最強パーティーのリーダーは一般人の僕

薄明

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14話

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『来た!』


『すごく待ってた!』


『始まるか!?』


『タケル笑笑』


『まだやってたのか笑笑』


『【白夜】全員集合やん!!』


『すげーー!!!』


『ほんとにリーダーだったのか!』


『疑ってたわ!マジすまん!』


事前に告知はしていたものの、やはりというか、10万人を超える視聴者数に、僕は【白夜】の影響力に驚く。

「えーっと、挨拶はどうしよう?」

「そこはリーダーがやらないと」

「そうですよシオンさん!」

「あんたがリーダーなんだからしっかりしなさい!」

「とりあえずこの拷問やめねぇ?」

「……やらせて頂きます」

みんなに言われて、僕は改めてカメラに向き直る。

もちろん、僕の顔はモザイクがかけられているため、顔は分からない。


「前の僕の配信に来てくれた方は初配信ありがとうございました。そして、初めて見ている方は初めまして。僕らは探索者パーティーの【白夜】です。今日は5人集まったということで、雑談配信をやることになりました。ダンジョン配信ばかりやっている4人の別の一面が現れるかもしれませんね」


「「「「長い!!」」」」

4人の総ツッコミが入る。

「挨拶しろって言ったのはみんなじゃん!」

「長すぎるわ!せめて2文くらいにまとめろ!」

「……レオナ。石1つ追加で」

「おい、ちょっ、俺が悪かっ…ぎゃああああ」


『シオン容赦ないwww』


『長いって、普段の挨拶が短すぎるのが悪いだろ!』


『タケルやナツは「うぃーっす」しか言わないやん』


「なるほど、普段の4人が短いんですね。でも、レオナやユイはちゃんと挨拶すると思うんですけど?」


『ユイちゃんほぼ喋らんぞ』


『レオナは配信なのに魔法ぶっぱなすから、挨拶なんてしないぞ?』


『ユイちゃんニコニコしてることが多いよな。でもそこがいい』


『タケルもレオナに負けずと魔物の群れに突っ込んでいく』


『なんなら挨拶するだけ男はマシだぞ』


「ちゃんと挨拶しなきゃだめでしょ!」

「だってレオナが!」

「だってタケルが!」

「最初は挨拶してたんだけど、最近はめんどくさくなってね……」

「すみません、喋るのは苦手で……」

「なんでこの人たちこんなんで登録者数500万人突破してるんでしょうね…」


『まあ、モンスターを蹂躙してるからな』


『喋らないでも魅せる化け物じみた強さ』


『レオナちゃんの魔法凄いし』


『ユイちゃんの魔法も凄いぞ!』


「やはり視聴者さんから見ても4人は凄いんですか?」



『やばい』


『ダンジョン入ったことないけど、やばいのは分かる』


『俺探索者やってるけど、異常だわ』


「レベル6ダンジョンを攻略したことはこの前のニュースで見ましたよ。流石だなと思いました」


「「「「いや、それほどでも」」」」

「照れすぎじゃない?」

「だって教えてなかったから、僕らの実力を実感してないだろう?」

「まあそうだね。レベル6ダンジョンがどれだけ危ないことすら分からないし」


「それじゃあ軽くダンジョンについて私とユイで説明するわ」


レオナとユイによる、ダンジョン講座が始まった。


あとがき
短くてすみません!
ですが、続きは明日10時頃出したいと思います!
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