最強パーティーのリーダーは一般人の僕

ダンジョン配信者。

それは、世界に突如現れたダンジョンの中にいる凶悪なモンスターと戦う様子や攻略する様子などを生配信する探索者達のことだ。

死と隣り合わせで、危険が危ないダンジョンだが、モンスターを倒すことで手に入る品々は、難しいダンジョンに潜れば潜るほど珍しいものが手に入る。


そんな配信者に憧れを持った、三神《みかみ》詩音《しおん》は、幼なじみと共に、世界に名を轟かせることが夢だった。


だが、自分だけは戦闘能力において足でまとい……いや、そもそも探索者に向いていなかった。

はっきりと自分と幼なじみ達との実力差が現れていた。

「僕は向いてないみたいだから、ダンジョン配信は辞めて、個人で好きに演奏配信とかするよ。僕の代わりに頑張って……」

そうみんなに告げるが、みんなは笑った。

「シオンが弱いからって、なんで仲間はずれにしないといけないんだ?」

「そうですよ!私たちがシオンさんの分まで頑張ればいいだけじゃないですか!」

「シオンがいないと僕達も寂しいよ」

「しっかりしなさいシオン。みんなの夢なんだから、諦めるなんて言わないで」

「みんな………ありがとう!!」

泣きながら何度も感謝の言葉を伝える。



「よしっ、じゃあお前リーダーな」


「はっ?」



感動からつかの間、パーティーのリーダーになった詩音。

あれよあれよという間に、強すぎる幼なじみ達の手により、高校生にして世界トップクラスの探索者パーティーと呼ばれるようになったのだった。




初めまして。薄明です。

読み専でしたが、書くことに挑戦してみようと思いました。
よろしくお願いします🙏
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