孤独な美少女剣士は暴君の刺客となる~私を孕ませようなんて百年早いわ!~

世界のボボ誤字王

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土蜘蛛の里と北の大陸編

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 ブルゴドルラードの政治経済の中心地、首都ハリスト。

 その繁華街の安宿に預けてあった荷物を開けると、厳重に封がされた分厚い封筒と、城の使用人のお仕着せ──午前と午後用のもの──が入っていた。

 先に忍び込んでいた情報部員の提供だ。

 少し緊張した面持ちで、ユリアン・ヴァーグナーは封書を読み始めた。

 大陸間の一番早い伝達手段は、品種改良された渡り鳥だ。ハヤブサが獲物を見つけて急降下する時に匹敵する速さで水平飛行し、しかも不眠不休で長距離移動が可能である。

 しかし、一番人気の強靭な生命力を持つ赤目大ツバメでさえ大海を渡るのは命がけで、二割は届かない。情報部では、三通は同じ物を違う鳥に持たせる決まりがあった。

 この件でシェルツェブルク軍港の伝書保管所に届いた鳥は、たった一羽だった。

 ユリアンは、その出航前にもたらされた大ツバメによる情報から、特に大きな計画のずれがなかったことを喜び、胸をなでおろした。

 実行計画書を内ポケットに入れて言う。

「子供の居る場所だけ変わった。執政中枢である大宮殿敷地内の新館から、旧館、つまり母親である皇女ソフィアと同じ居城に移されたようだ。地図も宮殿の見取り図も、新しいのが届けられた。ハリストの中心地から大分離れるが、皇女と同じ場所なら好都合だ。国王が侵攻準備中の軍港に視察に出ていて不在とは言え、大宮殿に忍び込むよりは、楽にいけるといいが」

 何十年も前から時期をずらしつつ投入してきた間諜は、情報部からは二十名だが、半数は見つかって自害か、殺されている。

 今残っているのは戦闘に不向きな女性が多く、手引きだけしてもらうことになっている。

 あらためて、気を引き締める兵士たちだった。

 しかし、そんな中リンファオは、箱の中を眺めながら頭を悩ませている。

 女性用のお仕着せも入っていたが、やけにフリフリしたエプロン付きのメイド服だった。

 メイド服を着ると、ヘンリーがものすごく喜んだのを思い出し、複雑な心境になっていた。

 ふと、周りを見渡すと、軍人たちの期待顔にぶつかる。

 リンファオは首を振った。

「顔は晒さない方が目立たないと思うの……わたし、どうやって忍び込もう」
「大丈夫です。一度あなたの顔を見てる者ばかりだ。動揺はしない」
「そういう心配じゃなくて──」
「ささ、ぜひその包帯を外してください」

 土蜘蛛の面ほどではないが、顔面に包帯。これも確かに目立つ。

 リンファオはモタモタと白い帯を取っていった。全員が興味津々で覗き込む。

 ため息は抑えられなかったようだ。

 魂が抜けた声で、マッテオがうめき声をもらした。

「すげえ。俺と結婚して」
「スカルピ兵長、ここは君の故郷では無いんだぞ、だが私と結婚してくれ。あ、いかん私には妻子が」

 そういう中尉の顔も、陶酔しきっている。

 こんな侍女がいるわけがない。逆に目立ってしまう。また幻影術をかけるしか……。

 リンファオは苦笑いしながら、包帯を巻き直した。





 ネギ坊主のような形をした塔が目印の旧館だった。王太子の家族が住む場所……にしてはやけに寂れている。

 それに警備も少ない。

 元々、代々王の家族が住んでいたところだが、老朽化のために新しく大宮殿の近くに新館が建造されたはず。

 なぜ、幼い王子までこちらに移されたのだろう。

 暗殺を恐れて? にしては、警備が手薄な気がする。

(罠じゃないだろうな? 潜入している諜報員は信用できるのか?)

 釈然としない面持ちのまま、リンファオは仲間に告げた。

「私が一人で行ったほうがいい」

 リンファオは提案してから、そこでチラッと思った。ニコロスの孫を、こっそり逃せないだろうか、と。しかしユリアン・ヴァーグナーは首を振った。

 見透かされたように睨まれる。

 リンファオは俯いた。確実に殺さなければならない。皇室の血は途絶えなければならない。もう誰にも利用されないように。

「衛兵が思ったより少ない。我々だけでやれそうだ。君は待っていてくれたまえ」

 気遣いか、それとも信用していないのか。リンファオはそう言われてほっとため息をついた。

 見なければいい。

 リンファオ自身、ニコロスの一族はその血で罪を贖わなければならないと感じるところもある。

 都で処刑されていた、真っ黒に炭化した小さな身体。首都でああなのだから、地方都市はもっと酷いのかもしれない。領主によって民への扱いが違ったのだから。

 本土と違い、辺境の島や属州は、まだ封建的な色が濃かった。

 裁判権は、中央法院からの派遣法務官不足で領主に任せていたところも多く、簡易裁判の度を超したものが横行していたらしい。

 税も、中央から使わされた徴税人の手間を省くために、領主が先に取り立てる。良くない領主のもとでは、国が決めたものよりずっと多く徴収されていたようだ。

 同じ平民の富裕層だってそう。中産階級の地主によってこき使われ、諸々の貸付料も払えず、その下で飢え死にした子供が何人いたか。

 ヘンリーに聞いたとき、しばらく眠れなかった。

 さらには、鬼みたいな大規模農場経営者。雇われ農民が低賃金に耐えられず都市部に流れこんだら、行き着く先は今度は工場経営者に搾取される未来だ。

 国の体制を根本から変える、という彼らを手伝うことに、迷いはない。

 ただの子供じゃない。悪しき種だ。


 ──いいんだ。これでいいんだ。





※ ※ ※ ※ ※ ※



 先に下男として旧館に派遣されていた老人の手引きで、小麦を運ぶ荷車と共に敷地内に入り込む。

 使用人小屋へ行き、全員外套を脱いだ。既にその下はお仕着せを着ていた。

 ユリアン・ヴァーグナーの広げた平面図を見て下男が頷く。もう一度彼に場所を確認してから、城内に忍び込んでいく帝国の軍人たち。

 ニコロスの長女ソフィアは二十五歳くらい。確か、七年前男児を生み、帝国国内に緊張が生まれた。

「七歳か……」

 シャオリーと同じくらい。里では稚児衣装を着て、姉巫女たちの舞を見て憧れていた時期だ。

 どうやって殺すのだろう。リンファオは、いてもたってもいられなくなった。



 マッテオは、眉間にしわを寄せた。使用人が利用する裏口から忍び込んだとは言え、王族が住むには人がいなさすぎる。アリビアで言えば紅玉宮ではないのか。

 壁や床、そこかしこが壊れているのに、修復すらされていない。

 以前、賭け事が過ぎて財産を失った没落貴族の屋敷の差し押さえに入ったことがあるが、あそこでもこれほどではなかった。

「中尉、情報は間違ってないっすか? あの下男は信用できますか?」

 ユリアンは嫌そうな顔で振り返る。間諜は、皆一流の者たちだと上官から聞いていた。

 老人だが、昔から潜入しているプロ中のプロ。身元を怪しまれた者たちも、拷問される前に指輪に隠した毒を飲み、自ら命を絶っているはずだ。

 だが、長距離を移動できる渡り鳥の伝書は、アリビアまで北洋を越えて来た。さらに自分たちが航海してくる時間も含め、日数の経過がある。

「もうすぐ別の情報部員と、落ち合えるはずだ」

 彼自身不安だった。皇女は元々、ここに住まわされていた。新館に移されることなく。

 一国の王子の正室が、こんな廃墟同然の屋敷に?

 やがて洗濯室と思われるところにたどり着くと、召使いの制服を着込んだ女が駆け寄ってきた。計画書通りだ。

「ヴァーグナー中尉ですね。そろそろだと思いました。合流できて良かったです」
「アデリーヌか。確認の鳩も届いていたようだな」

 間諜を務めていた情報部の女は、困り果てた様子でユリアン・ヴァーグナーを見上げた。

「少し状況が変わっています。ただ、直接ご覧になった方がよいかと」
 


 ユリアンは案内された部屋に忍び込むと、息を呑んだ。

 明らかにミハイロヴィッチの血統と分かる、赤毛に琥珀の瞳の、冷たい雰囲気の女が座っている。

 その横に大きなベッドがあり、子供が寝ていた。やはり同じ色素。その顔には点々と五角の水泡ができている。

「これは星型疱瘡か」
「ブルゴドルラードでは種痘はまだ行われておらぬ。人痘で失敗したのじゃ」

 応えたのは、女の方だった。その横柄な話し方から、やはり皇女ソフィアであろう。

 顔立ちは、皇帝には似ていない。絶世の不美人と評されていた第一妃に、似てしまったようだ。アデリーヌを見ると、頷いてみせた。

「私がアリビアの人間であることを、ソフィア様はご存知です。聡明な方なので、気づかれてしまいました」

 でも、咎められることなく王太子妃付き侍女を続けられている。戸惑う兵士たちを、赤毛の皇女はすくっと立ち上がって見渡した。

「この子はどのみち助からぬ。王が我が故郷を制圧するまで、生きていればよいがの」

 強気で睥睨するが、その表情はやつれている。

「どうした? 殺しに来たのであろう。早く楽にしてたも」

 アデリーヌは兵士たちに懇願した。

「できるだけ楽にと……それがソフィア様のご希望です」

 ユリアンは硬い表情で頷くと、剣を抜いた。

「待てっ!」

 寝室になだれ込んできた兵士たち。明らかにこの国の兵士だ。少しは護衛が居たらしい。

「そうはさせんぞ。なるべく生きていてもらわねば困る」

 リーダー格の男が脅すように言うが、その口調はくぐもっている。口元を白い布でがっちり覆っているからだ。

 威勢はいいが、感染が怖くて皇女たちの傍から離れていたらしい。

 侵入を知ってから駆けつけるのが遅かったのもうなずける。全員どちらが賊かわからないほどの、グルグル巻きの完全防備だ。

「アターソンは国の宝だな」

 マッテオが、種痘の痕のある右肩をさすりながら呟いた。もちろん、それを広げたニコロスも、やはり賢帝であった面は否めない。

 感染が広がる恐れがある病は、どんな貧民でも接種を義務付けられている。もちろん無償で、むしろやらないと罰せられる。

「医者すら敬遠するこの部屋に、よう入ってきたものよ」

 ソフィアは怒りに満ちた表情を、警護の兵士たちへ向ける。

「わらわは、この子を生んだ直後に取り上げられた。一緒になったのは、この子が病を発症してからのひと月にも満たぬ。最後くらい、共に逝くことを邪魔させぬぞ」

 建国者の一族の娘だけあって、その威厳は只者ではない。声の一つ一つが、ひれ伏さずには居られぬほど力に満ちている。

「死の淵を看取るのじゃ。無粋をするな」
「なりませぬ。ディトマール様がお亡くなりになった後、貴女が女帝として継承戦争の指揮を取らねば。さらに継承権を持つお子をお産みするのが義務にございます」
「どの口が言う!?」

 ソフィアは怒りに歪んだ顔で叫んだ。

「王太子は、わらわのこの顔を笑ったのだぞ」

 嫁いできた敵国の娘は、美男の誉れ高い皇帝に似ても似つかない醜女だった。

 父王からの命令で何とか一人子をもうけたが、二度と抱く気にはならないと、この旧館に押し込められていた。

 次の子が出来るとは思えない。

「それにな、女子が継承することを、うぬらが保護したアリビアの亡命貴族は望まぬだろうよ。子はもう産まぬ。わらわはもう誰の駒にもならぬ」

 言い放つと、短剣を取り出して自分の首に突き刺そうとした。

 旧館の護衛の兵士たちが止めようと近づきかけたとき、その細い手を、さらに細い手が掴んで止めた。

「痛いよ?」

 リンファオは、短剣を奪い取った。

「何をする小娘!」

 激怒するソフィアをよそに、意識のない子供の方に近づく。

「下等のものが我が子に近づくなっ!」

 悪鬼の形相でリンファオに飛びかかろうとするのを、マッテオが羽交い締めにして止めた。

 リンファオはディトマールをしげしげと見つめた。産んだ子をすぐに取り上げられる。自分で育てられない。

 彼女の世界も、同じじゃないか。土蜘蛛と。

 ニコロスの血を引いた悪の種だから殺すのか? バカバカしい。それじゃあ、自分がされたことと一緒だ。

 それにシャオリーだって、そんな理由でこれからも命を狙われなければならないのか?

(ああ……でももう……)

 生気の失せた子供の顔色に、言葉が詰まる。

「衰弱していて、ごめん……助けられない」
「知っておる。赤死病と同じじゃ。発症すれば必ず死ぬ」

 ソフィアは気丈にそれだけ言ったが、語尾が震えた。突然、床の上に崩れ落ちる。顔を覆って泣きだした。

「やっと会えたのに、一度も話すことが出来なかったのじゃ」

 悲痛な声。リンファオは痛ましそうに、ソフィアを見おろした。

「最期に話せるよ」

 ソフィアは怪訝そうに顔を上げた。リンファオは一瞬ためらった。

 危篤状態の者に気力を送ることの危険性。自分の力がどんどん吸い取られ、加減を間違えるとこちらが塵になってしまう。

 まだ死ねない。

 無事に我が子が逃げるのを、見届けなければ。

 でも……。

『もう誰の駒にもならぬ』

 アリビア皇帝の娘に生まれただけで、不当な扱いを受けてきたこの女性に、深く同情もしていた。

 昔、紅玉宮で出会った幼女を思い出した。

 リンファオは手を広げて子供の身体に置いた。柔らかい光がその手から放出され、子供に吸い込まれていく。

 周囲のものは、敵も味方も、その美しさに呆然と立ちすくんだ。

 長いまつげが揺れ、子供が──目を開いた。

「ディトマール!?」

 ソフィアが息を呑んだ。

「誰?」

 母親と同じく金に近い琥珀の瞳。目が開いたところを初めて見た。

「おおおっおおお」

 ソフィアは駆け寄って我が子を抱きしめる。その脇でリンファオが尻餅をついた。

 「気」を奪われてフラフラだった。

「母じゃ。母と呼んでくりゃれ」
「母様?」

 ディトマールは驚愕ののち、笑顔になった。

 ずっと一人だと思っていた。孤独だった。父上は無関心だし、お爺さまには一度しか会ったことがない。

「僕にも居たんだ」

 あどけない頬を、泣きくれる赤毛の女性に、ぴとっとくっつけた。

「もう離れないでね」

 ソフィアは夢中で掻き抱く。

「もちろんじゃっ! もちろんじゃとも」

 そのまま子供は静かになった。

 ディトマールが息絶えたことを知り、ソフィアは嗚咽を漏らした。きっ、と振り返ると、リンファオに手を差し出す。

「早う、わらわもすぐに逝かなければ。今度は離れぬぞ、ずっと一緒じゃ」

 リンファオは立ち上がった。よろよろとソフィアに近づく。

「座って、目を閉じて」

 ソフィアは子供を抱きしめたまま、言われたとおりにした。その体をさらにリンファオが抱きしめる。

「気をいただくよ?」

 やったことはないけれど。「気」を吹き込めるなら、吸い取ることもできるはず。イメージするんだ。刺し殺すよりは楽に逝けるだろうから。

 また光が三人を包んだ。ソフィアは、徐々に気だるく、眠くなっていくのを感じた。繭の中にくるまれるような……。

 それが最期だった。



「何てことを!」

 護衛の兵士たちが怒り狂って剣を抜き放つ。

 感染が怖くて警備を怠り、結果賊の侵入を許した自分たちの失態は、あまり考えないらしい。

「ごめん『気』が足りない。どうにかできる?」

 リンファオはすっかり疲れきり、ユリアンを始め、帝国の軍人たちに頼んだ。

「ああ、まかせておけ」

 マッテオが真っ先に剣を抜いた。




 帰りの船に間に合った。

 捕鯨船の船長はしっかり補給を済まし、再び偽の商船旗を掲げて入港済みだった。

 もし臨検でアリビアの捕鯨船だとばれても、民間人の間ではそれほど問題にならない。賄賂用の資金もたっぷりもらっていることだし。

 密輸が横行しているくらいなので、国防は、アリビア帝国よりずっとゆるいようだ。

 まあ、そのおかげで入り込めたのだが……。

 よかった、こちらで冬を越さずに済む。北方派遣組は、ほっとして帰路に就いた。

 帰りの航海は、文字通り順風満帆だった。行きよりずっと早く到着するだろう。船長の機嫌もいい。

 これで、やっと娘を逃がしてもらえる。リンファオは南の空を見上げた。

 来るときは船酔いで星すら見られなかったが、今は余裕がある。リンファオは空に手を伸ばした。

「もう解放される」

 シャオリーを、番人たちの手が届かない所へ。

 でも……。その手はやはり血塗られたままだ。共に旅立った親子の姿を思いだし、嫉妬のような疼きを感じた。

「私は……一緒には行けない」

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