20 / 51
第四章
戻ってきた大魔王様(作者の都合で三人称)
しおりを挟む
気づくと、大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは元の森の中だった。
再び自分が魔物である意識が強まる。そして過去の記憶は、転生前より前世──聖女の時のそれの方が、強くなっていた。
「吉田……エリザベス……?」
ベスと呼べっちゃ、という抗議の声も、まるで夢だったかのようだ。
大魔王ゴルゴンドロン・ジョーが呆然と立ち竦んでいた、その時だ。
「──いっ!」
何かが跳んできて、大魔王ゴルゴンドロン・ジョーの鳩尾にめり込む。たまらず地面に蹲った彼女の視界の先に、重りの付いた投擲器が転がった。
「ファッビオ捕まえろ」
冷めた声がして、背中にトンッと何かが乗った。大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは、次の瞬間、前のめりに草むらに押し付けられていた。
「また会ったね、お姉さん」
覗き込んだのは、ジークバルトだ。掠れた声は、彼の荒れた心を表していた。
「ちょっと今、機嫌が悪いんだよね、尋問に付き合ってくれる?」
すると、別の方向から足音が近づいてきた。
「念のため、水の糸で縛らせてください。ロランは引き続き、アレクシアたちの周囲を警戒していてください。結界も張ってあるから大丈夫だと思いますが」
足音の主はメルヒオールだった。
「先ほど一瞬、魔物に侵入された気配を感じたんです……消えましたがね」
眼鏡はまだ光っていて、その奥にあるはずの切れ長の瞳が見えない。彼もそうとう苛ついているようだ。
「警戒していたおかげで、代わりに怪しい人物を見つけました」
「尋問するなら、ボク人型になるね」
ファッビオがそう言って、ぐぐっと人型に変化した。メルヒが腰布を渡す。
三人の敵意むき出しのイケメンに囲まれ、大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは、ごくりと唾を飲み込んだ。ジークバルトがそんな彼女の青ざめた顔を見下ろした。
「さて、俺たちは今、非常に機嫌が悪い」
そうか、と大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは気づく。彼らもテオフィルとアレクシアの状況を知っているのだ。
「テオの神力が、呪文の詠唱だけではなかなか回復しなかった。あのローザとかいう女の魔物は、相当な手練れだったんだな」
そりゃあ魔王軍三本の矢、中ボスですからね、と大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは思った。
「格好つけて、村人の治癒を先にするからです──だから……」
メルヒオールが沈黙する。
「だから、アレクシアはテオと寝ることにしたんだ」
場の雰囲気は、ジークが引き継いだ一言でどんよりとなる。
聖女は、それが仕事である。勇者パーティは、分かっていたはず。だから、どれだけ嫌でも我慢している。勇者を失う訳にもいかないのだから。
「なにもせずに待ってるのは辛い。そこに、しばしば消えたり現れたりする、怪しい旅の女が来たってわけ」
ジークが口角をあげた。
「さて、どうすると思う?」
ファッビオが大魔王ゴルゴンドロン・ジョーの細腕をねじりあげた。メルヒオールが肉眼では見えない糸で、後ろ手に縛る。
「爪の二、三枚でも剥がせば吐きませんかね?」
メルヒは眼鏡を押し上げて言う。
「あなた、どちらの手の者ですか?」
うつ伏せに押さえられていた体勢から、大魔王ゴルゴンドロン・ジョーの身体がふわりと浮いた。
ファッビオに軽々と持ち上げられたのだ。
ヒト型のファッビオは、童顔のくせにデカい。騎士ロランの次くらいにデカいのである。
「ヤッフル公国? エッジー共和国? 聖女を攫ったところで、神力は一代で終わりですよ。神殿の怒りを買ってまで彼女を手に入れようとするのは、愚かだ」
他にも聖なる力を持つ神官や、聖女候補が神殿にはいるが、目覚めたアレクシアの足元にも及ばない。だからこそ、聖女なのである。
ただし聖女と呼ばれるほどの者が生まれるのは、魔王が復活する時だけだと言う。聖女は魔王復活の予兆、そう思われていて、そしてその通りだったと言うことだ。
結局、魔王とは全世界の脅威。小さな国が聖女を攫って独り占めにしたところで、自分の首をしめるだけ。神殿を敵に回していいことなど何もない。
それでも目先の欲に囚われて、聖女を拐かそうとする者は絶えなかった。
(そして今は拐かす側に疑われてるっつうね。悲しみ……)
そう思い、大魔王ゴルゴンド──長いっ、読者諸君、大魔王でもういいだっちゃか──大魔王はげっそりする。
「まさか、神聖グーグラリア王国──聖王が送ってきた監視じゃないだろうな」
ちょうど、見回りから戻ってきたロランがそれを聞いて首を振った。
「意味が分からない。神殿からの監視なら、俺が既にいるだろう?」
「そうか。聖騎士様は、俺らがバックレないように見張ってるんだっけか」
「人聞きの悪い。見張りも兼ねているが、立派な戦力だろ」
憮然とした顔で、無骨な騎士は村の方を指差す。
「行こう。聖女様の治療が終わった。今は休んでる」
ローザの襲撃した村は、まだ煙の臭いが取れていなかった。しかしそれは一部で、村としては機能しているようだ。
どちらかと言うと、魔物よりもロランの一撃による被害の方が大きかったように見える。大魔王はそう思ったが、賢明にも黙っていた。
モーホー村の人々は日が暮れる前にと、せっせと後片付けしている。
聖女たちの休んでいる場所は、一番大きな民家だった。勇者治療中だけ、モーホー村の村長の家を借りているらしい。
魔力を封じたままの大魔王にも、その建物だけは結界で光って見えた。先程は、あのど真ん中に転移してしまった。そして衝撃のにゃんにゃんシーンを目撃し……。
ちなみに家を乗っ取られた村長は今、懇意にしている別の村人の家に間借りしている。そこで、なにをしているかあまり考えたくないが。
他のメンバーは納屋を借りているようで、大魔王は引きずられるようにそこに連れていかれた。
「明日にはこの村を出発できる」
納屋の中に押し込まれ、土間に敷かれた藁の上に突き飛ばされる大魔王。
「あんたは連れていけねえ。さんざん我々に付きまといやがって、怪しいヤツめ。ほら、早くどこの手の者か言え」
騎士ロランに詰問され、大魔王は困ってしまった。切り出し方も難しいが、聖王のように問答無用で魔物殲滅という考え方なら、何を言ってもダメなのかもしれない。
(やはり、戦うしかないの?)
大魔王の心が、身体が、二つの種族の間で引き裂かれそうだった。
(ううん、それは絶対嫌。正直に言うって……それで分かってもらうって、決めたじゃない)
大魔王は意を決し顔を上げた。
「私は、大魔王。ゴルゴンドロン・ジョーであります」
再び自分が魔物である意識が強まる。そして過去の記憶は、転生前より前世──聖女の時のそれの方が、強くなっていた。
「吉田……エリザベス……?」
ベスと呼べっちゃ、という抗議の声も、まるで夢だったかのようだ。
大魔王ゴルゴンドロン・ジョーが呆然と立ち竦んでいた、その時だ。
「──いっ!」
何かが跳んできて、大魔王ゴルゴンドロン・ジョーの鳩尾にめり込む。たまらず地面に蹲った彼女の視界の先に、重りの付いた投擲器が転がった。
「ファッビオ捕まえろ」
冷めた声がして、背中にトンッと何かが乗った。大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは、次の瞬間、前のめりに草むらに押し付けられていた。
「また会ったね、お姉さん」
覗き込んだのは、ジークバルトだ。掠れた声は、彼の荒れた心を表していた。
「ちょっと今、機嫌が悪いんだよね、尋問に付き合ってくれる?」
すると、別の方向から足音が近づいてきた。
「念のため、水の糸で縛らせてください。ロランは引き続き、アレクシアたちの周囲を警戒していてください。結界も張ってあるから大丈夫だと思いますが」
足音の主はメルヒオールだった。
「先ほど一瞬、魔物に侵入された気配を感じたんです……消えましたがね」
眼鏡はまだ光っていて、その奥にあるはずの切れ長の瞳が見えない。彼もそうとう苛ついているようだ。
「警戒していたおかげで、代わりに怪しい人物を見つけました」
「尋問するなら、ボク人型になるね」
ファッビオがそう言って、ぐぐっと人型に変化した。メルヒが腰布を渡す。
三人の敵意むき出しのイケメンに囲まれ、大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは、ごくりと唾を飲み込んだ。ジークバルトがそんな彼女の青ざめた顔を見下ろした。
「さて、俺たちは今、非常に機嫌が悪い」
そうか、と大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは気づく。彼らもテオフィルとアレクシアの状況を知っているのだ。
「テオの神力が、呪文の詠唱だけではなかなか回復しなかった。あのローザとかいう女の魔物は、相当な手練れだったんだな」
そりゃあ魔王軍三本の矢、中ボスですからね、と大魔王ゴルゴンドロン・ジョーは思った。
「格好つけて、村人の治癒を先にするからです──だから……」
メルヒオールが沈黙する。
「だから、アレクシアはテオと寝ることにしたんだ」
場の雰囲気は、ジークが引き継いだ一言でどんよりとなる。
聖女は、それが仕事である。勇者パーティは、分かっていたはず。だから、どれだけ嫌でも我慢している。勇者を失う訳にもいかないのだから。
「なにもせずに待ってるのは辛い。そこに、しばしば消えたり現れたりする、怪しい旅の女が来たってわけ」
ジークが口角をあげた。
「さて、どうすると思う?」
ファッビオが大魔王ゴルゴンドロン・ジョーの細腕をねじりあげた。メルヒオールが肉眼では見えない糸で、後ろ手に縛る。
「爪の二、三枚でも剥がせば吐きませんかね?」
メルヒは眼鏡を押し上げて言う。
「あなた、どちらの手の者ですか?」
うつ伏せに押さえられていた体勢から、大魔王ゴルゴンドロン・ジョーの身体がふわりと浮いた。
ファッビオに軽々と持ち上げられたのだ。
ヒト型のファッビオは、童顔のくせにデカい。騎士ロランの次くらいにデカいのである。
「ヤッフル公国? エッジー共和国? 聖女を攫ったところで、神力は一代で終わりですよ。神殿の怒りを買ってまで彼女を手に入れようとするのは、愚かだ」
他にも聖なる力を持つ神官や、聖女候補が神殿にはいるが、目覚めたアレクシアの足元にも及ばない。だからこそ、聖女なのである。
ただし聖女と呼ばれるほどの者が生まれるのは、魔王が復活する時だけだと言う。聖女は魔王復活の予兆、そう思われていて、そしてその通りだったと言うことだ。
結局、魔王とは全世界の脅威。小さな国が聖女を攫って独り占めにしたところで、自分の首をしめるだけ。神殿を敵に回していいことなど何もない。
それでも目先の欲に囚われて、聖女を拐かそうとする者は絶えなかった。
(そして今は拐かす側に疑われてるっつうね。悲しみ……)
そう思い、大魔王ゴルゴンド──長いっ、読者諸君、大魔王でもういいだっちゃか──大魔王はげっそりする。
「まさか、神聖グーグラリア王国──聖王が送ってきた監視じゃないだろうな」
ちょうど、見回りから戻ってきたロランがそれを聞いて首を振った。
「意味が分からない。神殿からの監視なら、俺が既にいるだろう?」
「そうか。聖騎士様は、俺らがバックレないように見張ってるんだっけか」
「人聞きの悪い。見張りも兼ねているが、立派な戦力だろ」
憮然とした顔で、無骨な騎士は村の方を指差す。
「行こう。聖女様の治療が終わった。今は休んでる」
ローザの襲撃した村は、まだ煙の臭いが取れていなかった。しかしそれは一部で、村としては機能しているようだ。
どちらかと言うと、魔物よりもロランの一撃による被害の方が大きかったように見える。大魔王はそう思ったが、賢明にも黙っていた。
モーホー村の人々は日が暮れる前にと、せっせと後片付けしている。
聖女たちの休んでいる場所は、一番大きな民家だった。勇者治療中だけ、モーホー村の村長の家を借りているらしい。
魔力を封じたままの大魔王にも、その建物だけは結界で光って見えた。先程は、あのど真ん中に転移してしまった。そして衝撃のにゃんにゃんシーンを目撃し……。
ちなみに家を乗っ取られた村長は今、懇意にしている別の村人の家に間借りしている。そこで、なにをしているかあまり考えたくないが。
他のメンバーは納屋を借りているようで、大魔王は引きずられるようにそこに連れていかれた。
「明日にはこの村を出発できる」
納屋の中に押し込まれ、土間に敷かれた藁の上に突き飛ばされる大魔王。
「あんたは連れていけねえ。さんざん我々に付きまといやがって、怪しいヤツめ。ほら、早くどこの手の者か言え」
騎士ロランに詰問され、大魔王は困ってしまった。切り出し方も難しいが、聖王のように問答無用で魔物殲滅という考え方なら、何を言ってもダメなのかもしれない。
(やはり、戦うしかないの?)
大魔王の心が、身体が、二つの種族の間で引き裂かれそうだった。
(ううん、それは絶対嫌。正直に言うって……それで分かってもらうって、決めたじゃない)
大魔王は意を決し顔を上げた。
「私は、大魔王。ゴルゴンドロン・ジョーであります」
10
お気に入りに追加
130
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
【本編大改稿中】五人のイケメン薔薇騎士団団長に溺愛されて200年の眠りから覚めた聖女王女は困惑するばかりです!
七海美桜
恋愛
フーゲンベルク大陸で、長く大陸の大半を治めていたバッハシュタイン王国で、最後の古龍への生贄となった第三王女のヴェンデルガルト。しかしそれ以降古龍が亡くなり王国は滅びバルシュミーデ皇国の治世になり二百年後。封印されていたヴェンデルガルトが目覚めると、魔法は滅びた世で「治癒魔法」を使えるのは彼女だけ。亡き王国の王女という事で城に客人として滞在する事になるのだが、治癒魔法を使える上「金髪」である事から「黄金の魔女」と恐れられてしまう。しかしそんな中。五人の美青年騎士団長たちに溺愛されて、愛され過ぎて困惑する毎日。彼女を生涯の伴侶として愛する古龍・コンスタンティンは生まれ変わり彼女と出逢う事が出来るのか。龍と薔薇に愛されたヴェンデルガルトは、誰と結ばれるのか。
この作品は、小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる