【完結】あなたに醜い女と言われたので、身の程知らずのこの豚めは姿を消しますね

「シンシア、僕と婚約してほしい」

 ヘビントン侯爵家の葬儀の夜、亡くなった当主の嫡男ヒューバート様がわたくしにそうおっしゃったのです。

 わたくしは天にも昇る心地でした。だってわたくしは、彼のことをずっと好きだったのですから。

「僕に好きな人ができるまでだけど」

 地べたに落ちたわたくしは、彼と結婚したいがために過ちを犯し、嫌われてしまいました。

 三年後、兄がわたくしに婚姻話を持ってきました。その相手はなんとヒューバート様で……。

 そうですわ! わたくしにできる贖罪は、窮地に陥る彼を助け、潔く去ることなのですわね。


※容姿に対する優劣の表記がございます。苦手な方はご注意ください。
 Rシーンは後半です。
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