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ケツ顎提督戻る
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アーヴァインが船のタラップから降りたのは、大晦日の午後である。思ったよりミシェルにこき使われた。
自分のボディガード代わりに連れて行ったフランソルの部下たちは、ミシェルの元に残してきた。それでやっと、自分だけはどうにか解放してもらえた。情報部のやつらは、引き続きこき使われるのだろう。事務手続き要員まで取られてしまった……。
(冗談じゃねえぜ、俺のマリアたんが──)
だが、疲労で不機嫌だったその顔は、桟橋に立つ愛しの妻を見つけて柔らかく崩れる。ほらな、着いている頃だもんな。
ノヴァ島での僅かな休暇以来である。なんで長年気づかなかったのかと目の検査をしたくらいの、絶世の美女である。
あれだけマリアたんマリアたんと騒いでおきながら、いざ対面すると、気まずいやら照れ臭いやら。
憎んでいた期間があまりに長すぎた。
「よう、どうしたその恰好」
おかしいな。もう軍属ではないのに、アリビアの軍服姿にひっつめ髪、そして眼鏡である。それから表情がやけに冷たい。
これでは自分の副官時代に戻ったようではないか。マリアは軍式の敬礼をした。
「早く着きましたので、しばらく閣下のお仕事を手伝うようミシュターロ少将から依頼されました」
気のせいではない。やはりツンツンしている。
パリッとした紺の軍服は、白く華奢な首筋をより際立たせる。はっきりいって、こっちのほうが露出の多いドレスよりずっとエロいのに、気づいていないマリアだ。
アーヴァインは舌なめずりした。
「まあ、まずは飯でも食おうぜ」
ところが、アーヴァインが食事している間、マリアは隣に立ち、ひたすらフランソルから預かったスケジュール表を読み上げている。
「おい、お前俺の妻だろ? 飯くらい一緒に──」
マリアはふんっと鼻で笑う。
「臨時とはいえ、仕事は仕事ですので」
えぇえええ何なの? アーヴァインはあんぐり口を開けた。
例の霊が出る──シャレじゃない──スイートの執務室に戻っても、同じ態度である。
デスクに山積みにされた書類の山。その隣に置いた補助デスクには、今回の荘園主と交わした契約約款の原案や、重大な不正のあった二人の植民地総督罷免依頼書が載っている。
おそろしい手際で、備え付けのタイプライターに向かい、書記官のメモを清書していくマリア。
「どちらの総督も、本土での裁判でよろしいのですか?」
「……ああ」
姿勢がいいな、仕事早いな、やはり有能だな、なんて思いながら、しばらくアーヴァインはマリアを見つめていた。
しかし、質問してくるも、目すら合わせようとしない。
「おい」
低い声で呼んだ。マリアは眼鏡をずらし、アーヴァインの方をちらりと見た。
「はい?」
「なんだ、その態度」
マリアは舌打ちすると、書類を持ってアーヴァインのデスクに近づく。
「サインをお願いします。急げば明日一番の船便に間に合いますので──」
「さては、フランソルに何か言われたな?」
マリアの肩が揺れる。
二日酔いのような妙な頭痛と、なんだかはっきりしない記憶のまま次の日の朝目覚めたマリア。
そこへ軍服を持って来たフランソルンから、アーヴァインの補佐を頼まれた。
──大佐、私はナシュカ族の族長と会合がありまして、しばらくここには戻れません。航海を終えて休暇中なのは分かっていますが、あなたしか信頼できないので。あ、それから閣下は、やっぱりツンツンしたいけ好かない女性がタイプみたいですよ、そうですねぇ、一分に一回舌打ちするような女性が大好きとかおっしゃってたような──
うっそー。確かに昔そう聞いた覚えがある。でも自分はよけい嫌われてしまって……。
まあ、どんな態度だろうが、元々嫌われるとかそういうレベルではなかったのだけれど。
「あいつの言うことを真に受けるなよ」
アーヴァインがやや苛ついた声で言う。
あの野郎、俺たちがイチャイチャするのを阻止しようとしてやがんな? 素直なマリアたんに何を吹き込んだんだ。
「お仕事中は、馴れ馴れしくできません。今日で今年が終わります」
今年の仕事今年のうちに……マリアはそう付け足してから、さらにフランソルから預かった要サインの重要書類をどさっとデスクに置いた。
終われば二人でゆっくりできる。マリアはそう考えた。
一方アーヴァインは不満そうだ。
確かに年内に処理したいやつだけど……溜め込んでたけど……数か月ぶりに会ったのに、なんでそんなにそっけないの? あと、もうずっと仕事してるけど、そろそろ夕飯の時間じゃね?
アーヴァインはギラギラした目で顔を上げた。
「サインを──っ!?」
腕を引っ張られ、デスクの上に倒されたマリア。せっかく整理した書類が床に飛び散った。マリアはポカンとなる。
「サインしてほしいんだな」
「え……」
軍服をブチブチっと引き裂かれた。
「ヘルツ中──!」
「元帥閣下だこのアマ!」
ああ、懐かしい、これよこれ。
マリアの愛する人は、ボタンは引きちぎる仕様だと思っている。基本的に服はバリッビリッと引きちぎられる。もう何着やられたことか。
アーヴァインお気に入りの悪魔のブラ。半カップなので、柔らかい肉の盛り上がりが、彼の目に晒された。
「黒か。俺の好きな色だ。下は?」
軍用ブーツとトラウザーズを脱がされた。
「えらいぞ、ガーターベルトにティーバックか。覚えていたな。いい子だ」
顔を見ると、マリアの白い顔は真っ赤になっている。
アーヴァインは、やっと氷のバリケードを崩すことができて嬉しくなった。
「で、どこにサインしてほしいんだ?」
ずりっと、無骨な太い指がブラを下げた。暖炉の火で暖められた室内とは言え、空気に触れて、鴇色の先端がさらにとんがってしまっている。
固い皮の指の腹で、可愛らしい二つの突起を転がりまわした。
「っ……まっ……そ、そこは……」
「婚約ニップルリングはどうした?」
「──っ!!」
そう言えば、どこに行ったのだろう。最後にアーヴァインを嘗め回した後から見つからない。
──マリアはそれがフランソルであったことを忘れていた。
「無くしたのか?」
「ちがっ」
毎日していたのに。宝物だったのに。
「あと、結婚指輪も無いな。二つ送ったろ」
「く、くりとりすリングは、感じすぎてしまって歩けなかったので、ペンダントにしてます。結婚式でいただいた普通のリングは、その──」
指にする勇気が無かったのだ。ほんとうに妻と名乗っていいのか、こんな自分が──皇帝ニコロスの汚い血の入った自分が、彼の妻に──。
「箱のまま、厳重に保管してあります」
「ほう」
マリアのふっくらした胸の谷間に、鎖に付いたネックレスが隠れていた。ただしこれは股間専用リングだ。
アーヴァインは挟むタイプのそれを繊細な鎖から外すと、しげしげと眺めた。
やがてニヤッと笑いマリアの足を掴むと、大きく広げたではないか。マリアはあまりにはしたない格好に動揺する。
「やっ……めっ」
「付けとけって言ったろ」
すっかり膨らんだ肉の芯に、慣れた手つきで取り付ける。ちりんと飾りの鈴が鳴った。
ふわぁっと甘い匂いがアーヴァインの鼻孔をくすぐる。どっとあふれる秘められた花園からの愛液。
「ぴったりだ」
顔を上げると、マリアが必死に手首を噛んで声を堪えているのが見えた。アーヴァインと目が合うと、その赤く染まった顔を背ける。
「──っ」
顎を掴まれた。
「声が聞きたいんだ。噛むな」
「──だけど」
「返事は?」
マリアは羞恥の涙を浮かべながらハイ、と返事をした。
アーヴァインのアーヴァインがぐぐっと膨らむ。トラウザーズを突き破らんばかりに大きくなる。
「なあ、この部屋には幽霊が出るんだぜ」
「え?」
「女の幽霊だ。俺は一晩中全裸を嘗め回された」
目を白黒させているマリアに、ドヤ顔で言う。
「どうだ、妬けないか?」
妬くも何も、幽霊の正体はマリアなのだが……。戸惑いながらもマリアは頷いた。
「あ、はい。妬けます──きゃっ」
裸の足先を口に含まれた。
マリアの足の指を一本ずつしゃぶるアーヴァイン。
「そうか、だったら俺がお前にやってやろう。ひたすら全身を嘗め回す」
※ ※ ※ ※
ぴちゃぴちゃぴちゃ──
犬が水を飲むような音が、暗闇に響く。
もう何時間も、ずっと嘗め回されている。全身がぐちょぐちょだ。特に執拗に股間を攻めるので、元々紐同然だった下着は意味など成しておらず、絞れるほどになっていた。
「閣……下ぁ、もうだめぇ、お願い、入れてください」
ひんひんむせび泣きながら頼んでくる元皇女。
アーヴァインはいくらでも唾液が出てくる自分に若干引いていた。水分過多なのだろうか。
それを言うならマリアもだ。愛液が出っぱなしだが、干からびないのだろうか。
マリアの白い胸の先端は、吸われ過ぎて真っ赤に充血していた。ちょっとやり過ぎただろうか。
舐めるだけじゃない。しゃぶりつくした。前と同じように、マリアの白い体に、伝染病者並みの斑点を無数に付けてやった。
このままだと、ふやけた水玉人間になってしまう。しっとりとしていて、きめ細やかな肌は、簡単に痕が付くのだ。
「お前は感じやすいから、もう限界だろう」
オッサンももう限界だ。いいかげん愛撫だけじゃ我慢できない。
下穿きの前は勃ちっぱなしのイチモツのせいで、布地が伸び切っている。
だが、やあコンニチワ! と解放するわけにはいかないのだ。
なぜなら解き放たれた狂暴な股間・ザ・グレートの鎌首は、潤いたっぷりのマリアの穴に突入しようとするだろう。
そうしたらどうなる? 想像力の乏しい諸君にも分かるだろう?
(俺のあそこが音速で爆発して、マリアたんに「え? 終わりですか?」って落胆されるだろうがよ)
何度も何度もマリアをイカせ、それから入れるんだ。さすがにこれだけ女断ちをしていたんだから、いくら海の英雄でも股間ザ・グレートできない。そうだろ?
でもごめんもう限界だ。
「入れるぞ」
すうっと寝息が聞こえた。
「あれっ」
俺のマリアたんが寝ちゃってる。そうか疲れてたよね。
……って──ばかああああ!!!
アーヴァインは部屋に備え付けられた個室トイレに飛び込んだ。気づくと自分でドビュッシーしていた。
自分のボディガード代わりに連れて行ったフランソルの部下たちは、ミシェルの元に残してきた。それでやっと、自分だけはどうにか解放してもらえた。情報部のやつらは、引き続きこき使われるのだろう。事務手続き要員まで取られてしまった……。
(冗談じゃねえぜ、俺のマリアたんが──)
だが、疲労で不機嫌だったその顔は、桟橋に立つ愛しの妻を見つけて柔らかく崩れる。ほらな、着いている頃だもんな。
ノヴァ島での僅かな休暇以来である。なんで長年気づかなかったのかと目の検査をしたくらいの、絶世の美女である。
あれだけマリアたんマリアたんと騒いでおきながら、いざ対面すると、気まずいやら照れ臭いやら。
憎んでいた期間があまりに長すぎた。
「よう、どうしたその恰好」
おかしいな。もう軍属ではないのに、アリビアの軍服姿にひっつめ髪、そして眼鏡である。それから表情がやけに冷たい。
これでは自分の副官時代に戻ったようではないか。マリアは軍式の敬礼をした。
「早く着きましたので、しばらく閣下のお仕事を手伝うようミシュターロ少将から依頼されました」
気のせいではない。やはりツンツンしている。
パリッとした紺の軍服は、白く華奢な首筋をより際立たせる。はっきりいって、こっちのほうが露出の多いドレスよりずっとエロいのに、気づいていないマリアだ。
アーヴァインは舌なめずりした。
「まあ、まずは飯でも食おうぜ」
ところが、アーヴァインが食事している間、マリアは隣に立ち、ひたすらフランソルから預かったスケジュール表を読み上げている。
「おい、お前俺の妻だろ? 飯くらい一緒に──」
マリアはふんっと鼻で笑う。
「臨時とはいえ、仕事は仕事ですので」
えぇえええ何なの? アーヴァインはあんぐり口を開けた。
例の霊が出る──シャレじゃない──スイートの執務室に戻っても、同じ態度である。
デスクに山積みにされた書類の山。その隣に置いた補助デスクには、今回の荘園主と交わした契約約款の原案や、重大な不正のあった二人の植民地総督罷免依頼書が載っている。
おそろしい手際で、備え付けのタイプライターに向かい、書記官のメモを清書していくマリア。
「どちらの総督も、本土での裁判でよろしいのですか?」
「……ああ」
姿勢がいいな、仕事早いな、やはり有能だな、なんて思いながら、しばらくアーヴァインはマリアを見つめていた。
しかし、質問してくるも、目すら合わせようとしない。
「おい」
低い声で呼んだ。マリアは眼鏡をずらし、アーヴァインの方をちらりと見た。
「はい?」
「なんだ、その態度」
マリアは舌打ちすると、書類を持ってアーヴァインのデスクに近づく。
「サインをお願いします。急げば明日一番の船便に間に合いますので──」
「さては、フランソルに何か言われたな?」
マリアの肩が揺れる。
二日酔いのような妙な頭痛と、なんだかはっきりしない記憶のまま次の日の朝目覚めたマリア。
そこへ軍服を持って来たフランソルンから、アーヴァインの補佐を頼まれた。
──大佐、私はナシュカ族の族長と会合がありまして、しばらくここには戻れません。航海を終えて休暇中なのは分かっていますが、あなたしか信頼できないので。あ、それから閣下は、やっぱりツンツンしたいけ好かない女性がタイプみたいですよ、そうですねぇ、一分に一回舌打ちするような女性が大好きとかおっしゃってたような──
うっそー。確かに昔そう聞いた覚えがある。でも自分はよけい嫌われてしまって……。
まあ、どんな態度だろうが、元々嫌われるとかそういうレベルではなかったのだけれど。
「あいつの言うことを真に受けるなよ」
アーヴァインがやや苛ついた声で言う。
あの野郎、俺たちがイチャイチャするのを阻止しようとしてやがんな? 素直なマリアたんに何を吹き込んだんだ。
「お仕事中は、馴れ馴れしくできません。今日で今年が終わります」
今年の仕事今年のうちに……マリアはそう付け足してから、さらにフランソルから預かった要サインの重要書類をどさっとデスクに置いた。
終われば二人でゆっくりできる。マリアはそう考えた。
一方アーヴァインは不満そうだ。
確かに年内に処理したいやつだけど……溜め込んでたけど……数か月ぶりに会ったのに、なんでそんなにそっけないの? あと、もうずっと仕事してるけど、そろそろ夕飯の時間じゃね?
アーヴァインはギラギラした目で顔を上げた。
「サインを──っ!?」
腕を引っ張られ、デスクの上に倒されたマリア。せっかく整理した書類が床に飛び散った。マリアはポカンとなる。
「サインしてほしいんだな」
「え……」
軍服をブチブチっと引き裂かれた。
「ヘルツ中──!」
「元帥閣下だこのアマ!」
ああ、懐かしい、これよこれ。
マリアの愛する人は、ボタンは引きちぎる仕様だと思っている。基本的に服はバリッビリッと引きちぎられる。もう何着やられたことか。
アーヴァインお気に入りの悪魔のブラ。半カップなので、柔らかい肉の盛り上がりが、彼の目に晒された。
「黒か。俺の好きな色だ。下は?」
軍用ブーツとトラウザーズを脱がされた。
「えらいぞ、ガーターベルトにティーバックか。覚えていたな。いい子だ」
顔を見ると、マリアの白い顔は真っ赤になっている。
アーヴァインは、やっと氷のバリケードを崩すことができて嬉しくなった。
「で、どこにサインしてほしいんだ?」
ずりっと、無骨な太い指がブラを下げた。暖炉の火で暖められた室内とは言え、空気に触れて、鴇色の先端がさらにとんがってしまっている。
固い皮の指の腹で、可愛らしい二つの突起を転がりまわした。
「っ……まっ……そ、そこは……」
「婚約ニップルリングはどうした?」
「──っ!!」
そう言えば、どこに行ったのだろう。最後にアーヴァインを嘗め回した後から見つからない。
──マリアはそれがフランソルであったことを忘れていた。
「無くしたのか?」
「ちがっ」
毎日していたのに。宝物だったのに。
「あと、結婚指輪も無いな。二つ送ったろ」
「く、くりとりすリングは、感じすぎてしまって歩けなかったので、ペンダントにしてます。結婚式でいただいた普通のリングは、その──」
指にする勇気が無かったのだ。ほんとうに妻と名乗っていいのか、こんな自分が──皇帝ニコロスの汚い血の入った自分が、彼の妻に──。
「箱のまま、厳重に保管してあります」
「ほう」
マリアのふっくらした胸の谷間に、鎖に付いたネックレスが隠れていた。ただしこれは股間専用リングだ。
アーヴァインは挟むタイプのそれを繊細な鎖から外すと、しげしげと眺めた。
やがてニヤッと笑いマリアの足を掴むと、大きく広げたではないか。マリアはあまりにはしたない格好に動揺する。
「やっ……めっ」
「付けとけって言ったろ」
すっかり膨らんだ肉の芯に、慣れた手つきで取り付ける。ちりんと飾りの鈴が鳴った。
ふわぁっと甘い匂いがアーヴァインの鼻孔をくすぐる。どっとあふれる秘められた花園からの愛液。
「ぴったりだ」
顔を上げると、マリアが必死に手首を噛んで声を堪えているのが見えた。アーヴァインと目が合うと、その赤く染まった顔を背ける。
「──っ」
顎を掴まれた。
「声が聞きたいんだ。噛むな」
「──だけど」
「返事は?」
マリアは羞恥の涙を浮かべながらハイ、と返事をした。
アーヴァインのアーヴァインがぐぐっと膨らむ。トラウザーズを突き破らんばかりに大きくなる。
「なあ、この部屋には幽霊が出るんだぜ」
「え?」
「女の幽霊だ。俺は一晩中全裸を嘗め回された」
目を白黒させているマリアに、ドヤ顔で言う。
「どうだ、妬けないか?」
妬くも何も、幽霊の正体はマリアなのだが……。戸惑いながらもマリアは頷いた。
「あ、はい。妬けます──きゃっ」
裸の足先を口に含まれた。
マリアの足の指を一本ずつしゃぶるアーヴァイン。
「そうか、だったら俺がお前にやってやろう。ひたすら全身を嘗め回す」
※ ※ ※ ※
ぴちゃぴちゃぴちゃ──
犬が水を飲むような音が、暗闇に響く。
もう何時間も、ずっと嘗め回されている。全身がぐちょぐちょだ。特に執拗に股間を攻めるので、元々紐同然だった下着は意味など成しておらず、絞れるほどになっていた。
「閣……下ぁ、もうだめぇ、お願い、入れてください」
ひんひんむせび泣きながら頼んでくる元皇女。
アーヴァインはいくらでも唾液が出てくる自分に若干引いていた。水分過多なのだろうか。
それを言うならマリアもだ。愛液が出っぱなしだが、干からびないのだろうか。
マリアの白い胸の先端は、吸われ過ぎて真っ赤に充血していた。ちょっとやり過ぎただろうか。
舐めるだけじゃない。しゃぶりつくした。前と同じように、マリアの白い体に、伝染病者並みの斑点を無数に付けてやった。
このままだと、ふやけた水玉人間になってしまう。しっとりとしていて、きめ細やかな肌は、簡単に痕が付くのだ。
「お前は感じやすいから、もう限界だろう」
オッサンももう限界だ。いいかげん愛撫だけじゃ我慢できない。
下穿きの前は勃ちっぱなしのイチモツのせいで、布地が伸び切っている。
だが、やあコンニチワ! と解放するわけにはいかないのだ。
なぜなら解き放たれた狂暴な股間・ザ・グレートの鎌首は、潤いたっぷりのマリアの穴に突入しようとするだろう。
そうしたらどうなる? 想像力の乏しい諸君にも分かるだろう?
(俺のあそこが音速で爆発して、マリアたんに「え? 終わりですか?」って落胆されるだろうがよ)
何度も何度もマリアをイカせ、それから入れるんだ。さすがにこれだけ女断ちをしていたんだから、いくら海の英雄でも股間ザ・グレートできない。そうだろ?
でもごめんもう限界だ。
「入れるぞ」
すうっと寝息が聞こえた。
「あれっ」
俺のマリアたんが寝ちゃってる。そうか疲れてたよね。
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