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第10話
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ショッピングモール『AQUA』は、敷地面積は約14万平方メートル、駐車台数は約3900台を持つ屋内型の大型ショッピングモールだ。地上四階建ての建物の中には、約160軒の専門店が入っている。駅前から徒歩数分で行けるのが魅力的だ。
ショッピングモール『AQUA』を含めて、この地域は駅前の施設が充実している。そのため、おれが住む町と比べて、こちらの町の方がゾンビの数が多かった。道いっぱいにひしめくゾンビの群れに、さすがのおれも顔を引きつらせた。かつて異世界でゾンビ達と戦った時の数をはるかに超えている。
「うわぁ、すごいねぇ」
対して、アザゼルは視界を覆い尽くさんばかりのゾンビの群れにもたじろいだ様子は見せなかった。いつも通りののほほんとした口調である。
とはいえ、ゾンビを避けながら走る速度は決して緩むことはない。線路からフェンスを飛び越えて外に出ると、ショッピングモールの敷地には向かわず、まずは建物の右手の歩道を進んでいく。
建物の右手側には、屋上駐車場へ向かうための車専用のスロープがある。幅8メートルほどのそこにはちらほらとゾンビたちがいるが、屋外の駐車場を突っ切ってショッピングモールの正面へ向かうよりははるかに安全そうだ。
アザゼルも同じ考えだったようで、おれを抱えたままジャンプして植え込みを飛び越すと、スロープめがけて走り出した。
足を止めることなく坂道を駆けあがるアザゼルだったが、道路や駐車場にいたゾンビたちは早々にこちらの存在に気が付いた。おれ達の後に続いて、大量のゾンビたちがいっせいにスロープを上がってくる。
だが、幸運にもそのおかげでゾンビたちの進むスピードが落ちた。一度に大量のゾンビたちが押し寄せてきたため、押し合いへし合いの状態となり、前方のゾンビたちが横転したのである。後続のゾンビたちも倒れたゾンビに足をとられて転び、おかげでゾンビ同士が邪魔をしてくれる形となった。
とはいえ、前方からも何十体ものゾンビが迫ってきている。アザゼルは彼らをすんでのところで交わし、時には彼らを足技で蹴り飛ばしつつスロープを走り抜けた。
そして、おれ達はとうとう屋上駐車場へとたどり着いた。屋上駐車場にはモール店内へ入るための出入口が六つある。まずは一番近くの出入り口へと向かう。
だが、その手前でアザゼルはいったん足を止めた。
「っ!」
「ありゃりゃ。これは……」
屋上駐車場からモール店内へ入るための出入口は、凸型の塔屋となっている。三方向は鉄筋コンクリートの壁で、一方向がガラス張りの自動ドアだ。
だが、今やそこは内側から板張りされていて、外からの侵入ができないようになっていた。
アザゼルの力なら、この程度のバリケードの突破はすぐにでも可能だろう。
しかし、その後が問題だ。バリケードを壊してしまえば、モール内にゾンビ達がなだれこんでしまう。
違う出入口ならバリケードが設置されていないところもあるだろうか……と思ったが、スロープを登っていたゾンビたちがいよいよ屋上駐車場へ到達し始めていた。もともと屋上駐車場にいたゾンビ達とともに、彼らはおれ達の周囲を取り囲み始める。
肉と骨が腐っているゾンビたちは、ひとところに集まると臭気が凄まじいものとなった。あまりの臭いに、思わず一瞬だけ呼吸を止めてしまう。
だが、すぐにそんな場合ではないと考え直した。
モタモタしていたら、自分自身が彼らの仲間入りをしかねない。
「アザゼル、上に登れるか?」
「もちろん大丈夫だよ! シュンくん、しっかり掴まっててね」
アザゼルはおれの身体を抱えなおすと、地面を蹴り、モール内への出入口である塔屋の屋根に飛び上がった。そして再びおれを床に下ろす。
塔屋は地面から三メートルほどの高さがある。これならゾンビたちは這いあがってこれないから、ひとまず安心だ。
とはいえ、この後が問題だ。どうやってモール内へ入ったものか。
「しょうがない。おれの魔法でゾンビたちを片付けてから、他の出入り口を探そう……って、アザゼル? 何してるんだ?」
「シュンくん、危ないからちょっとこっちにいてね」
不思議に思ったが、言われた通りおれは彼の背中側に回った。
アザゼルはなぜか床に膝をついてしゃがみこむ。
いったい何をするつもりなのだろうかと様子を伺っていると、アザゼルはおもむろにその右手を振り上げて、拳を床へと叩きつけた。
ものすごい破壊音が響き、おれの足の裏にびりびりとした衝撃が伝わってくる。
「ア、アザゼル!? お前、何して――」
「うーん、あと三発くらいかな?」
慌てるおれとは真逆に、アザゼルは小首を傾げると再び床を拳で殴り始めた。その度に、まるで重機がコンクリートを無理やり掘り返しているような衝撃音が響く。
おれは思わず床にしゃがみこんで、アザゼルの背中をハラハラと見つめた。その間にも足の裏に凄まじい衝撃が伝わってくる。
「うん、こんなもんかな! シュンくん、あいたよ~」
「お、おう……」
そうして、床を殴りつけること三分程度――見れば、塔屋の屋根にはぽっかりと大きな穴が開いていた。
おれはそれを信じられない気持ちで見つめた。
これ……鉄筋コンクリート製だよな?
それを殴りつけるだけで穴を開けちゃったのこいつ? マジで?
いやまぁ、これならバリケードを壊さずに中へ入れるし、ゾンビたちもこれならモール内へ侵入はできないだろうけれど……
「お前、無茶苦茶だな……」
「え、そうかな? それより早く中に入ろうよ」
そうだな、と頷きかけてハッと気が付いた。
見れば、アザゼルの右手は血だらけだった。
しかも小指と薬指にいたっては、指が変な方向に曲がり、赤い肉の間から骨すら見えている。
「お、おい、お前その手……!」
「ああ、これかい? 身体能力超強化、筋力増加を持ってても、さすがにちょっと破損しちゃってね」
「なに他人事みたいに言ってるんだよ! ヒールかけるから手を見せろ!」
おれは慌ててアザゼルの手を掴んだ。
だが、それと同時に――アザゼルの傷口からピンク色のあたらしい肉が盛り上がってきた。そして、みるみるうちにおかしな方向に折れ曲がっていた指も元の方向に戻り、傷口が閉じていく。
……あ、そうか。こいつの持っているパッシブスキルの一つ、負傷自動回復だ。
あっけにとられ、すっかりきれいに治った右手を見ていると、不意にアザゼルがもう一方の手でおれを胸元にぎゅうぎゅうと抱きしめてきた。いや、意味が分からない。
「お、おい、アザゼル……」
「ふふっ、すごく嬉しい。シュンくん、私の心配してくれたんだよね?」
「そりゃあんな怪我してたら普通は心配するだろ……! というかお前、あんなこともうやるなよ?」
「え、どうして?」
アザゼルはおれの身体を離すと、不思議そうに小首を傾げた。
おれよりも遥かに年上のはずなのに、こういう表情をしていると、なんだか子供みたいに見える。
「だって……パッシブスキルで自動的に怪我が治るっていっても、痛みはあるだろ? それに、おれの魔法で破壊しても良かったんだ」
「だからどうして? シュンくんは一日二回しか魔法が使えないんだから節約した方がいいじゃない。そりゃ多少の痛みはあるけれど、どうせ治ったら痛みは消えるんだし」
「……アザゼル、お前……」
いつものふざけた調子ではなく、アザゼルは本当に不思議そうだった。
今度はおれが困惑する番だった。本当に分からないんだろうか?
「そりゃ、お前なら怪我はすぐに治るだろうけどさ……たとえば自分の家族が同じ目にあったら嫌じゃないのか? どうせ怪我は治るからなんてって言って、危ないことをやろうとしていたら止めるだろ?」
「家族、ねぇ」
しかし、それでもアザゼルはピンと来ていない様子だった。
アザゼルは一瞬だけ遠い目をしたが、すぐに乾いた笑みを浮かべて肩をすくめた。その表情は、初めて出会った時のどこか空虚な笑みを思い出させた。
「悪いけれど、私にはちょっと分からないな。怪我なんか別に治ればいいじゃない。シュンくんの魔法だって節約できたんだし……ああ、でもそういう刹那的な考え方って、すごく人間らしいね」
「……まぁ、五百年も生きてるお前から見たら、おれの考え方は馬鹿みたいに聞こえるかもな」
「あ、ごめんね? 別に馬鹿にしたわけじゃないんだよ。ただ、ちょっとだけ……」
アザゼルは苦笑いを浮かべると、自分の右手を顔の前に掲げてじっと見つめた。
先ほどの怪我はパッシブスキルのおかげで完全に治癒しており、今や傷跡一つ残っていない。
「ちょっとだけ、うらやましいなぁって思ったんだ」
ショッピングモール『AQUA』を含めて、この地域は駅前の施設が充実している。そのため、おれが住む町と比べて、こちらの町の方がゾンビの数が多かった。道いっぱいにひしめくゾンビの群れに、さすがのおれも顔を引きつらせた。かつて異世界でゾンビ達と戦った時の数をはるかに超えている。
「うわぁ、すごいねぇ」
対して、アザゼルは視界を覆い尽くさんばかりのゾンビの群れにもたじろいだ様子は見せなかった。いつも通りののほほんとした口調である。
とはいえ、ゾンビを避けながら走る速度は決して緩むことはない。線路からフェンスを飛び越えて外に出ると、ショッピングモールの敷地には向かわず、まずは建物の右手の歩道を進んでいく。
建物の右手側には、屋上駐車場へ向かうための車専用のスロープがある。幅8メートルほどのそこにはちらほらとゾンビたちがいるが、屋外の駐車場を突っ切ってショッピングモールの正面へ向かうよりははるかに安全そうだ。
アザゼルも同じ考えだったようで、おれを抱えたままジャンプして植え込みを飛び越すと、スロープめがけて走り出した。
足を止めることなく坂道を駆けあがるアザゼルだったが、道路や駐車場にいたゾンビたちは早々にこちらの存在に気が付いた。おれ達の後に続いて、大量のゾンビたちがいっせいにスロープを上がってくる。
だが、幸運にもそのおかげでゾンビたちの進むスピードが落ちた。一度に大量のゾンビたちが押し寄せてきたため、押し合いへし合いの状態となり、前方のゾンビたちが横転したのである。後続のゾンビたちも倒れたゾンビに足をとられて転び、おかげでゾンビ同士が邪魔をしてくれる形となった。
とはいえ、前方からも何十体ものゾンビが迫ってきている。アザゼルは彼らをすんでのところで交わし、時には彼らを足技で蹴り飛ばしつつスロープを走り抜けた。
そして、おれ達はとうとう屋上駐車場へとたどり着いた。屋上駐車場にはモール店内へ入るための出入口が六つある。まずは一番近くの出入り口へと向かう。
だが、その手前でアザゼルはいったん足を止めた。
「っ!」
「ありゃりゃ。これは……」
屋上駐車場からモール店内へ入るための出入口は、凸型の塔屋となっている。三方向は鉄筋コンクリートの壁で、一方向がガラス張りの自動ドアだ。
だが、今やそこは内側から板張りされていて、外からの侵入ができないようになっていた。
アザゼルの力なら、この程度のバリケードの突破はすぐにでも可能だろう。
しかし、その後が問題だ。バリケードを壊してしまえば、モール内にゾンビ達がなだれこんでしまう。
違う出入口ならバリケードが設置されていないところもあるだろうか……と思ったが、スロープを登っていたゾンビたちがいよいよ屋上駐車場へ到達し始めていた。もともと屋上駐車場にいたゾンビ達とともに、彼らはおれ達の周囲を取り囲み始める。
肉と骨が腐っているゾンビたちは、ひとところに集まると臭気が凄まじいものとなった。あまりの臭いに、思わず一瞬だけ呼吸を止めてしまう。
だが、すぐにそんな場合ではないと考え直した。
モタモタしていたら、自分自身が彼らの仲間入りをしかねない。
「アザゼル、上に登れるか?」
「もちろん大丈夫だよ! シュンくん、しっかり掴まっててね」
アザゼルはおれの身体を抱えなおすと、地面を蹴り、モール内への出入口である塔屋の屋根に飛び上がった。そして再びおれを床に下ろす。
塔屋は地面から三メートルほどの高さがある。これならゾンビたちは這いあがってこれないから、ひとまず安心だ。
とはいえ、この後が問題だ。どうやってモール内へ入ったものか。
「しょうがない。おれの魔法でゾンビたちを片付けてから、他の出入り口を探そう……って、アザゼル? 何してるんだ?」
「シュンくん、危ないからちょっとこっちにいてね」
不思議に思ったが、言われた通りおれは彼の背中側に回った。
アザゼルはなぜか床に膝をついてしゃがみこむ。
いったい何をするつもりなのだろうかと様子を伺っていると、アザゼルはおもむろにその右手を振り上げて、拳を床へと叩きつけた。
ものすごい破壊音が響き、おれの足の裏にびりびりとした衝撃が伝わってくる。
「ア、アザゼル!? お前、何して――」
「うーん、あと三発くらいかな?」
慌てるおれとは真逆に、アザゼルは小首を傾げると再び床を拳で殴り始めた。その度に、まるで重機がコンクリートを無理やり掘り返しているような衝撃音が響く。
おれは思わず床にしゃがみこんで、アザゼルの背中をハラハラと見つめた。その間にも足の裏に凄まじい衝撃が伝わってくる。
「うん、こんなもんかな! シュンくん、あいたよ~」
「お、おう……」
そうして、床を殴りつけること三分程度――見れば、塔屋の屋根にはぽっかりと大きな穴が開いていた。
おれはそれを信じられない気持ちで見つめた。
これ……鉄筋コンクリート製だよな?
それを殴りつけるだけで穴を開けちゃったのこいつ? マジで?
いやまぁ、これならバリケードを壊さずに中へ入れるし、ゾンビたちもこれならモール内へ侵入はできないだろうけれど……
「お前、無茶苦茶だな……」
「え、そうかな? それより早く中に入ろうよ」
そうだな、と頷きかけてハッと気が付いた。
見れば、アザゼルの右手は血だらけだった。
しかも小指と薬指にいたっては、指が変な方向に曲がり、赤い肉の間から骨すら見えている。
「お、おい、お前その手……!」
「ああ、これかい? 身体能力超強化、筋力増加を持ってても、さすがにちょっと破損しちゃってね」
「なに他人事みたいに言ってるんだよ! ヒールかけるから手を見せろ!」
おれは慌ててアザゼルの手を掴んだ。
だが、それと同時に――アザゼルの傷口からピンク色のあたらしい肉が盛り上がってきた。そして、みるみるうちにおかしな方向に折れ曲がっていた指も元の方向に戻り、傷口が閉じていく。
……あ、そうか。こいつの持っているパッシブスキルの一つ、負傷自動回復だ。
あっけにとられ、すっかりきれいに治った右手を見ていると、不意にアザゼルがもう一方の手でおれを胸元にぎゅうぎゅうと抱きしめてきた。いや、意味が分からない。
「お、おい、アザゼル……」
「ふふっ、すごく嬉しい。シュンくん、私の心配してくれたんだよね?」
「そりゃあんな怪我してたら普通は心配するだろ……! というかお前、あんなこともうやるなよ?」
「え、どうして?」
アザゼルはおれの身体を離すと、不思議そうに小首を傾げた。
おれよりも遥かに年上のはずなのに、こういう表情をしていると、なんだか子供みたいに見える。
「だって……パッシブスキルで自動的に怪我が治るっていっても、痛みはあるだろ? それに、おれの魔法で破壊しても良かったんだ」
「だからどうして? シュンくんは一日二回しか魔法が使えないんだから節約した方がいいじゃない。そりゃ多少の痛みはあるけれど、どうせ治ったら痛みは消えるんだし」
「……アザゼル、お前……」
いつものふざけた調子ではなく、アザゼルは本当に不思議そうだった。
今度はおれが困惑する番だった。本当に分からないんだろうか?
「そりゃ、お前なら怪我はすぐに治るだろうけどさ……たとえば自分の家族が同じ目にあったら嫌じゃないのか? どうせ怪我は治るからなんてって言って、危ないことをやろうとしていたら止めるだろ?」
「家族、ねぇ」
しかし、それでもアザゼルはピンと来ていない様子だった。
アザゼルは一瞬だけ遠い目をしたが、すぐに乾いた笑みを浮かべて肩をすくめた。その表情は、初めて出会った時のどこか空虚な笑みを思い出させた。
「悪いけれど、私にはちょっと分からないな。怪我なんか別に治ればいいじゃない。シュンくんの魔法だって節約できたんだし……ああ、でもそういう刹那的な考え方って、すごく人間らしいね」
「……まぁ、五百年も生きてるお前から見たら、おれの考え方は馬鹿みたいに聞こえるかもな」
「あ、ごめんね? 別に馬鹿にしたわけじゃないんだよ。ただ、ちょっとだけ……」
アザゼルは苦笑いを浮かべると、自分の右手を顔の前に掲げてじっと見つめた。
先ほどの怪我はパッシブスキルのおかげで完全に治癒しており、今や傷跡一つ残っていない。
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