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第1部 憑依しました
第三十四話
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ヴィクターの体調は、翌朝には完全に回復した。
むしろおれの方がヤバかった。
対面座位で何度もイかされたせいで、太腿にかなりの筋肉痛が起きていたし、何度も喘いだせいで喉がカッスカスだった。しかも下腹部や陰茎にはどことなく違和感がある。
だが、ベッドで寝ているわけにもいかなかった。キャンディケインによって町の皆さんから献血をしなければいけないのだから。
おれが具合が悪そうにしているのを見かねてか、町の人たちが献血のための場所の提供や整列、採血後の消毒を手伝ってくれた。そのおかげで仕事は昼過ぎに終えることが出来た。
皆さんの優しさが心に染みるぜ……!
そういうわけで、今日は新たに神薬が三つ生成できた。
実にざっと三百人以上の人々が協力してくれたのである。本当にありがたいことだ。
今回は神薬一つをおれの分として頂戴し、皇都に戻ったら残った二つを大臣に渡す予定だ。大臣は神薬の数が少ないことに不信感を抱くかもしれないが……
しかし幸いにも、今回は『村雨丸』にくわえてパイソンの『蛇笛』も手に入ったのだ。神造兵器を二つも手に入れられたのだから、この上ない成果だ。大臣だって表立っておれに不満は言うまい。
そういえば、パイソンの部下であった生き残りの山賊たちの処遇だが――なんと、彼らの身柄は領主騎士団に渡さず、そのままこの村で暮らすこととなった。
その理由はいくつかあるが、まず大きな一つ目は、領主へ「山賊を確保した」と連絡をしたところ、「そんな些事にかまっている暇はないから、お前たちがどうとでもしろ。そんなくだらないことで一々連絡をしてくるな」とのお返事がきたらしい。
仮にも自分のおさめている領地にある町が山賊に襲われたというのに、なんという対応だろうと憤りを感じたが――そもそもこの“シキ”だって、過去には『税の徴収』のような凶行を働いていた立場だ。
聞けば、どうやらこの地の領主は大臣派に所属する貴族らしい。それを聞いて納得だった。
この国の大臣派の貴族は、基本的に平民のことを下に見ているからなぁ……
そして二つ目の理由だが、なんと、あの攫われた女性二名が山賊の生き残りたちをかばったのである。
話を聞くと、攫われた後で女性たちが暴行されそうになった時に、彼らがそれとなく止めに入ってくれたのだとか。
生き残りの山賊たちに話を聞いたところ、どうやら彼らは死んだ山賊たちとは違い、最近パイソンの部下になったばかりだそうだ。
もともと彼らは辺境に住む農民だったそうなのだが、住んでいた村が魔獣に襲われてしまったのだという。
襲撃から生き延びた彼らだったが、農民だった彼らは手に職もない。飢えをしのぐため、金払いはいいがリスクのある仕事を請け負う内に、厄介な連中に借金を作ることになってしまったそうだ。そして、最終的にとうとうパイソンに身柄を売り渡されて、山賊の仲間にさせられてしまったのだという。
その後、拠点であった山砦が革命軍に襲撃されて、パイソンとともにこの地へと命からがら逃げてきたらしい。
そういうわけで、ひとまず彼らの身柄はこの町の者たちが預かることとなった。
今では自分たちの行いをかなり反省しているそうだし、彼らの働きぶりなどを見て、問題がなければ正規の町人として認めるそうだ。
まあ、彼らが町の人たちに認められるまでは、年単位の時間がかかるだろうけれど……
おれとしては、この町の人たちがそう決めたのならそれでかまわない。
無駄な血が流れないにこしたことはないしね!
双子は「そんなまだるっこしいことをせず、シキ様のキャンディケインで血を吸いつくせばよろしいのに」とか「甘すぎるんじゃねェのか」とか、あいかわらず物騒なことを言っていたけれどね。
そうして半日がかりで神薬の生成を終えたおれは、双子と共に皇都へ戻った。
帰りは、おれはヴィクターではなく、ゼノンの駆る馬に相乗りすることとなった。
ちなみにおれたちの乗っている馬は、馬と呼んでいるものの実際には魔獣のたぐいだ。そのため、元の世界にいた馬とは異なり、馬力やスタミナが桁違いだったりする。
なお、そもそも動物と魔獣の違いはなにかという話だが、実は生物学的に大きな違いがあるわけではない。ただし魔獣は、身体が一般的な動物と比べて大きく、能力も優れている。また、魔獣は皇国にしか存在しておらず、ごく一部の種をのぞいてひどく攻撃的な性質を持っている。
幸い、この馬型魔獣は人懐っこく、こちらの命令にも素直に従ってくれる。彼らが走り続けてくれたおかげでおれたち三人は、日が落ちる前に皇都の城門をくぐることができたのだった。
「お前たち、ご苦労だったな。この前と同じように、臨時手当を別途支給しよう」
皇城内にある自分の私室へ戻ったおれは、ソファにどさりと腰掛けて双子へ語りかけた。
おれの言葉に、ヴィクターは驚いたように目を見開いている。
「この前もいただいたのに、よろしいんですか?」
「もちろんだ。ただし、ヴィクターは神造兵器を使いこなせるように励んでくれよ。癖のある武器だが、お前なら使いこなせると期待している」
「シキ様……」
ヴィクターはさらに大きく目を見開いた後、今度は嬉しげな微笑みを浮かべた。
「ええ。期待にお応えできるよう、精一杯頑張ります」
ヴィクターにしては、珍しく殊勝な言葉だった。いつもこうならいいんだけどねぇ。
しかし、彼があんまり頑張りすぎるとハルトたちが大変になるかもしれないので、そこそこで頑張ってほしいものだ。
しかし、そんな嬉しそうなヴィクターと反比例して、ゼノンは不機嫌そうに顔をしかめた。
「ちぇっ、なんだよ。シキ様、兄貴ばっかり贔屓しやがって」
「べつにヴィクターを贔屓しているわけじゃないぞ。お前に適性のありそうな神造兵器だって、近いうちに探して……」
「神造兵器のことはともかくよ、昨夜は俺だけ仲間外れだったしさぁ」
ゼノンはそう言って、隣にどさりを腰を下ろした。そして、強引に肩を抱き寄せられる。
「昨日はずいぶん兄貴にサービスしてたじゃねェか、ん?」
「さ、昨夜のことは……女たちを助けに行ってもらったことに対する報酬だ。ヴィクターに望まれてやったことなんだから、文句があるならお前の兄に言ったらどうだ」
反射的におれは助けを求めるようにヴィクターに視線をやったが、彼は苦笑いで首を横に振っただけだった。立ったまま、こちらに近づこうともしてこない。どうやらゼノンに気を遣っているらしい。
「ふーん、そうかよ。じゃあ今度は、俺のお願いを聞いてくれる番だよな?」
「……何が望みなんだ?」
表情は平静を装いつつ、内心ではめちゃくちゃドキドキしながら、ゼノンへと問いかける。
なにせヴィクターからのお願いがトンデモ案件だったからね!
そんなおれの不安をよそに、ゼノンは白い歯を見せてにかっと笑った。
「俺とデートしようぜ、シキ様!」
むしろおれの方がヤバかった。
対面座位で何度もイかされたせいで、太腿にかなりの筋肉痛が起きていたし、何度も喘いだせいで喉がカッスカスだった。しかも下腹部や陰茎にはどことなく違和感がある。
だが、ベッドで寝ているわけにもいかなかった。キャンディケインによって町の皆さんから献血をしなければいけないのだから。
おれが具合が悪そうにしているのを見かねてか、町の人たちが献血のための場所の提供や整列、採血後の消毒を手伝ってくれた。そのおかげで仕事は昼過ぎに終えることが出来た。
皆さんの優しさが心に染みるぜ……!
そういうわけで、今日は新たに神薬が三つ生成できた。
実にざっと三百人以上の人々が協力してくれたのである。本当にありがたいことだ。
今回は神薬一つをおれの分として頂戴し、皇都に戻ったら残った二つを大臣に渡す予定だ。大臣は神薬の数が少ないことに不信感を抱くかもしれないが……
しかし幸いにも、今回は『村雨丸』にくわえてパイソンの『蛇笛』も手に入ったのだ。神造兵器を二つも手に入れられたのだから、この上ない成果だ。大臣だって表立っておれに不満は言うまい。
そういえば、パイソンの部下であった生き残りの山賊たちの処遇だが――なんと、彼らの身柄は領主騎士団に渡さず、そのままこの村で暮らすこととなった。
その理由はいくつかあるが、まず大きな一つ目は、領主へ「山賊を確保した」と連絡をしたところ、「そんな些事にかまっている暇はないから、お前たちがどうとでもしろ。そんなくだらないことで一々連絡をしてくるな」とのお返事がきたらしい。
仮にも自分のおさめている領地にある町が山賊に襲われたというのに、なんという対応だろうと憤りを感じたが――そもそもこの“シキ”だって、過去には『税の徴収』のような凶行を働いていた立場だ。
聞けば、どうやらこの地の領主は大臣派に所属する貴族らしい。それを聞いて納得だった。
この国の大臣派の貴族は、基本的に平民のことを下に見ているからなぁ……
そして二つ目の理由だが、なんと、あの攫われた女性二名が山賊の生き残りたちをかばったのである。
話を聞くと、攫われた後で女性たちが暴行されそうになった時に、彼らがそれとなく止めに入ってくれたのだとか。
生き残りの山賊たちに話を聞いたところ、どうやら彼らは死んだ山賊たちとは違い、最近パイソンの部下になったばかりだそうだ。
もともと彼らは辺境に住む農民だったそうなのだが、住んでいた村が魔獣に襲われてしまったのだという。
襲撃から生き延びた彼らだったが、農民だった彼らは手に職もない。飢えをしのぐため、金払いはいいがリスクのある仕事を請け負う内に、厄介な連中に借金を作ることになってしまったそうだ。そして、最終的にとうとうパイソンに身柄を売り渡されて、山賊の仲間にさせられてしまったのだという。
その後、拠点であった山砦が革命軍に襲撃されて、パイソンとともにこの地へと命からがら逃げてきたらしい。
そういうわけで、ひとまず彼らの身柄はこの町の者たちが預かることとなった。
今では自分たちの行いをかなり反省しているそうだし、彼らの働きぶりなどを見て、問題がなければ正規の町人として認めるそうだ。
まあ、彼らが町の人たちに認められるまでは、年単位の時間がかかるだろうけれど……
おれとしては、この町の人たちがそう決めたのならそれでかまわない。
無駄な血が流れないにこしたことはないしね!
双子は「そんなまだるっこしいことをせず、シキ様のキャンディケインで血を吸いつくせばよろしいのに」とか「甘すぎるんじゃねェのか」とか、あいかわらず物騒なことを言っていたけれどね。
そうして半日がかりで神薬の生成を終えたおれは、双子と共に皇都へ戻った。
帰りは、おれはヴィクターではなく、ゼノンの駆る馬に相乗りすることとなった。
ちなみにおれたちの乗っている馬は、馬と呼んでいるものの実際には魔獣のたぐいだ。そのため、元の世界にいた馬とは異なり、馬力やスタミナが桁違いだったりする。
なお、そもそも動物と魔獣の違いはなにかという話だが、実は生物学的に大きな違いがあるわけではない。ただし魔獣は、身体が一般的な動物と比べて大きく、能力も優れている。また、魔獣は皇国にしか存在しておらず、ごく一部の種をのぞいてひどく攻撃的な性質を持っている。
幸い、この馬型魔獣は人懐っこく、こちらの命令にも素直に従ってくれる。彼らが走り続けてくれたおかげでおれたち三人は、日が落ちる前に皇都の城門をくぐることができたのだった。
「お前たち、ご苦労だったな。この前と同じように、臨時手当を別途支給しよう」
皇城内にある自分の私室へ戻ったおれは、ソファにどさりと腰掛けて双子へ語りかけた。
おれの言葉に、ヴィクターは驚いたように目を見開いている。
「この前もいただいたのに、よろしいんですか?」
「もちろんだ。ただし、ヴィクターは神造兵器を使いこなせるように励んでくれよ。癖のある武器だが、お前なら使いこなせると期待している」
「シキ様……」
ヴィクターはさらに大きく目を見開いた後、今度は嬉しげな微笑みを浮かべた。
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ヴィクターにしては、珍しく殊勝な言葉だった。いつもこうならいいんだけどねぇ。
しかし、彼があんまり頑張りすぎるとハルトたちが大変になるかもしれないので、そこそこで頑張ってほしいものだ。
しかし、そんな嬉しそうなヴィクターと反比例して、ゼノンは不機嫌そうに顔をしかめた。
「ちぇっ、なんだよ。シキ様、兄貴ばっかり贔屓しやがって」
「べつにヴィクターを贔屓しているわけじゃないぞ。お前に適性のありそうな神造兵器だって、近いうちに探して……」
「神造兵器のことはともかくよ、昨夜は俺だけ仲間外れだったしさぁ」
ゼノンはそう言って、隣にどさりを腰を下ろした。そして、強引に肩を抱き寄せられる。
「昨日はずいぶん兄貴にサービスしてたじゃねェか、ん?」
「さ、昨夜のことは……女たちを助けに行ってもらったことに対する報酬だ。ヴィクターに望まれてやったことなんだから、文句があるならお前の兄に言ったらどうだ」
反射的におれは助けを求めるようにヴィクターに視線をやったが、彼は苦笑いで首を横に振っただけだった。立ったまま、こちらに近づこうともしてこない。どうやらゼノンに気を遣っているらしい。
「ふーん、そうかよ。じゃあ今度は、俺のお願いを聞いてくれる番だよな?」
「……何が望みなんだ?」
表情は平静を装いつつ、内心ではめちゃくちゃドキドキしながら、ゼノンへと問いかける。
なにせヴィクターからのお願いがトンデモ案件だったからね!
そんなおれの不安をよそに、ゼノンは白い歯を見せてにかっと笑った。
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