29 / 64
29話
しおりを挟む
「ええっと、今の視聴者数は……凄い!【白夜】は50万人超えてますよ!!しかも、海外のコメントも多いですね!」
『そりゃあレオナちゃんの魔法は世界一だもんな』
『今までにない魔法が多い!』
『めっちゃ勉強になる』
『見ていて楽しい』
もちろん僕は、レオナの魔法は世界一だと思っているけど、世間的にもレオナの魔法は凄いみたいだ。
なんか誇らしい。
「なになに、『レオナさんは杖とか道具とか使ってないですけど、使わないんですか?』……使わないわ」
『は?』
『使わんの?』
『そういえば見たことないな』
『なんで?』
「魔法っていうのは、簡単に言えば想像《イメージ》の具現化なの。ダンジョンが出来て数十年経つけど、魔法を使う時は皆は何から始める?」
『本を買う』
『YouTubeに使い方講座みたいなのがあるからそれを見る』
『教えてもらう』
『弟子入り』
「そう。ほとんどは先人の使った方法を真似ているの。でも、魔法っていうのは、さっきも言ったけど想像の具現化。探索者が持ってる能力や魔力次第で色々なことが出来るのよ」
『はえぇ、すごい話やな』
『一般人には夢のある話よな』
『勉強になります!』
『でも今更イメージを変えるの難しそう』
アニメや漫画を読んでる人なら想像しやすいんじゃないのかな?
「『アニメや漫画を読んでる人なら想像しやすいんじゃないか』とシオンみたいな考えをした人もいると思うわ。でも、簡単に想像できるなら苦労はしないね……」
「うっ……」
『バレてる……』
『俺も思った』
『チート使えるやんとか思っててすみません』
『レー○ガンは撃つの難しいのか』
『エクス○ロージョンもか……』
「できるだけ明確に想像することが大事よ。その点だとアニメや漫画などを見たり読んだりしてる人なら少しは想像しやすいかもしれないわ。でも、構造を考えたり、想像通りの魔法を放つことができるまでの魔力が足りなかったりするわ。だから、あまりにも無理な想像はしないことね」
『残念だわ』
『それなら、マジでレオナちゃんすごくね?』
「さっきの魔法は、簡単に言うと熱光線。太陽の光を元に想像したすごく熱い熱線よ」
『そうだよな。貫いたってよりかは溶けてる感じだもんな』
『でも、銀竜った魔法耐性あるよな』
「魔法耐性も貫くくらいの熱線よ。魔力を込めれば込めた分、威力も上がるし」
マジでレオナすごいな。
転移魔法も、レオナにしかできないんじゃ……。
「今回はシオンのおかげで気合いも入ったわ。ありがとね」
なんてカメラ目線で言われると、僕もすごく嬉しくなった。
「おーい、終わったぞ!」
「いい運動になったよ」
「ちょうど2人も帰ってきたわね」
両手に溢れるくらいの宝石と素材を抱えたタケルと、多分全部リュックに入れたナツが帰ってきた。
「今回はレオナがいない分、楽しめたぜ!」
「なによ!説明とかしてなかったら私が全部殲滅してたわ!」
「はん!俺の方が一足先に倒してます~」
「最初のは私が倒したの忘れたんですかあ~?」
「んだと!」
「やんのか!」
「はい2人ともストップ」
「どうして2人はこうも喧嘩できるんでしょうね」
ナツとユイに止められた2人は、素直に引き下がった。
「今度は私も参加するわ」
「はん、レオナよりも早く俺が倒してやるよ!」
「負けた時の言い訳を考えておくといいわ!」
ふわりと体が浮き上がったレオナと、クラウチングスタートの構えになったタケルは、ナツとユイを置き去りに、ダンジョンの奥へと駆けていった。
「今日は気合い入ってますね」
「シオンのおかげだね~」
取り残されたふたりは、笑い合いながら2人を追いかけて行った。
『そりゃあレオナちゃんの魔法は世界一だもんな』
『今までにない魔法が多い!』
『めっちゃ勉強になる』
『見ていて楽しい』
もちろん僕は、レオナの魔法は世界一だと思っているけど、世間的にもレオナの魔法は凄いみたいだ。
なんか誇らしい。
「なになに、『レオナさんは杖とか道具とか使ってないですけど、使わないんですか?』……使わないわ」
『は?』
『使わんの?』
『そういえば見たことないな』
『なんで?』
「魔法っていうのは、簡単に言えば想像《イメージ》の具現化なの。ダンジョンが出来て数十年経つけど、魔法を使う時は皆は何から始める?」
『本を買う』
『YouTubeに使い方講座みたいなのがあるからそれを見る』
『教えてもらう』
『弟子入り』
「そう。ほとんどは先人の使った方法を真似ているの。でも、魔法っていうのは、さっきも言ったけど想像の具現化。探索者が持ってる能力や魔力次第で色々なことが出来るのよ」
『はえぇ、すごい話やな』
『一般人には夢のある話よな』
『勉強になります!』
『でも今更イメージを変えるの難しそう』
アニメや漫画を読んでる人なら想像しやすいんじゃないのかな?
「『アニメや漫画を読んでる人なら想像しやすいんじゃないか』とシオンみたいな考えをした人もいると思うわ。でも、簡単に想像できるなら苦労はしないね……」
「うっ……」
『バレてる……』
『俺も思った』
『チート使えるやんとか思っててすみません』
『レー○ガンは撃つの難しいのか』
『エクス○ロージョンもか……』
「できるだけ明確に想像することが大事よ。その点だとアニメや漫画などを見たり読んだりしてる人なら少しは想像しやすいかもしれないわ。でも、構造を考えたり、想像通りの魔法を放つことができるまでの魔力が足りなかったりするわ。だから、あまりにも無理な想像はしないことね」
『残念だわ』
『それなら、マジでレオナちゃんすごくね?』
「さっきの魔法は、簡単に言うと熱光線。太陽の光を元に想像したすごく熱い熱線よ」
『そうだよな。貫いたってよりかは溶けてる感じだもんな』
『でも、銀竜った魔法耐性あるよな』
「魔法耐性も貫くくらいの熱線よ。魔力を込めれば込めた分、威力も上がるし」
マジでレオナすごいな。
転移魔法も、レオナにしかできないんじゃ……。
「今回はシオンのおかげで気合いも入ったわ。ありがとね」
なんてカメラ目線で言われると、僕もすごく嬉しくなった。
「おーい、終わったぞ!」
「いい運動になったよ」
「ちょうど2人も帰ってきたわね」
両手に溢れるくらいの宝石と素材を抱えたタケルと、多分全部リュックに入れたナツが帰ってきた。
「今回はレオナがいない分、楽しめたぜ!」
「なによ!説明とかしてなかったら私が全部殲滅してたわ!」
「はん!俺の方が一足先に倒してます~」
「最初のは私が倒したの忘れたんですかあ~?」
「んだと!」
「やんのか!」
「はい2人ともストップ」
「どうして2人はこうも喧嘩できるんでしょうね」
ナツとユイに止められた2人は、素直に引き下がった。
「今度は私も参加するわ」
「はん、レオナよりも早く俺が倒してやるよ!」
「負けた時の言い訳を考えておくといいわ!」
ふわりと体が浮き上がったレオナと、クラウチングスタートの構えになったタケルは、ナツとユイを置き去りに、ダンジョンの奥へと駆けていった。
「今日は気合い入ってますね」
「シオンのおかげだね~」
取り残されたふたりは、笑い合いながら2人を追いかけて行った。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる