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1.婚約者を奪われそうな愚かな公爵令嬢
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「卒業を祝う席ではあるが、どうか少しだけ時間を頂きたい」
これから卒業式が始まろうというその時だった。
卒業生と在校生、そして教師陣一同が講堂に揃い、式進行役が開会宣言を告げようとしたその時にあわせて、その人は壇上への階段を上りながら声を張り上げた。
胸元にあるのは、本日の式典の主役の一人であるという証である、白い薔薇の花だ。
そうして。その人の金色の瞳は王族の証だった。
ネビル・ダーゴン殿下。この国の第二王子である。
堂々とした王子の後ろには、まわりの生徒たちより頭ひとつ分ちいさな可憐な少女が続く。
ピーネ・ホワイト伯爵令嬢。伯爵令嬢といっても、一年前ちょうど最終学年に上がるタイミングに合わせて、この学園に転入してきたばかりの元は平民だ。
上級階級にあったという親を事故で亡くした遠縁の娘をホワイト伯爵家が養女として迎えいれたという。華奢な肢体と可憐な顔、そうして上級階級とはいえ貴族家の令嬢とは一線を画する豊かな表情を持っていると、転入当初から評判があり、転校初日からなぜかネビルの傍に侍っている。
そんなピーネを守るように王子の側近達が続き、更にその後ろからは、緊張した様子の令嬢たちが続いて短い階段を上っていく。
彼らの胸元にはそれぞれ白い薔薇の花が挿されていることから、全員が同じ学年であり卒業生であることがわかった。
ネビル殿下と横に並んだピーネを中心に、側近達と令嬢たちが壇上に並ぶ。
彼等の視線は、壇下にいるひとりの美しい令嬢に注がれていた。
「この中に、この栄えある王立貴族学園のすばらしき学を修めた卒業生として相応しくない行いをしていた者がいる。しかもその者は、この卒業式において、成績優秀者のひとりとして表彰されることになっているという。そんな事を赦す訳にはいかないし、赦されるべきではない。むしろその人物は、断罪されることこそ相応しい」
金色の瞳が見つめる先にいる令嬢の周囲から、さっと人影が離れていく。
波のようなざわめきが囁かれる中、その令嬢はしずかに自分の婚約者の視線を受けて、見上げていた。
「……」
レーシア・バタル公爵令嬢は、壇上から自分を見つめる婚約者を、いいや、その横にいる少女を睨み返していた。
思いだけで人を殺せたなら、レーシアはすでに何百何千回、彼女を殺したことだろう。
けれど少女は、婚約者であるレーシアを差し置いて、今この時もレーシアの愛しい婚約者の隣で、当然といった顔をしてのうのうと立っている。
悔しくて。憎たらしくて。
手にした扇が握りしめられ、ぎゅっと嫌な音を立てた。
ネビルは、レーシアが婚約者たる自分ではない女性を隣に立たせることへ不安と不満と、その不実さについて訴える度に「そのような関係ではない」「心配するようなことはない。絶対だ」と宥めるようにいう癖に、少女を傍に侍らせることを止めなかった。
勿論、ネビルに対してでなく、ピーネ・ホワイトに対しても、弁えるように伝えもした。
「ネビル殿下には婚約者がおります。バタル公爵が一女、レーシア。わたくしです。婚約者であるわたくしを差し置いて、婚約者のいる殿下の隣に立つのは単なるマナー違反以上の行いであり、我がバタル公爵家を侮辱していると分らないのですか?」
公爵家を敵に回す覚悟があるのかと暗に伝えたというのに、ピーネは可憐な見た目に反して強気に言い返して来たのだ。
「私は、ネビル殿下から許しを得て、クラスメイトとして許された範囲でそのお傍におります。仰りたいのはそれだけでしょうか。ならば失礼します」
まるで最終学年において、ネビルとクラスが分かれてしまったお前が悪いのだろうと言わんばかりの態度だった。
この貴族学園のクラス分けは貴族としての階級や成績により分けられている訳ではない。
学園の教師たちが話し合い、クラスごとの成績や爵位がある程度均一化できるようにバランスよく配置している、という事になっている。
けれども一、二学年時には、第二王子であるネビルと公爵令嬢であるレーシアは同じクラスであった。
だが最終学年である今年は、隣ですらない遠いクラスに分かれてしまっていた。
その配置に、誰かの思惑が入っていたという可能性はあるだろうか。
レーシアがクラスが分かれてしまった理由について考えている間に、ピーネは不作法にも勝手にレーシアの前から去ってしまっていた。
ネビル殿下やその側近達といる時とは打って変わって、最後まで太々しい態度だった。
あの時受けた屈辱を思い出す度に。
彼らふたりが寄り添い侍る様が視界に入る度に。
レーシアの胸は昏い嫉妬に焼かれる。
言葉で諭すことは叶わなかった。
だから。
レーシアは胸を焦がすどす黒い嫉妬の炎が命じるままに、何度も彼女のノートや教科書を破り捨た。
机に大きなバツ印を書いてやったこともある。
ダンスの授業でパートナーを務めたという噂を聞いた時には、彼女のダンスシューズにインク壺をあけ、黒く染めてやった。
それでも引く事のないピーネに焦れ、より近くで守るように傍に立つようになったネビルに焦れた。
彼女の背中を、階段から突き飛ばしたのが昨日の夕刻のことだ。
大きな箱を抱えて足元を気にする少女は、完全に周囲に対して油断していた。
卒業式の前日という事もあって校内に人影もなく。
レーシアがピーネを見つけた時、彼女は覚束ない足元を気にしながら階段を降りようとしていたのだ。
まさに絶好の配置だった。
今しかない、そう思った。
その背中を突き飛ばし、階下の踊り場で無様に転んで呻く姿を確認した時は、ひさしぶりに胸がすく思いがしたというのに。
残念ながら、壇上へと続く階段をのぼるピーネの動きからみるに、怪我のひとつもしなかったようだ。令嬢らしくない頑丈な娘だ。
この卒業式に少女が参加しないだけでも良かったのに。本当に残念だ。
こうしてネビルを伴ってピーネが壇上にいるということは、あの時、誰もいないと思っていたけれど、誰かに見られていたのかもしれない。
もしくはピーネ自身に、顔を見られていたのかもしれないが。
……けれど、それならそれでいい。
正式な婚約者として、なんの責もない私が、あんな少女に負けて振られるより、ずっと。
自分がプライドを傷つけられたせいで愚かな真似をしたからこそ断罪され、それにより婚約が破棄される方が、まだマシというものだ。
恋に破れた腹いせだなど、認める訳にはいかない。
あんな元平民のピーネなどよりレーシアが劣っている部分など、小賢しい媚の売り方以外にある筈もないのだから。
「さぁ。せめて自分から、罪の告白をするつもりはないか? 犯した罪について反省を述べ、心を入れ替えるというならこちらとしても一定の配慮をしよう」
お情けをくれてやろうというその提案に、身体中の血が沸騰した。
馬鹿にして。
私の矜持を、馬鹿にするな!!!
背筋を伸ばして、壇上を見上げる。
できるだけ優雅に笑って。
その非難をうけてみせよう。
これから卒業式が始まろうというその時だった。
卒業生と在校生、そして教師陣一同が講堂に揃い、式進行役が開会宣言を告げようとしたその時にあわせて、その人は壇上への階段を上りながら声を張り上げた。
胸元にあるのは、本日の式典の主役の一人であるという証である、白い薔薇の花だ。
そうして。その人の金色の瞳は王族の証だった。
ネビル・ダーゴン殿下。この国の第二王子である。
堂々とした王子の後ろには、まわりの生徒たちより頭ひとつ分ちいさな可憐な少女が続く。
ピーネ・ホワイト伯爵令嬢。伯爵令嬢といっても、一年前ちょうど最終学年に上がるタイミングに合わせて、この学園に転入してきたばかりの元は平民だ。
上級階級にあったという親を事故で亡くした遠縁の娘をホワイト伯爵家が養女として迎えいれたという。華奢な肢体と可憐な顔、そうして上級階級とはいえ貴族家の令嬢とは一線を画する豊かな表情を持っていると、転入当初から評判があり、転校初日からなぜかネビルの傍に侍っている。
そんなピーネを守るように王子の側近達が続き、更にその後ろからは、緊張した様子の令嬢たちが続いて短い階段を上っていく。
彼らの胸元にはそれぞれ白い薔薇の花が挿されていることから、全員が同じ学年であり卒業生であることがわかった。
ネビル殿下と横に並んだピーネを中心に、側近達と令嬢たちが壇上に並ぶ。
彼等の視線は、壇下にいるひとりの美しい令嬢に注がれていた。
「この中に、この栄えある王立貴族学園のすばらしき学を修めた卒業生として相応しくない行いをしていた者がいる。しかもその者は、この卒業式において、成績優秀者のひとりとして表彰されることになっているという。そんな事を赦す訳にはいかないし、赦されるべきではない。むしろその人物は、断罪されることこそ相応しい」
金色の瞳が見つめる先にいる令嬢の周囲から、さっと人影が離れていく。
波のようなざわめきが囁かれる中、その令嬢はしずかに自分の婚約者の視線を受けて、見上げていた。
「……」
レーシア・バタル公爵令嬢は、壇上から自分を見つめる婚約者を、いいや、その横にいる少女を睨み返していた。
思いだけで人を殺せたなら、レーシアはすでに何百何千回、彼女を殺したことだろう。
けれど少女は、婚約者であるレーシアを差し置いて、今この時もレーシアの愛しい婚約者の隣で、当然といった顔をしてのうのうと立っている。
悔しくて。憎たらしくて。
手にした扇が握りしめられ、ぎゅっと嫌な音を立てた。
ネビルは、レーシアが婚約者たる自分ではない女性を隣に立たせることへ不安と不満と、その不実さについて訴える度に「そのような関係ではない」「心配するようなことはない。絶対だ」と宥めるようにいう癖に、少女を傍に侍らせることを止めなかった。
勿論、ネビルに対してでなく、ピーネ・ホワイトに対しても、弁えるように伝えもした。
「ネビル殿下には婚約者がおります。バタル公爵が一女、レーシア。わたくしです。婚約者であるわたくしを差し置いて、婚約者のいる殿下の隣に立つのは単なるマナー違反以上の行いであり、我がバタル公爵家を侮辱していると分らないのですか?」
公爵家を敵に回す覚悟があるのかと暗に伝えたというのに、ピーネは可憐な見た目に反して強気に言い返して来たのだ。
「私は、ネビル殿下から許しを得て、クラスメイトとして許された範囲でそのお傍におります。仰りたいのはそれだけでしょうか。ならば失礼します」
まるで最終学年において、ネビルとクラスが分かれてしまったお前が悪いのだろうと言わんばかりの態度だった。
この貴族学園のクラス分けは貴族としての階級や成績により分けられている訳ではない。
学園の教師たちが話し合い、クラスごとの成績や爵位がある程度均一化できるようにバランスよく配置している、という事になっている。
けれども一、二学年時には、第二王子であるネビルと公爵令嬢であるレーシアは同じクラスであった。
だが最終学年である今年は、隣ですらない遠いクラスに分かれてしまっていた。
その配置に、誰かの思惑が入っていたという可能性はあるだろうか。
レーシアがクラスが分かれてしまった理由について考えている間に、ピーネは不作法にも勝手にレーシアの前から去ってしまっていた。
ネビル殿下やその側近達といる時とは打って変わって、最後まで太々しい態度だった。
あの時受けた屈辱を思い出す度に。
彼らふたりが寄り添い侍る様が視界に入る度に。
レーシアの胸は昏い嫉妬に焼かれる。
言葉で諭すことは叶わなかった。
だから。
レーシアは胸を焦がすどす黒い嫉妬の炎が命じるままに、何度も彼女のノートや教科書を破り捨た。
机に大きなバツ印を書いてやったこともある。
ダンスの授業でパートナーを務めたという噂を聞いた時には、彼女のダンスシューズにインク壺をあけ、黒く染めてやった。
それでも引く事のないピーネに焦れ、より近くで守るように傍に立つようになったネビルに焦れた。
彼女の背中を、階段から突き飛ばしたのが昨日の夕刻のことだ。
大きな箱を抱えて足元を気にする少女は、完全に周囲に対して油断していた。
卒業式の前日という事もあって校内に人影もなく。
レーシアがピーネを見つけた時、彼女は覚束ない足元を気にしながら階段を降りようとしていたのだ。
まさに絶好の配置だった。
今しかない、そう思った。
その背中を突き飛ばし、階下の踊り場で無様に転んで呻く姿を確認した時は、ひさしぶりに胸がすく思いがしたというのに。
残念ながら、壇上へと続く階段をのぼるピーネの動きからみるに、怪我のひとつもしなかったようだ。令嬢らしくない頑丈な娘だ。
この卒業式に少女が参加しないだけでも良かったのに。本当に残念だ。
こうしてネビルを伴ってピーネが壇上にいるということは、あの時、誰もいないと思っていたけれど、誰かに見られていたのかもしれない。
もしくはピーネ自身に、顔を見られていたのかもしれないが。
……けれど、それならそれでいい。
正式な婚約者として、なんの責もない私が、あんな少女に負けて振られるより、ずっと。
自分がプライドを傷つけられたせいで愚かな真似をしたからこそ断罪され、それにより婚約が破棄される方が、まだマシというものだ。
恋に破れた腹いせだなど、認める訳にはいかない。
あんな元平民のピーネなどよりレーシアが劣っている部分など、小賢しい媚の売り方以外にある筈もないのだから。
「さぁ。せめて自分から、罪の告白をするつもりはないか? 犯した罪について反省を述べ、心を入れ替えるというならこちらとしても一定の配慮をしよう」
お情けをくれてやろうというその提案に、身体中の血が沸騰した。
馬鹿にして。
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