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最終話:アイリスの幸せ
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「ちゃんと連れて行くって手紙に書いただろ!」
トールの国へと続く街道の入り口で待ち伏せを仕掛けていた者。それは、トールの一番上の兄と妹であった。
「だって! お兄様にお任せしていたら、いつになるのか判りませんもの! どうせ私達に会わせる前に市井でお世話になっている方々へ先に会わせるおつもりでしたでしょう?!」
「さすが、我が妹。よく判ったな!」
「キーー!」
なにやら仲良く喧嘩しているらしいが、イリスとしては気が気ではなかった。
何故なら、トールから兄妹だと紹介された人たちに、見覚えがあったからだ。
(王太子殿下と、末姫様に見えるのは、どうしてかしら)
豪奢な衣装を身に着けた王族と、兄妹らしい軽口の言い合いをする自身の婚約者の様子に、イリスは目眩がした。
実際に身体が揺れて、膝から力が抜けそうになる。
そこに、太くて力強い腕がイリスを支えてくれた。
「どうした。大丈夫か、イリス」
疲れたのかと気遣ってくれるトールの腕を、ガシッと掴んだイリスは、
「それより、ちゃんと説明してくれるかしら?」と、多少の圧を込めて婚約者に求めた。
「あー…」
ぽりぽりと頬を掻くトールの後ろから、煌びやかな笑みを浮かべた王太子殿下がずいと出てくる。
「お久しぶりです、聖女イリス様。お陰様で、我が国の被害は最小に抑えられ、人々の生活は守られております」
そっと腰を折り、イリスの手を戴く。
その言葉に、イリスは思い違いではなかったことを確信した。
(──やっぱり)
その思いと共に、再びくらりと目眩がした。
そんなイリスの様子を見た王太子殿下が、目を眇めて面白そうに訊ねた。
「……もしかして、イリス様はトールが我が弟であることを、御存じなかった?」
コクコクと頷けば、なるほどと苦笑する姿すら様になっていて、目に眩しい。
本当に血が繋がっているのか、なにかの間違いではないかと思うけれど、そんなことはどうでもいいのかもしれない。
「第七王子として生まれたトールは、成人の儀の際に王位継承権を返上して『冒険者になる』と王宮を出たのです。それでも、私の大切な弟の1人であることに変わりはありません」
「トールお兄様は、誰よりも王族らしくないように見えるかもしれませんけれど、ともすれば民の暮らしが見えなくなりがちな私達に実感としてそれを教えて下さる、大切な役目を果たして下さっている。特別な存在ですわ」
誇らしげに語る兄と妹から説明をされればされるほど、イリスは自分が騙されているような気がしてくる。
王位継承権返上をしても、王子様は王子様だ。
なぜ冒険者を選んだのかとか、第七王子で妹姫までいるということは結局何人兄弟なのかとか。そんなに兄弟姉妹大勢いるのか、等々。疑問は尽きない。
何より、何故いままで黙っていたのか。それが一番、イリスの中で蟠りになっていた。
ふと、婚約者である筈の王子様へと視線を移せば、そこにあるのは普段の快活なものとは違う、どこか不安に揺れる瞳だった。
「イリス。ごめん、貴族になりたいと思わないかと訊いた時のイリスの反応に、ビビッて。説明が遅れた」
国に入る前にはするつもりだったんだけど、こんなところで兄達からばらされるとは思わなかったんだと頭を抱えてその場にしゃがみ込んだトールに、つい笑顔が浮かぶ。
可愛い、とすら思う自分は、すでに手遅れなのだろうとイリスは苦笑した。
「他に隠し事は?」
ぷるぷると、頭を抱えたまま首を横に振るトールを見下ろす。
「言い忘れがあっても、あと一つだけは許してあげます。でも、それだけですよ?」
がばりと起き上がったトールの瞳が輝いている。
「許してくれるのか!? しかも、あと1個の猶予つき!」
なんて俺の嫁は心が広いんだと感激するトールに、思わずイリスは呆れたような甘いため息を吐いた。
「我が弟が、奥さんの尻に敷かれるようになるとはね」
聞こえてきた声に、視線を移すことなく、イリスは喜びに破顔するトールを愛し気に見つめている。
「そんなことないです。私は、きっと、トールの笑顔の為ならなんでもしちゃいますから」
「うわっ。未来の義妹からナチュラルに惚気られた!」
言葉を交わせば、確かに王太子殿下はイリスの愛しいトールとの繋がりを感じさせる。
「イリス嬢。あなたが望むなら、聖女としてではなく、ただの我が弟の最愛の妻として義妹として、私達は歓迎します。トールを頼みます」
あれで甘えん坊なところがあるから、よろしくね、と笑って言われる。
その言葉に、イリスも自然と笑顔になった。
「えぇ、知ってます。でも頼りにもなるんです。大切に、幸せに、しますね」
「そうか。あいつを幸せにしてくれるのか。まぁイリス嬢の傍にいるだけで、あいつは勝手に幸せになりそうだけどね」
そういって笑う。
「あぁ~! 兄上、イリスに色目を使うのは止めてください! 義姉上に言いつけますよ!」
「馬鹿が! お前ではあるまいし。私のディアがそんなヤキモチを妬くか」
兄と弟が、平和に言い争いじゃれ合う姿を前に、イリスは目を白黒させていた。
「本当に争っている訳ではないから気にしないでいいわ。あの二人は年が離れている割に考え方が近いのか仲はいいのよ」
斜め下から掛けられた声に、イリスは「本当? 私、ひとりっ子だったから兄弟喧嘩って馴染みがなくて」と素直に驚いた。
「そうなのね。それなら、妹も初めてね? よろしくね、お義姉さま。妹の我が儘に振り回されるのも、オツな物だそうよ。楽しんでくださいませ」
ころころと笑う末姫様に、イリスは先ほどとはまた違う驚きに目を見張る。
いたずらっぽく笑う未来の義妹の顔はやわらかく、その瞳はとても温かい。
イリスは、この国でのこれからの生活が明るいものになることを確信した。
トールの国へと続く街道の入り口で待ち伏せを仕掛けていた者。それは、トールの一番上の兄と妹であった。
「だって! お兄様にお任せしていたら、いつになるのか判りませんもの! どうせ私達に会わせる前に市井でお世話になっている方々へ先に会わせるおつもりでしたでしょう?!」
「さすが、我が妹。よく判ったな!」
「キーー!」
なにやら仲良く喧嘩しているらしいが、イリスとしては気が気ではなかった。
何故なら、トールから兄妹だと紹介された人たちに、見覚えがあったからだ。
(王太子殿下と、末姫様に見えるのは、どうしてかしら)
豪奢な衣装を身に着けた王族と、兄妹らしい軽口の言い合いをする自身の婚約者の様子に、イリスは目眩がした。
実際に身体が揺れて、膝から力が抜けそうになる。
そこに、太くて力強い腕がイリスを支えてくれた。
「どうした。大丈夫か、イリス」
疲れたのかと気遣ってくれるトールの腕を、ガシッと掴んだイリスは、
「それより、ちゃんと説明してくれるかしら?」と、多少の圧を込めて婚約者に求めた。
「あー…」
ぽりぽりと頬を掻くトールの後ろから、煌びやかな笑みを浮かべた王太子殿下がずいと出てくる。
「お久しぶりです、聖女イリス様。お陰様で、我が国の被害は最小に抑えられ、人々の生活は守られております」
そっと腰を折り、イリスの手を戴く。
その言葉に、イリスは思い違いではなかったことを確信した。
(──やっぱり)
その思いと共に、再びくらりと目眩がした。
そんなイリスの様子を見た王太子殿下が、目を眇めて面白そうに訊ねた。
「……もしかして、イリス様はトールが我が弟であることを、御存じなかった?」
コクコクと頷けば、なるほどと苦笑する姿すら様になっていて、目に眩しい。
本当に血が繋がっているのか、なにかの間違いではないかと思うけれど、そんなことはどうでもいいのかもしれない。
「第七王子として生まれたトールは、成人の儀の際に王位継承権を返上して『冒険者になる』と王宮を出たのです。それでも、私の大切な弟の1人であることに変わりはありません」
「トールお兄様は、誰よりも王族らしくないように見えるかもしれませんけれど、ともすれば民の暮らしが見えなくなりがちな私達に実感としてそれを教えて下さる、大切な役目を果たして下さっている。特別な存在ですわ」
誇らしげに語る兄と妹から説明をされればされるほど、イリスは自分が騙されているような気がしてくる。
王位継承権返上をしても、王子様は王子様だ。
なぜ冒険者を選んだのかとか、第七王子で妹姫までいるということは結局何人兄弟なのかとか。そんなに兄弟姉妹大勢いるのか、等々。疑問は尽きない。
何より、何故いままで黙っていたのか。それが一番、イリスの中で蟠りになっていた。
ふと、婚約者である筈の王子様へと視線を移せば、そこにあるのは普段の快活なものとは違う、どこか不安に揺れる瞳だった。
「イリス。ごめん、貴族になりたいと思わないかと訊いた時のイリスの反応に、ビビッて。説明が遅れた」
国に入る前にはするつもりだったんだけど、こんなところで兄達からばらされるとは思わなかったんだと頭を抱えてその場にしゃがみ込んだトールに、つい笑顔が浮かぶ。
可愛い、とすら思う自分は、すでに手遅れなのだろうとイリスは苦笑した。
「他に隠し事は?」
ぷるぷると、頭を抱えたまま首を横に振るトールを見下ろす。
「言い忘れがあっても、あと一つだけは許してあげます。でも、それだけですよ?」
がばりと起き上がったトールの瞳が輝いている。
「許してくれるのか!? しかも、あと1個の猶予つき!」
なんて俺の嫁は心が広いんだと感激するトールに、思わずイリスは呆れたような甘いため息を吐いた。
「我が弟が、奥さんの尻に敷かれるようになるとはね」
聞こえてきた声に、視線を移すことなく、イリスは喜びに破顔するトールを愛し気に見つめている。
「そんなことないです。私は、きっと、トールの笑顔の為ならなんでもしちゃいますから」
「うわっ。未来の義妹からナチュラルに惚気られた!」
言葉を交わせば、確かに王太子殿下はイリスの愛しいトールとの繋がりを感じさせる。
「イリス嬢。あなたが望むなら、聖女としてではなく、ただの我が弟の最愛の妻として義妹として、私達は歓迎します。トールを頼みます」
あれで甘えん坊なところがあるから、よろしくね、と笑って言われる。
その言葉に、イリスも自然と笑顔になった。
「えぇ、知ってます。でも頼りにもなるんです。大切に、幸せに、しますね」
「そうか。あいつを幸せにしてくれるのか。まぁイリス嬢の傍にいるだけで、あいつは勝手に幸せになりそうだけどね」
そういって笑う。
「あぁ~! 兄上、イリスに色目を使うのは止めてください! 義姉上に言いつけますよ!」
「馬鹿が! お前ではあるまいし。私のディアがそんなヤキモチを妬くか」
兄と弟が、平和に言い争いじゃれ合う姿を前に、イリスは目を白黒させていた。
「本当に争っている訳ではないから気にしないでいいわ。あの二人は年が離れている割に考え方が近いのか仲はいいのよ」
斜め下から掛けられた声に、イリスは「本当? 私、ひとりっ子だったから兄弟喧嘩って馴染みがなくて」と素直に驚いた。
「そうなのね。それなら、妹も初めてね? よろしくね、お義姉さま。妹の我が儘に振り回されるのも、オツな物だそうよ。楽しんでくださいませ」
ころころと笑う末姫様に、イリスは先ほどとはまた違う驚きに目を見張る。
いたずらっぽく笑う未来の義妹の顔はやわらかく、その瞳はとても温かい。
イリスは、この国でのこれからの生活が明るいものになることを確信した。
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イリスちゃんの旅のシーンは書いていてとても楽しかったです✍
面白かったといって頂いて嬉しいです🙌
感想ありがとうございましたー✨
めちゃくちゃ面白くて優しくて、情報量がちょうど良く読みやすかったです。
欲を言えば旅に出る前からの長編が出ると嬉しいです!
戸塚さん
ありがとうございますー❣
面白かったといって頂けるだけでなく
読み易かったと言って貰えてとても嬉しいです💖
トールとの出会いの辺りも楽しそうですよねー
さらりと書くだけならもうちょい書く事はできるかも?
書きますと言い切れたら格好いいんでしょうけれど
書けたら書きますとしかお返事できませんが💦
気長にお待ちいただけたら幸いです
感想ありがとうございましたー🙌
情景が目に浮かぶようで一気に読み終わりました。
とても面白かったです。
烏賊秤さん
ありがとうございますー🙌
とても嬉しいです✨
次作もそういって頂けるように頑張りますー🎶