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第一章 ヒロイン視点 悪役令嬢の断罪
21.そして立ち去る悪役令嬢
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お父さん!?
お母さんも、笑わないで??
ぶんぶんぶん、握った手を離そうとするけど、なかなか離れてくれない。
どんどん顔が赤くなる。ああもう宿敵ロザリーがそこにいるのに!!
もう怒ろうかな、と、思った時。
突然、がたっとロザリーが立ち上がった。
「わたくし、ヒロインのあなたには負けませんわ!
きっと立派なあなたの恋の障害として、悪役を演じ切って見せますから!
たとえ本当の断罪が待っていようとも、あなたとは戦う運命のようね!
必ずや貴族魔法学園に入学するのよ、リーナ!
今回は本当に申し訳なかったわ!!罪を償って、正々堂々と悪役として立ちふさがりますから、覚悟なさってね!」
……ロザリーが壊れた。
手を口に添え、反対の手を腰に当てて身を反らし、ほーほはほ、と、謎の笑い声を上げる。
あげながら、謎の宣言をしつつ謝っている。
そんでもって、なんか、泣いてる。
どしたの。
どん引きした。
べちん!と、煌びやかなおじさんがロザリーの頭を叩いた。
やっとロザリーは、笑うのをやめた。
まだ、泣いてはいた。笑わなくなった分、泣く方に力が入り始めて、ひっく、ひっく、と、しゃくりあげている。
そんなロザリーの首根っこを掴みながら、煌びやかなおじさんは、早口で話した。
「とにかく、本当に申し訳なかった。
娘にはよく言って聞かせるので、どうかこれからも学校で仲良くしてやってくれ。
ご両親も、うちの娘が本当にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳なかった!
それでは後日招待状をお送りしますのでこれにて失礼!!」
壊れたロザリーをずるずると引きずって、おじさんは店を後にした。
後には、どん引きした両親とカラム。
あと、私の手をぎゅっと握ってにやにや笑う、胡散臭いニムルスがいた。
黒いどろどろは、もう、いなかった。
お母さんも、笑わないで??
ぶんぶんぶん、握った手を離そうとするけど、なかなか離れてくれない。
どんどん顔が赤くなる。ああもう宿敵ロザリーがそこにいるのに!!
もう怒ろうかな、と、思った時。
突然、がたっとロザリーが立ち上がった。
「わたくし、ヒロインのあなたには負けませんわ!
きっと立派なあなたの恋の障害として、悪役を演じ切って見せますから!
たとえ本当の断罪が待っていようとも、あなたとは戦う運命のようね!
必ずや貴族魔法学園に入学するのよ、リーナ!
今回は本当に申し訳なかったわ!!罪を償って、正々堂々と悪役として立ちふさがりますから、覚悟なさってね!」
……ロザリーが壊れた。
手を口に添え、反対の手を腰に当てて身を反らし、ほーほはほ、と、謎の笑い声を上げる。
あげながら、謎の宣言をしつつ謝っている。
そんでもって、なんか、泣いてる。
どしたの。
どん引きした。
べちん!と、煌びやかなおじさんがロザリーの頭を叩いた。
やっとロザリーは、笑うのをやめた。
まだ、泣いてはいた。笑わなくなった分、泣く方に力が入り始めて、ひっく、ひっく、と、しゃくりあげている。
そんなロザリーの首根っこを掴みながら、煌びやかなおじさんは、早口で話した。
「とにかく、本当に申し訳なかった。
娘にはよく言って聞かせるので、どうかこれからも学校で仲良くしてやってくれ。
ご両親も、うちの娘が本当にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳なかった!
それでは後日招待状をお送りしますのでこれにて失礼!!」
壊れたロザリーをずるずると引きずって、おじさんは店を後にした。
後には、どん引きした両親とカラム。
あと、私の手をぎゅっと握ってにやにや笑う、胡散臭いニムルスがいた。
黒いどろどろは、もう、いなかった。
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