時間を戻して異世界最凶ハーレムライフ

葛葉レイ

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ジョンテ城・貴賓室

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 貴賓室は領主を迎える場である以上、いくつかの制約がある。
 まず、魔力抑制の結界により、魔法が一切使えない。当然ながら、武具の持ち込みも禁止されている。
 貴賓室へは、領主と領主の血縁者以外は入室出来ず、関係者以外は、大回廊への立ち入りも禁止されている。
 全ては、暗殺を防ぐ為であるが、そもそも簡単に殺されてしまうような者では、領主など務まる筈も無い。
 自分の身は、自分で守らねばならないのだ。

 ————————

 テツオが、大回廊の最初の角を曲がった時、貴賓室の前にいるリリィに気付いた。
 艶かしい美デコルテにキュッとしまったウエスト、華やかなドレスに着飾ったその可憐な姿に、思わず息を飲んだ。
 その高貴さは、誰も寄せ付けないような雰囲気があり、ツンと澄ました表情からは冷たい印象を受ける。
 だが、それは彼女の性格と決してリンクしている訳では無い。
 俺の来訪に気付くや否や、一瞬で満面の笑みへと変え、ご機嫌になったのかと思いきや、両手を腰に当て、ぷくっと頬を膨らませ、しかめっ面になってしまった。

「もぉ、遅いわよテツオ」

 彼女は、コロコロと表情を変えるとても感情豊かな女性だ。
 女慣れしていなかった当初は、戸惑うしか無かったが、今ではそれが微笑ましく見えてきて、むしろ可愛いとさえ思い始めている自分がいる。

「何なの、その顔?あっ、もしかして私のドレス姿に見惚れているのかしら?」

「そんな事あるかよ!それより、なんでここにいるんだ?」

「ふぅん、照れちゃって。まぁ、いいわ。
 ここに私の叔父様が来てるみたいだから、テツオを待ってたのよ」

「ここって…………」
  
 リリィは、貴賓室の扉に貼ってあるプレートを指差し微笑む。
 それには、ボルストン七領地が一つ、アディレニス領の紋章が入っていた。

「現アディレニス領主は私の叔父。つまり、血縁よ」


 ————————


「ごぉ機嫌よう、テツオ侯爵マーキス殿ぉ。
 王都以来の再開だが、自己紹介はしていなかったねぇ。
 まぁ、知っていると思うが、私がアディレニス領領主、バッジョ辺境伯マーグレイブである。
 此度は式典開催にあたり、祝辞を述べに参った次第だぁ。かぁなぁり、待たされたがねぇ」

 バッジョ氏が握手を求め、ゆっくりと立ち上がった。
 自身の領主就任時、椅子に座っていたのでよく分からなかったが、190センチを超える高身長と、筋肉隆々の見事な体躯に圧倒されてしまう。
 重戦士のように凄い力だ。
 バッジョ氏は薄ら笑いを浮かべながら、俺を見下ろしている。いや、見下している。
 これは、挨拶というよりむしろ虐待では?

「んーっん?まるで子供のようにか細い腕をしている。
 これで、金等級ゴールドの実力が、本当にあるのかねぇ?」

「叔父様、侯爵マーキスをからかわないでくださる?魔法職に筋力は必要無いですから」

「やれやれスカーレット、私がわざわざここまで来たのは、兄、いや国王の言葉をお前に伝える為なのだぁ。
 お前の旅を許したのは、選ばれし英雄として、勇者と共に清高な目的を果たす。
 ただ、その一点にある。
 決して北の領主と結婚させる為では無い、との事ぉ」

 領主になる前は聖騎士で、齢は五十代半ば。アディレイにおいて現役で十三名しかなれない聖騎士を務め、いくつもの死地を乗り越えてきたと言われた辺境伯マーグレイブの鋭い眼光が、リリィを睨み付ける。
 容姿端麗なリリィと血縁だけあって、整った容姿で、男の俺から見ても渋くて格好良い。
 それより、握手の時間長過ぎない?指が折れそうだから、早いとこ手を離して欲しい。

「今からでも遅くは無い。勇者と合流するのだスカーレットぉ」

「ごめんなさい、叔父様。私は侯爵マーキスと一緒に冒険するって決めたのよ」

「ふっ、冒険か、まだまだ子供なのだな。こう言っては悪いが、こんな弱い男では、お前を守れないぞぉ?んーっん?」

「あら、何を仰ってるのかしら?侯爵マーキスは私なんて比べ物にならないくらい遥かに強いんですのよ?」

 あ、これ。めっちゃ怒ってる時の声のトーンだ。
 リリィさん?辺境伯マーグレイブの握力がどんどん強くなっていくので、煽るのは辞めてほしいんですが。

「何をおかしな事を言っている?
 アディレイにおいて僅か十三人のみが就ける聖騎士の実力は、一人一人が堅牢な国城に匹敵するもの。
 お前はその映えある聖騎士の一人であり、加えて伝説の英雄に選ばれた。
 いくら金等級ゴールド冒険者とはいえ、一領主如きに劣る道理は微塵も無ぁい」

「嫌だわ。もしかして、今朝の騒動を知らないんですの?」

「知らぬ。私はずっとここにいたのだからなぁ」

「今朝、ジョンテ城前に上位悪魔が襲撃してきました。そこへ、なんと古代竜が現れ、瞬く間に撃退したのです。
 侯爵マーキス危険地帯デッドゾーンを攻略した際に、調伏せしめた古代竜でした。それも、二体もですのよ」

「な、なんだって!古代竜だと?城どころか国を滅ぼす力を持つ竜を、にっ、二体も従えただとーっ!」

「そろそろ手を離したらどうかしら?バッジョ辺境伯マーグレイブ

「あ、ああっ…………、いや、つい挨拶に熱が入りすぎたようだ。許してくれたまえぇ。ハッハッハァ」

 バッジョ氏は俺の肩を軽くポンポンと叩くと、何事も無かったように、椅子へ座るよう促してきた。
 いやいや、何笑ってんの?指痛くてたまんないんですけど?これどうしてくれんの?
 ふざけんな…………っ。
 やっぱり、領主とか無理だったんだよ。

「屋上行こうぜ……久しぶりに……キレちまったよ…………」

「私をどっ、どうするつもりだっ?」

 もうこれで終わってもいい……ありったけを…………

「待って、私に任せて」

 怒りを爆発させようとした矢先、リリィが俺の腕を掴み、耳元で囁いた。
 その後、彼女によって、強制的に椅子へ座らされるバッジョ氏と俺氏。
 怒れる女性には逆らえない。

「叔父様!」

「うっ……」

「貴賓といえ、今の侯爵マーキスへの態度は余りにも無礼に過ぎますわ。
 断固抗議するべき事案ですが、今後、叔父様が、テツオ侯爵マーキスに服従を誓うのであれば、不問に致します」

「なっ!…………いや、わ、分かった。
 …………従おう」

 自分の叔父を激しく糾弾するリリィ氏。
 がっくりと項垂れる辺境伯マーグレイブ

「ウフフ…………冗談ですわ、叔父様」

「えっ?えっ?」

 怖い女性を見ました。
 口では笑っているのに、目が笑っていないのです。
 冗談なのか本気なのか判断がつきません。
 決して、彼女を怒らせてはいけない。
 そう、思いました。

「ですが、今後ジョンテ領とは友好な関係を築き、侯爵マーキスには、誠心誠意協力して下さいね」

「ああ、そんな事で善いのであれば、今後とも尽力していこう」

 自分よりずっと小さい女の子に、でかい図体のおっさんが気圧されている。
 現役聖騎士とはそれほど強い存在なのだろうか。それとも、リリィが怖いのか。

「式典を楽しんで下さいね、叔父様。ではご機嫌よう」

「待ちなさい、スカーレット。侯爵マーキスも聞いてほしい。
 決してボルストン国を侮ってはいけない。
 この大国は、君達が思っている以上に巨大な力を持っている。
 それを覚えておく事だ」

「忠告ありがたく頂戴しておきますわ」

 かくして、バッジョ辺境伯マーグレイブとは特に話もしないまま、彼女に手を引っ張られる形で退室した。
 権力、軍事力、力のかたちは色々あるが、辺境伯マーグレイブはそういった力に固執しているように感じる。
 力を求めるのは、この世界では当たり前の事なのだが。


 ————————

 リリィと別れ、次の貴賓室へと赴く。
 入室すると、豊かで芳烈な香りが、鼻腔へ飛び込んでくる。
 キラキラとした鱗粉が室内に漂っているのは、彼女達が妖精である証拠である。
 あまり吸いすぎると、俺でも魅了されてしまうので注意が必要だ。

「待ってましたわぁ、テツオ様ぁ」
「あー、テツオ様!すっごく会いたかったのー」

 そう、ここはプレルス領主の部屋。
 そこにいたのは、【淫紋】に侵された憐れな妖精の母娘だった。
 Aラインと呼ばれるスカートの裾部分に向かって膨らんだウェディングドレスのようなドレスを着ている。
 最近、貴族に人気のデザインらしい。
 二人は俺に向かって、ふわりと浮遊しながら近付き、絡み付くように抱きついた。
 悪い気はしないが、あまり調子に乗らせてはいけない。

「今日は挨拶に寄っただけだ」

「そんな!あんまりですわぁ、ずっと身体が疼いてるんですのよ?」
「ちょっとママぁ?【淫紋】の数が多い私の方が辛いんだからぁ」

「待て待て、そんな筈はない。【淫紋】はもう消した筈だ」

 すると二人揃って長いスカートを、舞台の緞帳を上げるように、ゆっくりとめくり始めた。
 脚が、脛、膝、太腿と徐々に露わになっていく。
 その艶めかしい仕草に思わず生唾を飲み込んだ。

 重厚な生地で作られた高級感溢れるドレスから覗く柔肌と極小下着。
 その白い下腹部に、鈍くピンク色に光る卑猥な紋様がくっきりと刻まれている。

「コレ、また浮かび上がっているんですの」

 なんて事だ。解呪したのに、また発現しているとは。
 これは恐らく【強淫紋】。
 うっかり強い魔力を注ぎ過ぎたようだ。
【強淫紋】の解呪条件は複雑で、術者との性交時と対象者の絶頂時の二点が揃った時のみに、解呪する事が出来る。
 つまり、直接ヤるしかない。
 しかし、わざわざ刻んだ【淫紋】を解呪する術者は極めて稀である。

「お前達には俺の代わりを与えてあるだろうが?」

 この母娘には、俺と同じ姿形をした等身大の性行為専用ゲル状水魔法人形、通称ゲルオ君を一体ずつ渡してあった。
 挿入を切っ掛けに、計六種類のピストン運動を自動的に発動するようになっている。
 見た目、体温、肉棒のサイズまで、精巧に再現してある自慢のゲルちゃんだ。

「だって、結局人形だし喋んないんだもーん」
「アレはどうしても動きが単調といいますか、物足りないんですのぉ」

 ぐっ、痛いとこを突きやがる。
 所詮、水魔法なんだから仕方ないじゃないか。
 エッチ後の賢者タイムは許せたとしても、義務化した性行為は許せない。
 俺はヤりたい時のみヤりたいのだ。
 とはいえ、【淫紋】で発情し続ける状態が辛いのも分かる。

「淫紋を確認するからよく見せろ」

 スカートをめくる二人の前に座り、下腹部をじっくり観察していると、二人は脚を内股にさせ、もじもじと悶え出した。
 エロいシチュエーションだな。

「先っちょ反応しちゃったよ。褒美に挿れてやろう」

「きゃあ!」

 母娘をソファへ押し倒す。
 そこへ全身真っ黒なゲルオ君二体が、二人の背後に現れ、羽交い締めにした。

「え?何っ?怖い!」

 ゲルオ君は基本液体なので、身体を変幻自在に動かせる。
 六本に増えた腕で、彼女達のドレスを難なく脱がす。
 ゲルオの動きは止まらない。
 発情した獣のように、両手で胸を弄り、下着から手を突っ込み指を挿れ、口に黒棒を突っ込み、滑らかに腰を振る。

「うぐーっ、んーっ、んーっ!」
「いやぁ、あぁ」

 黒づくめの男に襲われている現場に、ムラムラと興奮してしまう。
 ゲルちゃん、いい仕事しやがるぜ。

「ヨシッ!」

 股を全開にした状態で持ち上げられるキャメロン。
 親とよく似た切れ長猫目の美少女。金髪は両乳首周りに刻まれたピンク紋を、覆い隠す程に長い。
 そして、ぱっくり開いた割れ目の上部には、赤紋が光っている。
 自由を奪われたキャメロンに向かって歩を進め、スピードを落とさずそのまま肉棒を挿し込んだ。

 ドチュッ……

「おほっ!」

 一撃。たった一撃でキャメロンは絶頂し、痙攣しながら気絶している。
 会ってから接触した部分が肉棒のみ。
 調子に乗らせてはいけない。
 ワンピストンで分からせる。

「またキャメロンからぁ、私にもごっ!」

 ゲルオ君Aがピュティロをバックから襲い、ゲルオ君Bがピュティロの口に黒棒をぶちこむ。
 前後から串刺しになった彼女は、恥辱に塗れた顔でよがっている。

「娘の方が若くて可愛いんだから当たり前だろ!」

 激しいピストンに見舞われ、聞こえているかどうか定かでは無い。
 ゲルオ君はフィニッシュに向けて、より強く乱暴に腰を振りまくった。
 ピュティロは何度も何度もイッているが、長く続く強制鬼ピストンの前に、さしたる抵抗もできずされるがままだ。
 そして、ぐったりしているピュティロへ、大量発射をお見舞いした。
 ゲルオ君は水魔法なので、擬似的ではあるが射精行為が可能だ。
 乱雑に突き飛ばされ、ソファから転げ落ち痙攣するピュティロの口と股から、白濁の液体が大量に溢れ出した。

「ゴポッ、ゲホッ、はぁはぁ…………」

「ゲルオ君が物足りないだと!俺の魔法を馬鹿にしやがって!
 どうだ!思い知ったか!」

「す、凄いぃ。思い、知りましたわぁ」

「じゃあ、パワーアップしたゲルオ君を貸してやるから、淫紋はそのままだ。
 いや、少し書き直すか」

 母娘の淫紋を逆に設定し直す。
 娘キャメロンの両胸の淫紋を消し、下腹部の赤紋をピンク紋に変更。
 次いで、ピュティロの両胸と下腹部の淫紋を全て赤紋に変更した。

「ああ、そんなぁ、こんなの切なすぎますわぁ」

「そう言うなよ。その分、ほら」

 ピュティロの妖精特有の軽い身体を引き寄せ、ただ優しく抱きしめる。

「ああーーっ!」

 それだけで、彼女はゲルオ君のピストン以上にあっさりと、激しく絶頂してしまう。

「病みつきになるぞ」

 肉棒の先端だけ挿し込む。

「おっほぉ!」

「先っちょでこの威力だ。奥まで挿れたいか?」

 ピュティロはその美麗な瞳から涙を流し、コクコクと頷き懇願してくる。
 こう見えて、こいつは七大領主の一人。きっちり囲っておいた方がいいだろう。

「今後とも俺の手足となって働いてもらうからな」

「分かり、ましたから、は、早く…………」

 細い身体を捩らせ、鱗粉がキラキラと舞い落ちる。
 体力の限界が近そうなので、奥まで一気に貫き、思いっきりピストンしまくる。

「きゃああああああー!」

 耳をつん裂く絶叫。彼女は恍惚の表情を浮かべながら気絶した。
 ちゃんと分かってくれたのか不安だったので、その後、二人を順番に起こし、ゲルオ君に抱えさせ、今度は気絶させないように調節しながら、気が済むまでヤりまくり、三発ずつ中出しして、全身にとことん分からせる。
 これが俺のスタイル。

 ————————

「ふぅ、たくさん働いた」

 これ以上、領主の仕事はしたくないし、城に居たくない。
 明日の式典まで、時間はまだまだたっぷりあるのだから、少し羽を伸ばしたっていいじゃないか。
 新たな冒険を求め、俺は【転移】した。
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