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東の森
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サルサーレ領の南に位置する当ジョンテ領が、デカス山脈に囲まれているのは周知の事実だが、平原と山脈の間に、三つの深い森があるのはあまり知られていない。
森自体は繋がっているのだが、西の森、東の森、南の森とそれぞれ区別され、性質や特徴は各々違っているので、いくつか説明しておこう。
先ずは西の森。
この森に棲息する敵性生物は比較的弱く、銀等級以下の冒険者にはいい稼ぎ場所である。
森自体は平坦で緩やかな地形をしており、危険度は低いが、非武装はお勧めしない。
突然変異した強力な魔獣が、いつ現れても決しておかしくないのだから。
次に東の森。
元々、魔物が多数棲息する森と言われているが、近年、恐竜が多数発見された事で生態系に変化が生じ、危険度は急激に跳ね上がっている。
地形はかなり複雑で高低差もあり、特殊な植物も多く、非常に迷いやすい。
ここでは、戦闘だけでなく高度なサバイバル能力も求められる為、腕に自信がある者以外は立ち入るべきではないだろう。
三つ目の南の森については、まだまだ謎が多く、一番危険な森である事以外の情報は、いずれ後述するのでお待ちいただこう。
話を、今回の舞台となる東の森に戻す。
森と言うと、木が密集した地帯という認識で合っているのだが、この東の森はデカス山の影響が大きく、渓谷や滝など多種多様な厳しい自然を内包している。
複雑で入り組んだ地形も相まって、この森に入る事が出来るアクセスポイントは、二つだけだ。
金等級冒険者でもあるソニア団長率いる【北の盾】の精鋭部隊は、渓谷を目指す北側登りルートから、森への侵入を開始していた。
テツオ侯爵と西国の英雄スカーレット、ハイエルフのメルロスの三人は、滝を目指す南側ルートにて、森へと入っていった。
テツオ達は、森に到着するまでの平原の至る所で、恐竜ジョノニクスが横たわっているのを確認している。
朝早く先行した【北の盾】の部隊が討伐したのだ。
この恐竜の肉は、非常に美味で栄養価も高く、高値で取り引きされる。
残った銀等級団員と、クランに同行していた行商人達が、値段交渉や荷積み等をしている。
こういった光景は珍しくない。
尚、骨を放置する事によって、それを見た恐竜は縄張り争いに負けたと本能で感じ取り、これ以上先へは決して行かない。
森の中に棲息する恐竜を、一定量倒せば平原に出る事を諦め、デカス山へと戻っていくだろう。
彼らの今回の任務は、その恐竜を森から追い出し、デカス山へと追いやる事。
人間の生活圏だけでなく、森からも追い出すのには理由がある。
とあるレアケースを危惧しているからだ。
「つまり、恐竜が魔物を食べると、突然変異する可能性があるって事ですか?」
背の高い青年カンテが女団長に訪ねる。
「そうだ。
恐竜が魔物を捕食した時に、魔石をドロップした場合、そのまま体内に魔石を取り込むんだ。
大概は、魔石の力を受け入れる事が出来ず、拒絶反応が出て死ぬんだが、稀に凶悪な進化を遂げる個体がいる」
「うわぁ、怖いっすねー。
ただでさえこの森の植物は、魔法が使いにくい性質を持ってるのに、そんな恐竜まで現れたら…………
テツオさん大丈夫ですかねー?
一緒に行動した方が良かったんじゃ?」
カンテが別行動をしている侯爵を心配すると、リヤドとヴァーディが話を持っていく。
「そうだな。
テツオは戦闘に魔法を使うんだろ?
ここの植物は、魔法を使うと襲い掛かってきたり、魔法を封じてきたりする。
かなり苦戦する事だろう」
「馬鹿言うなよ、リヤド。
あいつはあのデタラメな悪魔を倒した奴だぜ?
植物だろうが、恐竜だろうが、屁でもねぇさ」
「でも、実際にテツオさんが戦ってるところを見た人誰もいないんですよね?」
カンテが素朴な疑問を投げかける。
全員が黙ってしまった。
「まぁ、金等級なんだからそれなりの実力はあるだろうよ。
それより、お前ら自分の心配をしろ。
どうやら、お客さんの様だ」
針葉樹を掻き分け、恐竜がにじり寄って来てるのを、リヤドはその【感知】スキルによって見抜き、他団員に注意を呼び掛けた。
————
滝を目指すルートだということで、安直に川の上流を目指していたテツオ一行だったのだが、水場は、恐竜にとっても魔獣にとっても重要な休息所である。
川を辿っていった先では、とんでもない光景が広がっていた。
少し開けた場所に出ると、草むらが血で真っ赤に染まっていたのだ。
せいぜい成人男性の半分程度の背丈しかない鬼種ゴブリンの死体が、三十体近く転がっている。
人間には遠く及ばないが、ゴブリンは同じ鬼種のコボルトより高い知能を有するという。
強敵を見かけたらすぐに逃げるくらい臆病な種族が、こんなに大量に殺されているのはどうしてだろうか?
更には、ゴブリンが操っていたのだろう何体かの犬型魔獣の死体も転がっている。
「何だこれは?」
敵性反応があるか周囲を確認したいが、何故か【探知】が出来ない。
それどころか魔法自体使えない様な…………
【強化魔法】も【付与魔法】も掛けるなり解けていく。
どうした事か?
「実は森に入ってから魔法が使えないんだ」
「この森の木々は、魔法を妨害する効果がありますね」
「は?」
メルロスが、魔法に反応する植物について教えてくれた。
この森の針葉樹は魔法を使うと攻撃してきたり、広葉樹は魔法を吸収してくるのだという。
【精霊魔法】も使えるには使えるらしいが、効果は半減しているという。
これは非常にまずい。
レベル21である俺の実力は、銅等級程度。
魔法無しでは、足手まといにしかならないだろう。
唯一の救いというか、どうやら【収納】は使えたので、ストックしてある武器や防具を取り出す事が出来た。
ガルヴォルン鋼の片手剣と片手盾を装備する。
身に纏う物は、ただの布の服だ。
今まで防具なんて考えた事も無かった。
まさか、魔法が使用不可だなんて。
世界は広い、ということか。
「どうやら俺は今回役に立たないみたいだな。
リリィ、お前だけが頼りだ」
「リリィさん、宜しくお願いします」
突然、頼りにされたリリィは戸惑った表情をしたが、咳払いを一つして、にっこりと笑った。
「私に任せて!
役に立ってみせるわ!」
そう言って意気込むリリィを先頭にして、再び上流を目指し歩き始めた。
【探知】魔法は使えないが、絡みつく殺気を全員が感じとっている。
襲うタイミングを見計らっているような。
恐竜ジョノニクス。
その死骸しか見ていないが、見た目は大きな蜥蜴だった。
俺の知識にある恐竜は、寒さに弱い大きい爬虫類といったイメージだったが、こいつはボサボサな体毛に覆われていて、寒冷地でも対応できるという。
鋭い牙を持つ強い顎、物を掴む事が出来る器用な前脚、二足歩行が出来る強靭な後ろ脚、太く長い尻尾。
正に全身が凶器だ。
巨大な岩壁にぶつかり、これ以上川を辿る事が出来なくなった。
他に先へ進む道を探すが、生い茂った木々が絡み合い道も無い。
これは一旦引き返すしか無いかと振り返ると、背後で岩壁が爆ぜた。
岩が飛んできた訳ではない。
灰色の体毛で擬態したジョノニクスが、その身体をしならせて飛び掛かってきたのだ。
リリィが咄嗟に飛び出し、剣撃で弾き返す。
ズドンと凄まじい衝撃音が森に響き渡る。
ジョノニクスはキシャー!と一鳴きすると生い茂った木々の中に逃げ込んでいった。
「何こいつ。
すっごく硬い」
今のリリィの剣撃なら、デカス山在住のアイアンウィング辺りは即死間違いなしだ。
こいつ強くなってやがる。
修行の成果か。
「今の攻撃を食らって無事な生物っているのか?
無傷じゃ済まないだろ」
それでもリリィは釈然としない様子だ。
ミスリルの剣を構え直し、森の中を見つめる。
「倒すつもりで斬ったわ。
なのに、素早く逃げていった。
思った以上に手強いのかも」
おいおい、頼みの綱が自信を無くすとヤバイんだけど。
「どうする?
岩壁と木に囲まれた此処じゃ戦いにくいだろ?
さっきの広場まで戻るか」
ゴブリンの死体現場になっていた草むらは、ある程度の広さがあったので、あそこなら恐竜を迎え撃ちやすい。
そして、ここが行き止まりである以上、さっさと引き返した方がいい。
ふう、怖いなぁ。
なんだよ、魔法を封じる木って。
俺の自動魔法って発動するのかなぁ?
【北の盾】の皆んなと早く合流したい。
森自体は繋がっているのだが、西の森、東の森、南の森とそれぞれ区別され、性質や特徴は各々違っているので、いくつか説明しておこう。
先ずは西の森。
この森に棲息する敵性生物は比較的弱く、銀等級以下の冒険者にはいい稼ぎ場所である。
森自体は平坦で緩やかな地形をしており、危険度は低いが、非武装はお勧めしない。
突然変異した強力な魔獣が、いつ現れても決しておかしくないのだから。
次に東の森。
元々、魔物が多数棲息する森と言われているが、近年、恐竜が多数発見された事で生態系に変化が生じ、危険度は急激に跳ね上がっている。
地形はかなり複雑で高低差もあり、特殊な植物も多く、非常に迷いやすい。
ここでは、戦闘だけでなく高度なサバイバル能力も求められる為、腕に自信がある者以外は立ち入るべきではないだろう。
三つ目の南の森については、まだまだ謎が多く、一番危険な森である事以外の情報は、いずれ後述するのでお待ちいただこう。
話を、今回の舞台となる東の森に戻す。
森と言うと、木が密集した地帯という認識で合っているのだが、この東の森はデカス山の影響が大きく、渓谷や滝など多種多様な厳しい自然を内包している。
複雑で入り組んだ地形も相まって、この森に入る事が出来るアクセスポイントは、二つだけだ。
金等級冒険者でもあるソニア団長率いる【北の盾】の精鋭部隊は、渓谷を目指す北側登りルートから、森への侵入を開始していた。
テツオ侯爵と西国の英雄スカーレット、ハイエルフのメルロスの三人は、滝を目指す南側ルートにて、森へと入っていった。
テツオ達は、森に到着するまでの平原の至る所で、恐竜ジョノニクスが横たわっているのを確認している。
朝早く先行した【北の盾】の部隊が討伐したのだ。
この恐竜の肉は、非常に美味で栄養価も高く、高値で取り引きされる。
残った銀等級団員と、クランに同行していた行商人達が、値段交渉や荷積み等をしている。
こういった光景は珍しくない。
尚、骨を放置する事によって、それを見た恐竜は縄張り争いに負けたと本能で感じ取り、これ以上先へは決して行かない。
森の中に棲息する恐竜を、一定量倒せば平原に出る事を諦め、デカス山へと戻っていくだろう。
彼らの今回の任務は、その恐竜を森から追い出し、デカス山へと追いやる事。
人間の生活圏だけでなく、森からも追い出すのには理由がある。
とあるレアケースを危惧しているからだ。
「つまり、恐竜が魔物を食べると、突然変異する可能性があるって事ですか?」
背の高い青年カンテが女団長に訪ねる。
「そうだ。
恐竜が魔物を捕食した時に、魔石をドロップした場合、そのまま体内に魔石を取り込むんだ。
大概は、魔石の力を受け入れる事が出来ず、拒絶反応が出て死ぬんだが、稀に凶悪な進化を遂げる個体がいる」
「うわぁ、怖いっすねー。
ただでさえこの森の植物は、魔法が使いにくい性質を持ってるのに、そんな恐竜まで現れたら…………
テツオさん大丈夫ですかねー?
一緒に行動した方が良かったんじゃ?」
カンテが別行動をしている侯爵を心配すると、リヤドとヴァーディが話を持っていく。
「そうだな。
テツオは戦闘に魔法を使うんだろ?
ここの植物は、魔法を使うと襲い掛かってきたり、魔法を封じてきたりする。
かなり苦戦する事だろう」
「馬鹿言うなよ、リヤド。
あいつはあのデタラメな悪魔を倒した奴だぜ?
植物だろうが、恐竜だろうが、屁でもねぇさ」
「でも、実際にテツオさんが戦ってるところを見た人誰もいないんですよね?」
カンテが素朴な疑問を投げかける。
全員が黙ってしまった。
「まぁ、金等級なんだからそれなりの実力はあるだろうよ。
それより、お前ら自分の心配をしろ。
どうやら、お客さんの様だ」
針葉樹を掻き分け、恐竜がにじり寄って来てるのを、リヤドはその【感知】スキルによって見抜き、他団員に注意を呼び掛けた。
————
滝を目指すルートだということで、安直に川の上流を目指していたテツオ一行だったのだが、水場は、恐竜にとっても魔獣にとっても重要な休息所である。
川を辿っていった先では、とんでもない光景が広がっていた。
少し開けた場所に出ると、草むらが血で真っ赤に染まっていたのだ。
せいぜい成人男性の半分程度の背丈しかない鬼種ゴブリンの死体が、三十体近く転がっている。
人間には遠く及ばないが、ゴブリンは同じ鬼種のコボルトより高い知能を有するという。
強敵を見かけたらすぐに逃げるくらい臆病な種族が、こんなに大量に殺されているのはどうしてだろうか?
更には、ゴブリンが操っていたのだろう何体かの犬型魔獣の死体も転がっている。
「何だこれは?」
敵性反応があるか周囲を確認したいが、何故か【探知】が出来ない。
それどころか魔法自体使えない様な…………
【強化魔法】も【付与魔法】も掛けるなり解けていく。
どうした事か?
「実は森に入ってから魔法が使えないんだ」
「この森の木々は、魔法を妨害する効果がありますね」
「は?」
メルロスが、魔法に反応する植物について教えてくれた。
この森の針葉樹は魔法を使うと攻撃してきたり、広葉樹は魔法を吸収してくるのだという。
【精霊魔法】も使えるには使えるらしいが、効果は半減しているという。
これは非常にまずい。
レベル21である俺の実力は、銅等級程度。
魔法無しでは、足手まといにしかならないだろう。
唯一の救いというか、どうやら【収納】は使えたので、ストックしてある武器や防具を取り出す事が出来た。
ガルヴォルン鋼の片手剣と片手盾を装備する。
身に纏う物は、ただの布の服だ。
今まで防具なんて考えた事も無かった。
まさか、魔法が使用不可だなんて。
世界は広い、ということか。
「どうやら俺は今回役に立たないみたいだな。
リリィ、お前だけが頼りだ」
「リリィさん、宜しくお願いします」
突然、頼りにされたリリィは戸惑った表情をしたが、咳払いを一つして、にっこりと笑った。
「私に任せて!
役に立ってみせるわ!」
そう言って意気込むリリィを先頭にして、再び上流を目指し歩き始めた。
【探知】魔法は使えないが、絡みつく殺気を全員が感じとっている。
襲うタイミングを見計らっているような。
恐竜ジョノニクス。
その死骸しか見ていないが、見た目は大きな蜥蜴だった。
俺の知識にある恐竜は、寒さに弱い大きい爬虫類といったイメージだったが、こいつはボサボサな体毛に覆われていて、寒冷地でも対応できるという。
鋭い牙を持つ強い顎、物を掴む事が出来る器用な前脚、二足歩行が出来る強靭な後ろ脚、太く長い尻尾。
正に全身が凶器だ。
巨大な岩壁にぶつかり、これ以上川を辿る事が出来なくなった。
他に先へ進む道を探すが、生い茂った木々が絡み合い道も無い。
これは一旦引き返すしか無いかと振り返ると、背後で岩壁が爆ぜた。
岩が飛んできた訳ではない。
灰色の体毛で擬態したジョノニクスが、その身体をしならせて飛び掛かってきたのだ。
リリィが咄嗟に飛び出し、剣撃で弾き返す。
ズドンと凄まじい衝撃音が森に響き渡る。
ジョノニクスはキシャー!と一鳴きすると生い茂った木々の中に逃げ込んでいった。
「何こいつ。
すっごく硬い」
今のリリィの剣撃なら、デカス山在住のアイアンウィング辺りは即死間違いなしだ。
こいつ強くなってやがる。
修行の成果か。
「今の攻撃を食らって無事な生物っているのか?
無傷じゃ済まないだろ」
それでもリリィは釈然としない様子だ。
ミスリルの剣を構え直し、森の中を見つめる。
「倒すつもりで斬ったわ。
なのに、素早く逃げていった。
思った以上に手強いのかも」
おいおい、頼みの綱が自信を無くすとヤバイんだけど。
「どうする?
岩壁と木に囲まれた此処じゃ戦いにくいだろ?
さっきの広場まで戻るか」
ゴブリンの死体現場になっていた草むらは、ある程度の広さがあったので、あそこなら恐竜を迎え撃ちやすい。
そして、ここが行き止まりである以上、さっさと引き返した方がいい。
ふう、怖いなぁ。
なんだよ、魔法を封じる木って。
俺の自動魔法って発動するのかなぁ?
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