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そうだ、強姦しよう♪

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 眉尻を下げて、途方にくれているジョセフィーナだ。

 彼女は責任感、義務感の塊。それも重々承知している。王家にその身を捧げるグランデの令嬢なのだ。答えは最初から分かっていたはずじゃないか。

 フェルナンドは彼女の腰に手を回し、部屋の中に攫った。扉に押し付けて我が物顔で彼女の唇を奪う。

 ジョセフィーナの唇はいつだって甘くて、強引に奪ってもやがては応えてくれるのだ。フェルナンドだけには。

「ん……っ」

 舌を絡め唾液をすすり、脳髄にとろけるような媚薬を流し込んでくるジョセフィーナの唇から、やっとのことで口を離す。

 ほら、もううっとりした顔してやがる。濡れた唇と潤んだ向日葵の瞳を凝視しながら、嫉妬で狂いそうだった。

「こんなことされるんだぞ、俺じゃないやつに」

 胸元切り替えのコットンドレスの襟ぐりを大きく開いた。シュミーズごと下げたものだから、丸い乳房が零れ落ちるように現れる。

「こんなことも」

 乳房を掴み上げ、その先端を吸い上げた。ジョセフィーナはか細い喘ぎ声をあげる。

 スカートが白い太ももを滑って捲れるほど、高く彼女の片足を持ち上げ、フェルナンドはしゃがみこんだ。

 既に濡れている同じコットン素材の下着の隙間から、舌を差し入れてやった。襞をかき分け、蜜の壺にくちゅっと深く埋め込んでいく。中はやっぱり温かい。

 立ったままで卑猥な目に遭っているのに、ジョセフィーナは両手で口を押さえたまま、為すがままだ。

 いつだって、されるがまま。俺だけにそうして欲しいのに……。愛液まみれの顔を秘所から離し、噛みつくように言っていた。

「王太子にもこんなことをさせるつもりなのか!」

 言ったってしょうがないのに……。

 ジョセフィーナはついに、泣き咽びながら首を振る。

「いやですっ」
「じゃあ行くなよ!」
「できないっ」

 すくいあげるように横抱きに抱え上げた。そうだ、純潔じゃなくなれば! 酒瓶を足で蹴り落とし、乱暴にジョセフィーナをベッドに放り投げる。

「今からお前を犯す」

 ジョセフィーナは目を見開き、必死で抵抗する。

「それはダメでゲス、船長、ゲス野郎でゲス」
「うるさいっ」

 裾をまくり上げて下着を抜き取り、下半身を露出させた。

「これだけ濡らしておいて、入れてダメなわけあるかっ」

 蜜をたっぷり湛えた花びらの中に、怒張した物をあてがう。最初から、強引に奪ってしまえばよかったのだ。海賊らしく。

 俺が傷物にしてしまえば──。

 腰を突き上げようとしたとき、泣きぬれたジョセフィーナの顔が目に入った。

「だめでげす、船長おねがいっ、やめてくださいまし」

 すっと頭が冷えた。

 監禁したい。好きだから。いわゆるヤンデレになって、彼女を永遠に自分だけのものに──。そうしたらいつかは彼女も諦めて、フェルナンドと幸せになってくれるはずだから……。

 逃げようとするジョセフィーナを押さえつけていた手が、ゆっくり離れた。

 できるわけがない。

 愛していたら、そんなことできるわけがないんだ。

「くそっ!」

 叫んでマットレスを叩く。

 ジョセフィーナはコットンドレスを直しながら後ずさりした。

 しばらく下を向き、息を整えていたフェルナンドは、やがて小さくゴメンと呟いた。

「いえ、わたくしがもう一度フェルナンドに触れたかっただけなの。手と口で最後に」

 顔を赤くして言うジョセフィーナに、フェルナンドは苦笑した。未来の王妃に──俺のものじゃなくなるのに、そんなことはもうさせられない。

「行って、ジョセフィーナ。俺の中には獣が居るから。いつ君を強姦するか分からねえよ」

 きゅぅっと、シャツの袖をジョセフィーナの小さな手が握りしめる。無言でうつむいたまま、握りしめている。

 そうか、彼女は離れがたいんだな。

「危険なんだ、俺といると」

 理性をすれすれで保っている状態だ。酒など飲んだからよけい。

「早く出て行って」

 ジョセフィーナはポロポロ涙を流しながら頷いた。

「あなたが要らないと言っても、フェルナンド。わたくしの心はあなたに囚われたままです。置いていきますね」
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