14 / 141
第1章
1-12 初練習(1)
しおりを挟む
「雨にならなくて、よかったな」
花村さんがコートの上で暮れかけた空を見上げる。
ショッピングセンターの中に作られた、屋根なしの一面だけの3x3用コートだ。オープンスペースにあるけど、やたらと人の行き交う場所ではないのがありがたい。へたっぴなところを衆人の目にさらしたくないからな。
屋外のコンクリート素材のコートなので新品のナイキはお預けだ。
更衣室のないことを、美那は俺以外には伝えていたらしく、すでに服の下にそれなりの服を着ていた。「言うの忘れてた。ごめん」と、美那が屈託なく謝る。しかたないから、俺はトイレで着替えた。まあいいけど。
「今日はどんなメニューを考えてるんだ?」
「コートは2時間借りてます。まずは軽く遊びませんか?」
花村さんの問いかけに美那が答える。
「そうだな。互いのプレーの特徴も掴みたいしな」
俺にすれば、ちょっとしたテストみたいなものだ。だけど見栄を張ったところでたかがしれているのだから、気楽にプレーしよう。
「じゃあ、とりあえず、お互いを知ってる、先輩と菜穂子さん、わたしとリユで組みましょう」
「そうだな」
準備運動を兼ねて、花村さんと美那がボールを軽くゴールに投げたり、ドリブルをしてシュートしたり、し始める。
俺と菜穂子さんもそれを真似る。花村さんの視線を感じる。
5分ほどして、「そろそろ始めましょうか」と美那が声を掛ける。
とりあえずは勝敗はなしということで、ポイントは数えない。
まずはアーク――バスケのスリーポイントラインを3x3ではそう呼ぶらしい――の中から、守備側の美那が外側にいる攻撃側の花村さんにボールを軽くトスする。
ゲームの開始だ。
花村さんがドリブルで横に逸れて、菜穂子さんにパスを送る。美那のディフェンスはまだ本気を出していない感じだ。
菜穂子さんのドリブルを俺が防御。
ドリブルで横に行くと見せかけて、菜穂子さんがいきなり飛ぶ。
高い!
負けずに俺も飛んだはずだけど、ぜんぜん届かない。シュートされてしまう。
ただ、ボールはボードに当たってゴールはならず。ラッキー。
こぼれたボールを素早い動きで美那が拾う。
「リユ、外に!」
そうだ、3x3は攻撃が入れ替わった時、一度アークの外に出てないと攻撃に移れないんだった……。
俺のとろい動きを見限った美那が、ドリブルでアークの外側に出る。それに対して花村さんがディフェンスに入る。
俺はパスを受けられそうなスペースに走り出す。
美那からワンバウンドの早いパスが出る。
一段スピードをアップして、菜穂子さんを振り切り、パスをキャッチ。
ドリブルから、ステップを踏んで、レイアップシュート!
うおー、決まった‼
なんとチーム結成、初のゴールが俺とは……!
「ナイス、シュート」と、美那がハイタッチ。
「おう、ナイスだ」と、花村さん。
菜穂子さんも笑顔でハイタッチをくれる。
暫定ルールは、ゴールが決まったら攻撃権を切り替えて、アークの頂点付近で守備側から攻撃側にボールを渡す。どこが暫定ルールなのかは俺にはよくわからん。
花村さんと菜穂子さんのペアが再び攻撃だ。
ゲーム再開。
美那から花村さんにボールをトス。
今度は美那が花村さんの動きを封じる。
花村さんがドリブルを止め、両手でボールをホールドしてジャンプ。
そのままシュートかと思いきや、菜穂子さんがゴールに向かって走り出す。
俺も負けじと追従する。
菜穂子さんが、まるでバレーボールのスパイクを打つようにジャンプすると、そこに美那の両手の上を越えた花村さんからの緩いパスが……。
なんと菜穂子さんがそれをキャッチして、ダ、ダンク……。ほんとに初心者か?
「いきなりアリウープ……」と、美那がつぶやく。
「わーい、決まったー」
菜穂子さんが飛び跳ねる。花村さんが駆け寄り、菜穂子さんが抱きつく。
うらやましい……。
「やったなー、ナオ! 初めて決まったじゃないか!」と花村さんが叫ぶ。
俺と美那はがっくりと肩を落として視線を合わす。高さではふたりにかなわない。
でも待てよ。チームメイトじゃん!
美那が菜穂子さんとハイタッチ。俺もそれに続く。満面の笑みの菜穂子さんが可愛い。
「すごいジャンプ力。先輩から聞いて想像していた以上」
「これはおもしろいチームになりそうだな」と、花村さんがつぶやくように言う。「山下、俺たちもそろそろ本気を出すぞ!」
「了解」
そこからは、俺も菜穂子さんも、花村さんと美那のテクニックに翻弄されて、手も足も出ない。
花村さんのダンクに、美那の華麗なレイアップシュート。バスケ部の先輩・後輩の点の取り合いだ。
それでも菜穂子さんはジャンプ力を生かして、パスを受けたり、時折シュートを決める。
俺は美那からの鋭いパスをハンブルしたり、ドリブルを菜穂子さんに取られたりとさんざんだ。
10分経過したところで、一旦、終了。
それでも俺もなんとか、レイアップ1本とツーポイントもどきシュート(片足がアーク内に入っていた)を2本、合計3本決めたぜ。
休憩を挟み、メンバーを交換だ。
こんどは美那と菜穂子さん、花村さんと俺という「同性ペア対決」。
美那は、菜穂子さんの高さを活かして、ミドルシュートのリバウンドを菜穂子さんに確保させる。身長は俺とほぼ同じなのに、空中での到達点が優に10センチ以上は違う。
その菜穂子さんは、花村さんに高さでは対抗できるものの、技術で簡単にかわされてしまう。
俺は、菜穂子さんの高さにはまるでかなわないけど、動きの速さでは完全に上回っている。フェイントで振り切れる。
だけど、美那の前ではそれも無力。テニスの横っ飛びのボレーみたいな姿勢で、花村さんに捨て身のパスを送れるくらいだ。
最後はなんと、花村さんと美那の「バスケ部コンビ」と、菜穂子さんと俺の「未経験者コンビ」で対戦する。
いや、それ無謀でしょ。
「1点でも取ってみろ」
花村さんの言葉に菜穂子さんが闘志を燃やす。普段の穏やかで可愛らしい表情と違って、負けん気の強い一面を見せる。
俺だって密かに燃えている。
「リユ君、行くよ」と、菜穂子さんが力強く俺に声を掛ける。
「うっす」と、俺が答える。
開始を前にナオさんがバッグからコンパクトデジタルカメラを取り出して、なにやら操作してバッグの上に置いた。
「おい、ナオ、コ、なにやってんだ、始めるぞ」と、花村さんが呼びかける。
想像以上に差があって、笑えるほど簡単にボールを取られ、軽々とゴールを決められていく。
最後の最後に、俺がまぐれで花村さんをドリブルでかわし、リングへとジャンプした菜穂子さんにパス。
美那も菜穂子さんの高さには届かず、パスが通る。
でも横に逸れ気味の俺からのボールを菜穂子さんはきちんとキャッチできず、ボールは無情にもリングに当たって、外に落ちてしまった。
結局、俺と菜穂子さんのペアは1点も奪えず、終了。
ゴール下でうなだれる菜穂子さんに近寄ると、瞳からは涙がこぼれている。
「すいません。俺のパスが悪くて」
菜穂子さんが顔を上げ、濡れた瞳で睨むように俺を見る。
「バレーならあのくらいのトスはちゃんとアタックできないとダメなの……バスケでもキャッチできるようにならないと」
歩み寄ってきた花村さんが、「危うく1点取られるところだった」と、言いながら俺の肩を叩く。
美那が菜穂子さんの肩を抱き寄せ、「すごい戦力。このチーム、絶対強くなりますよ」と、笑顔で言う。菜穂子さんは美那に抱きつき、声を上げて泣き始める。
俺の肩に手を置いたまま困り顔で立っている花村さんに、美那が笑顔を向ける。そして、俺にウインク。まじか。ドキッとするじゃんか。やめろよ。
花村さんがコートの上で暮れかけた空を見上げる。
ショッピングセンターの中に作られた、屋根なしの一面だけの3x3用コートだ。オープンスペースにあるけど、やたらと人の行き交う場所ではないのがありがたい。へたっぴなところを衆人の目にさらしたくないからな。
屋外のコンクリート素材のコートなので新品のナイキはお預けだ。
更衣室のないことを、美那は俺以外には伝えていたらしく、すでに服の下にそれなりの服を着ていた。「言うの忘れてた。ごめん」と、美那が屈託なく謝る。しかたないから、俺はトイレで着替えた。まあいいけど。
「今日はどんなメニューを考えてるんだ?」
「コートは2時間借りてます。まずは軽く遊びませんか?」
花村さんの問いかけに美那が答える。
「そうだな。互いのプレーの特徴も掴みたいしな」
俺にすれば、ちょっとしたテストみたいなものだ。だけど見栄を張ったところでたかがしれているのだから、気楽にプレーしよう。
「じゃあ、とりあえず、お互いを知ってる、先輩と菜穂子さん、わたしとリユで組みましょう」
「そうだな」
準備運動を兼ねて、花村さんと美那がボールを軽くゴールに投げたり、ドリブルをしてシュートしたり、し始める。
俺と菜穂子さんもそれを真似る。花村さんの視線を感じる。
5分ほどして、「そろそろ始めましょうか」と美那が声を掛ける。
とりあえずは勝敗はなしということで、ポイントは数えない。
まずはアーク――バスケのスリーポイントラインを3x3ではそう呼ぶらしい――の中から、守備側の美那が外側にいる攻撃側の花村さんにボールを軽くトスする。
ゲームの開始だ。
花村さんがドリブルで横に逸れて、菜穂子さんにパスを送る。美那のディフェンスはまだ本気を出していない感じだ。
菜穂子さんのドリブルを俺が防御。
ドリブルで横に行くと見せかけて、菜穂子さんがいきなり飛ぶ。
高い!
負けずに俺も飛んだはずだけど、ぜんぜん届かない。シュートされてしまう。
ただ、ボールはボードに当たってゴールはならず。ラッキー。
こぼれたボールを素早い動きで美那が拾う。
「リユ、外に!」
そうだ、3x3は攻撃が入れ替わった時、一度アークの外に出てないと攻撃に移れないんだった……。
俺のとろい動きを見限った美那が、ドリブルでアークの外側に出る。それに対して花村さんがディフェンスに入る。
俺はパスを受けられそうなスペースに走り出す。
美那からワンバウンドの早いパスが出る。
一段スピードをアップして、菜穂子さんを振り切り、パスをキャッチ。
ドリブルから、ステップを踏んで、レイアップシュート!
うおー、決まった‼
なんとチーム結成、初のゴールが俺とは……!
「ナイス、シュート」と、美那がハイタッチ。
「おう、ナイスだ」と、花村さん。
菜穂子さんも笑顔でハイタッチをくれる。
暫定ルールは、ゴールが決まったら攻撃権を切り替えて、アークの頂点付近で守備側から攻撃側にボールを渡す。どこが暫定ルールなのかは俺にはよくわからん。
花村さんと菜穂子さんのペアが再び攻撃だ。
ゲーム再開。
美那から花村さんにボールをトス。
今度は美那が花村さんの動きを封じる。
花村さんがドリブルを止め、両手でボールをホールドしてジャンプ。
そのままシュートかと思いきや、菜穂子さんがゴールに向かって走り出す。
俺も負けじと追従する。
菜穂子さんが、まるでバレーボールのスパイクを打つようにジャンプすると、そこに美那の両手の上を越えた花村さんからの緩いパスが……。
なんと菜穂子さんがそれをキャッチして、ダ、ダンク……。ほんとに初心者か?
「いきなりアリウープ……」と、美那がつぶやく。
「わーい、決まったー」
菜穂子さんが飛び跳ねる。花村さんが駆け寄り、菜穂子さんが抱きつく。
うらやましい……。
「やったなー、ナオ! 初めて決まったじゃないか!」と花村さんが叫ぶ。
俺と美那はがっくりと肩を落として視線を合わす。高さではふたりにかなわない。
でも待てよ。チームメイトじゃん!
美那が菜穂子さんとハイタッチ。俺もそれに続く。満面の笑みの菜穂子さんが可愛い。
「すごいジャンプ力。先輩から聞いて想像していた以上」
「これはおもしろいチームになりそうだな」と、花村さんがつぶやくように言う。「山下、俺たちもそろそろ本気を出すぞ!」
「了解」
そこからは、俺も菜穂子さんも、花村さんと美那のテクニックに翻弄されて、手も足も出ない。
花村さんのダンクに、美那の華麗なレイアップシュート。バスケ部の先輩・後輩の点の取り合いだ。
それでも菜穂子さんはジャンプ力を生かして、パスを受けたり、時折シュートを決める。
俺は美那からの鋭いパスをハンブルしたり、ドリブルを菜穂子さんに取られたりとさんざんだ。
10分経過したところで、一旦、終了。
それでも俺もなんとか、レイアップ1本とツーポイントもどきシュート(片足がアーク内に入っていた)を2本、合計3本決めたぜ。
休憩を挟み、メンバーを交換だ。
こんどは美那と菜穂子さん、花村さんと俺という「同性ペア対決」。
美那は、菜穂子さんの高さを活かして、ミドルシュートのリバウンドを菜穂子さんに確保させる。身長は俺とほぼ同じなのに、空中での到達点が優に10センチ以上は違う。
その菜穂子さんは、花村さんに高さでは対抗できるものの、技術で簡単にかわされてしまう。
俺は、菜穂子さんの高さにはまるでかなわないけど、動きの速さでは完全に上回っている。フェイントで振り切れる。
だけど、美那の前ではそれも無力。テニスの横っ飛びのボレーみたいな姿勢で、花村さんに捨て身のパスを送れるくらいだ。
最後はなんと、花村さんと美那の「バスケ部コンビ」と、菜穂子さんと俺の「未経験者コンビ」で対戦する。
いや、それ無謀でしょ。
「1点でも取ってみろ」
花村さんの言葉に菜穂子さんが闘志を燃やす。普段の穏やかで可愛らしい表情と違って、負けん気の強い一面を見せる。
俺だって密かに燃えている。
「リユ君、行くよ」と、菜穂子さんが力強く俺に声を掛ける。
「うっす」と、俺が答える。
開始を前にナオさんがバッグからコンパクトデジタルカメラを取り出して、なにやら操作してバッグの上に置いた。
「おい、ナオ、コ、なにやってんだ、始めるぞ」と、花村さんが呼びかける。
想像以上に差があって、笑えるほど簡単にボールを取られ、軽々とゴールを決められていく。
最後の最後に、俺がまぐれで花村さんをドリブルでかわし、リングへとジャンプした菜穂子さんにパス。
美那も菜穂子さんの高さには届かず、パスが通る。
でも横に逸れ気味の俺からのボールを菜穂子さんはきちんとキャッチできず、ボールは無情にもリングに当たって、外に落ちてしまった。
結局、俺と菜穂子さんのペアは1点も奪えず、終了。
ゴール下でうなだれる菜穂子さんに近寄ると、瞳からは涙がこぼれている。
「すいません。俺のパスが悪くて」
菜穂子さんが顔を上げ、濡れた瞳で睨むように俺を見る。
「バレーならあのくらいのトスはちゃんとアタックできないとダメなの……バスケでもキャッチできるようにならないと」
歩み寄ってきた花村さんが、「危うく1点取られるところだった」と、言いながら俺の肩を叩く。
美那が菜穂子さんの肩を抱き寄せ、「すごい戦力。このチーム、絶対強くなりますよ」と、笑顔で言う。菜穂子さんは美那に抱きつき、声を上げて泣き始める。
俺の肩に手を置いたまま困り顔で立っている花村さんに、美那が笑顔を向ける。そして、俺にウインク。まじか。ドキッとするじゃんか。やめろよ。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
天下
かい
青春
小学校から野球を始めた牧野坂道
少年野球はU-12日本代表
中学時代U-15日本代表
高校からもいくつもの推薦の話があったが…
全国制覇を目指す天才と努力を兼ね備えた1人の野球好きが高校野球の扉を開ける
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
婚約者に嫌われているようなので離れてみたら、なぜか抗議されました
花々
恋愛
メリアム侯爵家の令嬢クラリッサは、婚約者である公爵家のライアンから蔑まれている。
クラリッサは「お前の目は醜い」というライアンの言葉を鵜呑みにし、いつも前髪で顔を隠しながら過ごしていた。
そんなある日、クラリッサは王家主催のパーティーに参加する。
いつも通りクラリッサをほったらかしてほかの参加者と談笑しているライアンから離れて廊下に出たところ、見知らぬ青年がうずくまっているのを見つける。クラリッサが心配して介抱すると、青年からいたく感謝される。
数日後、クラリッサの元になぜか王家からの使者がやってきて……。
✴︎感想誠にありがとうございます❗️
✴︎(承認不要の方)ご指摘ありがとうございます。第一王子のミスでした💦
✴︎ヒロインの実家は侯爵家です。誤字失礼しました😵
おそらくその辺に転がっているラブコメ。
寝癖王子
青春
普遍をこよなく愛する高校生・神野郁はゲーム三昧の日々を過ごしていた。ルーティンの集積の中で時折混ざるスパイスこそが至高。そんな自論を掲げて生きる彼の元に謎多き転校生が現れた。某ラブコメアニメの様になぜか郁に執拗に絡んでくるご都合主義な展開。時折、見せる彼女の表情のわけとは……。
そして、孤高の美女と名高いが、その実口を開けば色々残念な宍戸伊澄。クラスの問題に気を配るクラス委員長。自信家の生徒会長……etc。個性的な登場人物で織りなされるおそらく大衆的なラブコメ。
鎌倉讃歌
星空
ライト文芸
彼の遺した形見のバイクで、鎌倉へツーリングに出かけた夏月(なつき)。
彼のことを吹っ切るつもりが、ふたりの軌跡をたどれば思い出に翻弄されるばかり。海岸に佇む夏月に、バイクに興味を示した結人(ゆいと)が声をかける。
【本当にあった怖い話】
ねこぽて
ホラー
※実話怪談や本当にあった怖い話など、
取材や実体験を元に構成されております。
【ご朗読について】
申請などは特に必要ありませんが、
引用元への記載をお願い致します。
夏の日の面影を僕は忘れない
イトカワジンカイ
青春
-夏が始まる。
私が一番嫌いな季節が。
だけど今年は、いつもの夏とは異なるだろう-
失恋の傷を癒せないまま日々を過ごしていた「私」は、偶然失恋相手の面影のある少年-葵と出会った。
夏休みを利用して祖父の家に来ているという葵なぜか「私」を『ナツコ』と呼び懐いてしまい、
「私」は半ば強引に共に過ごすようことになる。
偶然の出会いから始まった葵と『ナツコ』は自分たちの衝撃の関係を知ることになるのだが…。
夏が終わるときに、「私」は何を思うのだろうか…。
葵と『ナツコ』の一夏を切り取った物語。
※ノベルバでも公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる