転生したので堅物な護衛騎士を調教します。

秋山龍央

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お恵み

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……というか、本当に?
お恵みをくださいってそういう意味なの!?

マジで!? え、これ夢じゃないよね!?
よ、よし、お願いされたからには仕方がないよネ!
据え膳食わずは何とやらだよね!

というか、マジで「お恵みを下さい」ってそういう意味だったのか。
ごめんよウェルスナー……知ってのとおり、察しが悪い主人なんだ……。

俺のさっきの質問は、言葉通り「え? お恵みってどういう意味? 『このウェルスナー様のこんな素晴らしい痴態を見ることができたんだから、次の給金はボーナスと有給100日くらいつけろよ』とか、そういう意味?」って意味で聞いたんだけど……。そしてウェルのお願いなら有給100日とか全然あげちゃうけど……。
俺の空気の読めなさと、言葉の足りない質問の仕方のせいで、どうも

「お恵みって言葉だけじゃわからないから態度で示せ」

って意味にとられたっぽい。
すごい鬼畜だな、俺……。

でも、ウェルスナーのこんな可愛い姿が見られたなら役得だよねやったー!

「す、すみません……でも、おれ、なんか今日変なんですっ……! いきなり、こんな所がとてつもなく痒くなって、いくら指で掻いても掻いても、奥のほうは届かなくてっ……!」
「ふむ……なるほど。もしかすると魔力が体内で暴走して、そのような症状が出ているのかもな」
ウェルスナーの言葉に応じる、しらじらしい態度で応じるおれ。
「わかった、ウェルスナー。俺でよければお前を助けてやる」
「あ、ありがとうございますっ……」

先ほどウェルスナーに脱がされて露わになった陰茎に手を添えると、俺は四つん這いになったウェルスナーの後口にピタリ添える。その瞬間、ウェルスナーの腰が期待にぶるりと震え、後肛が急かすようにパクパクとその口を開閉し始めた。

その様子に気を良くした俺は、まずは先端部分をウェルスナーの後口にじゅぷ、と音を立てて埋める。
そして、先端だけが埋まったところで腰を引き、後口から陰茎をひきぬいた。

「あっ……!? ロ、ロスト様……っ?」

引き抜かれた陰茎に、ウェルスナーが愕然とした面持ちで俺をふりかえる。
体勢のせいで表情すべては見えないが、それでもウェルスナーが「なぜ?」と失望感いっぱいなのは見てとれた。

「まずは慣らさないといけないだろう? ウェルスナーを傷つけるわけにはいかないしな」
「そっ……そんなぁ……」

いやいや、と子供のように首をふるウェルスナー。あー、かわいい。思わず、ずっとこうしていたくなりそうだ。
俺は再び陰茎を先端まで埋めると、そこから外へと引きぬく。引き抜く際に、ウェルスナーの中は、まるで俺を引き留めるようにきゅうきゅうと肉が絡みついてきた。気合を入れていなければ、俺のほうが先にイってしまいそうだ。
今度は先端だけじゃなく、中ほどまで陰茎を差し入れる。だが、スピードは今までより遅く、じっくり、ゆっくりと埋めていく。

「あっ、ァあっ、ぅあ……っ!」

そして、中ほどまで差し入れると、今度は同じぐらいのスピードでゆっくりと陰茎を引き抜いていく。じれったくなるような速度に、ウェルスナーの胎内はもうぐちょぐちょと濡れた音を立てた。

「っ、ロスト様っ……! お願いです、もっと早く、もっと、もっと激しくしてください……っ! おれ、どうにかなりそうなんですっ……!」
「っ……!」

ウェルスナーがもう耐えきれなくなったのだろう、俺に懇願の悲鳴をあげてきた。見れば、内ももがぶるぶると小刻みに痙攣を繰り返し、陰茎からは透明な先走りがぴゅっ、ぴゅっ、と断続的にあふれ出ている。

「ウェルスナー……! くそっ、かわいいヤツだな、お前はっ……!」
「あぅっ!!」

一気に陰茎を最奥までたたきつける。
その衝撃に、ウェルスナーは身体をびくんと硬直させた。

「……あっ、……ぁっ、………っ…」

開いたままの口からは言葉にならない声が漏れ、開いた口はまるで犬のように舌が垂れている。
足に飛沫がかかる刺激を感じ、見れば、ウェルスナーの陰茎からはびゅる、びゅるる、と白濁した液が漏れている。色も匂いも濃いそれは、しばらくヌいていなかったのだろう。

「後ろの刺激だけでイったのか、ウェルスナー」
「っ、あ、ぁっ……?」

あまりにも勢いの弱い射精。
ウェルスナーは自分がまだ射精したことに気がついていないようだ。

その頭をなでてやってから、俺はウェルスナーの腰を両手でつかむ。
悪いな、ウェルスナー。お前はイっても、俺はまだイってないんだよ。

「あっ、だめ、ロスト様、お願いです、もう少しまって……!」
「っく……悪いな、俺ももう我慢できない」
「あっ、や、ぁ」

これ以上、痒みを味あわせているとそろそろウェルスナーが限界になりそうなので、痒みの刺激はいくらか和らげてやる。カリ首で前立腺をこするように腰を律動させると、ウェルスナーがまるで子どもがいやいやをするように首をふった。

「っあ、ロストさまぁ……!」

パンパンと肉を叩きつける音が、狭い倉庫内に反響する。精を搾り取るような動きでうねる胎内に、俺の限界も近くなる。
最後に、もう一度だけ前立腺のしこりをえぐるように陰茎をたたきつけた。

「ひぐっ、いっちゃ、いっちゃう――――っ! ぁ、あっ……」

ビクビクと体を痙攣させて、ウェルスナーがもう一度、絶頂を迎えた。
その締め付けにより、俺も絶頂をむかえた。絶頂を迎えたところで、ウェルスナーの中で蠢いていた痒みの感覚をすべてオフにしてやる。

二度目の射精の快楽と、痒みの感覚がようやくなくなったことに安堵したのか、ウェルスナーはがくりとそのまま気を失った。
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