時間を戻して異世界最凶ハーレムライフ

葛葉レイ

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リンツォイ

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 あ、あー…………声入ってるかなぁ?
 ————あ、あー
 音声クリア。

 これより頭に思った事を記録できる光文蟲の機能を応用した携帯式記憶装置の試運転を開始する。
 これは公式に残す記録では無く、あくまで独り言である。
 手記に例えるなら殴り書きしたメモの類で、他人には決して聞かせられない愚痴も含む。
 無論、誰にも聞かせるつもりはないが、聖職についた者が愚痴を口にする事、前もって陳謝しておく。
 所詮は精神年齢の低い子供の戯言だと思っていただけると幸いです。
 ただ、こういう記録は残した時点で流出すると相場が決まっている————。


 ——ボルストン国内・とある酒場——


「ああぁ、何でなんだぁ。
 エナァ、俺にはお前が必要なのに。
 ああ、もう終わりだぁ」

 今聞こえたのは、勇者カインの情けない声だ。
 まさか勇者がこんな弱音を吐く精神性の持ち主だとは夢にも思わず、あまりにも腹が立ち録音した次第。

「うるせぇな。
 いつまでうだうだ言ってやがる。酒が不味くならぁ」

 そして、この声の主は、南の国出身の剣闘士、英雄マルセロ。未成年が仲間に加わったにも関わらず、「晩飯は酒場に決まってるんだ!」と言い放ち、私に酒を勧めてくる野蛮な無法者。そこに破廉恥な不埒物も付け加える。
 初対面時、「なんだぁ、てめぇ」と私の胸から尻の順に触り性別を確認した事は、絶対に有り得ないし許せない。
 こんな愚者が英雄に選ばれた事自体、甚だ疑問を感じる。

 結局、今後の予定や目的地も決まらないまま、酔っ払い二人は、勘定を支払いもせずに私を残して繁華街に消えていった。
 馬鹿なの?ねぇ、馬鹿なの?
 だからといって、私がここで根を上げてボルストン城へ帰る訳にはいかない。
 あんなのでも世界中に勇者の助けを求める者は多い。
 でも、そこへ駆け付ける前に、まず我々にはやるべき事がある。
 優先順位として特に急務なのは、勇者の覚醒と武具調達。
 弱い勇者は誰も待っていない。待っているのは強き救世主です。
 我々はその為にも、なるべく早く各地に散らばった天使を探し出し、天啓と天恵を得る必要がある。
 そして、新しい仲間となる英雄を探し出しお迎えせねば。


 ——ボルストン国内・とある宿屋——


 ああ、最悪!
 宿屋で一部屋しか取れず、二人のいびきに挟まれ、全っ然っ寝れない!
 何で男二人と女の私が同室なんでしょう!完全に子供扱いです!
 今度から就寝時は、簡易転移装置でボルストンの自室に戻るか、屋外テントを設置する事にしよう。
 ああ、こんな二人と果たして任務を果たせるのだろうか。
 一度考え込むと眠気も吹き飛んでしまい、とても寝れそうにないので、すこし頭の中を整理する事としよう。
 頭が痛い————。


 ——テツオ侯爵について——


 目覚ましい活躍で瞬く間に貴族になり、そして我が国で六人しかなれない領主となったテツオ侯爵について、私はすぐに調査を開始した。
 彼の希望で、彼が持つ【能力】については秘密にすると約束したので、個人的に非常に興味はあるものの、それに関しては一切記録に残したりはしない。
 私が知りたいのは、侯爵の人となり。
 品性や性格などは、上っ面の演技で如何様にも取り繕う事ができるし、貴族に選出された時点で、ある一定の基準をクリア出来る人物なのだろう。
 危惧するのは、その本性、本質。
 力を持つ者は、その力の使い方を見誤り、悪道に身を貶し易い。
 ましてや今は、悪魔がすぐ隣にいてもおかしくない世の中。
 私に近付いたのも、実は何か目的があり、裏で何か企んでいるのかもしれない。
 私が送り込んだ事務官の報告では、度重なる反乱で衰退していたジョンテ領は一気に好況に転じ、領民からの侯爵への人望は厚く、人口や冒険者の流入は増加傾向らしい。
 ミイラ取りがミイラになるというか、彼女自身も彼に対して好感を示しており、ジョンテ領に引き続き従事したいと言い出した。
 全てを見透す【魔眼】による解析は、彼女の潔白を示し、【精神魔法】等による影響は微塵も感じられなかった。
 そこまでするのは、西国の英雄であるスカーレット姫に、高潔なハイエルフまでもが彼の仲間になっているという事実に、流石に耳を疑ったからだ。
 しかし、それが真実だとすると、我々は貴重な仲間となる英雄が一人欠けた状態で使命を果たさねばいけない。
 ああ、頭が痛くなってきた。
 こんな事になるなら私もテツオ侯爵の仲間になった方がいいのかな?
 いや、どうかしている。私は勇者を支えるべき英雄だ。
 彼は要注意人物として引き続き厳しく監視する必要がある。


 ——英雄——


 英雄は生まれつき英雄では無い。
 ある日、神託と共に天使の力を授かる。
 きっかけや日時はそれぞれ違うが、決まって全員同じ夢を見る。

 ————リンツォイ、私を見つけて
 ————マルセロ、私を探せ

 天使は決まって似たような台詞を残す。
 英雄は真の力を得る為に、自分を導く天使を探し求め、会わなければいけない。
 そして、勇者は神の代行者。天使の力を十全に引き出す能力がある。
 英雄は天使の力を借りる器、装置に過ぎず、真の力を発揮するには、どうしても勇者が必要なのだ。
 そう考えると、やはり勇者にはしっかりしてもらわないと。


 ——占い師イドリア——


 勇者の話では、南西の国境でマルセロと出会った後、西国に向かったらしいが、英雄である姫スカーレットは既に発った後だった。
 西国の占い師のお告げで、勇者を探しに向かったらしい。
 国から全幅の信頼を寄せられる占い師が、何故そんなすれ違いをさせてしまったか。過失なのか、故意なのか。
 当の二人は、残念がりはしたが、疑念は一切持たなかったという。
 この話を聞いて、占い師への不信と二人への諦観が募るのは、私がおかしいからだろうか?
 是非一度イドリアに会って話がしてみたい。


 ——転移装置——


【転移魔法】とは、どんなに離れた場所であっても、一瞬にして移動する魔法である。
 転移装置は、古代の遺物であり、至高の技術。その昔、【転移魔法】を簡易的に扱える様にと、天使が人間に与えた神器である。
 我が国の法では、無料で使えるのは王族と領主のみ。有料で一部上流階級には使用を許可している。
 その他諸々の民は、存在すら知らないだろう。
 この仕組み全般は、我が国の秘匿であり、魔法研究が進んだ現在では、ある程度の魔力と短い時間で扱う事が出来る様になった。
 更に私は、小型化した携帯装置を用い、転移先はあらかじめ設定しておいた転移先のみにであるが、転移を可能にしている。
 我々は、世界中の多種多様な問題に即座に対応しなくてはならない為、移動時間はなるべく削りたい。

 次に、導きの巫女という装置は、勇者を召喚する機能を持つ。
 だが、これは勇者本人のみを召喚させるだけで、一緒にいる仲間まで召喚する事は出来ない。
 この魔法には強制力がなく、勇者側が召喚に応じない可能性もあり、制約やデメリットを考えると、いまいち扱いにくい召喚術とも言える。
 例を上げるしたら、危機に陥った勇者を助け出す際に使用する、といったぐらいか。

 ともかく、【転移魔法】を使う為には、天使の力を引き出す必要がある。
 現パーティにおいて【転移魔法】を、発動出来る魔力量を持つのは私だけだろう。
【転移】があれば、我々は最高速度で任務を実行出来る様になる。
 ……そういえば、彼が見せたあれは【転移】だったのだろうか?
 彼にも天使の力が?いやまさか、悪魔の力?
 いずれ、この国の脅威とならなければいいが…………
 おっと、また彼の話になっているじゃないか。この国には他にも多くの脅威があるというのに。ふぅ…………もう、寝よう。
 記憶端末を切り離す————。


 ——仲間——


「昨日は本当に申し訳なかった!この通りだ!」

 早朝、宿屋一階で食事をしていると、寝癖を付けたままの勇者が私に気付くとすぐに頭を下げて謝りだした。
 記憶しておこう。

「私は基本的に、朝は落ち着いて過ごしたいのです。
 そして、ここは領民の目もあるので、謝るのはやめて下さい。私の心が乱れてしまう」

「そっか、とにかく悪かったな。
 マルセロも悪気は無いんだ。許してあげてほしい」

 許すも許さないも、私は勇者を支える英雄であって、そこへ好き嫌いや合う合わないなどの個人的な感情を表に出す事は無い。
 だが、そういう流れなら利用しない手は無い。
 まずい事に彼らは魔獣等に襲われている民を見つけては、いくつもの村や集落を救っている。
 いくら少人数を救おうが、元凶を絶たない限り世界は救えない。合理的かつ効率的に動いていかないと時間が幾らあっても足りない。

「ふぅ、ではこれからの動向は私が管理するという事でどうでしょう?
 まずは勇者の活躍を少しでも早く世界に届ける事が必要だと考えています。
 それが民達の生活への希望に繋がります」

「俺の活躍なんかどうだっていい!
 俺は目の前の困っている人達を助けたいだけなんだ!」

 言うと思った。
 真っ直ぐ私を見る目がとても眩しく、つい目を逸らしてしまう。
 それでも、私の意思まで逸らすつもりはない。
 甘い山羊のミルクをぐっと飲んでからゆっくりと話す。

「お気持ちは分かりますが、各地にはそれぞれ守備担当しているギルドやクランがいる。
 勇者には世界を救うという重大な責務があります。
 人それぞれに仕事や役目があるという事です。
 民全てを救う力など今の貴方にはまだ無い。何度も言いますが、力をつける事こそが最優先事項なのです」

「ぐぐ……」

 言葉に詰まり俯くカインの頭をガシガシと揺らす大きな手が現れた。
 二メートルはある筋肉隆々の大男マルセロだ。

「嬢ちゃんの言う通りだな。俺らには確かにもっと力がいる。力があればもっと人を救えるんだからな」

 思わぬところから後押しがあり、勇者は割とすんなり受け入れてくれた。
 上手くコントロール出来る様に、この青年の性格を把握していかねば。

「そうだよな。仲間の意見は大事にしないとな。
 賢者よ、よろしく頼む」

「分かりました。
 あと……呼び方ですが、賢者はともかく、嬢ちゃんはやめていただいていいですか?
 リンツォイ、あるいは…………リンとでもお呼び下さい…………」

「ああ、リンと呼ぼう。
 俺達の事も呼び捨てでいい。仲間だからな!」

「リンよろしくな。俺は見た目通り頭使うのが苦手だ。色々教えてくれ」

 二人がスカッと気持ちのいい笑顔を見せた。
 やはり私に、正義の側は些か眩し過ぎる。
 私はサポートに徹するのみだ。汚れ役は全て引き受けよう。


 ——聖剣探索——


 近年、魔獣や悪魔の被害が増加傾向にある。
 当然ながら防衛力は都市部に集中する為、辺境の村や集落などは被害に遭いやすい。
 そんな現状を勇者に見せるわけにはいかない。都市部を拠点とし、移動にはなるべく転移装置を使っていく。

 最初の移動先は、聖剣が眠ると伝えられている祠にした。
 聖剣は悪魔に対して絶大な攻撃力を持つという。なるべく早く入手してしまいたい。
 祠のある場所は長い年月をかけ深い森に覆われている。
 神聖な力に直接手を出せない悪魔共が、妨害目的で祠を森で隠したのだろう。
 既に近場に転移装置は設置してあり、お膳立てはばっちりだ。
 さぁ、世界を救おう。

 ————————

「何であんな嘘を広めるんだ!」

 朝っぱらから、勇者がものすごい剣幕で怒っている。宿屋に貼ってある新聞を見たからだろう。
 いちいち感情を荒げるのはやめて欲しいものだ。朝は落ち着いて過ごしたいと何度も言っているのに。
 先に結論を言えば、森を攻略し、祠に辿り着き、神官に化けていた悪魔を倒したが、肝心の剣は無かった。
 言い伝え程当てにならないものは無い。

「なんだよ、この新聞の内容は!
 勇者が魔王級の悪魔を倒し、見事聖剣を入手したって!
 全部嘘じゃないか。大した悪魔はいなかったし、剣も無かった」

「剣が見つからなかった事は謝ります。
 ですが、凶悪な悪魔はいました。貴方がかの神官を悪魔だと見抜く力があったから勝てたのです。
 それに、剣に繋がる情報が入手できたので、新聞の記事に書いてある事は、全てが間違いではありません。
 何度も言いますが、民には希望が必要なのです。嘘が嫌なら、早く結果を出して真実にしましょうよ」

「…………リン、何を焦ってる?
 俺達は正義を貫くべきだ。そうすれば良い結果は自ずとついてくる」

 勇者は少し悲しい顔をした後、宿屋を出て行った。
 焦る?
 人間である貴方には寿命がある。敵である悪魔には寿命がない。
 のんびりしてる時間では無いでしょうに。


 …………時間…………時間、か。



 ————編集。情報漏洩を懸念して固有名詞を一部省く。
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