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デカス山頂
しおりを挟む「ニンゲン!何スルツモリ!」
自由を奪われた妖精は、その種族特有の甲高い声で警戒心を露わにしていた————。
————————
ここはデカス山頂の雪原に、ひっそりと創られた建造物である。
建造物と表現をしたのは、それがひたすら巨大だからだ。
スポーツスタジアムばりの広さがある、透明な水晶板で出来た結界型ドームの中に、邸宅を含むいくつかの建物を創った。
あの後、街灯を【解析】すると、魔力が込められた魔石で作られている事が分かった。なんと、燃料は魔力だったのだ。
そこで、俺は持っていた魔石を増殖させ、用途に応じた術式を組み込み、必要量の魔力を込め、便利な魔法装置を創り出す事に見事成功する。
その魔法装置により、快適な光源や空調を細かく設定可能。
今までは、その場限りの使い捨て風呂を利用していたが、これで俺の夢が広がりを見せたのだ。
夢…………それは、自分だけの居住空間。
それからは、ただひたすらに【土魔法】で建物を創った。
最初は風呂だけで良かったんだが、寝室もリビングも欲しくなり、最終的には家そのものが欲しくなる。
どうせなら、豪邸がいい。
時を極限まで遅くして、試行錯誤を重ね、それは遂に完成した————。
簡単に説明しよう。
まず一階がリビングルーム。
ホテル並のエントランスに、五十人くらいでも、ゆったり寛げるリビングダイニングを創った。
二階はたくさんの個室が用意され、ゲストや、いずれここで住む女性達のプライベート空間となるだろう。
三階は、丸ごと俺のプライベートルーム。
いずれ複数プレイを視野に入れた巨大なベッドが置かれ、一面ガラス張りになっている。
もちろん、魔石のリモコン調整で、全面を開放、遮光、鏡などに各種切り替え可能だ。
四階が浴室。
露天風呂やサウナもある大浴場。
水圧の強いシャワーを作れた事が、素直に嬉しい。
ちなみに全フロア間は、エルフの転移宝玉を応用した、魔石による転移装置で移動可能になっている。
まだまだ不具合も出そうだし、その都度、改良していく事になるだろう。
家具だって用意しなくちゃいけない。
立地は、金等級冒険者でも苦戦する程のアイアンウイング(以下鳥さん)すら近寄らない、前人未踏の辺境地、デカス山頂。
そもそもドームには入り口が無いので、【転移】無しでは誰も入る事が出来ない。
ここなら誰にも邪魔されず、安心安全に過ごせるだろう。
遂に手に入れた俺の本拠地だ。
話を戻し、現場はベッドルーム。
目の前にいるのは、エルフの国へ行く途中にいた妖精ピクシー。
あまりの造形の見事さに、一匹捕まえて【収納】しておきました。
今はまだ椅子に座り、ピクシーを自分の膝の上に乗せた状態ですね。
今夜はこれで遊んでいこうと思います。
良かったらチャンネル登録宜しくお願いします。
ピクシーとの会話は大変だった。
膨大な魔力を放出して威圧し、ようやく冷静になってくれた。
「ニンゲン、虐メナイデ!」
「イジメよくない、お兄さんイジメしない。安心安全よー」
「ホントニ?」
「ホントホントー。
お兄さん強いー。
お兄さん只者でないー。
ピクシー強くなりたい?
強くなれば誰も虐めないー」
「ピクシー強クナル?
虐メラレナクナル?
ソレナラ強クナル!」
「お兄さん、ピクシー強くする。
ピクシー、お兄さんの言う事聞く。
ウィンウィンねー。分かった?」
「ウー、ワカッタ」
誠意を貫いた甲斐もあり、圧倒的な魔力による一方的なコミュニケーションが取れた。
ピクシーの腰を両手で掴み、魔力を流し込む。
【解析】
ピクシー
年齢:0
LV:4→19
HP:53→250
MP:210→850
ま、魔力供給ストップ!
え?どれだけでも魔力込めれるんだけど大丈夫か?パンクするんじゃないか?
とりあえずこれくらいにしておこう。
「スゴイ、チカラ溢レテクル」
「お兄さん凄いでしょー?
次はお兄さんの番ねー」
ピクシーの身体を纏う小さな布切れを、丁寧に剥ぎ取る。
綺麗な曲線美で、肌がツヤツヤ光っている。
青く長い髪の毛がなびく度に、キラキラ光を放つ。
その80センチサイズの美麗な芸術品が
、両手にスッポリ収まっている。
興奮するな。
「ニンゲン、ピクシー好キナノ?」
「うん、好き好き。
お兄さんの名前はテツオって言うんだぞー」
「テツオー?」
指で胸の感触を確かめる。
身体が小さくて、手のひらで揉むことが出来ないから、指で弄るしかない。
おっぱいを人差し指と親指で挟み、プニプニ揉んでみる。
柔らかさは人間となんら変わりなく、カップでいえばFくらいか。
指を激しく動かし、おっぱいをプルプル揺らす。
たまらず口に咥えてみると、すっぽり収まった。
更に吸い込んで、おっぱいを二個とも口の中に入れ、舌でペロペロ刺激する。
「ウウー」
ん?
ピクシーが真っ赤な顔で涙目になっていた。
身体をよじらせ、羽がプルプルしてるとこを見ると感じているのか。
両手で腰をホールドしたまま、ピクシーの小さな入り口に肉棒を押し込んだ。
入るのか?コレ。
心配をよそに、奥までズッポリ入った。
愛は種族を超える事が証明できた瞬間だ。
「アアアア……」
小さい手で俺の腕を掴み、迫り来る刺激に耐えている。
紅潮していく顔を見るに、快感に身を委ねるのを怖がっているのだろうか?
両手で掴んだまま、下半身を上下左右ぐりぐりぐりぐり擦りつける。
本体が小さいからキツくてすごく気持ちいいな。
更に思い切り押し込むと、ピクシーの下腹部が、俺の形に膨らみ盛り上がる。
「コ、コレ、ナンカヘン、ア、アアー」
あ、ぐったりしちゃった。
待て、俺も中出しフィニッシュ!
ふぅ、いい性玩具を拾ったなぁ。
いや、ペットか?
表現には注意しないと。
そうだ、名前を付けたらいいな。
ピーピーうるさいから、ピピでいいか。
「おい、お前の名前はピピだぞ、ピピ」
絶頂し横たわるピクシーに、フワッとシーツを被せ、その上から撫でる。
「ピピ?
ピピ、テツオ、スキスキ」
あ、なんか嬉しいな。
嫌われるかと思ったが、懐いてくれて良かった。
とりあえず浴室に行くか。
エッチの後は、すぐ風呂に入りたい。
記念すべき一番風呂だ。
【転移】
大浴場を独り占め。
湯に浸かり、溜息をつく。
ふぅ~~~。
落ち着いたとこで、頭を整理していこう。
異世界に来て二日目だ。
まず、魔石について。
魔石の可能性は大きい。
魔石って何だろう?
誰が生活用品として実用化したのだろうか。
幸か不幸か、魔物は人間の生活を脅かすが、魔物から採れる魔石は、人間の生活を豊かにしている。
持ちつ持たれつ、というか。
不思議な相互共生。
魔物や悪魔がいる世界にまだ慣れてないから、今はまだ自然の摂理として受け止めるしかない。
難しいところだ。
次に、ガルヴォルン。
この素材に出会えたのはラッキーだった。
とりあえず【土魔法】で、ガルヴォルンの剣と盾をいくつか具現化させ【収納】しておいた。
しばらくしてから、原石を鍛冶屋に持って行って、強い武具を作って貰おう。
最後に、時間を戻したら前世の記憶が消える件について。
…………
カポーン。
…………
うむ。
結構時間戻しまくっているだけに、今更な感じもするし、既にどれだけの記憶が消えたのか判断もつかないが、一つの結論は出た、と思う。
そもそも、前世の記憶。幼少期から学生時代。家族や友人。
ここら辺は、最初から欠落していた。
断片的に覚えてるのは辛かったサラリーマンの仕事。にも関わらず、何故か職種が分からない。
何故か、生活習慣や娯楽などの記憶は残っているという不思議。
思い出さない方がいいと、時のお姉さんに言われたが、俺もそう思い始めている。
少しずつだが色んな人と交流して、今、俺はこの世界で生きている。
異世界でこんな貴重な体験が出来るなら、今を楽しみ、生きていこう。
大体、輪廻転生があるとして、前世の事を覚えている人は全然いないだろう。
とりあえず今後、自分への縛りとして【時間遡行】は使わず、使っても【時間遅行】までにしようと思う。
これからはレベルを上げて敵を倒していく。
魔法が効かない敵に対抗するには、自分自身を強くしないとな。
こんなもんか。
ふぅ、頭も身体もサッパリしたから、そろそろ上がろうか。
今から日課をしなくちゃならん。
お楽しみだ。
【転移】
「アーニャ、まだ起きてたんだね」
アーニャ————。
スーレ村の道具屋の娘。
俺のスーレ村ランキング二位。
純朴で無邪気さのある小柄な子。
「あ、テツオ様ぁ」
俺は魔法使いなのだと、手を出した女には伝えてあるので、直接、部屋に【転移】可能になっている。
さて、【魅了】で落とした女は、一日経ってどうなったんだろう?
「寂しかった?」
「一日中、テツオ様の事を……考えてましたぁ」
茶色の癖毛を指でくるくる弄りながら、恥じらう様子のアーニャ。
よし!
【魅了】の効果が切れても、好感度は下がっていない。
その台詞のあまりの嬉しさに堪らなくなり、グッと引き寄せキスをする。
激しく舌を絡ませ、アーニャの口内を堪能した。
ピクシー相手では、こんな濃厚なキスは出来ないからな。
身体を震わせ、熱い吐息を漏らすアーニャ。俺も少しはキスが上手くなってきたか?
抱きしめたまま、【転移】する。
スーレの村、遥か上空。
いきなり場所が変わり、驚いたアーニャは軽く悲鳴を上げ、俺にしがみついた。
「大丈夫。魔法で絶対落ちないから。
それより、下を見てみな」
「あれって、スーレの村、ですか?
あんなに小さいんですね」
まだ恐怖からか四つん這いで下を眺める。
身体を触りながら服を脱がせ、【収納】していく。
「でも、いい村だ」
夜空に浮かぶ全裸の美少女。
後ろから覆い被さり、そのまま挿入した。
「あぁん、テツオさまぁ」
空の上で暖かい風の膜に包まれ、重力からも解放され、浮遊状態でふわふわ回転しながら、アーニャを思う存分抱きまくった。
初めての無重力エッチは病みつきになりそうだ。
空中に浮かぶシャボン玉の様な膜の中、半分くらい溜まった温水の風呂に浸かり、二人は寄り添って、恋人気分を満喫する。
「私みたいな田舎娘が、このままテツオ様を好きになってもよろしいんですか?」
俺の首元に頭を寄せるアーニャは、不安そうにそう訪ねた。
「え?もう好きなんだろ?」
「テツオ様、いじわるです」
「俺もアーニャが好きだ。
冒険者としての役目があるが、暇があればいつでも会いに来る」
「約束…………ですよ?」
「ああ、約束だ」
「私、幸せです」
コミュ障の俺が、いつのまにこんなプレイボーイな台詞言える様になったんだ?
魔力って凄い。
部屋に戻り、アーニャをベッドに寝かせつけ、【転移】する。
いやしかし、素朴な村娘は癒されるなぁ。
さて、次はいよいよ村ランキング一位の番だ。
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