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フェルナンド舐めまわす

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 フェルナンドは、ナイトドレスの裾を持ち上げ喉を鳴らした。

 白く形のいい足がランプの灯りを照り返す。
 
「光ってる……うまそう」

 脹脛をがっちり掴み、レロッと舐め上げだす。

 ベトベトにするのが目的なのかしら、とジョセフィーナは思った。せっかくお風呂で綺麗に磨き上げてもらったのに。

 しかし、フェルナンドに汚されていくという言葉の響きだけで、恍惚となってしまうジョセフィーナだ。もっと汚して、ドロドロにしてと。

 つつっ……と舌が行ったり来たりする度に、震えが走る。丹念に満遍なく這う舌は、上に上に、そして内腿の奥に向かっていく。

「女の匂いがする」
「──っ! おっしゃらないでっ!」

 恥ずかしさのあまり、思わず両手で顔を覆った。自分でも、下腹部が潤み蜜が溢れてくるのが分かったからだ。

「あまり……見ないで」

 ランプを全部消してもらえば良かった。

「見るに決まってるだろ。もう俺のものなんだぜ?」

 その言葉は、またトロリと秘所を潤わせた。



 息を乱しながら腿の奥を濡らすジョセフィーナは、処女の公爵令嬢とは思えない感度だった。開発しすぎたかな? とフェルナンドは笑う。

「星型の痣は……と」

 足の付け根近くで話すと、息が秘部に近い所にかかったのか、ジョセフィーナがピクッと動いた。

「ふっ……」

 口を押えて、どうやら堪えているらしいジョセフィーナ。可愛いな、おい。

「だめ。声出せよ。縛られたいのか?」

 彼は股間から顔を上げて、ガウンの紐を片手でぶら下げて脅す。

 ジョセフィーナはふるふる首を振った。フェルナンドは満足すると、再び痣のある舌を出し、蜜塗れになった内腿を綺麗にしてやる。

 舐めても舐めても溢れてくる。

 小さなホクロのような星型の痣の上を舐めると、またピリリと稲妻のような痺れが走った。

 これは、お互いが痣の持ち主を求めているのだ。きっとそう。丹念に舐め上げ、やっと花弁を舌でめくる。

 温かい体内に舌を入れ、よく解してやった。処女だから、痛くないようにしなきゃな。

 ジョセフィーナが体を震わせるのが可愛い。でも声を聞かせてくれ。

 糸を引かせながら舌を引っこ抜くと、肉の尖りも可愛がってやる。クルクルと転がし弄べば、赤く充血し、膨らんできたではないか。

「大きめだ」

 指で摘んだ。スリスリ擦る。

「うぅっ」

 ジョセフィーナが喘ぎ、彼女の腰が浮き上がった。また顔を上げて様子を窺ってみる。潤みきっているのは秘部だけではなかった。

 蕩けきった顔。可愛い天使が淫乱のように──。

 呻くような凶暴な声が出た。

「恍惚とした顔、してんじゃねーよ」

 薄いナイトドレスを引き裂いていた。

 簡単に引き裂けたから、たぶんそういう仕様なのだろう。どんなに薄い生地一枚たりとも、ジョセフィーナと自分の間に隔たりは要らない。

 ふるりと現れた二つの山にむしゃぶりつきながら、蜜の溢れる花びらの中心にフェルナンドの王太子を宛てがう。

 長く待ちすぎた。もう一秒たりとも待てなかった。貫いて随喜の声で鳴かせたい。

 だが聞けフェルナンド、相手は処女だぞ、と自分に言い聞かせる。

 優しくできないぜ? なんてちょっとかっこつけて言ってしまったが、優しくするに決まっているではないか。相手は王太子妃なのだ。

「力を抜いて」

 ズプと亀頭部分をねじ込んだ。ここさえ入れば……。

 ジョセフィーナの大きな目が見開かれた。

 いいか、優しくだ。優しく、壊れ物を扱うように──。

 ひまわりの咲き乱れる美しい瞳が不安げに揺れ、フェルナンドを捉えた。
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