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第2章
ろろちゃん救出!
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「だって、私は勇者だもの。」
そう言うと、私はマーリンの意識だけを刈り取った。肩に担ぎ上げ、畔に下ろす。
「まうちゃん、くるる、ちょっとこいつを見ててね。」
大きくなった2匹に見張りを頼み、急いで湖底に向かう。チャリバーの力なのか、水の中でも苦しくない。
(相棒!あそこ!)
湖底に横たわっている青い竜。
「おろろーん。イオンさん…。助けに来てくれたのですかぁ?」
青い竜が薄目を開けてこっちを見る。
「大丈夫?どこか痛いとこは?」
「首に何か刺さってますぅ。」
そこには、何か細いものが刺さっていた。
魔法で消滅させる。
「おろろーん。ありがとう。体に戻って、ちょっと体を解そうと泳いでいたんです。久しぶりなので疲れちゃって…お昼寝していらこんなことになっていて、驚きましたぁ。」
そりゃ、びっくりするよね。
「さぁ、一緒に行こう?」
「おろろーん。」
「あ、そうだ。あなたの名前、ろろちゃんでどうかな?」
「ろろちゃん?可愛い名前ですぅ。嬉しい~。」
青い竜…ろろちゃんは、ひゅーっと小さなサイズになって私と一緒に浮上した。
「まうちゃーん!くるる!」
手を降りながら湖から上がる。そこには、
リュートさんとカミュが小さくなったドラゴン2匹と待っていた。
「姉さん!!良かった~無事で。」
「ただいま!」
そう言うと、いきなりリュートさんに抱き締められる。
「おかえり。」
「うんっ。」
リュートさんの腕の中は温かくてほっとする。最近レポートに掛かりきりだったからこういうのは久しぶりだなぁ。なんだか恋人同士みたい…。あ、恋人同士だった。
ふと、見回すとマーリンがいない。
「あの、リュートさん?マーリンが居ないんですけど…。」
「サフィニアさんとナディアさんが連れてったよ。今頃締め上げてるんじゃないかな?」
締め上げてるのかぁ。
ちょっと想像したら身震いがした。
「おろろーん。」
「あ、そうだ。今日から青い竜さん…ろろちゃんは家族になりました!」
まうちゃんとくるるが、ろろちゃんに飛び付き頬擦りをしてる。
「ろろちゃんて名前になったんだね!」
「おいら達もうひとりぼっちじゃないんだ!」
「おろろーん。嬉しいですぅ。」
カミュも一緒になって、ぴょんぴょん跳ねている。
「イオンさん、戻りましょうか。みんなで。」
その後、ジャニスさんに事情を話して翌日みんなで宴をすることになった。
宴、楽しみだなぁ。
そして、拠点の一軒家に戻ると、そこには
ぐったりした黒い猫を囲む母さんとサフィニアさん、アルフォンソ、バラッカが仁王立ちしていた。
「ただいま!」
「おかえり~。ひゃっはー!」
顔だけこっちを向いた母さんがにっこりする。
「母さん、今日から青い竜の ろろちゃんも家族になったよ。」
「おろろーん。お世話になりますぅ。」
ろろちゃんは可愛く頭を下げた。
「あらー嬉しいわねぇ。宜しくね、ろろちゃん。」
そう言うと、またくるっと頭を戻した。
「ね、これ、あいつなの?どうなってんの?」
カミュが小さな声でサフィニアさんに聞く。
「もう、粗方吐かせたよー。猫に戻っちゃったから簡単だったよ。てへ。」
この短時間でもう吐かせたんか!
「青い竜の魔力を吸いとろうとしたんだよ、こいつ。てへ。」
「そうなんだよ!首に楔を打ち付けてたんだよ!!もう、最低だよね!ね、参考までに聞くけどどんな手を使って吐かせたの?」
「「……………。」」
アルフォンソ、バラッカは目が泳いでいる。
「てへ。ほら、あれだよ。猫をダメにするやつ。」
コロンバインは両手で顔を覆い真っ赤になっている。
あちゃー、母さん…。
「「ぶはっ!」」
リュートさんと私は顔を見合わせて吹き出した。
そう言うと、私はマーリンの意識だけを刈り取った。肩に担ぎ上げ、畔に下ろす。
「まうちゃん、くるる、ちょっとこいつを見ててね。」
大きくなった2匹に見張りを頼み、急いで湖底に向かう。チャリバーの力なのか、水の中でも苦しくない。
(相棒!あそこ!)
湖底に横たわっている青い竜。
「おろろーん。イオンさん…。助けに来てくれたのですかぁ?」
青い竜が薄目を開けてこっちを見る。
「大丈夫?どこか痛いとこは?」
「首に何か刺さってますぅ。」
そこには、何か細いものが刺さっていた。
魔法で消滅させる。
「おろろーん。ありがとう。体に戻って、ちょっと体を解そうと泳いでいたんです。久しぶりなので疲れちゃって…お昼寝していらこんなことになっていて、驚きましたぁ。」
そりゃ、びっくりするよね。
「さぁ、一緒に行こう?」
「おろろーん。」
「あ、そうだ。あなたの名前、ろろちゃんでどうかな?」
「ろろちゃん?可愛い名前ですぅ。嬉しい~。」
青い竜…ろろちゃんは、ひゅーっと小さなサイズになって私と一緒に浮上した。
「まうちゃーん!くるる!」
手を降りながら湖から上がる。そこには、
リュートさんとカミュが小さくなったドラゴン2匹と待っていた。
「姉さん!!良かった~無事で。」
「ただいま!」
そう言うと、いきなりリュートさんに抱き締められる。
「おかえり。」
「うんっ。」
リュートさんの腕の中は温かくてほっとする。最近レポートに掛かりきりだったからこういうのは久しぶりだなぁ。なんだか恋人同士みたい…。あ、恋人同士だった。
ふと、見回すとマーリンがいない。
「あの、リュートさん?マーリンが居ないんですけど…。」
「サフィニアさんとナディアさんが連れてったよ。今頃締め上げてるんじゃないかな?」
締め上げてるのかぁ。
ちょっと想像したら身震いがした。
「おろろーん。」
「あ、そうだ。今日から青い竜さん…ろろちゃんは家族になりました!」
まうちゃんとくるるが、ろろちゃんに飛び付き頬擦りをしてる。
「ろろちゃんて名前になったんだね!」
「おいら達もうひとりぼっちじゃないんだ!」
「おろろーん。嬉しいですぅ。」
カミュも一緒になって、ぴょんぴょん跳ねている。
「イオンさん、戻りましょうか。みんなで。」
その後、ジャニスさんに事情を話して翌日みんなで宴をすることになった。
宴、楽しみだなぁ。
そして、拠点の一軒家に戻ると、そこには
ぐったりした黒い猫を囲む母さんとサフィニアさん、アルフォンソ、バラッカが仁王立ちしていた。
「ただいま!」
「おかえり~。ひゃっはー!」
顔だけこっちを向いた母さんがにっこりする。
「母さん、今日から青い竜の ろろちゃんも家族になったよ。」
「おろろーん。お世話になりますぅ。」
ろろちゃんは可愛く頭を下げた。
「あらー嬉しいわねぇ。宜しくね、ろろちゃん。」
そう言うと、またくるっと頭を戻した。
「ね、これ、あいつなの?どうなってんの?」
カミュが小さな声でサフィニアさんに聞く。
「もう、粗方吐かせたよー。猫に戻っちゃったから簡単だったよ。てへ。」
この短時間でもう吐かせたんか!
「青い竜の魔力を吸いとろうとしたんだよ、こいつ。てへ。」
「そうなんだよ!首に楔を打ち付けてたんだよ!!もう、最低だよね!ね、参考までに聞くけどどんな手を使って吐かせたの?」
「「……………。」」
アルフォンソ、バラッカは目が泳いでいる。
「てへ。ほら、あれだよ。猫をダメにするやつ。」
コロンバインは両手で顔を覆い真っ赤になっている。
あちゃー、母さん…。
「「ぶはっ!」」
リュートさんと私は顔を見合わせて吹き出した。
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