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第三章
貴公子の初夜【ヒューバート視点7】
しおりを挟むくったりしたシンシアをベッドに横たえ、もう一度充分に濡れているか確認するため、太ももを掴んで脚を開かせる。
もうシンシアはされるがままだった。
ピンク色の肉襞はヒクヒクと動き、何かを食べたがっているように見える。昔の、食いしん坊のシンシアを思い出した。
僕はそこに口づけしていた。シンシアがびっくりして顔を上げ、結果、股の間に僕の頭を見つけたのだろう、小さな悲鳴が聞こえた。
「そ、そんな、そんなところに……っあぁああっ! 舌をっ!?」
シンシア、君は下の口もその中も全部綺麗だから、そんな風に慌てなくてもいいんだってば。
かき回すと、キュウキュウ締め付けてきて、僕のベロが千切れそう。
「おいひいかい? ぼくのひたは」
「ひゅ、ひゅーばーとしゃまっ、あっ……ぁあぁあああああ」
僕の舌、長すぎるのかな。それともかき回しすぎた? 舌は、彼女の恥骨の下辺りにある、ザラつい場所を擦ったようだ。
シンシアが腰を突っ張らせた。ピュッと僕の顔に何か飛ぶ。マスカスター伯爵が言っていた、いわゆる潮吹きというやつだろう。よく飛ぶなぁ。
その後ぐったりしたところを見ると、舌で蹂躙されただけで達してしまったようだ。
「しゅごい、ヒューバートしゃまの、管」
そして萌黄色の瞳でうっとりと僕を見上げ、彼女は言った。
「これで明日には子供が」
違う。
「シンシア、ベロは勃起した管じゃないんだ」
躊躇いながら、僕は自分のガウンの合わせ目を開けた。
「今から君に、僕のヘビントン侯爵を挿れる」
「ふぇ?」
初めては、痛いって聞いた。僕にはそれが我慢できなかった。婦女子に──シンシアに痛い思いをさせるなんて。
だが、正直我慢しすぎた。痩せてチチとシリだけプリンプリンのシンシアを見た後から、なぜだか毛を刈られ丸裸になった肌色の羊を見て、僕は勃起するようになった。さすがに頭がおかしくなったのだと思う。
「僕の管は、とても太い。すごく痛いと思うんだ。でも挿れないと、たぶん僕は気が狂う」
シンシアはふふっと笑った。
「わたくしの中に挿れたいなんて、そんな嬉しい言葉はございません」
両手を僕に向かって差し伸べる。
「いらしてください、ヒューバート様」
それで僕はもうダメだった。彼女を掻き抱き、彼女のびしょびしょの花びらの中に、傲慢なヘビントン侯爵の亀頭を捻じ込んでいた。
「くっ……」
キツい。柔肉なのに……そして、これほど濡れているのに、搾り取られるくらいキツい。だが……なんて……温かい……。
シンシアを見ると、ぎゅっと目を閉じ、痛みに耐えているのが分かった。僕と同じく、額に汗をびっしょりかいている。
僕は身動きできなくなった。痛がっている。嫌だ。シンシアが痛いのは嫌だ。
するとシンシアが突然、僕の腰を両腕で引き寄せた。ぎゅっと前に押したのだ。
僕の侯爵の亀頭の部分がめり込んだ。
「ぁっ……はぁっ……」
「シ……シンシア!?」
彼女は荒い息を吐きながらも、僕を見て笑った。
「ヒューバート様が苦しそうだから、早く楽にしてあげたくて」
僕の胸に、名状しがたい熱いものがこみ上げた。
お返しとばかりに、彼女のたわわな胸にむしゃぶりつく。舐めて、甘噛みし、彼女がもっと感じるように、さんざんいたぶった。
するとシンシアは痛みを忘れたのか、甘い声で喘ぎ始めた。
すかさず僕は彼女の下半身に手を伸ばし、花芯を弾く。そして彼女が一際色っぽい声をあげたその瞬間、僕の肉の杭を根元まで埋め込んでいた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
※あと二話で本編完結っす!
続いてミラベルとクライヴの初夜になります
ヾ(*>∀<)ノ゙
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