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■
「ローラ王女」
「知りません」
「ローラ王女、こちらを向いて下さい」
「……」
愛しい人に甘く名前を呼ばれて、無視できるほどローラは強くない。
誰かに名前を呼んで欲しいとあれほど渇望していたのはそれほど昔の事ではない。
「強くなりたかったのは、在野に降りるつもりだったからなんですよね」
やさしく問われて、頷いた。
「この城には、私を必要としてくれる人は、誰もいないと思っていたの」
母亡きあとは、誰もローラを見ていないと思っていた。
邪魔だと思われているとばかり思っていた。
「俺がいます。訓練場で、ふと見上げるとあなたがいることに気が付いてから、ずっとあなたを探していました。あなたを守れる人間になりたいと思った。そうして強くなったつもりだったんですけど、まさかそのあなたに守って貰えるとは思いもしませんでしたけど」
「もう! またそれを繰り返すの?!」
「いいえ、そうですけど、そうじゃない。聞いて下さい。俺を守ると言い切って飛んでくる矢を次々とはじき返すあなたに、二度目の恋をしました」
「リオン様」
「守られるばかりではない、あなたを守る盾と剣に、なりたいのです。愛しています」
ぎゅっと抱きしめられて、声が詰まる。
「多分、王も、誤解が溶けた今は、王妃や王子たちも、きっとあなたを大事に思って下さるでしょう」
「そうね。でも、その中でも、あなたは特別なんでしょう?」
「勿論です。あなた様の特別に、していただけますか」
勿論よ、とローラが囁いて、ふたりは顔を寄せあった。
「ローラ王女」
「知りません」
「ローラ王女、こちらを向いて下さい」
「……」
愛しい人に甘く名前を呼ばれて、無視できるほどローラは強くない。
誰かに名前を呼んで欲しいとあれほど渇望していたのはそれほど昔の事ではない。
「強くなりたかったのは、在野に降りるつもりだったからなんですよね」
やさしく問われて、頷いた。
「この城には、私を必要としてくれる人は、誰もいないと思っていたの」
母亡きあとは、誰もローラを見ていないと思っていた。
邪魔だと思われているとばかり思っていた。
「俺がいます。訓練場で、ふと見上げるとあなたがいることに気が付いてから、ずっとあなたを探していました。あなたを守れる人間になりたいと思った。そうして強くなったつもりだったんですけど、まさかそのあなたに守って貰えるとは思いもしませんでしたけど」
「もう! またそれを繰り返すの?!」
「いいえ、そうですけど、そうじゃない。聞いて下さい。俺を守ると言い切って飛んでくる矢を次々とはじき返すあなたに、二度目の恋をしました」
「リオン様」
「守られるばかりではない、あなたを守る盾と剣に、なりたいのです。愛しています」
ぎゅっと抱きしめられて、声が詰まる。
「多分、王も、誤解が溶けた今は、王妃や王子たちも、きっとあなたを大事に思って下さるでしょう」
「そうね。でも、その中でも、あなたは特別なんでしょう?」
「勿論です。あなた様の特別に、していただけますか」
勿論よ、とローラが囁いて、ふたりは顔を寄せあった。
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完結なんですね〜どんな夫婦になって行くのか,孫バカじいじになってしまうのか?とか気になる事たっぷりです。
言葉が足りずコミニュケーションも足りずで起きてしまった事なんでしょうけど、これから幸せになって欲しいです。読ませていただきありがとうございます😊
にゃあんさん、おはようございますー
ローラちゃん大活躍のあのシーンが書きたいだけのお話でしたので( ´艸`)
王様は孫バカじいじになりますし💞夫は激しく溺愛してくるし💖
ローラちゃんのこれからはきっと今まで取り逃してきた分以上の
甘やかなものになると思いますー🙌
こちらこそ素敵な感想をありがとうございました✨
次作もがんばりますー!!
ぱんださん、こんにちはですー
そこのシーンと「リオン様は私が守る」というローラちゃんの台詞が書きたいだけのお話でした(笑)
笑って頂けて嬉しいですー🥰
王様も、王妃様も、もうちょっと配慮しないさいよと書きながら思いました。
歩み寄る努力は必要ですよね💦
感想ありがとうございましたー💖