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怒
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「キース、貴様……!」
「あー、マジかよ……ここでテメェが来るとはなァ。あともうちょっとだったのによ」
飛び込むようにして部屋に入ってきたウェルは、まさしく鬼のような形相だった。
底冷えのするような低い声。若草色の瞳は険しく眇められ、まるで近寄っただけで殺されそうなほどの錯覚を覚えそうなほど、ウェルは怒っているようだった。
そのウェルはキースの言葉を聞くと、その腰に携えていた腱を音もなく抜剣し――
って、抜剣!?
「キース、そこを退け……! 今ならまだその両の指を切り落とすだけで済ませてやる!」
「お、落ち着けウェル! こんなところで刃傷沙汰はまずいし、キースはお前の友人だろう!?」
なんでか殺意マックスのウェルに慌てて駆け寄り、抜剣しかかっていたウェルの手を抑える。俺がそばによると、ウェルの張りつめていた気配がふっとやわらいだ。
「……ロスト様。その、お姿は」
だが、それも一瞬だけだった。なんか、落ち着きかけていたウェルの殺意ゲージが、再びマックスになったのを空気で感じる。見れば、ウェルの視線の先には俺の上半身に注がれている。
具体的にいうと、はだけられて露わになった俺の胸元とか、先ほどまでキースに噛みつかれていた首筋とか。
そういうところを、ウェルがじっと見つめていた。
「……申し訳ございません、少しお待ち頂けますかロスト様。今、そこの不届き者の両手を切り落としてまいりますので」
「お、落ち着けウェル。俺は別に大丈夫だから、落ち着け。な!?」
なんでかキースへの刑の執行がランクアップしていることには触れないようにしつつ、なんとかウェルをなだめるように背中をなでて、そっと剣をしまうように促す。
「……はァ、ウェルが来ちまったんじゃあネタが割れちまうじゃねェか。あーあ、あともうちょっとでロスト様を手籠めに出来そうだったのに」
そんな俺たち二人に、大きくため息をつくキース。とたん、ウェルの顔が再び険しくなり、キースに本当に斬りかかるんじゃないかって勢いで怒鳴った。
「っキース、あの日、ギルドで私は言ったはずだぞ! 貴様の趣味趣向には口を出さんし、出しても無駄だとわかっているが、この方だけは別だ! この方に手を出すのなら私がまず剣をもって相手になるとな……!」
「あー、釘を刺されたコトについてはちゃんと覚えてるよ。でも、別にオレは『ハイ、我慢しまーす』なんて約束はしてねェよなァ?」
「貴様……!」
待って、いろいろと待って!
二人ともさ、わるいけど、話の中心にいるはずの俺がまったく話題についていけてないよ!? 今、何の話してるのかさっぱりだからね俺!?
今の俺に分かるのは、ウェルが「貴様」って誰かに言うとこ初めて見たけど、すごくかっこいいなってことだけだよ! さすが俺の護衛騎士……俺もウェルに「貴様」って言われてみたい……。今度、「貴様」って俺にも言ってみてくれるように頼んでみるか。
って、またそんなアホなことを考えている場合じゃない! ウェルがかっこいいのは当然として、ええと、とりあえずウェルとキースをこれ以上一緒にしていたらダメだ! キースは全然反省してない様子でウェルを挑発し続けるし、真面目なウェルはその挑発にのってキレてるし! ウェルが何をそんなに怒っているのか、まだちょっとわからないんだけど、とりあえずウェルを落ち着かせなきゃな。
「キース! これ以上ウェルを挑発するな。ウェル、お前も落ち着いて剣をしまえ」
「ロスト様、ですが……」
「俺はもう充分だから、ウェル。な?」
「……はい」
ウェルにもう一度なだめるように笑いかけると、ウェルはようやく抜剣しようとしていた剣の柄から手を放してくれた。うんうん、いい子だぞウェル。
さて、今度はキースに話を聞かないとな……と思い、キースの方を振り返ると、キースは椅子にかけられていた肩掛け鞄と弓と矢筒を手に取り、部屋の窓から身を乗り出しているところだった。
「キース!?」
「ウェルをなだめてくれてありがとよ、ロスト様。でも、今回はマジで半殺しにされかれねェから、お暇させてもらうわ。じゃーなー」
片手をふると、そのまま窓から跳躍し、地上へと飛び降りるキース。慌てて窓に向かい、下を見下ろすと、キースは見事に地面に着地を決め、脱兎の勢いで駈け出していった。
見れば、部屋に置いてあるものには財布等の金目のものは見当たらない。恐らく先ほど手早く取っていった肩掛け鞄の中にそういうものは全てまとめて入れてあるのだろう。だが、あの状況であんなに素早く、鞄と武器だけを持って窓から飛び降りて逃げるとは……なんて頭の回転の速い男だ。いや、ただ単に修羅場慣れしているだけかもしれないが。
「…………ロスト様」
…………そうだ。つまりキースがこの部屋から逃げ出したということは……この部屋に、俺とウェルの二人っきりだということだ。
つまり、俺もウェルから逃げられないということだ。
「あー……ウェル。いや、その……よくここが分かったな?」
「……あの手紙がキースからのものだということは、分かりましたから。だから、嫌な予感がして、ずっと今日は隣室で待機していたのです。そうしたらミーコ殿が……」
「ミーコが?」
「はい、ミーコ殿が私の元にキースからの手紙をくわえて持ってきたのです。その、ロスト様宛の手紙を勝手に見るのは気がひけたのですが、ミーコ殿が必死な様子で手紙を私の目の前で広げるものですから火急の事態と判断し、手紙の内容を読ませて頂きました。申し訳ございません」
「……いや、いい。なるほど、そうだったか」
キースとミーコは先日、ギルドで会っている。とは言っても、ミーコは俺のポケットの中で隠れていたので、キースはミーコの存在には気づいていないだろうが。
ミーコは俺なんかよりもずっと察しが良い。気配察知スキルが非常に優れており、その能力は俺とのモンスター討伐の時にもいかんなく発揮されているほどだ。
だから恐らく、あの日にギルドで会った時、俺よりも先にキースの視線の意味や思惑に気づいたんだろう。ポケットの中にいたので顔を直接あわせたわけではないが、もともとモンスターや動物は、相手の体臭や態度、言葉、抑揚、そういったもので相手をはかるものだ。顔色をうかがって相手の感情を察知する生き物ではない。
だからこそ、俺が屋敷を出る時にもあんなに心配そうに、俺を引き留めるようにして後をついてきていたのだろう。
だが、俺はそんなミーコの心配の理由をまったく理解していなかったので、ミーコは俺の机に置きっぱなしになっていった手紙をウェルの元に持っていき、ウェルに助けを求めたというわけだ。うう、だめな主人でごめんなミーコ…。
「帰ったらミーコに謝らないとな」
「……まったくです。なぜ、こんなことをされたのですか?」
ぽつりと呟いた俺の言葉を、意外にもウェルが拾った。
珍しいこともあるな、と思ってウェルの方を見ると、ウェルは眉を吊り上げ、両手を腰に当てて俺を見下ろしていた。
あ、あれ? もしかしてこの雰囲気って……
ウェルが、俺に怒ってる?
「ロスト様。どうしてこんなことをされたのですか? まさか、あのろくでなしが好きというわけではないですよね?」
「ウェ、ウェル? もしかして怒ってるのか?」
あと、ろくでなしってもしかしてキースのこと?
なんかウェル、俺が思ってたよりも、なんかこう……キースに対する扱いが雑じゃない? さっきもキースに躊躇いなく斬りかかろうとしてたし……あれ?
なんか、俺の考えと百八十度違う反応のような……。
「……っ、怒っている、というよりも嫉妬のようなものです」
嫉妬!? じゃあやっぱりウェルは、
「俺に嫉妬するくらい、ウェルはキースのことが好きなのか!?」
「!? ぎゃ、逆です! 気持ちの悪いことを言わないでください! おれは、あなたのことをお慕いしているんです!」
……………。
…………………。
……………はい?
「えっと……え? 嘘だよな?」
ぽかんとしてウェルを見上げる俺。
そして、しまったやっちゃった……と言わんばかりに真っ赤になった顔を手で覆うウェル。
えっと、その……………え?
あれ? ごめんウェル、お前いまなんて言った?
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底冷えのするような低い声。若草色の瞳は険しく眇められ、まるで近寄っただけで殺されそうなほどの錯覚を覚えそうなほど、ウェルは怒っているようだった。
そのウェルはキースの言葉を聞くと、その腰に携えていた腱を音もなく抜剣し――
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「……ロスト様。その、お姿は」
だが、それも一瞬だけだった。なんか、落ち着きかけていたウェルの殺意ゲージが、再びマックスになったのを空気で感じる。見れば、ウェルの視線の先には俺の上半身に注がれている。
具体的にいうと、はだけられて露わになった俺の胸元とか、先ほどまでキースに噛みつかれていた首筋とか。
そういうところを、ウェルがじっと見つめていた。
「……申し訳ございません、少しお待ち頂けますかロスト様。今、そこの不届き者の両手を切り落としてまいりますので」
「お、落ち着けウェル。俺は別に大丈夫だから、落ち着け。な!?」
なんでかキースへの刑の執行がランクアップしていることには触れないようにしつつ、なんとかウェルをなだめるように背中をなでて、そっと剣をしまうように促す。
「……はァ、ウェルが来ちまったんじゃあネタが割れちまうじゃねェか。あーあ、あともうちょっとでロスト様を手籠めに出来そうだったのに」
そんな俺たち二人に、大きくため息をつくキース。とたん、ウェルの顔が再び険しくなり、キースに本当に斬りかかるんじゃないかって勢いで怒鳴った。
「っキース、あの日、ギルドで私は言ったはずだぞ! 貴様の趣味趣向には口を出さんし、出しても無駄だとわかっているが、この方だけは別だ! この方に手を出すのなら私がまず剣をもって相手になるとな……!」
「あー、釘を刺されたコトについてはちゃんと覚えてるよ。でも、別にオレは『ハイ、我慢しまーす』なんて約束はしてねェよなァ?」
「貴様……!」
待って、いろいろと待って!
二人ともさ、わるいけど、話の中心にいるはずの俺がまったく話題についていけてないよ!? 今、何の話してるのかさっぱりだからね俺!?
今の俺に分かるのは、ウェルが「貴様」って誰かに言うとこ初めて見たけど、すごくかっこいいなってことだけだよ! さすが俺の護衛騎士……俺もウェルに「貴様」って言われてみたい……。今度、「貴様」って俺にも言ってみてくれるように頼んでみるか。
って、またそんなアホなことを考えている場合じゃない! ウェルがかっこいいのは当然として、ええと、とりあえずウェルとキースをこれ以上一緒にしていたらダメだ! キースは全然反省してない様子でウェルを挑発し続けるし、真面目なウェルはその挑発にのってキレてるし! ウェルが何をそんなに怒っているのか、まだちょっとわからないんだけど、とりあえずウェルを落ち着かせなきゃな。
「キース! これ以上ウェルを挑発するな。ウェル、お前も落ち着いて剣をしまえ」
「ロスト様、ですが……」
「俺はもう充分だから、ウェル。な?」
「……はい」
ウェルにもう一度なだめるように笑いかけると、ウェルはようやく抜剣しようとしていた剣の柄から手を放してくれた。うんうん、いい子だぞウェル。
さて、今度はキースに話を聞かないとな……と思い、キースの方を振り返ると、キースは椅子にかけられていた肩掛け鞄と弓と矢筒を手に取り、部屋の窓から身を乗り出しているところだった。
「キース!?」
「ウェルをなだめてくれてありがとよ、ロスト様。でも、今回はマジで半殺しにされかれねェから、お暇させてもらうわ。じゃーなー」
片手をふると、そのまま窓から跳躍し、地上へと飛び降りるキース。慌てて窓に向かい、下を見下ろすと、キースは見事に地面に着地を決め、脱兎の勢いで駈け出していった。
見れば、部屋に置いてあるものには財布等の金目のものは見当たらない。恐らく先ほど手早く取っていった肩掛け鞄の中にそういうものは全てまとめて入れてあるのだろう。だが、あの状況であんなに素早く、鞄と武器だけを持って窓から飛び降りて逃げるとは……なんて頭の回転の速い男だ。いや、ただ単に修羅場慣れしているだけかもしれないが。
「…………ロスト様」
…………そうだ。つまりキースがこの部屋から逃げ出したということは……この部屋に、俺とウェルの二人っきりだということだ。
つまり、俺もウェルから逃げられないということだ。
「あー……ウェル。いや、その……よくここが分かったな?」
「……あの手紙がキースからのものだということは、分かりましたから。だから、嫌な予感がして、ずっと今日は隣室で待機していたのです。そうしたらミーコ殿が……」
「ミーコが?」
「はい、ミーコ殿が私の元にキースからの手紙をくわえて持ってきたのです。その、ロスト様宛の手紙を勝手に見るのは気がひけたのですが、ミーコ殿が必死な様子で手紙を私の目の前で広げるものですから火急の事態と判断し、手紙の内容を読ませて頂きました。申し訳ございません」
「……いや、いい。なるほど、そうだったか」
キースとミーコは先日、ギルドで会っている。とは言っても、ミーコは俺のポケットの中で隠れていたので、キースはミーコの存在には気づいていないだろうが。
ミーコは俺なんかよりもずっと察しが良い。気配察知スキルが非常に優れており、その能力は俺とのモンスター討伐の時にもいかんなく発揮されているほどだ。
だから恐らく、あの日にギルドで会った時、俺よりも先にキースの視線の意味や思惑に気づいたんだろう。ポケットの中にいたので顔を直接あわせたわけではないが、もともとモンスターや動物は、相手の体臭や態度、言葉、抑揚、そういったもので相手をはかるものだ。顔色をうかがって相手の感情を察知する生き物ではない。
だからこそ、俺が屋敷を出る時にもあんなに心配そうに、俺を引き留めるようにして後をついてきていたのだろう。
だが、俺はそんなミーコの心配の理由をまったく理解していなかったので、ミーコは俺の机に置きっぱなしになっていった手紙をウェルの元に持っていき、ウェルに助けを求めたというわけだ。うう、だめな主人でごめんなミーコ…。
「帰ったらミーコに謝らないとな」
「……まったくです。なぜ、こんなことをされたのですか?」
ぽつりと呟いた俺の言葉を、意外にもウェルが拾った。
珍しいこともあるな、と思ってウェルの方を見ると、ウェルは眉を吊り上げ、両手を腰に当てて俺を見下ろしていた。
あ、あれ? もしかしてこの雰囲気って……
ウェルが、俺に怒ってる?
「ロスト様。どうしてこんなことをされたのですか? まさか、あのろくでなしが好きというわけではないですよね?」
「ウェ、ウェル? もしかして怒ってるのか?」
あと、ろくでなしってもしかしてキースのこと?
なんかウェル、俺が思ってたよりも、なんかこう……キースに対する扱いが雑じゃない? さっきもキースに躊躇いなく斬りかかろうとしてたし……あれ?
なんか、俺の考えと百八十度違う反応のような……。
「……っ、怒っている、というよりも嫉妬のようなものです」
嫉妬!? じゃあやっぱりウェルは、
「俺に嫉妬するくらい、ウェルはキースのことが好きなのか!?」
「!? ぎゃ、逆です! 気持ちの悪いことを言わないでください! おれは、あなたのことをお慕いしているんです!」
……………。
…………………。
……………はい?
「えっと……え? 嘘だよな?」
ぽかんとしてウェルを見上げる俺。
そして、しまったやっちゃった……と言わんばかりに真っ赤になった顔を手で覆うウェル。
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