異世界酒場放浪記

あきあす

文字の大きさ
上 下
6 / 19

お呼び出し?

しおりを挟む
「マスター、俺はこれからどうしたらいいんですかね。」

途方に暮れた俺は、マスターを頼ることにした。仕方ないだろう。だって右も左もわからないんだから。


「ワタリビトに関して、私の知っていることは、皇帝陛下に謁見しなければいけないということだけです。」

「皇帝陛下?」




この異世界は幾つかの国に分かれていて、ここはエスペランサ帝国という皇帝陛下が治めている国らしい。

ワタリビトは、その国に新しいもの…例えば技術、芸術、食文化、その他諸々…を運んで来る存在として、大切に保護されることになっているんだそうだ。

それで、生活全般的にサポートするために
謁見をして、そのワタリビトがどんな人物か、確認することになっているので、ワタリビトを発見したら速やかに報告する義務があると、マスターが教えてくれた。

なるほど。国にとって、利益になるのなら囲い込んだ方が良いって訳だろう。
それじゃ、とにかく皇帝陛下に会いに行けばいいのか。

「これから一緒に行ってみましょう。」

「いいんですか!マスターは直射日光は大丈夫なんですか?」

「ふふ、大丈夫ですよ。バンパイアと違って私はダンピーラですから。」

どう違うのかさっぱりわからないが、大丈夫ならお願いしよう。

「では、城に連絡をします。」

マスターは、内ポケットから何かを取り出した。

え、それ、スマホ?
異世界にスマホあんの?

「あぁ、これですか。これは魔道具ですよ。離れた場所へ声を届けることが出来るんです。あと、手紙も送れるんですよ。便利でしょう?」

「あ。うん、便利ですね。」

おいおい、どうなってんだ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。

梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。 あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。 その時までは。 どうか、幸せになってね。 愛しい人。 さようなら。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

それぞれのその後

京佳
恋愛
婚約者の裏切りから始まるそれぞれのその後のお話し。 ざまぁ ゆるゆる設定

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~

山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」 母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。 愛人宅に住み屋敷に帰らない父。 生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。 私には母の言葉が理解出来なかった。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

処理中です...