレーのアタッカー。いままで縦の動きがメインだもんね。一朝一夕には難しいよなぁ。ふたりとも長身だから、そういう動きには不向きだろうし」
「無理して、そんな動きをする必要はないんじゃねえの?」と、俺。
「どういうことだ、リユ」
「うまく言えないけど、相手に振り回される必要はないのかな、って。要は、ディフェンスとかで目的を果たせればいいわけだろ?」
「たしかにシュートやパスを阻止するとか、動きを封じるとかをできればよくて、先輩とナオさんは攻撃では高さでいけるしね」
「だから、サッカーフランス代表のジダンみたく、とりあえずフットワーク軽く動ければいいって気がするけど」
「でもそれができないんだ」
オツさんは深刻な表情だ。
「バスケの素人の俺が言うのもなんだけど、相手の動きさえ読めて、あとは多少トレーニングすればいいんじゃないのかな」
「リユ、相手の動きさえ読めれば、って軽くいうけど、そんな簡単なことじゃねえぞ」
オツさんが少々怒ったように言う。
「そうだよ、リユ。あんた、なんかそういうことも平気でやってそうだよね」
「あれじゃないの? オツも、ナオさんも、美那もみんな頭いいから、頭で考えすぎなんじゃねえの。直感だよ。たぶん見てから動いたんじゃ遅いんだ」
「あー、それわかる! バレーボールも相手にアタックを打たれてから動いてたんじゃ、強いアタッカーのときは間に合わない。ある程度は体の微妙な使い方で読めるけど、向こうもフェイントを入れてたりするし、最後は総合的に判断して、直感で動く方向を決めてた。はずれたときは一歩も動けなかったりするけど」
感覚的に理解できたらしいナオさんの表情が明るくなっている。
「そうだよ、それ。テニスも相手の足の踏み出し方とかテイクバックとかを見て、どっちにどんな球を打ってくるか予想して、そっちに体の重心をちょっとだけずらして、準備してた。バスケは連続的な動きだから少しは違うと思うけど、でも実際にアクションをする時には必ずシグナルがあるはずなんだ。人間だって物理の法則で動いてるんだから……あ、俺ってけっこう頭いい?」
なんかこういう理屈を言えるようになったのは、ライディングスクールでの経験が生かされている気がする。
金属の重い塊であるバイクは、摩擦と慣性という物理の法則に沿って、忠実に動かすしかない。
そうしないと転倒して、痛い思いをする。
「ふたりともネットを挟んだスポーツか。そういうことをしてるんだな」
と、オツさんが、俺の最後の言葉は無視して、感慨深げに言う。
「先輩はそれより2ポイントを決められるようになってください」
美那のストレートな言葉。
「ああ、そうだな……あれなら練習でいくらでも上達できるよな……」
「わたしも動きでは俊敏な人にすぐには勝てないから、そういうところを強化してみる!」
なんてナオさんは前向きなんだ。
オツさんとは言っている内容は似ているけど、メンタルがぜんぜん違う。俊敏な人にはすぐには勝てない、って、いずれは勝つつもりだもんな。
「というわけで、動きはトレーニングで鍛えるとともに、実戦で慣らしていく必要もありそうね。それならもっと練習試合を組まなきゃ」
と、キャプテンらしくなってきた美那がまとめる。
「先輩、練習相手探しを引き続きお願いします」
「ああ、いくつか話があるから、すぐにまとめとく」
「そうだ、まだ懇親会の参加をはっきりしてなかった。どうします?」
と、美那がみんなに訊く。
「俺、もう体力限界だし、明日はライディングスクールで早起きだし、無理」
「わたしもさすがに今日はしんどい。じゃあ、断ってきます」
オツさんとナオさんもうなずく。
美那が立ち上がる。
「俺も行くわ」
反射的に俺も立ち上がっていた。
「ああ、うん。じゃ、一緒に行こ」
美那が男だったら友達と連れションに行くような反応だ。
「あ、俺、小便してこよ」「あ、俺も」「ああ」とか、そんな感じ。
素っ気ねえの。
美那さん、そんな感じにはまったく見えませんが。
「どれ? 2試合目の最後のやつ?」
「ブザー・ビーターもよかったけど、残り3分くらいで鈴木さんと競ったときのやつ。空中でボールを持ち替えて、ふわっとしたショットの」
「あー、あれな。実はあのときカイリーが俺の中に入ってきた。たくさん観た動画の中からイメージが浮かんだんだろうな」
「へぇー、それすごいね。わたしもそんなふうになってみたい」
「これのおかげじゃないの」
俺はナイキを履いたままの足を持ち上げる。
「あは、そんなのであんなプレーができたら苦労しないよ。その証拠にわたしはできていない」
じゃあ美那のプレゼントだから、と言おうとして俺は言葉を飲み込んだ。
自分でもその言葉の意図がわからなかったから。
わからないから誤解も何もないんだけど、やっぱり変に解釈されたら困る。
気がついたら、オツさんが俺たちの前に立っていた。
表情を見る限り、少しは立ち直ったようだ。
「ミナ、すまなかったな。俺が足を引っ張っちまった。2ポイントもまともに決められんとはほんと恥ずかしい。偉そうに先輩ヅラしていた自分が嫌になる。リユなんか、何本も決めてたっていうのに」
美那が立ち上がる。
「先輩、なに言ってんですか? 先輩がいなかったら、あそこまでの試合なんかできてるわけないじゃないですか。まだ3x3に慣れていないことは間違いないですけど、それはわたしも同じですから。この子はちょっと特殊な人間なんで」
なんだよ、この子とか子供扱いしやがって。
特殊ってのも褒めてんだか、けなしてんだか。
ま、美那らしい言い方だけど。
「それなんだが、リユはなんであんな動きができるんだ? 14番の軟テ女子もかなりのステップだったが、あくまでもバスケの動きだ。だけど、おまえのはなんか違う。別にいいとか、悪いとかじゃないんだが……」
「ああ、たぶん、あれだよね、リユ? サスケ」
「そう」
俺は美那を見上げて、うなずく。
「サスケって、サスケコートのサスケか? そこのお宅で飼ってた犬だったよな?」
「先輩、テーブルに座って、話をしませんか? もうわたしもへとへとで」
「そうだな……」
テーブルにはナオさんがひとり座っていて、こっちを心配そうに見ている。
たぶんオツさんは、ひとりにしてくれ、とかなんとか言ったんだろうな。その気持ちはわかるけど。
テーブルに4人の顔が並んだけど、ユニフォームが配られた3試合目の開始前とはえらい違いだ。
初めてのデート前のウキウキした気分――いまだに経験ないが――と、告ってフられた帰り。
そのくらいの違いだ。
たぶん。
「リユの両親が揉めてた時期があって、その頃、よくそこのお宅に伺って、飼い犬のサスケちゃんと遊ばせてもらってたんです。セラピーみたいなもんだと思うんですけど。ね?」
美那は気を遣って、かなり言葉を選んで話してくれている。
俺が話を引き継ぐ。
「小学校の3、4年かな、サスケと遊んでいると、その時間だけは嫌なことをすべて忘れられる感じで。そのころテニスをやってたんで、テニスボールを放り投げて、取り合ったり、別にルールも何もないけど、追っかけっこしたり。だから、犬の俊敏な動きが自然に身についちゃったのかなぁ。テニスじゃあんまり生かせなかったけど、バスケじゃ割と使えそうだよな、美那?」
「だね。体の使い方が特殊すぎるよ。あれだけ動きのいい14番軟テ女子が手を焼いてたもん」
「そうなのか……じゃあ、真似はできなさそうだな」
オツさんの、そうなのか、という言葉が、動きの話なのか、能天気に見える俺にもそんな過去があったのかという意外性のことなのか、それはわからない。
「わたしももっと小さく速く動けるようになりたい」
ナオさんが身を乗り出しながら、真剣な顔で言う。
「先輩はバスケのセンター、ナオさんはバレーのアタッカー。いままで縦の動きがメインだもんね。一朝一夕には難しいよなぁ。ふたりとも長身だから、そういう動きには不向きだろうし」
「無理して、そんな動きをする必要はないんじゃねえの?」と、俺。
「どういうことだ、リユ」
「うまく言えないけど、相手に振り回される必要はないのかな、って。要は、ディフェンスとかで目的を果たせればいいわけだろ?」
「たしかにシュートやパスを阻止するとか、動きを封じるとかをできればよくて、先輩とナオさんは攻撃では高さでいけるしね」
「だから、サッカーフランス代表のジダンみたく、とりあえずフットワーク軽く動ければいいって気がするけど」
「でもそれができないんだ」
オツさんは深刻な表情だ。
「バスケの素人の俺が言うのもなんだけど、相手の動きさえ読めて、あとは多少トレーニングすればいいんじゃないのかな」
「リユ、相手の動きさえ読めれば、って軽くいうけど、そんな簡単なことじゃねえぞ」
オツさんが少々怒ったように言う。
「そうだよ、リユ。あんた、なんかそういうことも平気でやってそうだよね」
「あれじゃないの? オツも、ナオさんも、美那もみんな頭いいから、頭で考えすぎなんじゃねえの。直感だよ。たぶん見てから動いたんじゃ遅いんだ」
「あー、それわかる! バレーボールも相手にアタックを打たれてから動いてたんじゃ、強いアタッカーのときは間に合わない。ある程度は体の微妙な使い方で読めるけど、向こうもフェイントを入れてたりするし、最後は総合的に判断して、直感で動く方向を決めてた。はずれたときは一歩も動けなかったりするけど」
感覚的に理解できたらしいナオさんの表情が明るくなっている。
「そうだよ、それ。テニスも相手の足の踏み出し方とかテイクバックとかを見て、どっちにどんな球を打ってくるか予想して、そっちに体の重心をちょっとだけずらして、準備してた。バスケは連続的な動きだから少しは違うと思うけど、でも実際にアクションをする時には必ずシグナルがあるはずなんだ。人間だって物理の法則で動いてるんだから……あ、俺ってけっこう頭いい?」
なんかこういう理屈を言えるようになったのは、ライディングスクールでの経験が生かされている気がする。
金属の重い塊であるバイクは、摩擦と慣性という物理の法則に沿って、忠実に動かすしかない。
そうしないと転倒して、痛い思いをする。
「ふたりともネットを挟んだスポーツか。そういうことをしてるんだな」
と、オツさんが、俺の最後の言葉は無視して、感慨深げに言う。
「先輩はそれより2ポイントを決められるようになってください」
美那のストレートな言葉。
「ああ、そうだな……あれなら練習でいくらでも上達できるよな……」
「わたしも動きでは俊敏な人にすぐには勝てないから、そういうところを強化してみる!」
なんてナオさんは前向きなんだ。
オツさんとは言っている内容は似ているけど、メンタルがぜんぜん違う。俊敏な人にはすぐには勝てない、って、いずれは勝つつもりだもんな。
「というわけで、動きはトレーニングで鍛えるとともに、実戦で慣らしていく必要もありそうね。それならもっと練習試合を組まなきゃ」
と、キャプテンらしくなってきた美那がまとめる。
「先輩、練習相手探しを引き続きお願いします」
「ああ、いくつか話があるから、すぐにまとめとく」
「そうだ、まだ懇親会の参加をはっきりしてなかった。どうします?」
と、美那がみんなに訊く。
「俺、もう体力限界だし、明日はライディングスクールで早起きだし、無理」
「わたしもさすがに今日はしんどい。じゃあ、断ってきます」
オツさんとナオさんもうなずく。
美那が立ち上がる。
「俺も行くわ」
反射的に俺も立ち上がっていた。
「ああ、うん。じゃ、一緒に行こ」
美那が男だったら友達と連れションに行くような反応だ。
「あ、俺、小便してこよ」「あ、俺も」「ああ」とか、そんな感じ。
素っ気ねえの。
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