【R18】ハメられましたわ!~海賊船に逃げ込んだ男装令嬢は、生きて祖国に帰りたい~

世界のボボ誤字王

文字の大きさ
上 下
41 / 90

ジョセフィーナ、パイズリーナ

しおりを挟む
 ジョセフを添い寝係などに任命したフェルナンド。そのつけはブーメランとなってフェルナンドの股間を直撃していた。

 そりゃそうだよな、とフェルナンドはギンギンに見開いた目を血走らせている。

 狭い吊り寝台で柔らかい体が密着しているのだ。眠れるわけがない。

 ついに我慢できなくなり、フェルナンドはジョセフに圧し掛かった。ピクッとジョセフが身じろぎする。

「ん?」

 鋭い視線が、寝ぼけまなこをこするジョセフに注がれる。

 ほら起きたぞ。もうどうしようもない。犯すしか方法がない。

 それほどフェルナンドの股間の船長は忍耐の限界を超えていた。

「ふん?」

 どうもこのジョセフ。大変寝起きが悪い。ましてや寝る前に、またソル王国から奪ったワインを飲ませたので、目を覚まさないのは当然かもしれない。

 まあまあ、遠慮せず飲みたまえとグラスにガパガパ注げば、わりと好きなようだがそう強くはない彼女は、すっかり酔っぱらってしまったのだ。

 むにゃむにゃ言いながら、またウトウトしだしたジョセフに、フェルナンドはほくそ笑む。

「無防備すぎるぞ」

 シャツのボタンを外し、胸を潰していた邪魔なリネンをスルスル解いていく。乳房が零れ落ち、フェルナンドはほうっと息をついた。

 理想の大きさと、完璧な形だ。布などで潰しているなんてもったいない。

 ドレスを着せたら、きっとコルセットに持ち上げられて、いい感じに襟ぐりから谷間が見えるだろうな。

 試しに乳房を寄せてみた。案の定、尻の割れ目のように立派な谷間ができる。ポフッとそこに顔を埋めた。

 たまらん感触だ。優しく包み込まれて、このまま同化してしまいたい。海のキメラとか呼ばれてもいい、ジョセフのオッパイとフュージョンしたい。

 切実にそう思った。

 すりすり顔を擦り付けると、無精ひげが乳首に当たったようだった。

「あんっ」

 と可愛らしい声が、赤い唇から漏れた。

 股間がこわばる。なんだ、今の声は。

 ちょっと立ち上がってきた両の乳首を、人差し指で転がした。

「んっ……? んっ……ぅ」

 身をよじって頬を紅潮させるジョセフを見て、頭に血が上ってしまう。

 彼女は乳首が弱いのだ。これ以上やったら起きてしまう。

 しかしこのフェルナンド、いかんいかんと思いつつ悪戯を止められなかった。

 気づくとそのまま乳房に舌を這わせていた。そっと、静かに、だが執拗に何度も嘗め回す。

 乳首は避けないと……起きてしまうから……。だが低い天井からぶら下がったランタンの灯りは、フェルナンドの唾液でテラテラといやらしく輝く乳房を見せつける。

 フェルナンドの股間の船長は、さらに勢いをまして膨らんだ。はちきれんばかりに。

「まずいな」

 港につけば、女などいくらでも寄ってくる。女衒が小船に大量に女を乗せて運んでくるときだってある。それが分かっているからこそ、ガツガツしたことなど無かった。

 たぶん、彼女が軽率に手を出していい存在ではないと、なんとなく分かっているからだ。

「貴族の令嬢だろうな……」

 強引に奪ってやりたくなる衝動を抑えこんだ。

 ネヴァルに簡単に暗がりに連れ込まれたり──この無防備さだと、たぶんまだ貞操は無事なのだろうが、なんと危ういのか。

 ネヴァルには尻を狙われたが、男装していたから、これまでどうにか助かっていたのだ。基本飢えた男どものいる船に、女は有り得ない。

 飢えてなくてもこんな悪戯をしちゃうくらいだし。

 お嬢様の貞操を奪っちゃダメだ。そうだろ、フェルナンド。自分に言い聞かせながらも、気づくと下穿きをおろしていた。

 揺れる吊り寝台の縁に掴まり、ほっそりしたジョセフに跨るように膝をついた。

「ちょっとだけ」

 てかてか濡れ光る膨らみの間に、フェルナンドは鎌首をもたげた己自身を置く。それから両手で乳房を寄せた。

 ああ……なんて、温かい。

 ふわふわなのに、弾力のあるその双子の丘に挟まれ、フェルナンドの船長──いや、大提督はますます猛り狂った。

 赤黒く怒張し、まるで楽にしてくれと、叫んでいるかのようだった。

「わりぃな。借りるわ」

 ズリッと腰を動かす。気持ち良くて、一発で昇天しそうになる。娼婦のユルユルなアソコよりよほどこちらの方が……。

 ズリ……ズリリ……ずり……ずりりゅ……

 腰をゆっくり動かすたびに、吊り寝台が縦に揺れた。

 徐々にに腰の動きを速くしていくと、はち切れんばかりの肉棒は、可愛く半開きになった唇を見つける。

 ふっくらした唇と上品そうな小さな口。そこにぶち込んで出したら──貴族のお嬢様に……。考えただけでその背徳的な行為に慄き、一気に射精を促した。

 慌てて彼女が胸に巻いていたリネンに迸りを吐き出す。

 しばらくハァハァ荒く息をして呆然としていた。

 スッキリすると、一気にうしろめたくなった。

 船による横揺れと自分のピストン大運動会による縦揺れで、吊り寝台はぐるぐる妙な回転を起こしている。

 フェルナンドは船乗りのくせに気持ち悪くなり、トイレに駆け込んでいった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました

加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

契約妻ですが極甘御曹司の執愛に溺れそうです

冬野まゆ
恋愛
経営難に陥った実家の酒造を救うため、最悪の縁談を受けてしまったOLの千春。そんな彼女を助けてくれたのは、密かに思いを寄せていた大企業の御曹司・涼弥だった。結婚に関する面倒事を避けたい彼から、援助と引き換えの契約結婚を提案された千春は、藁にも縋る思いでそれを了承する。しかし旧知の仲とはいえ、本来なら結ばれるはずのない雲の上の人。たとえ愛されなくても彼の良き妻になろうと決意する千春だったが……「可愛い千春。もっと俺のことだけ考えて」いざ始まった新婚生活は至れり尽くせりの溺愛の日々で!? 拗らせ両片思い夫婦の、じれじれすれ違いラブ!

家出令嬢が海賊王の嫁!?〜新大陸でパン屋さんになるはずが巻き込まれました〜

香月みまり
恋愛
20も離れたおっさん侯爵との結婚が嫌で家出したリリ〜シャ・ルーセンスは、新たな希望を胸に新世界を目指す。 新世界でパン屋さんを開く!! それなのに乗り込んだ船が海賊の襲撃にあって、ピンチです。 このままじゃぁ船が港に戻ってしまう! そうだ!麦の袋に隠れよう。 そうして麦にまみれて知ってしまった海賊の頭の衝撃的な真実。 さよなら私の新大陸、パン屋さんライフ〜

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

処理中です...