【R18】ハメられましたわ!~海賊船に逃げ込んだ男装令嬢は、生きて祖国に帰りたい~

世界のボボ誤字王

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キャプテンフェルナンド1

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 扉を開けると、船長がいた。

 廊下のランプに照らされ、連日会えなかったフェルナンドが目の前に現れたので、ジョセフィーナはついに幻が見えるようになったのかしらと思った。

「明日、早朝の出航が決まったから──お前は見送れないと思って。寝起き悪いから。だから挨拶に来た」

 遅くにごめんな、と詫びる彼の服装はまだ日中の青い軍服のままで、尋常ならぬ多忙さであったことが推測できた。

 ちょっとだけ、ほっとしたジョセフィーナである。ぜんぜん会いに来てくれなかったから、他の女性とイチャイチャしているのではないかと、疑っていたからだ。

 ──ですから! 駄目なのですわ、こんなことを思ったら。

 陸地には綺麗な女性がたくさんいる。こんな髪の短い女に興味を持ったのは、船には他に女がいなかったからだ。それに、保護目的で船長室に囲っていただけなのだし……。

 心を明け渡してはダメですわよ!

「こちらこそ、お世話になって──」

 口を開いた途端、ポロッと涙がこぼれ落ちた。フェルナンドが目を丸くした。

 ジョセフィーナは慌てて頬をガウンの袖で拭う。しかし、どうやっても無駄だった。次から次にこぼれ落ちて、まともに話せない。

「わたくし──あの……」

 止まらない。最後に話せる機会なのに、どうして止まらないの? 涙腺ぶっ壊れたの?

 グイッと肩を押され客室に押し込められた。扉を閉める音の後、顎を持ち上げられ口づけされる。

 歯がカチッとぶつかる程、激しかった。

 久々のフェルナンドの唇の感触に、ジョセフィーナはうっとりとなる。ああ……これ好き。柔らかい舌が乱暴に口の中を蹂躙し、涙とともに唾液も滴り落ちた。

 まただ……。

 乱暴なのに、彼の舌から麻薬を注入されたような甘みが広がってくる。麻薬などやったことはないけれど、きっとこんな感じ。五感全てを支配し、第六感までに快楽が行き渡る。

 理性をダメにする。

 どうして?

「ふ……っん」

 口蓋を舐めまわし、内側の粘膜をまさぐり、舌を絡め取る。フェルナンドは満足するまで、ジョセフィーナの口を解放してくれなかった。






 フェルナンドは、ようやく酸欠ぎみの公爵令嬢に気づき、唇を離した。

「お前が悪い」

 言い訳がましく言ってから、髪に鼻を埋め、芳醇な甘い匂いを吸い込む。

「抱きたい」

 希望を遠慮なく口にしていた。

「挿れさせろよ」
「ダメ……です」
「知ってる」

 苦笑いして、ブレないジョセフィーナの首筋を軽く噛んでやった。可愛いらしい小さな悲鳴が上がる。ざまぁみろ小娘。

 彼女は、どこもかしこもいい匂いだった。フェルナンドにとっての、マタタビなのだろう。

 ズキズキ脈打つこめかみを意識しながら、両膝をすくいあげるようにして彼女を持ち上げた。

 お姫様抱っこでベッドに運び、そっとシーツの上に横たえる。

「ダメですよ?」
「知ってる」

 囁き声に、囁き返す。

 ガウンを剥がし、ナイトドレスの襟のリボンを解き、大きく襟ぐりを開いた。胸の谷間に顔を埋める。ここは特に、甘い匂いが強まる。

 さらに薄いコットン生地をシュミーズごと下げると、片方の乳房がむき出しになった。

 布に擦れ、空気に触れ、たちまち立ち上がる敏感な尖りを唇で挟むと、まるで急所を握ったかのような、勝ち誇った気分になる。

 事実、ジョセフィーナは固まって、乳首からくる刺激に備えていた。

 ふっ……と笑みがこぼれる。

 その息が掛かったのだろう、ますます固く尖ってきたので、歯で甘噛みし、舌でチロチロ舐めてやった。

 ジョセフィーナの腰が跳ねた。相変わらず弱いのだ、乳首が。

 片方だけじゃ不公平だよな、とフェルナンドはもう片方の膨らみも曝け出す。室内のシャンデリアの明かりに照らされた、まろやかな白い丘が眩しい。

 なぜ、その先端だけ木苺のような色なのか。まだ何もしてないのに。

 そこはわなわなと、期待で震えているように見える。摘んだ。

「んくっ」

 可愛い声を出すためのスイッチなのを、フェルナンドは知っていた。レバーのように上下し、さらに捻ってやる。

  きゃんっ、と子犬みたいに喘ぐジョセフィーナは、公爵令嬢よりもペットが似合う気がする。

 無論、フェルナンド専用のペットだが。

 両方の乳首スイッチを押したり引っ張ったりしているうちに、ふわっと甘い香りが強まった気がした。

 蛇口から出てきてしまったのだろう。みだらな蜜が。

 膝裏を掴みあげ、持ち上げてみた。下着は流行の小さな三角形のやつだ。しかもなんの意味があるのか分からぬ総レース。誰が用意した? 現地の奔放な、かしまし召使いたちか? ナイスでやんすな。

 シャンデリアの明かりでもはっきり見えてしまった。レースの中心がベチョベチョにシミを作っている。

「くっそ可愛いな」

 だがこれではさぞ冷たいだろう。風邪をひいたら大変だ。

 指をかけて、なんの防御にもなっていない布地を脱がせる。

「いやらしい汁でずっしりだ。絞れそうだよジョセフィーナ」

 からかうつもりで言ったのに、自分の耳に届いた声は、低く掠れて余裕のまるでないものだった。

 ……だせぇ。

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